バカンス取ろうと誘ったからにはハッピーエンドを目指すと(自称)姉は言った   作:haru970

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第17話 人外同士

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 三月、チエ 視点

 ___________

 

 

「グッ………ごめんねチエ」

「気にするな」

 

 暗い夜道を二人の女性が歩く。 一人は苦しみながらもう一人に肩を貸してもらい、肩を貸しているものは何事もないようにただ返事をする。

 

 二人が付いたのはとあるビルの前。 そこで三月は大きく息を吸い、フラフラになりながらも気丈に立つ。

 

「じゃあ、行くわよ」

 

「ああ」

 

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

「これはお二人とも、先日ぶりです」

 

「ん? おお! バーサーカーに小娘ではないか!」

 

 ビルの中に入り、あるフロアまで階段を上がりドアを開けると警護を務めているランサーとソファーに踏ん反り返っているライダーがチエと三月に挨拶をする。

 

「ロード・エルメロイは?」

 

「主()ならいまだに研究に籠っています」

 

 ランサーが閉まってあるドアを見ながら三月に返事をした。

 

「そうですか、少し具合を見てきm────」

 

 ガチャリとドアが開き、中からズカズカと出てきたソラウは近くにある紅茶の入っているポットにメープルシロップを乱暴に入れ、来た時と同じように部屋の中へとポットごと持って入りドアを閉めた。

 

「………………」

 

「あー、かなり根詰まっていますね」

 

「そうさのぉ、坊主達の姿も今日はほぼ見ていない。 時折ああいう風にランサーが用意したものを取るぐらいか?」

 

 今出てきたソラウは目の下にクマが、服はくたびれて、今の動きもどこか機械的だった。

 

 そして何故ライダーもここにいるかと言うとあの夜、三月達はウェイバー・ベルベットが拠点として使っているマッケンジー家に行き、現在の聖杯に異常がある事等を説明した。

 

 ならば今聖杯の為に戦っても意味がないというライダーに対して、では待っている間聖杯の解析の手伝いをウェイバーに三月が持ちかけた所、彼は心底嫌がっていたがそこにチエが「キャスターの根城を探し出せた才能は本物、それを生かすチャンス」と言われ、満更でもない気分にウェイバーはしぶしぶ申し出を受けた。

 

 ただケイネス達の工房に連れてこられた当初、彼とケイネスはギクシャクどころか、一触即発のような空気だった。

 

 三月の推薦もあり、ウェイバーには広い視野とそれを活躍できる『通常とは別のアプローチ』に長けている事とシンプルなアプローチでキャスターの捜索を成功させていたなどからケイネスは嫌がりながらも応じた。

 

 するとどうだろうか? 確かにウェイバーは浅すぎる出生や足りない技量、『魔術師』としては菲才もいいところだ。 だが彼の効率を重視、型に囚われない柔軟な考えはケイネスにとっては未知なものであり、聖杯の解析を大幅に加速させていた。

 

 その反面、胃に穴が開きそうな思いをしながらもウェイバーは『神童』と呼ばれたケイネスの才能を直に目にする。 自分にはない才能を大いに活用して研究に没頭するケイネスは時計塔で見たことがない側面に驚き、「ああ、やはりこの人はすごいや」と認めつつあった。

 

 最後にソラウはこの二人が最初はギスギスしていた関係から心配はしていたものの、ある時からまるで歯車がカチリとはめ合うかのように聖杯の解析に没頭する二人の姿は『敵対者』から『師弟』に代わっていたのに対して、自分も加わりたいとケイネスだけでなくウェイバーのサポートも全力で当たっていくようになった。

 

 一日程度だけとはいえ魔術師達にとって徹夜は当たり前。 特に食事などの時間以外何かに専念するのも珍しくはないが、効率重視のウェイバーと三月の説得もあって、今ケイネスの拠点には暖房が効いていて、温度は常に一定。

 

 暖炉の様子を確認する必要は無く、ポットはいつでもお湯が出る状態。 電話を(主にランサーが)使えば素早く連絡を取り、食事などを外から素早く取り寄せられる。

 

『科学を毛嫌いしているのが魔術師』。

 だが聖杯の解析を一刻も早くして欲しいと持ち掛けた三月は「時間を省けた分を魔術や研究に使えるようになる」と、今更ながら便利性をフル活用していた。

 

