転生したら米国二冠ウマ娘だったけどコーチの依頼が無くて極東に行ったら名コーチになって教え子に囲まれてます(仮) 作:罠ビー
月2くらい頑張りたい投稿。3期はなんだかんだ自分は好きでした。衰えの残酷さというのをキタちゃん視点で感じられたし。
好みはクラちゃんとアース君でした。
後半パート、踊り子弁注意報です。
英単語弱々でござった。指摘ありがとうございます
『今年度ドリームシリーズ最優秀ルーキーウマ娘はミホノブルボンさんです』
『メジロマックイーン!!見事に!涼しい顔でドリームシリーズエクステンデッド第4節を制しました』
ドリームシリーズの話題を目にするとブルボンさんやマックイーンさんの活躍の話が流れてくる。それに比べてライスはどうだろうか。去年の有馬記念はブライアンさんの3着でみんなの期待に応えたと言えるかもしれない。でもそれ以外ライスは期待に応えられているとは言えないかもしれない。
ダークちゃんにブルボンさん、お兄様にシャダイ先生。ライスを応援してくれる人たちは少ないけれどいるんだ。そんな、ライスの手の届く範囲のヒーローになると決めたのに、ライスは⋯⋯。でも今日はライスが得意な超長距離。今日こそは勝つんだ。そう意気込むライスに声をかけるウマ娘がいた。確かエアダブリンさんだっけ。ステイヤーズSとダイヤモンドSを勝っているステイヤーだったはず。
「ライスシャワー先輩ですね」
「エアダブリンさん?」
「存じ上げてもらっていて光栄です。ダークちゃんが、うちの妹がお世話になってます」
ダークちゃんのお姉さんだったんだ。はわわ、ライスこそダークちゃんの応援で救われているよ。
「私も同じステイヤーとしてお慕いしています。ブライアンが怪我した今、トゥインクルシリーズ級で超長距離で一番強いのは貴女だと思っています」
「しかしブライアンだけと言わせない為に、妹にいい格好を見せる為に今日は勝たせていただきます」
そう言ってエアダブリンさんはライスに闘志をぶつけてくる。エアダブリンさんはシニア1年目でライスはシニア3年目。ライスがマックイーンさんに挑戦した時もたしかそうだったはずだ。懐かしいなぁ。
「勝つのはライスだよ。ヒールだって言われても私をヒーローだと言ってくれる人の為に」
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1995年4月23日
春の天皇賞はクラシックと同じように混迷模様であった。圧倒的主役候補のナリタブライアンは離脱、昨シーズン前半の主役だったビワハヤヒデはすでにトゥインクルシリーズに別れを告げている。ジャパンカップを勝ったマーベラスクラウンは故障しており、秋の天皇賞ウマ娘のネーハイシーザーは産経大阪杯で思うように走れずと主役候補は軒並みアクシデントを被っていた。
唯一のG1ウマ娘は一昨年の覇者ライスシャワー。しかし彼女も一昨年の天皇賞以降は不振だ。
昨年春の日経賞で復活の兆しを見せたかと思えば直後に故障を発生し休養。昨年有馬はナリタブライアンとヒシアマゾンの後ろで意地を見せて3着。しかし期待された年明け以降は京都記念、日経賞ともに掲示板を逃しピリッとしない内容で天皇賞を迎えていた。
そんな状況で押し出されるように支持を集めたのは、ダークやパートナーの姉で菊花賞3着、ステイヤーズSとダイヤモンドSの超長距離重賞を2連勝してそのステイヤーとしての素質を開花させたエアダブリンであった。日経賞勝ちのインターライナー*1、阪神大賞典2着のハギノリアルキング*2と続きライスシャワーは4番手評価であった。ダークは姉と憧れの先輩との対決、どっちを応援するんだろうな。
レースは積極的に前に出るウマ娘はおらず、外枠16番のウマ娘*3がハナを切る展開で、一昨年より1000mが2秒も遅いスローペースの様相を体していた。
しかし第1コーナーに入る頃には逃げていた16番はあまりにも遅いペースからか集団に捕まりバ群は詰まり横に広く広がっていた。
二周目の上り坂で早め2番手につけていたエアダブリンをライスシャワーが抜き先頭に立つと、坂の下り第3コーナーから後方を突き放すメジロマックイーンのようなロングスパートで直線を迎えた。
最後直線では後方集団から末脚に賭けて突っ込んできたステージチャンプ*4にギリギリまで詰め寄られるが、勝利の天秤が傾いたのはライスシャワーであった。
ライスシャワーにとっては菊花賞、春の天皇賞と同じ淀の舞台で長いトンネルを抜けた事になる。それとともにライスシャワーは今現在のトゥインクルシリーズの中心に躍り出た。
1995年5月9日
日本のウマ娘として初めてステイツのクラシックに挑戦したスキーキャプテンが日本に帰国した。結果は振るわなかったが偉大なチャレンジだと思う。
同春にステイツに挑戦したヒシアマゾンも出走せずに帰国している。やはり環境の違うビジターの地での戦いは厳しいのだろう。水や食べ物、時差に気候、コースに馬場、シューズや勝負服の細かい部分の規制の差やルールの差。一つ一つは小さい差異だとしても複数の要因や精神面の影響を考えるとやはりまだ経験不足なのかもしれない。
香港や来年にはドバイでも大会が開かれる事を考えるとこういうノウハウの蓄積は大事だと思う。
1995年5月14日
安田記念は今年も海外のウマ娘が4人も参加してくるもう一つのジャパンカップの様相を体していた。その中でも注目を集めていたのがドバイのゴドルフィンがスポンサーについているハートレイク*5だ。英愛を中心に活動しており重賞1勝で香港ボウルも3着という成績だ。
しかし今年は昨年より日本のウマ娘にも人気が集まっていた。1番人気はAJCC勝ちで中山記念2着と重賞戦線で活躍しているサクラチトセオー。2番人気が昨年の天皇賞勝ちのネーハイシーザー、3番人気が一昨年ののエリザベス女王杯を勝ったホクトベガとG1ウマ娘が続いている。実績は上位だが最近の走りでは調子を下げている分がサクラチトセオーに人気が流れただろうか?
