何となく気分で短編小説を上げます。
ボーイズラブアリ
ちなみに雰囲気的におっぱじめていますが、R-18版は書きません。
俺が、高校を卒業してから早10年。
今はもうすでに立派な社会人としての人生を歩んでいる。
幸いにも俺は、卒業して就職した会社にて「運が良く」出世コースに乗ることができた。
俺が務めている会社は黒い噂が絶えることはないが、今のところそれは事実だ。
だがしかし、勤めてみれば黒い噂で囁かれていることなどこれっぽっちもの無い。
それどころか、ホワイトでとてもいい会社だ。
さて、俺の勤め先は今日は社長が体調を崩したとかいうわけで会社全体が休みとなった。
会社としてはどうなんだと聞いてみたいが、残念なことにその会社は本当に休みとなっている。
何でものあの会社がここ数日会社としての運営が進んでいたのは社長にしか押せない書類があったためで業務員のする仕事と言えば新しい書類を作り上げることしかできなかったらしい。
「まーまー、休みになったなら休むべきだよ。」
と、俺の家に勝手に居候している友人がゲームを片手にこちらを見上げる。
この男の娘は、間違いなく俺の高校時代の親友で、こういうのは何だが正真正銘の天才”だった”クソ野郎だ。
事あるごとに、俺にマウントを取り事あるごとに俺の意見を真っ向から否定するようなくそ野郎だがこんなのでも親友だ。
だが、今でも分からないことはなんでこいつは男の娘なんだということだけだ。そこだけが理解できない。
「ふふん、天才は性別にすら囚われないのだ」
「いや、ドヤ顔で言う事じゃねぇだろ。仕事しろ。」
「死ねと申すか!!」
「アルバイトでもいいから仕事しろって言ってんだよ!!」
「やだ!!人が多いところに出ると死んじゃう!!」
「ゴ●ブリか何かかテメェは!!」
ギャーッ、ギャーッと騒ぎ立てる。
幸いこのマンションの個室は、完全防音仕様なので隣から壁ドンされることはされない。安心だ。
それにこいつに口酸っぱく仕事しろ。とは言っているが、こいつに関しては仕事しない方が金を得るという謎の現象が起きる。
こいついつの間にかFXを始めていて簡単に金を10倍20倍にしてくるのだ。俺の口座にいつの間にか億越えの大金が転がり込んだときは白目を剥いちまった。
「てか、何度も聞くけど。俺の家に何で転がり込んできたんだよ」
「んー、実はキミガニウムという貴重な成分が君から発生してて、それを摂取しないと死んじゃうから~・・・じゃ、ダメかな?」
「ほぉ、そんな成分があるのか知らなかった。じゃあお前、その成分を採取してさっさと学会に行って来いよ。ほら有名人になれるぞ。」
「やーだー!キミガニウムは僕だけのものなの~」
「・・・っ!このニートが」
「お金は稼いでるも~ん」
腹立たしいが、こいつの言ってることは正しい。
俺はあくせく働く仕事が好きだが、こいつは楽して稼ぐという手段を気に入っている。
しかし、俺がこいつを追い出せない理由はもう一つある。
「・・・ひと時の気の迷いで、恋人になったのが間違いだったか・・・?」
「んふふ、ざーんねん。高校の時、ボクに一目惚れされたから結局のところ逃げられないよ~」
そう、俺とコイツは男性同士ながらも恋人として一緒に暮らしている。
もちろん、こいつの告白にOKしたのは好きだった子に振られてその心の隙に付け込まれたんだが・・・
だけどその分、こいつからは恋人らしいことをしてもらえているし、何なら俺もこうは言っているが確かにこいつの事を愛しているため追い出すに追い出せないのだ。
横目でチラリと寝っ転がってゲームする恋人を見る。
本当に股間にソレが付いているのかどうかを知っていなければ、絶世の美少女として映るその顔。
肉体はどちらかと言えばまさに女の子そのモノ、胸こそ男のそれだが、スベスベで柔らかい。
・・・ほんとどうなってるんだこいつ。
「ふふっ、いやらしい視線を感じるなぁ~。」
俺の視線に気づいたのか、ゲーム画面を止めてから俺の方を見る。
そして、上目遣いでわざと胸が見えるように衣服をずらしている。
「今日は朝からおっぱじめる気はないぞ」
「ありゃ、残念。」
そういうとすぐさま衣服を正して俺の膝上に座る。
「おい」
「いいじゃないか別に。今日は休みなんだからさ。」
ため息をつきながら頭をなでてやると、俺の膝上で猫のように丸まり始める。
本当にこいつが女ならばよかった。とこれで何度も思う。
「ざぁんねん♡男の娘でした~」
「流れるように俺の思考を読むな。あと手を股間の方に導くな。」
ひょいっと持ち上げ、ベットの上に横たえ、逃がさないように両腕をホールドする。
「朝からおっぱじめる気はないんじゃないのか?」
「・・・・・・気が変わった。それだけだ。」
「相変わらずだねぇ」
ホントに・・・こいつは黙ってれば可愛いのに。
そんなこんなで、今日という唐突にできた休日は恋人と仲良く過ごしたのであった。