 以上の事のおかげで解析と研究のスピードはどんどん加速をつけ、今では数日間かかりそうな事を数時間かにまで圧縮出来た。

 

「う~ん、この分じゃあもうちょっとかかりそうかな?」

 

「お! ではこの“しょうぎ”とやらをしようではないか!」

 

 ライダーは目を光らせながら将棋の碁盤と駒を取り出しチエの方を見る。

 

「すまんな征服王、俺は騎士であって軍師ではない」

 

「謙遜するな! お前さんも中々やるぞ?」

 

「では征服王、一局お願いしよう」

 

 再びドアが開くまでの数時間、ライダーとチエは将棋をし、ランサーは見回りを。 そして三月はドアが開くと同時に中からケイネスが出てくるのを見た。

 

「おお、これはプレラーリ嬢。 待たせたかな?」

 

 中から出てきたケイネスはソラウ以上に見た目が酷かった、そして彼が出てきた部屋の惨状も『酷い』の一言では済まされないような景色が開かれたドアから垣間見えたが、三月は彼が手に持っているものを見た。

 

「それが………出来たのですか?」

 

「ああ、聖杯から汚物を分離する、私の渾身の対聖杯用魔術礼装だ」

 

 ケイネスの手には水銀でできた短槍より一回り小型なものが複数あり、ケイネスはさっきから達成感に歪んだ笑顔をしている。

 

「使い方は至極単純、これらを聖杯に当てればいいだけだ。 そうすれば術式が互い共鳴し合い始め影響を及ぼす」

 

「つまり………これを作動した状態にし、狙いをつけて聖杯に当てる」

 

「そうだ。 ただ射程距離は長くない、せいぜい十メートルと言ったところだが…………肝心なのは当てる数とタイミングだ。 少なくとも二本以上短期間内に当てなければこれらの効果を理解して対策してくるだろう」

 

 そういい、ケイネスは前に進もうとすると体がよろけ、現れたランサーが支える。

 

「我が主、少し休憩をされてはいかがか?」

 

「………そうだな、少し目を閉じるとしよう。 その前にソラウと………ウェイバー・ベルベットを」

 

「は」

 

「ではプレラーリ嬢、私は少しの間休む。 お前は聖杯を────」

 

「────はい。 次に目を覚ますまでには必ずや確保致します」

 

「うむ。 では」

 

「………チエ、行くわよ」

 

「ああ」

 

「おいおい! 勝負はまだ終わっておらんぞ?!」

 

「帰ってきてから再開しよう。 先にマスターを寝かしてきたらどうだ?」

 

「で、あるか。 ではな、バーサーカー!」

 

「ああ。()()

 

「ああ、ランサー。 これをロード達に渡してくれるかしら? 目が覚めた後で良いので」

 

 三月は封筒を三つ出して、戻ってきたランサーに渡す。

 

「何だ、これは?」

 

「本当は直接話したかったんだけど今はお疲れの様だから。 では」

 

 三月は一礼した後、チエと共にはビルを出て、()()()()へと向かいながら雁夜に思考を飛ばし、彼は眠っていたのかどこか心ここに在らずのような返事をしてきた。

 

『雁夜、起きている?』

 

『……ん~三月か……どうした?』

 

『夜分遅くに()()()ね。 ありがとう、楽しかったわ』

 

『………は???』

 

『それと、鍛錬を怠らずにしておきなさい』

 

『な、ちょっと待ってくれ────』

 

『────桜にもそう伝えて。 彼女の世話を見てね────』

 

『────だから人の話を────!』

 

『────()()()()()

 

 思考を切り、三月とチエは円蔵山の洞窟の入り口で止まった。

 

 円蔵山。

 冬木市最高の霊地であり、魔術師に対しては身体に害を及ぼして修行や研究に響きかねない程にマナが濃く、かつてここに本拠点を置こうとした御三家もあきらめている程の場所。

 

「さ~てと! 突入する前に、チエはこの“バカンス”はどうだった? 楽しかった?」

 

 準備体操をする三月はチエのそう問いかけると、チエは考え込みながらいつもの変わらない声で返事をする。

 

「………そうだな。 未だに“ばかんす”足るものは理解していないが………強いていうのなら『何もなかった』な」

 

