ものすごく今回の話ができにくかったです。事後処理ってすごいイメージしにくいですね。その分、量もいつもより少しだけ少なめになってます。
それでは、どうぞ。
死柄木たちが去り、教師陣がヴィラン達を捕縛した頃に警察が到着してヴィラン達がゾロゾロと連れていかれる。生徒たちはというと、点呼確認のために一か所に集められていた。
「お兄様!」
「百ちゃん。そっちは大丈夫だったかい?」
「はい、耳郎さんと上鳴さんと一緒だったんですけど先生も来ていただき何とか。お兄様は?」
「僕の方も何とかね。でも・・・」
担架で運ばれていく相澤を眺める。両腕と顔に包帯が巻かれており、十分な止血ができていないのだろう血が滲みだしている。相澤の個性は目を使うものであるため、顏を主に狙われているはずであるため、けがの具合が心配される。
「生徒の皆は今すぐ事情聴取ってわけにはいかないだろうから教室に戻ってもらおうかな。」
到着していた警察官から声を掛けられそちらに皆の目が行く。
「刑事さん、相澤先生は・・・」
代表して蛙水が質問をすると、どこかに電話を掛け少し話すとスピーカーモードに変更し、こちらに聞こえるようにする。
「『左腕の粉砕骨折に顔面骨折、幸い脳神経系へのダメージは見受けられませんが、眼窩底骨も粉砕されており目に何らかの後遺症が残るかもしれません。』・・・とのことだ。あとは、君たちの中に何人か軽症者がいるくらいかな。」
「ケロ・・・」
「それじゃ、僕はオールマイトにも話を聞きに行かなきゃいけないからこれで。三茶、あとは頼んだぞ。」
「了解」
それだけ言うと、塚内と呼ばれた警官はオールマイトのいる保健室へと向かって行った。生徒たちはミッドナイト先導で教室に向かい、負傷した緑谷と春水は保健室に向かっていた。
「緑谷くんも怪我したのかい?」
「僕は個性でまた指をやっちゃって・・・八百万君は?」
「春水でいいよ、2人いるんだし。僕は肘と膝をちょっとね。」
服の裾をめくりながら傷の場所を見せてすぐに仕舞い、保健室のドアを開ける。
「来たかい。ほれ二人とも傷見せな。あぁ、傷は緑谷の方が重症度は上かね。先に緑谷からするよ。」
中にいたリカバリーガールが治療を始めていくと、オールマイトと塚内警部が入ってくる。
「オールマイト!」
「やぁ緑谷少年。それと八百万少年も!」
「どうも。」
「あぁ、そのままでいいよ。まだ治療中みたいだしね。そのままで聞いて欲しい。」
塚内が一歩前に出て、ここに来た理由を話し始める。他の生徒への説明は終えたが2人が治療のためいなかったこと、2人にも後日に事情聴取を行いたいことをつたえる。特に春水は脳無と戦ったことから相手がどうような個性を使っていたのかより詳細に聞きたいらしい。
「ほれ終わったよ。今日は休校になると思うからさっさと帰んな。」
塚内の話が終わるとリカバリーガールから治療終了の知らせを受け、緑谷はオールマイトと話があるとのことで残り、春水は先に保健室を出る。教室に向かうと百だけが待っていた。他のクラスメイトがいない所から先に帰ったようだ。帰宅準備をして一緒に帰る。流石に家も心配したのか校門前には迎えの車が到着していた。車に乗り込んでからも百から何か聞いてくる訳でもなく只々時間が過ぎて自宅まで車の中を静寂が漂う。
「何も聞かないのかい?」
「聞いたところで何か答えてくれますの?」
「まぁ、無理だねぇ。ただ・・・」
続く言葉に百が首をかしげる。
「向こうはまた同じ数を揃えるまで時間が必要だし、大将も手傷を負っていたしね。次までは時間が空くと思うんだ。向こうの狙いがオールマイトであるならまだまだ続くかもしれない。」
「またすぐという訳ではありませんよね?」
「それまでに、こちらも態勢を整えなきゃいけなくなるね。今回のことで向こうにもA組と少なからず縁ができてしまったからね。」
「さすがに、それは先生方も手を打たれるのではありませんか?」
「そうだといいんだけどねぇ。」
今回の襲撃は前回のマスコミ騒動の時に手を打たれていた。つまり、入学する前から向こうと繋がりのある者が校内に存在している可能性が高い。果たして生徒なのか、教師なのか今は分からないが確かなのはクラスの個性が知られていなかったということだけ。
(また・・・裏切者か・・・。それに、先生と言っていたことからまだ、上がいる。)
春水はかつて神に至らんとし、一人の死神代行に討ち取られた一人の男を思い出しながらこれからのことに思いをはせるのであった。
―――――――――
臨時休校が開けて翌日、教室は襲撃事件が報道されたことにより登校中に心配の声が掛けられたという話でもちきりであった。
「皆ー!!朝のHRが始まる席につけー!!」
飯田は一日の休みで英気を養ったのか、朝一から元気よく声を出している。その声と同時に包帯マンが教室に入ってくる。
「おはよう」
「「「相澤せんせー復帰はえぇ!」」」
声と服装から相澤先生と分かった生徒たちはその声と共に相澤に安堵と心配の声を掛ける。
「俺のことはどうでもいい。それよりもお前らの大事な戦いはむしろこれからだ。」
相澤からの言葉でまたヴィランが来るのかと生徒は騒然とする。オールマイトがすぐに倒してくれたとは言え、相澤の生のヒーロー活動を見たため自分たちもまたあの戦いに身を投じるのかと。前回はうまくいけたが、次回はどうなるのかと少しの不安が教室中を包み込む。誰が飲んだか、生唾をごくりと飲み込む音が静かな教室に響き渡る。
「雄英体育祭の時期がやってきた。」
「「「くそ学校っぽいのきたー!!!」」」
静けさが嘘のように吹き飛ぶ空気が教室に行き渡った。
(体育祭・・・ねぇ・・・)
まぁ、すぐにヴィランは手を出してはこないかと考えながら詳しく話を聞くために姿勢を正したのであった
読了ありがとうございました。次からは、体育祭編に入っていきますね。ようやく、生徒同士の個性のぶつかり合いが書けると思うと、少し自分でも少し楽しみです。京楽隊長もどうやって絡んでいくか考え中です。・・・マジで騎馬戦どうしよう。