少しずつ寒くなってきて打つ手が震える震える。誤字脱字あったらすいません。
それでは第7話になります。どうぞ。
モニタールームに4人が向かうと他の生徒たちは待っていましたと言わんばかりに駆け寄ってきた。
「ヤオモモ惜しかったじゃん。階段のトラップ!あれは春水くらいしか突破できる人いないから。」
「峰田お前すげぇ跳ねてたじゃん。何あれすげぇよ。目で見えなかったもん!」
「三奈ちゃん、三奈ちゃん。お姫様抱っこの感想聞かせて!」
「春水お前身体能力やべぇよ。他の三人に比べて全然個性使ってなかったし。体一つで制圧とか漢だな!」
4人は生徒たちからの評価にしどろもどろになりながら、若干一名顔を赤らめながら、オールマイトの前に並んだ。
「うん、4人ともお疲れ様。まずは、講評に行きたいところだけど、先にそれぞれの考えた作戦について聞かせてもらおうかな。まずはヴィランチームから。」
聞かれた百は自身が考えた作戦についてその場で説明していく。途中他の生徒からオーという声が聞こえたり、オールマイトがうんうんと頷く反応もしながら説明を終えた。
「それじゃぁ、次はヒーローチームにお願いしようかな。」
オールマイトの視線がヒーローチームに向くと春水が一歩前に出てまず第1声。
「僕たちの作戦はとりあえず登れるところまで登ってヴィランチームが出てきたらそれぞれ捕縛することくらいしか決めてなったかな。相手に百ちゃんがいてたから監視カメラで見られる可能性は高かったから、細かい作戦は逆に行動を縛っちゃうと考えたんだ。まぁ、三奈ちゃんもうまく対応してくれたからいい結果が残せたと思うよ。」
「え~私なんか、ヤオモモと戦った時くらいしか活躍できなかったよ~。それ以外は春水君に任せっきりだったし。」
ヒーローチームの作戦が説明し終えると、オールマイトが少し考えて話し始めた。
「うんうん、今回のバトルのMVPは~・・・芦戸少女だ!」
「え!あたし!?」
周りの生徒も意外な選出に驚きの声をあげる。
「そうさ!順を追って説明しようかな。まずヴィランチームだけど、罠を張ったりヒーロー側の監視をしたりと準備まではよかったけど、核に近づかれたときの対応が直接出向いたね。これはどちらかというとヒーロー側に多い行動さ。あの場合、核を持って別の所に移動したり、あえて核の前で戦って相手の戦い方を制限したりすることもできたかな。」
「あ・・・」
「それと峰田少年の行動は、まぁ形は違うけど私怨に入っちゃうからね。訓練ということを忘れちゃいけないよ。」
「すみませんでした。」
「いいよ!次ガンバロ!次にヒーローチームだけど、確かに八百万少年の突破力に目を見張るものがあったよ。それに対して芦戸少女は階段の壁を酸で溶かしたり、ヴィランチームの一人を撃破したりと多くのことをしてくれていたね。それに一緒に組んだ八百万少年も言ってたけど、こちらの意を汲んでくれるパートナーはすごく活動をするときにありがたいんだ。チームアップでもあるから、支援も戦闘もできるヒーローは重宝されることを覚えておいて欲しい。まぁ、ビルの床を抜いたのだけは核の爆発につながるリスクもあるから気を付けてね。」
「はい!」
評価されたのが嬉しかったのか、芦戸は元気よく返事をしていた。
「さぁ、次の組に行こうか!次の組は――――――」
講評を終えたオールマイトは次の組に進めていき、戦闘訓練は1名の怪我人を出して授業を終えた。
――――――――――
戦闘訓練が終わった放課後、クラスでは戦闘訓練の反省会兼交流会が行われていた。教室内は紅白頭の少年『轟』と爆豪、保健室にいる緑谷を除いて全員参加していた。
「にしても、春水の身体能力はどうなってんだよ。」
最中、瀬呂が一言その言葉を話すと皆がそれについて考え始めた。
「身長は高いし、更衣室で見た時も十分鍛えられているのがよく分かる体だったな。」飯田談
「でもそれなら障子君もできるちゃう?」麗日談
「いや、体幹がしっかりしているんだろう。そうでないと壁から壁になんて飛び移ることは不可能だ。」障子談
「私もまさかお兄様があそこまでの身体能力をお持ちとは思いませんでした。」百談
「だ~もう分かんね。春水、説明してくれねぇか?」
皆もうお手上げという表情になり、上鳴がついに本人に質問した。
「放出だよ。」
「は?」
「放出だよ。」
「いや・・・はぁ!?おま、刀しか出せねぇって。」
「実物はね。でも、刀になる前のエネルギーを瞬間的に手から放出することで例えば――――」
瞬間、上鳴の前から後ろに瞬間移動のように移動していた。
「こんな風に。」
「うぉっ!いつの間に!」
「僕は『瞬歩』と呼んでるよ。壁自体は頑張って走ったけど、壁から壁への移動はこの瞬歩を使ってたんだよ。形的には爆豪くんの爆破の親戚になるかな。」
「なるほど個性なぁ。って結局、壁ふつうに走ったのかよ。」
種が分かってほっとするクラスの元に扉が開く音と共に、緑谷が現れた。
「あれ、みんななんで?」
放課後に皆が残っているのが意外だったのか驚いていたが、爆豪の居場所を聞くとすぐに教室を出ていった。
「彼も忙しいねぇ。」
「お兄様、私たちもそろそろ帰りましょうか。」
「そうだね、帰ろっか。」
2人が教室を出ようとすると、それにつられて皆も教室から出ていき、なし崩し的にその日は 解散となるのであった。
―――――――