「……うん! 貴方がそう言うのなら甲斐があったと言うものよ♪ さ~て、派手にやりますかね!」

 

 心の底から笑う三月に続き、チエは洞窟の中へと進む────

 

 

 

 

 

 

「ほう、意外だ。御三家以外の者にここが知られているとは」

 

 ────前に()から声がかけられ二人が見るとそこには船と言うにはあまりにも神々しい雰囲気を出していたものの上にアーチャーと後ろに控えている時臣と綺礼が見下ろしていた。

 

天翔る王の御座(ヴィマーナ)』。

 インド神話に登場する、水銀を燃料とする太陽水晶によって稼働し、思考によって操縦するという自在に空を飛ぶ乗り物。正確にはその原典をギルガメッシュは保持していた。

 

「アーチャーに遠坂時臣、それに言峰綺礼?! 何故────?!」

 

「何、戯れに我が観ていたら何やら地を這いずるものたちが何か面白そうな事をしていたのでな。 光栄に思うがいい」

 

『千里眼』。

 最高位の魔術師の資格であると同時にその気になればあらゆる平行世界の可能性や未来までをも見通せることができる遠見のチート級のスキル。 普段は敢えてこれを使わないギルガメッシュ。 

 

 そして自分の気に入らない可能性は「そんな世界線はありえんな」と一蹴していたが、気晴らしに使って見ると()()()()()()()()が何しでかそうと行動していたのが見えた。

 

 その上気にかけていない時臣が珍しく、自らが共に前線に出たいと申し、今に至るまで時臣は目的地を知り、「チエと三月が()()()手にいれようしている」と吹き込んだ。

 

『チエ』

『わかっている』

『ありがとう………ごめんね?』

『謝る必要などない』

 

「王よ、発言してもよろしいでしょうか?」

 

「良いだろう」

 

「ありがとうございます。 ではお二人方、何故ここに? それに────」

 

 時臣は三月が背負っているリュックを見る。

 

「────何やら()()()()()をお持ちの様で?」

 

「チエ!」

 

「ふんッッ!」

 

 三月の掛け声と同時にチエは足首近くの枝を蹴り上げて、アーチャー達の乗るヴィマーナ目掛けて投げる。

 

 普段なら木の枝など普通の人間にとっても余程の事がなければ脅威ではない、ましてやサーヴァントに。

 

 ただ、今のチエはかつて召喚されたバーサーカーのスキル等の使用が可能となっている。 そしてかの者は『湖の騎士』呼ばれた。 真名ランスロット卿、アーサー王伝説で登場する円卓の騎士最強とまで称された者。

 

 ランスロット卿の宝具の一つ、『騎士は(ナイト・)徒手に(オブ・)て死せず(オーナー)』。

 それは手にした兵器に「自分の宝具」として属性を与え扱う能力。 これによってただの木の枝も低ランクだが宝具として定義される。

 

「小癪な」

 

 それをあざ笑うかのようにアーチャーはその場から動かず、『王の財宝』を展開して様々な武器をチエ目掛けて飛ばしていた。

 

「では王よ、私達はもう一人の方を。 行くぞ、綺礼」

 

「は」

 

 そういい、時臣と綺礼はヴィマーナから飛び降り、洞窟内部へと走っていった三月の後を追おうとした。

 

 だが────

 

「────なに?」

 

 時臣と綺礼はチエがアーチャーの数々の宝具で吹き飛ばされたと思った中、彼女は健在どころかアーチャーの放った宝具を手にしていた。

 

「まさか、英雄王の武器を空中で掴んで迎撃した…だと? (奴め、本当にバーサーカーか?!)」

 

「……………」

 

「ほう? 手癖の悪い女だな。 本来なら我が宝物に触れる事は死を持って償わせるが……両手を切り落とし、我に供えよ」

 

「断る」

 

 チエの即答にアーチャーは不機嫌になるどころか嬉しそうに笑い、目を細める。 時臣と綺礼はこれを見て内心驚く。 二人はこんなにご機嫌なギルガメッシュは見た事がないからだ。

 

「クックック……そのように強情な女、欲しいな。 時臣に綺礼」

 

「は」

 

「手出し無用だ、こ奴は我の()()。 貴様達に法を破る者を捕らえる名誉を与えよう」

 

