バカンス取ろうと誘ったからにはハッピーエンドを目指すと(自称)姉は言った 作:haru970
切嗣:それと僕が席を座るんじゃなくて、立った事だね
三月:わわ! ほんとだ!
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アインツベルン城内サーヴァント 視点
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「────おおそうだ!
「フン」
「…………」
「「「?!」」」
ライダーの爆弾宣言にアーチャーは鼻で笑い、チエは反応せず、他の運営のサーヴァントとマスター達は目を見開く。
「な、な、なぁ?! ラ、ライダー! 何を根拠に言っているんだ?!」
先程デコピンされたウェイバーがライダーに叫ぶ。
「いや何、こいつとキャスターらしき根城から帰って来る時、余が子供達を運ぶのに手伝った時匂いがしたのだ。 こう………坊主以外の生者のな」
「それはまだ生きていた子供達の匂いだろう?!」
「違うな。 生前、人は昂った時何時もと違う匂いがする。 テレビで聞いた“フェロモン”とやらが一番しっくりくるな。
確証は無かったが今、奴はアーチャーの酒を飲んだ後僅かだが汗を掻いておる。 それにアーチャーの反応からしてこれは恐らく当たっておろう。 違うか?」
「………流石征服王、だな」
「おお! やはりか」
「その様な事が………」
「………」
ライダは目を光らせ、ランサーは未だに信じられない声を上げ、セイバーは何か思ったのか黙っていた。
「して、その方法は?」
「………
「であるか。 う~む、これは我が是非にも聞きたくなってきたぞぉ。 それにアーチャーも人が悪い、知っておったな?」
「戯け、それ位見抜けぬような目なぞ、そこらの野獣と変わらぬでは無いか」
この爆弾台詞を聞いたマスターやサーヴァント達は思考を手繰り寄せ、今までの情報を照らすが………
では何らかのスキルか宝具かともなるが聖杯戦争後ならばいざ知らず、受肉によって実体を持ち、マスターからの魔力補給無しで動けるメリットの反面、霊体化不可能と実体に応じる怪我や死が可能となるデメリット。
そして他のサーヴァントからの離脱や偵察が困難になる。
「ところで、セイバーよ。 そういえば、まだ貴様の懐の内を聞かせてもらってないが?」
“いや今のやり取り結構重要なんだけど?!”と考えているマスター達にお構いなくライダーは何時もの自由っぷりで話を進めた。
ライダーがそう水を向けた時、決然と顔を上げ、セイバーは真っ向からライダー達を見据えた。
「私の願いは、私の故郷の救済です。 万能の願望機を持ってブリテンを、滅びの運命を変える」
セイバーが毅然として放った宣言に、辺りは静まり返った。 その沈黙に驚いたのは、他でもないセイバー自身であり、ライダーとランサーの気配が、今までの鋭かったそれから考えられぬほど、乱れたのを感じる。
「……なんだと?」
言ったのは、誰だったのであろうか。 だが困惑したのはセイバーも同じだった。 受け入れられる事を望んでいたわけではない。 が、この反応が予想外であったのも事実だった。
「………なぁ、騎士王。 もしかして余の聞き間違いかもしれないが……貴様は今『運命を変える』と言ったか? それは過去の歴史を覆すということか?」
「そうだ。 例え奇跡をもってしても叶わぬ願いであろうと、聖杯が真に万能であるならば、必ずや────」
「────え~と、セイバー? 確かめておくが……そのブリテンとかいう国が滅んだというのは、貴様の時代の話であろう? 貴様の治世であったのだろう?」
「そうだ。だからこそ、私は許せない。だからこそ悔やむのだ。あの結末を変えたいのだ。他でもない、私の責であるが故に……」
不意に遠慮が無く、弾けるほどの哄笑がギルガメッシュから轟いた。
「……アーチャー、何がおかしい?」
怒気に染まった表情で問いかけるセイバー。
だが、そんなセイバーを意に介さず、ギルガメッシュは息切れしながらも言葉を漏らす。
「……自ら王を名乗り……皆から王と讃えられて……そんな輩が、『悔やむ』だと? ハッハッハ! これが笑わずにいられるか、ハッハッハッハッハッハッハッハ!!!」
「セイバー、 貴様よりにもよって、自らが歴史に刻んだ行いを否定すると言うのか?」
「当然だ。 私は、国の為に死力を尽くした。しかし、届かなかった……ならば、国を滅ぼしてしまった私が、救済を望むのに何の問題が────?」
────ギルガメッシュの笑いは爆笑に代わり、ライダーとランサーは黙したまま、ますます憂いの面持ちを深めていく。
「笑われる筋合いが何処にある? 王たるものならば、身を挺して、治める国の繁栄を願う筈! それが出来なかったからこそ悔やみ────!」
「────いいや違う。 王が捧げるのではない。 国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。 断じてその逆はあり得ない。 ましてや王が後悔だと?