今年日本のウマ娘の方が人気をしてるのは昨年のジャパンカップや安田記念で国内では日本のウマ娘が勝つことが増えてきたからだろう。特に昨年のジャパンカップは日本勢不利とされた中マーベラスクラウンが勝ったことが日本勢に対する期待に勢いづかせていた。
レースは気持ちハイペースで展開しており2枠のウマ娘が1バシンほど離して中盤を迎えていた。注目のサクラチトセオーは最後方、ホクトベガも後方に構えておりハートレイク、ネーハイシーザーも中団に構える中団以降に有力ウマ娘が固まる様相であった。
前方ではタイキブリザードが粘りこみをかけるがそこそこ流れたペースでは苦しかったのか他の先団のウマ娘は中団以降から追い上げてくるウマ娘に府中の長い直線で置いて行かれる。ラスト1ハロンの時点では内側をついて上がってきたハートレイクと追い込み強襲をかけてきたサクラチトセオーの一騎打ちになった。勝負を分けたのは最後方から外を回ることになった距離分だろうか、内をすくったハートレイクにハナ差で軍配が上がった。
国内G1を海外所属のウマ娘に取られるのは91年のジャパンカップ以来である。留学生が勝つことはあれど3年間以上海外所属のウマ娘には取られてなかったのだ。そう考えると落胆をする程でもないのだろう。
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近く
「我を訪ねるとは気が触れたか
「……はは、そうかもしれないね。ごめんねダーク」
「そんなつもりじゃ、少し意外だったから」
霊峰の稀石の怪我の具合が良くないのは聞き及んでいた。皐月賞も霊峰の稀石という役者が加われば更に混沌としたモノだったであろう。
それにしても霊峰の稀石がなぜ我の所へ?
「ちょっと話を聞いて欲しくてね。姉さんやジェニュ達には言いづらくてね。ダークだと少し気が楽でね」
「……馬鹿にしてるなら嫌」
「ごめんごめん。そういう意味ではないよ。嫌なら私の独り言を聞いているだけでいいから」
霊峰の輝石はいつもみたいに我の心を弄ぶように笑⋯⋯ってはいなかった。憂いを帯びた様子に我も静かに霊峰の輝石の言葉を待つ
「姉さんは私に光を見たって言っていた。それで私にも周りを見ろって言うんだけど⋯⋯皐月賞、ジェニュインやタヤスツヨシの走りは輝いて見えたよ。でも今の私は彼女達が追いかけた私として彼女達の前に立てるのだろうか⋯⋯そう思って仕方ないんだ。期待を裏切りそうで怖い⋯⋯いや、他人を理由にするのは良くないね。私は舞台上で無様を晒したくないんだ」
「我は霊峰の稀石が走るところを見たいし、我と競ってほしいと思ってる。敵役には敵役として世界に与えられた役割を全うする義務がある」
「手厳しいねダーク。当然私もこれで終わる気はないよ」
「⋯⋯いいのねフジ。本当に。優遇措置とかは一切受けられなくなるわよ。貴女ならドリームシリーズ昇格も考慮されるはずよ。昇格は無理でも免許の切替なら重賞成績で優遇されるわ」
「覚悟の上です。走行免許の切替ではなく、返納し再登録します」
「優遇措置なし。マイナーリーグの一番下からドリームシリーズを目指します」
「……泥臭い所なんて見せるつもり無かったんだけど、予想外に注目が集まっちゃったな」
「……ふん、案ずるな。誰も貴様の事など見てはいない。我の極上の輝きの前では貴様とて路傍の石に過ぎない」
【96's 日本マイナーシリーズ東京2000最終節】
Role Play。役割を演じるという事。
ライスシャワーは主役というロールを背負い次の幕へ
フジキセキはロールを変え次の舞台を見据えて