僕のヒーローアカデミア ~悪戯は人のために~   作:護廷隊

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どうも、護廷隊です。

今回から戦闘訓練になります。結構むずかしいですね。


5話 戦闘準備

入学式から数日後、ヒーロー科と言っても普通の授業も行われており、どこの高校も同じく大なり小なりグループは出来上がる。春水も例にもれず、同じクラスの切島、瀬呂、爆豪と食堂でご飯を食べていた。

 

「午後からのヒーロー基礎学って何するんだろうな?」

「マジでオールマイトが教えてくれんのかな?」

「とりあえず教室だから座学か?でもオールマイトの前に立っている姿とか想像できんて。」

「それな!」

 

と言っても、主に話すのは切島と瀬呂で、たまに春水が話に入ってくることはあるが、爆豪はこちらから話しかけない限り食事に集中することが多いようだ。

 

昼休憩も終わり、ヒーロー科生徒待望のヒーロー基礎学。

 

「わーたーしーが、普通にドアから来た!」

 

その声と共に入ってきたオールマイトに皆湧く。

 

「みんなお待ちかねのヒーロー基礎学。もちろん、単位も一番大きい。という訳で、早速これだ!」

 

そう言いながら、オールマイトの手には『BATTLE』と書かれたカード握られていた。

 

「皆は、入学の時にもらったコスチュームに着替えてグラウンドβに集合してくれ。」

「「「はい!」」」

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

場所は変わってグラウンドβ。オールマイトがグラウンドに到着すると、春水のみグラウンドに出てきていた。

 

「早いな、八百万少年!」

「まぁ、僕のは着るものが少ないからねぇ。皆はもうすぐ来ると思うよ。」

 

そう言いながら、春水は自身のコスチュームを眺める。個性が変わったことにより、これまで着ていたコスチュームを見直す必要があった春水は今年の新入生たちと一緒に被服控除を利用して自分の一番動きやすい格好に変更した。黒い袴に草履、腰帯には女物の帯、桜色の生地に様々な花柄の描かれた着物を袖を通さずに羽織り、編み笠をかぶったコスに変更していた。単純に、隊長羽織を無くした死覇装と言えば良いだろうか。春水からすれば着慣れたモノになるので、着替えるのにもそこまで時間がかからず一早くグラウンドに向かえたという訳である。

 

「いやいや、ヒーローたるものすぐに現場に到着できることが大事になってくるからね。それだけで助かる命も増えるのさ。」

「まぁ、確かにそうだね。」

 

オールマイトと話して時間をつぶしていると、次第に生徒が全員揃っていた。全員揃ったことを確認したオールマイトは、これから行う訓練の説明を行っていく。内容を確認すると、二人一組になってヒーロー側とヴィラン側に分かれて疑似核爆弾の奪還もしくはヴィランの捕縛という内容だった。

 

「それにあたってチーム分けは、これ!」

 

オールマイトはどこから出したのか玉の入った箱を二つ出し、生徒たちに引かせた。春水の順番になり、玉を引くと『E』と書かれていた。

 

「八百万少年はEチームだね。えっと・・・うん芦戸少女と一緒のチームだね。」

「よろしくね、春水君!」

「よろしく頼むよ、三奈ちゃん。」

「それじゃぁ、皆が引けたところで早速対戦相手の確認だ!」

 

オールマイトは全員が分かれたことを確認すると、ヒーロー側から一つ、ヴィラン側から一つ取り出し確認する。ヒーロー側は『A』、ヴィラン側は『D』と書かれており、緑谷・麗日ペアVS飯田・爆豪ペアの訓練からスタートすることが始まった。

 

「他の皆は私と一緒に地下室のモニタールームで見学だ。AチームとDチームには見取り図を渡すから準備してね。」

 

必要な書類を渡したオールマイトは他の生徒を連れてモニタールームに向かうのであった。

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

結果から言うと、初回の戦闘訓練は熾烈を極めた。ヒーロー側が勝利したのはいいが緑谷が両腕に怪我、麗日が嘔吐して倒れているのに対し、ヴィラン側は無傷であった。緑谷はすぐに保健室に運ばれていき、モニタールームでは講評が行われていた。百に想定以上に言われてしまったオールマイトは焦りながらも、次のペアの抽選を行っていき、訓練は着々と進んでいく。そして、