王とは振り向かず、ひた走るから王なのだ。 悔いて後ろを見るのはもはや王ではないのだ、セイバーよ」
「それでは暴君の治世ではないか! ライダー、アーチャー。 お前達は────!」
「────余は国に尽くしてなどいない。 国が余に尽くしたのだ。 それを集めたからこそ、余は王たれた。 言うなれば暴君よ。 しかし、暴君であるからこそ、王であるのだ。 貴様は、ただの小娘だ、セイバーよ。 哀れにも、そんな者が王になってしまったのだな……」
「然り。 我等は暴君であるが故に英雄だ。 だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。 暴君よりもなお始末が悪い」
セイバーには理解できなかった。 祖国の滅びを目前にして、なぜ悔いぬというのか。国を想ったのは同じ筈だ。 だのに…………
「セイバーよ、おこがましいかも知れぬが、俺の騎士としての言葉を聞いてくれ────」
そしてランサーの苦しげな声。 王ではない彼からも────
「────俺は確かに、生前裏切りを働いてしまった。 言い訳のしようもなく、無様に。 そして、確かに願ったのだ。
もし機会が与えられるのならば、今度こそは最後まで忠誠を貫けるようにと。確かに、裏切りを働いてしまったのは苦しく、最悪の気分であった。
幾度も悔いて、幾夜も己の身を呪った。 だが、それが無ければ良かったとは、最後まで想わなかったのだ」
やめろ、やめてくれ。 何故そのように私を見る、ライダー、ランサー?
何故憐れむように私を見る?
セイバーは心の中で悲鳴を上げるがその願いがランサーに届く筈がなく、彼の言葉は続く。
「もし俺がそう思い、それを願ってしまったら……俺が過去に捧げた忠誠と栄光までもを、偽物にしてしまうからだ。 代用が、入れ替えが効いてしまうと、自分で認めてしまうからだ………頼む、セイバーよ。一騎士としてどうか……『アーサー王』という者を信じ、仕えた者達を………騎士達の忠誠を、どうか無かった事にしないでくれ」
「な……私は………そ……んな事────」
「────それは少し酷と言うものだ、英雄王、征服王、そして槍の騎士よ」
セイバーは今まで黙っていたチエが、まさか自分を擁護するとは思わなかった。
これは他のサーヴァント達も同じで皆
「王であっても、暴君であっても、騎士であっても、皆平等に“ヒト”。 故に滅びを受け入れ悼み、涙を流してもなお、悔やまない者もいる。 その逆も然り。 そして救える手段があるのなら、それを行いたいと願う者もいてもおかしくはない」
「バーサーカー………」
「確かに覆す事は、その時代、そして時代を共に築いた者達に対する屈辱ともとれる。 だが“皆を幸せにしたい”。 “皆に笑っていて欲しい”。 その思いや願い達は自身以外、他の誰でも不定出来るものではない」
セイバー、ライダー、ランサー、そしてアーチャーでさえも笑うのをやめ今まで寡黙だった
「だ、だがそれは………間違いなのでは? 私は結局、国の皆を殺────」
「────違うな。 何か勘違いしている様だが“間違い”と“失敗”は違う。 何故ならセイバーは“失敗”しただけで“間違い”を犯していない。 自分の信念を貫き、それが“間違え”ではなく、“失敗”だったのなら胸は張れる筈。 だが貫くのをやめ、諦めてしまえばそれは“失敗”をした上“間違い”をしてしまった事になる」
「バー………サーカー……」
「フッ、何を言うと思えば。 やはり狂人の戯言か………」
「バーサーカーよ……貴様、それは人の生き方では無かろう」
「では言い方を変えよう。 確かに英雄王、征服王、槍の騎士の言う通りかもしれない。 だがどの存在にも過去に変えたいものはある筈だ。
例えば“あの旅の後慢心していなければ”。
“あの遠征を中断しなくなっていなければ”。
“あの
他のサーヴァント達は
「これらはすべて“ヒト”としての、生きる者が故の思いや願い。 そして騎士王の願いは“ヒト”としては貴い願いなのでは?