「はは、仰せのままに」

 

 時臣達は洞窟へとまた進もうとするとチエが道を阻むために動くがアーチャーが先回りして数々の武器を放ち、足止めをする。

 

「どこまで凌ぎきれるか見ものよな! それでこそ屈服しがいがあるというものよ!」

 

「くッ!」

 

 チエは先程と同じように飛来してくる武器を掴み取り、迎撃(あるいは地面に突き刺し)ながら時臣と綺礼を止めようとするが現れた複数のアサシンが投擲した短剣(ダーク)によって侵入を許してしまう。

 

「チィ!」

 

 そのアサシン達もアーチャーに加勢しようと動いた瞬間、『王の財宝』から放たれた武器に串刺しにされ、消滅する。

 

「雑種共め、我の言葉を聞いていなかったか? では続きをしようではないか、自称『バーサーカー』とやら。 いや、『原初の神』の一柱よ」

 

「?!」

 

 ここで初めてチエの表情が『驚愕』へと変わる。

 

「我が気付かないとでも思ったか? 我は英雄王ギルガメッシュ、最古の英雄にして人類を神から決別させた男だぞ? あの頃の嫌という程の()()からすぐに気付いておったわ」

 

「…………」

 

「だが解せぬ事がある、()()()()()()()()()()?」

 

 チエは何も言わず、ただギルガメッシュを睨む。

 

「ふ、まあ良い。 貴様を我のものにすれば済む事!!!」

 

 かくして第四次聖杯戦争で恐らく一、二位を争う個人での戦いが始まる。

 

 ___________

 

 三月 視点

 ___________

 

 息を切らせながら円蔵山の地下にある鍾乳洞を目指し三月は()()

 

「ハァ! ハァ! ハァ! (やっぱり走るのしんどい! 疲れるし、めんどくさいし、汗も身体に纏わりつくこのザラザラ感! 鬱陶しいったらありゃし────!)────わッ?!」

 

 地震のように突然揺れる大地に三月は足をもたつかせ、壁に寄って倒れるのを防ぐ。

 

 恐らくはギルガメッシュとチエの戦いの余波なのだろうと思った三月は申し訳なさそうな顔を振り、また進む。

 

 ここで彼女が足を止め、聖杯がそのまま稼働しては今までの事が水の泡如く無駄に終わる。

 

「ここは…………」

 

 三月は開けた場所にたどり着き、前に()()()()を見る。

 

 円蔵山の『龍洞』。

 ここは六十年かけて冬木の魔力を吸い上げてきた聖杯が設置してある場所。 正確には『大聖杯』。 冬木の土地を聖杯降霊に適した霊地に整えていく機能を持つ、超抜級の魔術炉、そして聖杯戦争のシステムを管理するもの。

 

 もともとは神々しいものだった筈が今はとてつもなく禍々しいドス黒い気配と見た目をしている巨大な杯。

 

「これが…………大聖杯」

 

「その通りだ」

 

「え?!」

 

 三月は突然声がした事に目を見開いた…………のではなく声の発生源の方を見て見開いた。

 

「そう驚く事もないと思うが?」

 

「あ………あ………あ………」

 

「ふむ、そのような顔を見るのは初めての筈なのに()()()()()()()()()というのは聊か微妙な感覚だな」

 

 コツンコツンと歩く足音が洞窟内に響く。

 

 三月はこの声を()()()()()()()()()()()

 

「だが悪くない、むしろ心地良い」

 

「そ………そんな………な…………………何故ここに?」

 

「ありえない事はありえない、とでも言って置こうか?」

 

 そう、三月にとっても()()()()()()()()事だ。 何せ()()()()()()()()()()()()()()()()筈だからだ。

 

 チャリっとする音がする。 それはロザリオの鎖が軋む音。

 

「何で貴方がここに居る?! ()()()()!」

 

 三月が震えながらも睨んでいる先には神父服を着た男がいた。

 

 だが先ほど見た男と違い、髪は肩まで伸ばしており、顔も幾分か老けているように見えた。

 

「『何故』か………ふ」

 

 ()()()()が遠い目をしたと思った瞬間、彼は既に三月の眼前まで来ていて、掌打を三月の胸に食い込んでいた。

 

