転生したら米国二冠ウマ娘だったけどコーチの依頼が無くて極東に行ったら名コーチになって教え子に囲まれてます(仮) 作:罠ビー
ウマ娘2期好調ですね。早口メガネ君がお気に入りです。
ちょうどアニメと同じ時期を描いておりますがサンデーさんの日記の日付通り1992年の話になります、競馬史以外は基本的に触れませんがそういう事でお願いします。
1992年4月7日
今年も私のクラスは40人前後の受け持ちみたいでついに私の指導するウマ娘が3学年あわせて100人を越えた。再来年にはフジ達がチームに所属して離れていくのだがなかなか大所帯になってきた。さいわい良い子ばかりなのがとても助かる。
さて今年の新入生の話をしよう。まずは栗毛のさらさらな髪が特徴のウマ娘。緊張するのか左回りでくるくる回っていたりする娘。アニメの主人公の一角をつとめていたサイレンススズカである。アニメではすごい強いウマ娘のように描かれていたが……さすがの才能を感じる。
そして今年気がかりなのがもう一人。黒鹿毛のミディアムヘアで無口ながらもスケッチブックで意思表示をしてくるウマ娘、キンイロリョテイ。彼女もアニメで見たような気がするがメインキャラクターではなかったはずだ。前世のウマ娘のサイトにも載っていなかった。なんとなく問題児な香りがするので注意を払っていきたい。
1992年4月15日
今週は皐月賞があるがそれ以上にトゥインクルシリーズの話題を席巻しているのはマックイーン対テイオーの現役最強対決となる春の天皇賞だろう。二人とも前哨戦をしっかりと勝ち昨年冬の怪我や不調を感じさせないレースで健在ぶりをアピールした。前評判評では大阪杯を圧勝したテイオーのやや優勢との様相だが……果たしてどうなるだろうな。ちなみにうちの生徒達に聞いてみたところテイオーとの声が強かった。マックイーンと言った中で意外だったのがマーベラスだった。昨夏の出来事からテイオーというと思っていた。
1992年4月19日
今年のクラシック初戦、皐月賞はミホノブルボンが圧巻の走りを見せて二年連続の無敗の皐月賞ウマ娘になった。スタートからハナを切りペースを緩めることなくそのまま逃げ切るというレース。そのパフォーマンスは驚愕だった。朝日杯でも驚いたのだがそれ以上だった。
しかしおそらく彼女は短中距離よりの選手なのだろうと思う。次のダービーは苦しい戦いになるかもしれない……そう思うのだが彼女とそのトレーナーならそんな壁を打ち破って来るのではないだろうか?そうとすら感じられる。……まるでファンみたいで少し恥ずかしい。
1992年4月23日
新学期に入り少し経ったので今年の新入生の様子を書いていきたい。まずキンイロリョテイだが何故か意志疎通をスケッチブックで行うし上級生にも臆せずに遊びに行ったりそのわりに距離感をとるのが巧くトラブルにならない不思議なヤツだ。ちなみにスケッチブックはキャラづけで面白そうだかららしい。去年のダーク達はダーク達の空気があってフジ達はフジ達の空気があったのに驚きだ。なんというか世界感が独特でそれでいてスッと溶け込める。世渡りうまそうだなぁ。
それ以外の新入生も新入生同士で空気を作り出しているが……なんというかおとなしいのである。ちょっとこういうのは初めてで戸惑ってしまう。そのなかで特に浮いてしまっているのがサイレンススズカだった。なんというかちょっと近寄り難いのである。他の娘と仲が良くないわけではないのだが馴染んでないというか……少し距離がある。まだ入学して始まったばかりだがうまくいってくれるといいと思う。……うまくいかせるのが私の仕事か。今年も一筋縄ではいかなそうである。
1992年4月26日
トゥインクルシリーズで久々に実現した大物対決。春の天皇賞は大盛況の中でメジロマックイーンの連覇で幕を閉じた。二人のトレーナーである沖野トレーナーは知らない仲ではない。テイオーは無敗として憧れるシンボリルドルフを越えようと、マックイーンは前年覇者としてのプライドがあっただろう。
四角手前、早めにスパートをかけたマックイーンに着いていくようにテイオーも仕掛けたが経験のない長い距離、初めてレース場を1周以上するレース。そしてやや荒れた馬場はテイオーの予想以上にテイオーにダメージを与えていた。スパートタイミングでマックイーンの土俵に乗ってしまった感じが否めなかったが勝ちにいくには一緒に上がるしかなかったのだろう。着を狙うではなく勝ちにいった姿勢は堂々とスターの走りだったと思う。
これからも二人でトゥインクルシリーズを盛り上げていって欲しい。近いうちにきっと再び戦う事があるだろう。
1992年4月27日