征服王が肉体を得て、もう一度世界征服に乗り出す。
英雄王は財を奪わんとする輩を裁く。
槍の騎士はもう一度忠義を主に示し通すチャンスを。
そして騎士王が理想に殉じ、故国の救済を願う。
大いに結構。 正しくない願いなど存在しない、捉え方によって、左右されるだけだ」
そうチエが言い切った後、待っていたのは静寂だった。
一人の英雄王を除いて。
「ならば貴様はどうなのだ、
“我々にも聞かせて欲しい”とセイバー、ライダー、ランサーが。 そしてマスター側はケイネスにソラウ、ウェイバー、間桐雁夜、そして切嗣(だが先程三月と共に席を立ったので二人の席は空)。
その誰もが期待の籠った眼差しでチエを見ていた。
「何もない」
「「「「「「はぁ?」」」」」」
今回ばかりは全員が間の抜けた声を上げた。 おまけに全員思った以上に驚いているらしく、ケイネスやギルガメッシュすらも表情が崩れていた。
「より正確に言えば、願いは達成中だ」
チエはマスター達のいるテーブルを見てそれに釣られてサーヴァント達も視線を移す。
「雁夜、三月はどうした?」
「(え″、ここで俺に振るか普通?!) あ、ああ。 彼女なら…ええと、席を外したよ。 多分すぐ戻って来るんじゃないかな?」
「そうか」
「で? その願いとは何だ?」
「“ばかんす”」
「「「「「「………………………………………は?」」」」」」
「……私は“ばかんす”と言うものを知らぬ」
「……………………フ、グワッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
いち早く、フリーズから回復したライダーが愉快に笑い始める。
「何ともまぁ、余も人の事は言えんが、願いが“バカンス”と来たか! ハッハッハッハッハッハッハッハ!!! では余は認めよう! この征服王イスカンダルが、その名において認めよう、貴様ら全員、聖杯を奪い合うに相応しい勇者であると!!!」
“元より、貴様/お前に認められずともそうするつもりだが”とライダーに返すようにセイバー、アーチャー、ランサーは笑顔で返す。
未だにチエの言った“願い”に思考がフリーズしているケイネス。
思考がフリーズしている間抜け顔なケイネスが何時もとのギャップに悪戯心を動かされるソラウ。
さっきの言葉の裏の意味を探ろうと深く考え、自分の思考のフリーズを何としてでも止めさせようと必死に現実逃避をし始める切嗣。
こいつもしかしてライダー以上の馬鹿か、と頭を抱えるウェイバー。
そして上記の者達のリアクションを見て必死に笑いを堪えようとする間桐雁夜。
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三月、衛宮切嗣 視点
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三月はと言えばセイバーがアーチャー、ライダー、ランサーの説教(?)で心をフルボッコにされる少し前にお手洗いを借りたいと切嗣に伝えていた(勿論別の言い方の“花を摘まむ”で伝えたが)。
その際切嗣自身が城の案内を買って、今は三月とアインツベルン城内を歩き、ホムンクルスのメイドを探しながら近くのお手洗いへ向かった。
何故切嗣本人がこの役を買って出たと言うのは何も彼が城主との知り合いなどではなく、
彼の認識では三月は“聖杯戦争期間中、間桐家に居候している、道楽貴族の少女”。
しかも恐らくはあの出鱈目なサーヴァントの媒体や間桐雁夜の経歴隠蔽などに関係している何処かの名家の魔術師関係、そして我儘を通して今間桐家にいる。
勿論これは切嗣の中での可能性の一つの仮定としてあるのだが、セイバー運営自身、三月とは接点が無いし、表だった活動に注目もごく最近まで無かった。