「かッ?!」

 

 三月の体は衝撃から吹き飛ばされた先の壁に当たると、()()()()の踏み込みから発生した爆音が洞窟内に響く。

 

「他愛ない」

 

 身体に力が入らず、ただ地面に崩れながら痙攣する三月を見ながら()()()()は言うが、その言葉は混乱している彼女に伝わっていない。

 

「な、なんだこれは?!」

 

「ッ?!」

 

 ()()()()は龍洞の入り口で大聖杯を見て驚いている時臣と自分を見て息を吸い込む言峰綺礼を見た。

 

「ふむ、これはこれで奇妙な………」

 

「な、馬鹿な?! お、お前は────?!」

 

「ん!」

 

 時臣が驚いている中、隣にいた言峰綺礼が踏み込み、三月を吹き飛ばした()()()()がそれに対応した。

 

 二人の攻防は鋭く、正確であり、格闘家ではない者にも芸術的に見えただろう。

 

 同じような型や構え、受け流しとカウンター。

 

 激しい音の中、言峰綺礼は後ろにいる時臣へと飛び、相対する。

 

「師よ、こいつは強い」

 

「成程、流石()()()()()だ」

 

「貴様が私など認めるものか」

 

「だが心の奥底では気付いてはいるのだろう?」

 

 言峰綺礼と()()()()の二人を時臣は見合わせる。

 一人は自分がよく見知っている、もう一人はその知っている男がもう少し年を取ったような雰囲気だった。

 だが紛れもなく二人から感じる()()()()()。 

 呼称をつけるなら言峰綺礼(若)と言峰綺礼(老)といったところか。

 

「師よ、ここから出て他の連中にもこの事を」

 

「何?」

 

「ほう?」

 

 時臣は珍しく自分から何かを言い出す綺礼(若)に驚き、綺礼(老)はニヤリと面白そうに笑いを浮かべる。

 

「何を言うのだ、綺礼?」

 

「この者は強い。 師をお守りしながら勝つのは不可能、そして師のさっきの反応から恐らく()()は通常の状態ではないかと」

 

「成程、では殿を任せた」

 

 綺礼(若)の言葉につられ時臣は少しずつ元来た道へと後ずさると、三月が突然彼に飛びつく。

 

「ッ! 師よ!」

 

 そのまま時臣の体はよろつき、さっきまでいた空間に()()()が通る。

 

 綺礼(若)はそのまま時臣と三月両方を引っ張りその場から三人は消えた。

 

「逃がしたか」

 

 声の発言者は先程の黒い刃の持ち主。 黒い甲冑を身に付け不健康そうな青白い肌。

 

「安心しろ()()()()奴らは戻ってくる」

 

 ()()()()と呼ばれた甲冑姿の者がバイザーらしきものを顔から取ると、そこにはかのアーサ-王と瓜二つの顔があった。

 




作者:……………………………ORZ

マイケル:何だこいつ? 部屋の端でず~っとだんまりで?

三月:あー、何か最近“コロナ”っていう病気が増大中の中、仕事が以前より倍に増えた上にやっとプレイ出来たサイバーパンクが思ったよりクソゲーだったのに精神的に参っていたみたい。

マイケル:病気の方はまあ……仕方ないとして、たかがゲームだろ?

三月:それがTRPG版を好きだっただけに滅茶苦茶落胆したんだって。今回も仕事に合間にちょこちょこと書いたから自信ないらしい

チエ:…………がんばれ

三月:チーちゃんが気休めを言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!

ラケール:という訳で読者の皆さん、作者の代わりに…カンペ、カンペっと……『投稿遅くなってすみません! 決して忘れた訳では無いのですが仕事がいつも以上に押し寄せて来たので息抜きにゲームをプレイしたらあまりにも落胆していました!』………ってこれただちょっとブルーになっただけじゃない?!

三月:これでノイローゼにならないと良いんだけど

マイケル/ラケール:怖い事言うな!/怖い事言わないで?!

チエ:雪も積もっているわね

マイケル/ラケール:空気読めよ?!/空気読みなさいよ?!

三月:え~、もう一つの作品の“俺と僕と私と儂”も
時間さえあれば書いているので次はそっちが投稿されると思いますので、どうか少しのご辛抱を!
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