バカンス取ろうと誘ったからにはハッピーエンドを目指すと(自称)姉は言った   作:haru970

3 / 27
うおおおおお! 思ったより投稿はかどるゥゥゥ!

と思いながらもキャラ崩壊あるか心配です。 何か雁夜が信二っぽくなっている様な気が…………

でもあながち間違ってないですよね? (汗


第3話 私と契約しましょう。 もうした? よろしい。

 ___________

 

 チエ 視点

 ___________

 

「駄目だ」

 

「えー?! 何で?!」

 

「駄目だ」

 

「何で?!」

 

「駄目だからだ」

 

「何で?!何で?!何で?!何で?!」

 

 ……………困った。

 今私の前には間桐桜がいる。 どれだけ拒否しようともねだってくる。

 

「困る」

 

「じゃあアレおしえて!」

 

 ちなみに“アレ”とは私がひび割れなど入っている窓や壁を“もっとも良い状態まで時を戻した”のを間桐桜に目撃された事から始まった。 そこからは間桐桜はことごとく私が一人になると寄って来る。

 しかも三月にどうすればいいのか問いをしたら────

 

『────ああ、うん。 それはチエの所為ね。 子供って未知のものに惹かれるから』

『どうすればいい?』

『貴方の所為で間桐桜は魔導の道に興味を示した。ならば()()()責任を取りなさい』

『それはどう言う────?』

『────自分で考えて、行動しなさいな』

 

 そして今に至る。

 

「ねえチー姉? 桜じゃ……ダメなの?」

 

「……………」

 

 “魔導の道に興味を示した”、か。

 なら私が取る行動は────

 

「────駄目では無い」

 

「ほんとう?!」

 

「だがいいか? これは危険を伴う上に少々時間がかかる」

 

「きけんって?」

 

()()()()()()()

 

「???」

 

 ム、この顔と仕草は分かっていない様だな………ならば省略するか。

 

()()()()()()()

 

「…え?」

 

 如何な子供でもこれは分かる筈。 見ている内に間桐桜の顔が変わっていく。

 

「ふぇ」

 

「ん?」

 

「ふぇ~~~~ん!」

 

 体に衝撃が生じる、間桐桜が私に泣きながら抱き着いて来た。

 何故だ?

 

「チー姉ちゃんしんじゃやだー! あーん!」

 

 解せぬ。 何故泣く?

 そこから間桐桜は顔を埋めて泣き続く。

 

「何故泣く桜?」

 

「グスッ……エクッ……だって………しぬってさっき…………」

 

「?????…………ああ、そういう事か」

 

 間桐桜は魔導の道は死に至る道と勘違いしているのか。

 

「そうだな。 説明不足だった。 間違えば死ぬという事だ」

 

「????」

 

 間桐桜はしゃくり上げながら私を見上げる。

 

「そうだな…………三月が例えたが風船に空気を入れすぎると破裂すると言っていたか」

 

「??????」

 

 まだ分かっていないようだな。

 

「自分に見合った能力より力を使うと死ぬという事だ。 つまり()()()()を見極めていれば問題無いという事だ」

 

「ほんとう? チー姉ちゃんしなない?」

 

「ああ」

 

「ほんとうにほんとう?」

 

「ああ」

 

「じゃあ、やくそくして!」

 

 そう間桐桜は言い小指を差しだして来た。

 

「????」

 

「え、チー姉ちゃん指切り知らないの?」

 

 この小指と約束に何の因果があると言うのだ?