安直なことこの上ないがライバル対決をみるとイージーの事を思い出す。イージーがいなければ三冠はとれただろうがイージーがいなければ私はアメリカでとうに競技から離れどこかの路頭で倒れていただろう。栄華を極めたスポーツ選手が引退後不祥事を起こして人知れず姿を消す事はごまんとある。
湿っぽい事を書いてしまった。少し走ってこよう。
1992年5月14日
トレセン学園の前で挙動不審になっているウマ娘がいたため声をかけた。遠目からみてもリョテイ達より小さいのでまだ入学前だろうとあたりをつけたらその通りなようだった。立ち振舞いや衣服からわりといい家の娘だろうと想像できた。見学なら広報の仕事だろうと適当に呼び出すために守衛室に向かおうとすると少女に止められた。私に臆しない幼少ウマ娘は教え子以外だと珍しい。
少女いわく人探しをしているとの事なので協力する事にした。しかしその探し人の名前が意外であり、確かにただの少女が会うとすると難しい相手だった。
件の少女をつれてその探し人のいる病院へ向かう。病室に入ると部屋の主、ダンシングブレーヴは私が少女を連れて来た事を驚いたが小さなファンの来訪に快く応えていた。やはりスーパースター。ファンの対応はお手のものといった印象を受けた。
少女が帰ってから決意をしたダンシングブレーヴの目が印象的だった。少なくとも日本に来てからは見たことない瞳、この出会いがダンシングブレーヴにとってどういう意味合いがあったのか定かではないが、ウマ娘におけるシンパシー、縁、運命というものを感じた一日だった。
1992年5月31日
日本のウマ娘の祭典、東京優駿、日本ダービーの開催日。昨年に引き続き今年もこの舞台まで無敗で駒を進めたミホノブルボンがトウカイテイオーと同じように二冠を無敗で取るのかというのが話題の中心となっていた。続く人気はナリタタイセイ*1とサクラセカイオー*2といったところ。あとはリアルシャダイのとこのライスシャワーも出ている。
結果からいうとミホノブルボンの二冠達成に終わった。雨でぬかるんだレース場で的確なペースで息をつかせぬ逃げを披露したミホノブルボンに他のウマ娘は着いていけないといった感じだった。ただのスピード能力だけでは勝てない。強さを感じるレースだった。レース条件が味方したとも考えられるが良条件だろうとあの展開のミホノブルボンに勝つのは難しいと思われた。結果として番手を追走したライスシャワーが2着。マヤノペトリュース*3が3着だった。
秋もミホノブルボンが勝つのか……概ねの見立てではそう見られている。私は適性で今日2着に来たライスシャワーが優ると思っているが、ミホノブルボンというウマ娘は私には予想ができない。
トレーナーの指導でウマ娘が強くなるということを私に見せて欲しい。
◆◆◆◆
「邪魔するゼ」
「ふむ、ひさしぶりだねサンデー君。ところで君は少女を誘拐する趣味でもあったのかい?」
「それはオメーだろスーパースター。イッタイどれだけファンを食い物にしたんダ」
ひさしぶりに私の病室に来たサンデーサイレンス君と、彼女が連れて来た少女をみやりサンデー君に軽口をたたく。それに対してサンデー君も軽口をぶつけてくる。ちょっとした挨拶がわりだ。シリーズはショービズの世界だしこういうユーモアも要求される。
しかし彼女がトニー以外の連れを連れてくるとは珍しい。少女も強面に定評のあるサンデー君に怯えていない事も珍しい。彼女の生徒だろうかと思うも違うようだ。眼があった瞬間確信した。
10年前にリファール姉さんに感じ、少し前にコマンダーやホワイトに感じた感情を感じた。そういえばコマンダーやホワイトはどうしてるだろうか。プライマリークラス*4の間しか相手ができずリファール姉さんに任せっきりになってしまったあの娘達は今どうしてるだろうか。そういえば今年シリーズデビューだろう。
こんな病気で寝てる場合じゃないだろうダンシングブレーヴ。
「君の名前を聞いていいかな?」
「キングヘイローですわ」
「ではキングと呼ぼう。キング、今日は来てくれてありがとう。そしてファンの君にこんな姿を見せてしまい申し訳なく思う。だから約束しよう」
「いずれ私もターフに戻って見せる。だから君も、待っていてくれたまえ」
リファール姉さんに電話しなければならないな。コマンダーやホワイト達にも。
ブレーヴ「勇者は何度でも立ち上がるってトニーが言っていたしね」
サンデー「染まってんなーアイツも」
トニー「ブレーヴが勇者でブライアンが戦士。僕は商人でサンデーは……遊び人でいいか」
キンイロリョテイさん
例のあの人。アニメでしゃべってないので無口キャラ……だけど文字で意思を伝えてくるキャラ。たぶんゲーム内チャットとかやかましい。モデルの馬も破天荒だったしね。
サイレンススズカさん
アニメ一期の主役の一人。まだスペちゃんがいない頃の距離のあるスズカさん。モデルの馬は寂しがりらしいけど……なんとなく孤高のイメージがある