翌日。朝のHRで学級委員長を決める機会があり、多数決をした結果、緑谷3票、八百万百3票になり厳正なじゃんけんの結果、緑谷が委員長、百が副委員長になった。春水はというと、もう何千年も隊長をやったしという理由で他人を推挙して自由な時間を手に入れようと考え百に入れたはずが、誰が入れたか1票入っていた。委員長が決まってからの昼休憩、春水は切島、瀬呂、爆豪と食堂でご飯を食べていた。
「校門前の人すごくなかったか?」
「俺なんて声かけられたぜ!オールマイトの授業はどうですか~?って」
「インタビューかよ。」
「僕が来た時には、相澤ちゃんが対応してくれていたから問題なく通れたねぇ。」
「爆豪はどうだったんだよ?」
「無視した。」
「爆豪君らしいねぇ。」
4人は今朝校門前に集まっていた記者について話し合っていた。他の生徒達もインタビューされたようで初のインタビューに舞い上がり、いつもより昼休憩が騒がしい。それは、切島と瀬呂も同じようで食事の話もよく弾んでいる。そんな時であった。突然、ブザーが食堂中に鳴り響いた。
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは屋外に速やかに避難してください。』
「セキュリティ?」
「あれじゃね?雄英バリアー。」
「ということは、侵入者かい。」
「マジかよ!?俺らも早く―――――」
「あらら、凄い人だねぇ。」
上級生は判断が早く、皆食堂の出口に向かい始めるが一斉に集まりすぎて出口が詰まってしまっている。その光景を見た春水と爆豪は逃げることを諦めて、目の前の食事を食べ続ける。
「いや、落ち着きすぎだろ!」
「あれじゃ、今行ったところで―――」
「動けなくなるだけじゃねぇか。」
「それもそうだけどよ・・・。」
切島と瀬呂が二人の様子に戸惑っていると、扉の上の非常口看板に飯田が貼り付いた。
「ダイジョーブ、ただのマスコミです。ダイジョーブ。」
飯田の声に生徒が落ち着きを取り戻したのか出口にいた生徒たちもまばらに自分の席に戻り始めた。それは、切島と瀬呂も同じで、立ち上がったばかりの席に座りなおす。
「んだよマスコミかよ~。」
「雄英バリアー突破してくるとかやばすぎじゃね?」
「てか、飯田の姿勢!あれ非常口とシンクロしすぎだろ!」
「それで注目集めて全体に伝えるとか漢すぎるぜ!」
(それより問題はマスコミにバリアが破られたということなんだけど・・・今の雰囲気的に言うだけ野暮か。)
春水は盛り上がっている2人の様子を見ながら、破られた原因を考えるのであった。昼休憩の後、緑谷の提案で飯田が委員長に変わりその他の委員が決められていった。
――――――――
後日、1年A組は救助訓練のためにバスに乗っていた。救助訓練ということもありコスチュームの着用は自由になっており、一部の生徒は体操服になっていた。春水は動きなれたモノであるためコスチュームを着用している。バスの中はというと、蛙の個性を持つ『蛙水梅雨』の緑谷の個性がオールマイトの個性に似ているという言葉をきっかけに個性の話に花を咲かせていた。
「やっぱ派手で強ぇっつったら爆豪と轟だよな。」
「いやいや、強さなら春水も負けてねぇって。ありゃ、クールっつーか、なんつーか。」
「でも、爆豪ちゃんはキレてばかりだから人気でなさそうね。」
「んだとコラ出すわ!!」
「ホラ」
「響香ちゃん、大丈夫かい?席変わろうか?」
「あ~ありがと春水。ダイジョブだから。」
突然の大声と身を乗り出した爆豪に身を縮める耳郎に対し、春水は声を掛ける。
「これよ、この差!今のやりとりだけで春水の方が人気は高くなることが読めるわ!!」
「「「うんうん。」」」
「ンギギギ!!!」
瀬呂の一言に皆が頷き、爆豪がより激しくヴィラン顔になっていく。その後、相澤の鶴の一声で静かになったバス内は救助訓練場所に到着した。バスから降りると目の前には広大なテーマパークと入り口に宇宙飛行士のコスチュームを着た人物が立っていた。
「あ、スペースヒーロー『13号』!紳士的なヒーローで私大好き~。」
13号は自己紹介とこの施設『USJ』の説明をした後、個性使用の危険性について話し始めた。
(僕の個性でいうなら、吸引なんでも吸い込んじゃうから無闇に瓦礫を吸い込んだり生存者未確認のまま建物吸い込んじゃうと危ないってわけね。)
春水は自身の個性のどこが当てはまるか考えながら話を聞いていた。それと同時に、背後から悪意が漂ってきたため、胸元の簪に触れいつでも刀を抜けるように構える。
「それじゃぁこれから演習を―――ッ!!一かたまりになって動くな!」
相澤も同時に気づいたのか今まで生徒が聞いたことがないような緊迫した声を掛ける。相澤の声に反応した生徒達が少しうろたえるも、その間に黒い靄は広がっていき悪意に満ちた者たちが姿を現していく。
「これは、少し面倒なことになりそうだ。」
春水はその風景をみながら、相澤がどのような指示を出すのか確認しながら、簪を2刀に変化させるのであった。
刀なら鯉口を切るとかの方がかっこよいんですけど、そこはやはり個性の関係といいますか、胸元に手を突っ込むスタイルになっちゃいました。
瞬歩なんですけど、今は手から出すしかできないからすごい不格好になっちゃいますね。それに刀を持っていると使おうにも使えない。我ながらなんで瞬歩ここで出した!っとなっちゃいました。
次回からは、初めてのヴィラン達との闘いになりますね。春水がどのように動くのか僕も全然想像できてないので楽しみです笑( ´∀` )