何せ今までの聖杯戦争中監視して見たのは間桐桜との遊び相手や見た目相応の言動、そしてつい最近になってランサー運営との接触と案内係を一人でするなど到底、仮にも戦争中の魔導に生きる者が正気でするような行動ではない。
現に今、仮にも敵地の真っ只中にいると言うのに警戒信ゼロ、天真爛漫な振るい、そして自ら一人になるような行動を自分から言い出し、敵である筈の切嗣を疑いもせず、心構えの動作を一つせずに案内を頼む。
こうも一人で行動するとならばこれはチャンスと切嗣は思った。
“道楽貴族の少女”とは言え、集まった人達の中では一番
何もドイツの城に残してきた自分の娘、イリヤスフィールと彼女の振舞いを連想した訳では無い。
だがもし切嗣が思っている事が実は全て三月の思惑と知ればどうなるか。
「………」
「どうしたんだい? 僕の顔に何か?」
「へ? い、いや~…何か無精髭が気になって。(うわ、流石に見すぎちゃったか。 と言うかこの頃からもう無精髭だったんだ~、へぇ~)」
「そうか………最近は色々あって、ね。 間桐家でもそうなんじゃないか?」
「う~ん、そうですねえ……雁夜様達も最近は忙しくて相手をしてくれませんし……」
「へえ、どんな事をしているのかな?」
切嗣は目を僅かに細め、“やはりどこかのお嬢様が厄介になっているだけか”と言う線で情報を繰り出す為の行動に移った。
相手は直接ではなくても間桐家に居座る者。 ならば情報は引き出せるだけ引き出し、今後の事を有利に運ぶ。
「……何か、
「ッ!! へ~、それは凄いね。 どんな違和感だい? (何だと?
「雁夜様曰く、“何かおかしい”と仰っていましたね」
「そうか、大変だなそれは。(不味いな、これは大至急にアイリに────)」
「────切嗣?」
「アイッ?!」
そこに角を曲がり現れたのは他でも無い切嗣の妻、アイリスフィールだった。
「何故ここに? (いや、そもそも僕がこうも気付かないなんて、余程冷静さを欠いていたのか僕は)」
「あ、ええ。 あの後何だか
「お初にお目にかかります、私の名は三月・
三月がスカートの裾をちょこんと持ち上げ、一例する。
「あら~、可愛い! 初めまして、私はアイリスフィール・フォン・アインツベルンよ。 切嗣、この子だ~れ?」
「この子は
「えッ」
微笑ましい笑顔だったアイリスフィールは困惑し、笑顔を未だに自分に向ける三月を見る。
「この子が?」
「あ、ハイ!」
「アイリは部屋に戻────」
部屋に戻ってくれ。 そう切嗣は言いたかった。
何故アイリスフィールがここに来たのはともかく、こうも無警戒心で三月と喋れるのか理解出来なかった(“単にアイリスフィール自身も精神年齢は子供に近いからでは?”まで考えは至らなかった)。
言いたかったが、三月がモジモジとし始めたので切嗣はなぜ自分達がここにいるのか思い出し、アイリスフィールも察した。
「あ、あのすみません今ちょっと────」
「────あらあら、じゃあ私が案内して────」
「────いやここは僕が────」
「────切嗣、ここは私に────」
と少々のいざこざがあったものの、結局は同じ女性としてと説得された切嗣はアイリスフィールと共にお手洗いまで三月を案内し、近くの通路で二人が三月を待っていた。
「アイリ、
「……確かに異変があるか無いかと問われれば、あるわ」
「なッ?! 何故黙っていた?」
「それが…………ねえ、切嗣。 キャスターは本当に消滅したのよね?」
「ああ、それはセイバーが確認している。 君も感じただろ?」
「……それが私は
「何だって?」
ここでご存じではないかも知れない方に少々説明をするとこのアイリスフィール、実は『人間』ではなく『ホムンクルス』、しかもアインツベルンが用意した『聖杯』の『器』なのだ。