 

「次はどこかな~?・・・ヒーロー役『E』チーム!ヴィラン役『C』チーム!」

 

春水と芦戸は自分たちが呼ばれたと思い、Cチームが誰だったか確認する。すると、春水は百と背の小さな男の子『峰田』と目が合った。

 

「お兄様とですか。よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくね。」

「おぉ、兄妹対決だ!今回は私も頑張るからねヤオモモ!」

「芦戸さんもよろしくお願いしますわ。」

 

ヒーロー科の数少ない女子二人に囲まれながら話す春水のことを見ながら峰田は恨み節を呟いていた。

 

「オイラだけ蚊帳の外じゃねぇかよぉ。春水の野郎~一緒のクラスになって数日で女子と仲良くしやがって~。」

「羨ましいかい?」

「羨ましい以外の何があるってんだよこんちくしょ~!」

 

峰田のことを笑いながら見る春水。二人の身長差もあり、春水が見下し笑っている様に見える様にはある意味強者の雰囲気を感じ・・・いや感じない。二人が周りから見るとしょうもないことでマウントを取り合っていることは分かるが、峰田からしたら血涙もののようで、目から血の涙を出している。

 

「ちくしょ~こうなったら、訓練のどさくさに紛れてヤオヨロッパイを―――」

「峰田ちゃん。」

「ファイ!?」

 

峰田が出した最後の言葉に春水はそれまでの雰囲気と違い、少しの殺気を飛ばす。無論、今の高校生が慣れているはずもなく、顏を青褪めてこちらを見る峰田。春水はそれまでの笑っていた表情を消し真剣な表情で、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「百ちゃんの胸は僕のものだから触っちゃだめだよ。」

 

そう呟いた。

 

「何を言ってるんですか、お兄様っは!」

 

瞬間、後ろより百の飛び膝蹴りがボキッという音共に、春水の後頭部に刺さった。衝撃で地面を滑っていく春水。いい所に入ったのだろう、俯せになった春水の頭から地面に血が広がっていく。

 

「今日こそは勝たせていただきますからね。行きますわよ、峰田さん。」

怖ぇえ。怖ぇえよ八百万家。

 

腕を組み嘆息した百は、峰田の首根っこを引きずりながら指定の建物に向かって行った。

 

「だいじょうぶ~?春水君?」

 

芦戸は春水のそばにしゃがみ込みながら、指でチョンチョンとつつく。少しピクピクしたかと思ったら、大丈夫という意味で手を上げようと思ったのだろう。右手を挙げようとした。すると、偶然とはいえ手が芦戸の胸をつかんでしまう。

 

「え?」

「え?」

 

これまでそういう経験の無かったのであろう芦戸は、一瞬時が止まりすぐに顔が赤くなる。春水はというと自分が何か別のものを掴んだと思い急いで顔を上げる。

 

「いやぁぁぁぁ!」

 

そういうや否や、芦戸はすぐに立ち上がり春水の顔面を思いっきり蹴った。

 

「ちょっと待って誤かッ!―――――」

 

またもボキッという音と共に春水の体は宙を飛びモニタールームの壁に罅を入れながらぶつかり、地面に倒れる。今度はピクピクともならない。まるで屍のようだ。芦戸は顔を真っ赤にしながら息を荒げ、春水に近づき両足を掴むと引きずりながら指定の場所に向かう。春水が引きずられた跡に血の線が出来上がっている。

 

「ちょっ、芦戸少女。一度八百万少年を保健室に――――」

「あぁ?」

「ヒッ!なんでもありません!」

 

芦戸の圧に気圧されたオールマイトは敬礼しながら芦戸を見送った。

 

「だっ男子諸君は、時に女性はヒーローでも敵わないくらい強くなることを肝に銘じておくように!ホーリーシット、最近の女の子は怖いなぁまったく。

「「ハッハイ!!!」」

 

オールマイトは男子生徒に説明すると、一連の様子を見ていた男子生徒もみな頷くのであった。




ここまで読んで下さりありがとうございました。次回から戦闘になります。果たして、どういう風に戦うのか、かなり考えてはいるんですけど激しい戦闘っていうのはまだまだ表現ができないと思いますので、何卒お許しください。
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