 

「知らぬ」

 

「こゆびをこうして────」

 

 間桐桜が私の手の小指を自分のと絡め────

 

「────ゆびき~りげんまん、嘘ついたらはりせんぼんの~ます! ゆびきった!」

 

「………………」

 

「えへへへ、これでやくそくやぶれないね!」

 

「………まずは顔を洗ってこい。 目が腫れている。」

 

「うん!」

 

 間桐桜がいなくなり、私はさっき絡めていた小指を見ると何とも言えない感情が胸の中で渦巻いていたのを感じた。

 

 ___________

 

 間桐雁夜 視点

 ___________

 

 俺は何時もの時間に部屋に来ていないチエさんを探しに家を出るとどこか嬉しそうな桜と入れ違いになり、庭の中でチエさんを見た。

 

「あ、チエさ────」

 

 ────チエさんと呼ぼうとしてやめた。 そこには何故か自分の小指を見ながら笑っていたチエさんに一瞬ドキッとしたからだ。

 笑っていたと言っても顔の変化はごく僅か、この数か月間毎日欠かさず俺の修行に付き合ってくれていたから分かるような違いだった。

 

「む、間桐雁夜か。 すまぬ、時間が無いのに待たせたな」

 

 俺に気付き顔を上げるチエさんは何時も通りの表情に戻っていた。

 

「いや、大丈夫だ。」

 

 そこから修業を始める前にチエさんが桜に魔法を教えてして欲しいと迫られて来た事を言い、自分は桜に時間とリスクがあるのを伝えた上でそれを承諾したと。

 

 俺は反対したかったがチエさんはこの事態なった事に自分に責任があると言ったので、俺からは極力桜にリスクが無い方針で頼んだ。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 そしてその日は来た。

 太陽は沈み、桜や他の人が眠りについている時間俺と臓硯の()()で英霊召喚の魔方陣のある部屋に来ていた。

 

 この一年間、色々とあった。 あの日不審者扱いされて常識が塗り変えられる様な不可解な魔法を見せられ、あまつさえ自分をそれを使えるように鍛えると言われ、桜も()()()にならずに俺の養子になって………

 

「どうした雁夜よ。 まさか今になって怖じ気付いたのではあるまいて?」

 

「そんな事は無い。 色々と思い出していただけだ」

 

「そこまで自信があるのであれば、雁夜。主は暴れ馬も乗りこなす自信はあろう?主に相応しい聖遺物を用意したでな。父の親切に感謝せい」

 

「暴れ馬? ……狂戦士(バーサーカー)か。 良いだろう」

 

「フッフッフ」

 

 臓硯は聖遺物を魔法陣の中心に置き、離れると俺は血の痣みたいな模様がある右手を魔方陣へ向けてかざし詠唱を始める。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

 繰り返すつどに五度。

 ただ、満たされる刻を破却する

 ――――告げる。

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。

 されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。

 汝三大の言霊を纏う七天、

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――――!」

 

 詠唱し終えると同時に膨大な魔力が集結し、風が吹き荒れ、身体の中からごっそりと魔力が奪われていくのを感じた。

 

 魔方陣から発されている光が収まって魔方陣の中心に立っていたのは闇の炎を巻きあげて漆黒のフルプレートを装着した何かが姿を表す。

 

「フゥ……」

 

「儀式は成功したようだな」

 

 魔力の喪失感に溜め息を吐き、臓硯は満足したように声を掛ける。 まるで計画通りにと。

 

「何?! なんじゃ…これは?!」

 

 臓硯は苦しそうな声を出した。

 そう、()()()()に。

 

 振り返るとそこには苦しそうに股を付きそうな臓硯が俺を睨んでいた。

 

「貴様……何をした?!」

 

()()何もしていないよ、お父さん。 ただ取引をしただけさ。 俺が聖杯戦争に参加して貰う代わりに桜の安否と────」

 

 俺は未だに苦しむ臓硯にこの一年間ずっと我慢していた怒りをぶつけながら、久しぶりに心から笑ったような笑顔を向ける。

 

「────お前の抹殺だよ。 間桐臓硯」

 

「Guaaaaaaaaaaaa!」

 

 壁から、天井から、地面から。 あらゆる場所と言う場所から蟲が臓硯に集結している間後ろから召喚して間もない狂戦士(バーサーカー)から断末魔のような大声は発する。

 

 無数の蟲が集結して最初は人の形を維持していた臓硯も今は無視の蟲が球状の集合体と化した。

 

「夜遅くにごめんあそばせ臓硯様♡」

 

「グゥ………! キサマタチカ! ()()()()()()!」

 