これは前回の第三次聖杯戦争に聖杯が破壊されたので『アイリスフィール』と言う『殻』が用意され、通常サーヴァントが消滅すると聖杯が本来の機能を取り戻していくと言う仕組みになっていた。
そしてその段階が進むに釣れ、『殻』の生体機能や人格は塗り潰されていく。
そうされて行く筈だったが、何故かキャスターが消滅してもアイリスフィールは自身の身に何の違和感も覚えていなかった。
「それはサーヴァントが一体だけ消滅したから…という訳でも無いか」
「ええ、一体だけとは言えサーヴァントという魔力源はとてつもない筈。 推測だけど既に身体が弱くなっていたり、視覚や聴覚に味覚が鈍くなると言ったような現象が起きている筈」
「だがそれは
切嗣は気配が自分とアイリスフィールに近づくのを感じ取り、話を切った。 そして三月が二人に築き、笑顔を向け────
「────あ、待ってくれてありがとうございます!」
────礼を二人に言った。 切嗣は思わずそのまっすぐな目をしている彼女から顔を背けた。
「そうか。 では戻────」
「────わわ、わっ!」
「危ない!」
切嗣が踵を返し歩き出すと、後ろから三月の慌てる様な声がして、アイリスフィールが声を上げた。 何事かと切嗣が振り変えると、三月は何処か躓いたのか、アイリスフィールに三月が落ちそうな身体を支えられる姿勢になっていて、二人が笑いあっていた。
「次からは気を付けないとね?」
「はい、
三月はアイリスフィールを母と呼んだのが恥ずかしいのか、顔と耳までもが真っ赤になり顔を隠す。
急に「母」と呼ばれたアイリスフィールは一瞬呆気に取られたがすぐにニコリと笑った。
「良いのよ三月ちゃん、私は気にしていないわ。 信じられないかも知れないけど、私には貴方より少し年下の娘が」
「アイリ、行こう」
「あ。 そ、そうね。 ごめんなさい」
そこからは本当に親子みたいにアイリスフィールが三月の手を握りながら三人は庭園へと戻りながら他愛のない話をしていた(主にアイリスフィールと三月が)。
庭園の近くになる三月は通路の窓から他の皆が見えたのかアイリスフィールと切嗣に礼を言い、先に行くと伝えそのまま走っていった。
全く、最初の淑女らしい振舞いは何処に行ったのかと切嗣が思っているとアイリスフィールが自分を見て笑っていたのに気付いた。
「………不思議な子ね、切嗣」
「そうだな」
「本当、貴方がイリヤ以外にあんな笑顔を向けたのは初めて見たかも」
「…………………え?」
「あら。切嗣、気が付いていなかったの? 私はちょっぴりびっくりしたけど嬉しかったわ。 冬木市に来てからはずっと
そうか、僕はそんなにも頬が緩んでいたのか。 気を引き締めないと。
もう一度決心した切嗣はアイリスフィールに呼び止められる。
「切嗣。 絶対、絶対にイリヤの所へ戻って行ってね?」
「…………当然だ」
そう言い残し、戦場へと戻る切嗣を見送るアイリスフィール。
「それにしても……本当に不思議な子。 イリヤと会ったら、すぐお友達になれる様な気がするわ────」
────だから切嗣、勝って。
作者:ゼェ、ゼェ、ゼェ、な…何とか間に合った
ラケール:おっつー
作者:ちょ、ちょっと………仕事とこれ同時にやるのは今はこたえる
ラケール:あ、じゃあマッサージしてあげるわよ
作者:え゛
ラケール:何よその明らかに嫌そうな顔は? ほら! こっちに来なさい!
作者:いや、ちょ、まッ!
ゴキゴキゴキゴキッ。
作者:ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァ?!
マイケル:あ~、ありゃ骨いったな。 という訳で少し投稿が遅れるかも知れないが、出来るだけ努力はするって感じだな