バカンス取ろうと誘ったからにはハッピーエンドを目指すと(自称)姉は言った 作:haru970
今回のイメソンはFate/ZeroのDog Fightです。
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間桐雁夜 視点
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「チィ!」
「ヒャッハー! やるな、オッサン!」
「オッサンじゃねぇぇぇ!」
胴体を真っ二つにされた筈のアンリマユが雁夜に上半身のみの状態で切りかかり、雁夜はこれを
「クソ!」
「へー…ここまで粘れるのは大した事だぜ、オッサン? つーか、さっきから『妙な事』をしているな」
もう何度目かも分からないやり取り。
普通の人には即死級の攻撃が何事も無かった様にアンリマユを襲い彼はこれを何とも思わず反撃し、即死だった筈の
「ハァ…ハァ…ハァ…グッ」
雁夜は苦しそうに自分の胸を掴みながら荒い息遣いをしながらもアンリマユを睨んでいた。
「けどそろそろヤバい感じだな? つかそのまま死んでくれたら俺としては助かるんだけどなー」
アンリマユの言う通り今の雁夜に生気は無く、肌は青白く、髪の毛に至っては白く変化していた。
それは、本来の体内に刻印虫を宿した影響の
違いがあると言えば体は十分に動く上に体は生体機能を失っていない事。
だが明らかに度を越した力を酷使している事が火を見るよりも明らかであった。
その上敵のアンリマユは余裕を持った声。
「(クソ! クソクソクソ! どうやればこいつを倒せる?!)」
雁夜は考える。 目の前の『化け物』を倒し、大聖杯に自分が背負っている魔術礼装で浄化しなければ取り返しの付かない事が起きると感じていた。
だが先程から彼はそれこそあらゆる手と思いつく限りの攻撃をアンリマユに放つ、幾度となくアンリマユは復活し反撃していた。
「んー、頭の切れるオッサンと言ったけど訂正するわ。 生半可に頭が切れるオッサンだ」
「……何だって?」
「だって俺がさっき言ったばかりの事を忘れてんじゃん」
「……………」
さっきアンリマユが言った事、それは『人間では
「(だったからどうすればいい? 何をすれば………クソ! こんな時にチエさんがいれば────)────グワァァ?!」
考え事をしていた為雁夜はアンリマユから初のダメージを食らい、腕を深く切られた。
「お、やっと通ったか! さっきまでの『変な事』はどうしたオッサン?」
「クッ………(ヤバい。 これ以上『自分を消す』訳にはいかない………何とか…………しないと)」
『自分を消す』。
これは別に光学迷彩などで科学的にも魔術的にも『姿を消す』という意味ではなくそのままの意味だった。
今は深く追及はしないでくれると作者的に助かるとか何とか。
ただその行為をする事は自らの死へと一歩一歩…………など生温い速度ではなく全力疾走に近い。
「さてと、そろそろ飽きてきたし…………俺もこれ終わらせるかね────!」
走ってくるアンリマユに雁夜は思考を続ける、『どうすれば倒せる?』と。
そこで彼は閃いた。 と言うよりは気付いてしまった。
「(ああ、何て単純な事だろう────)」
『アンリマユ』を倒す事とはつまるところ、『
そのような事が一介の
答えは否。
世界平和を実現するように
故に雁夜は諦めた、
目の前に迫って来たアンリマユをただ静かに、無気力に見ていた。
そして体が弾かれていた。
銃声と共にアンリマユの体が。
「え?」
「ガァァァァァァ?! いっっっっっっっってーな、コラ!」
「何をしているのです、間桐雁夜! 早く対聖杯魔術礼装を────!」
「こんのクソアマァァァァァ!!!」
立ち上がったアンリマユは空洞の入り口でWA2000を捨ててSteyr-AUGに武器を変えて構えていた久宇舞弥に向かい、あと少しで接触するところで舞弥は武器を撃ちながら横へと飛び、インカムに叫ぶ。
「今です、マダム!」
ブオォォォォォン! ドガァン!