 俺の隣に姿を現した三月に臓硯は畏怖と憎悪が混じった声を出す。 ()()()と言っているのはここには三月の他チエさんもいるからだ。

 

「うん、うん! 人の怨念を宿した人外程の苦し紛れの言葉はスカッとしないわね! カリヤン、最後にかける言葉はある?」

 

「マ、マテカリヤ────!」

 

「────ただ一つだけ。 死ね、糞爺」

 

「シニトウナイ! ワシハシニトウナイ! シニトウナイィィィィィ────!」

 

「バイバイ♪」

 

 三月の言葉を最後に蟲の集合体はさらに圧縮しテニスボール程のサイズになると破裂した音がして床に落ちた。

 

「………これで……爺さんは……臓硯は────」

 

「────死んだ。 たかが数百年生きていい気になった耄碌爺には勿体無いほどあっけなかった死、ね」

 

「そう…か」

 

 俺は妙な達成感に満たされ、足から力が抜けるのを────

 

「────グ……ア、アア────」

 

 ────後ろからチエさんの苦しそうな声がして俺は振り返ると股を付き、自分の身体を抱いて汗を出しているチエさんがいた。

 

「チエさん!」

 

「おっと、こっちもチャチャっと終わらせよう。 ──下がっていて雁夜」

 

 三月は何時ものおちゃらけたトーンではなく、真剣な顔と声を出してチエさんの方へと歩くと────

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

 

 先程の狂戦士(バーサーカー)の出した断末魔にも引けを取らない声をチエさんは出しながら三月に襲い掛かった。

 

「うーん、流石英霊。 と言うか腐ってもランスロット卿ね」

 

 三月は襲い掛かって来るチエさんを躱し、足を払ってチエさんを地面に固定した。と思う。

 

 はっきり言おう、見えなかったと。

 

 ただ、今は未だに地面にねじ伏せられていながらも暴れようとするチエさんを三月が押さえ込んで────

 

「────あらよっと!」

 

 ────三月の右腕がチエさんの背中の中に埋まり、チエさんは気を失い暴れるのをやめた。

 

「三月!」

 

「あー、うるさいわねー。 これって必要な事だから────おお? あったあった♡」

 

 三月が右腕をチエさんの背中から取り出すとそこから血が吹き────

 

 

 ────出さなかった。

 

「…え?」

 

 傷があるどころか何も無かった様に服も傷付いていなかった。

 

「………すまなかった三月」

 

「良いって、良いって! 予想以内だったし、動きも鈍かった。 で、首尾はどう?」

 

「うむ、“すきる”とやらを感じる………あとこれは間桐雁夜か?」

 

「あー、うん。 そうなるわね」

 

「??? 何の事だ三月、チエさん?」

 

「貴方の右手」

 

「俺の?」

 

 俺は右手の甲を見るとそこには血のような痣────もとい令呪があった。

 

 そしてサーヴァントとの繋がりも感じ────

 

「────あれ? サーヴァントを感じる? 狂戦士(バーサーカー)はもういないのに?」

 

 変だな。 召喚した狂戦士(バーサーカー)がいないのに、まだサーヴァントの感じがするぞ?

 

「じゃじゃーん! おめでとう雁夜!」

 

「へ?」

 

 間の抜けた声を出す俺に対して三月はファンファーレの様な声をくれる。

 

「ちえ は かりや の さーばんと かっこかり に なった!」

 

「………………………………………………………ハ?」

 




三月:で? もう一つの作品のはかどりはどうなのよ?
作者:ボチボチでんな。
三月:実際は?
作者:すみません! 今プロットの省略しても分かるようにまとめている所ですぅぅぅ!! (土下座
三月:それで通るかいな!
作者:いやだって思ったよりこれ書くの面白いんだもん!
三月:じゃーかましい! “もん”最後に付けるな! キャラ被ってるじゃん!
作者:シクシクシク…………僕これでもカンバッテいるんですけど………
三月:………程々にね?
作者:心の友よぉぉぉぉぉ!
三月:ぎゃああああああ! 抱き着くな! 涙が! 鼻水がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。