「どわぁぁぁぁぁぁ?!」
舞弥がインカムに叫ぶと銀色のメルセデス・ベンツ300SLクーペが大きいエンジン音と共に空洞内へ突っ込み、アンリマユを弾き、彼を吹き飛ばし華麗なドリフトをしながら円を描き舞弥のところへと戻る。
「え? え? えぇぇぇぇぇ?!」
突然舞弥の声を聞いた雁夜の思考は未だに状況を処理できず次々に起こる出来事に混乱していく。
「雁夜君! 早く!」
「マダム! もう行ってください、ここは私が────!」
「────何を言っているの舞弥?! 私だってこんなたのsh────コホン、面白い事を前に引ける訳ないじゃない!」
「本音が隠せていないですマダム!」
「あらヤダ、私ったら────」
「────ふっざけんなぁぁぁぁぁぁ!」
楽しい
先日のキャスター襲撃時に乗り込んで来た言峰綺礼との対峙した時の傷は完全には癒えてはいないものの、舞弥は自分の持ちうる魔術と現代兵器の扱いを駆使し、陽動を行っていた。 アイリスフィールは絶妙なドライブテクと錬金術を容赦なく使いアンリマユを翻弄する。
そして二人に幸いしたのは、アンリマユは『最弱』と言えるサーヴァントであった事。 これが正視のサーヴァント相手であればひとたまりもない。
ここようやく雁夜は自分がここに来た理由を思い出したかのように走る。
命を懸けてひたすらに走る。
胸が、肺が欲する空気の補給が追い付かない為むせかえりそうになるのを更に息を深く吸って押し込む。
そこにいたのは『魔法使いの雁夜』ではなく、『間桐家の雁夜』でもなく、『
彼は汚染された大聖杯に近づけば近づく程に頭痛や吐き気や寒気に眩暈といった具合に体が反応し始める。
それはまるで間桐雁夜を
やがて────
「────ウオォォォォ!!!」
間桐雁夜はリュックを強引に開けて中の水銀の短槍を作動し宙に浮かせて、大聖杯へと向けて射出する。
何本かの水銀の短槍は力尽きたのか途中で地面に落ちるが最後に残った何本か刺さると────
「────!!!」
────大聖杯が激しく蠢き、禍々しかったその闇の中に球状の光が一点輝き始め、そこから次第に光が拡大する速度が増す。
「グァァァァァァ!!! テ、テメェラ……………や、やりあががガガガがガガガ────!!!」
アンリマユが苦しみ、吐き捨てるように叫び、その場から消滅する。
(人型の跡で)ボコボコになったベンツの中からアイリスフィールと横で息を切らす舞弥が浄化されていく大聖杯を見る。
最後に残ったのはただ『聖杯』と呼ぶには控えめな表現な、正に『神の器』と呼ぶに相応しい光を放つナニカだった。
「これが……大聖杯?」
『美しい』。
そこにいた雁夜、アイリスフィール、そしてあの舞弥でさえただその一言で済ますしかなく、ただ茫然と見ていた。
『そう、これが……本来の大聖杯』
「誰だ?!」
突然洞窟内に響く声に驚き、Steyr-AUGを構えて警戒する舞弥に対して、雁夜とアイリスフィールはその声の持ち主の名前を叫んでいた。
「三月?!」
「三月ちゃん?! 貴方、無事だったの?!」
「え?」
そう、声の主は未だに気を失うどころか目が虚ろになり、
これは雁夜に頼まれ、三月を頼まれた後アイリスフィールが治療を行う事前に違和感を持ち、三月の状態を確認して分かった事だった。
故に雁夜はこの事を知らない。
『こんにちは、とでも言った方が良いのかしら? それと心配させてゴメンね?』
「ううん、良いのよ。 貴方が無事でいれば………でも、どうして急に?」
『あら、
「やっぱり……貴方は……」
「アイリスフィールさん、どういう事?」
「マダム?」
アイリスフィールに状況の説明を問う雁夜と舞弥、だが────
『────ゴメン、先に“こっち”を終わらせるわ
「ええ、『行ってらっしゃい』」
『“行ってきます”』
三月の『行ってきます』で半透明に近い三月が雁夜と舞弥、そしてアイリスフィールの
「な、なあああ?!」
「コレは?!」
更に大聖杯の輝きは増して、目を開けられていけないほどに至ったと思うと光は突然消えて────
「────いや~、ヒヤヒヤしたー!」
「うん、ほんとほんと! ヒヤヒヤしていて誰かがカリカリ君を胸に突っ込んだと思ったよー」
「あー、甘いもん食べたいー」
「同感―」
「……どういう事だ、これは?」
「あらー、これは流石に私も予想外と言うか追い付けないわねー」
「…………………」
光が収まったと思ったら急に
「あ、ねえねえ
「うん、そうだね
「「────説明はCMの後で!」」
「アホ言うな!」
ゴチィン!
「「あいったぁぁぁぁぁぁぁい?!?!?!」」
そして茶化す
三月:あー、お茶美味しいー
作者:拙者は悪いもん食って体壊してたっす────
雁夜:────おい三月、ふざけるな! 何が『説明はCMの後で!』だ!
作者:ぎゃああああ! 今作の主人公までぇぇぇぇ?! アイエェェェェ?!
三月:病人の癖に元気マシマシね
作者:頭痛と吐き気は収まったからな。 後はお腹────
雁夜:説・明・し・ろ
三月:それは明日のお楽しみ
作者:ストックマジで書き上げいといて良かった
次の世界でどんな展開を三月達にさせたいですか?
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原作沿い
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原作改変
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作者に任せる
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三月とFATEの関係が気になる、説明求む
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本編早よ!