僕のヒーローアカデミア ~悪戯は人のために~   作:護廷隊

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こんにちは、護廷隊です。


いつも感想、評価ありがとうございます、励みになります。これからも京楽の活躍を一緒に見てもらえたらと思います。

それでは、9話になります。どうぞ


追記)ご指摘いただいた誤字を修正しました。


9話 巨悪迎撃

春水がヴィランの下に歩み寄りながら、周りを見渡す。辺り一面に相澤が倒したヴィランが倒れ伏しているが、脳味噌むき出しのヴィランと、手だらけのヴィラン、そして先ほどの黒霧がいる一帯だけはクレターはあるものの誰もいない状態であった。

 

「いやぁ、派手にやってくれたねぇ。」

「先生?」

「違います、死柄木弔。ですがご注意を。タイプは違いますが、強さはオールマイトと同等かと。」

 

聞き覚えのある声に思わず反応する死柄木だが、黒霧に咎められる。死柄木は渋面を作りながら今のを無かったかのように返答する。

 

「・・・そんなのゴロゴロいるわけないじゃん。何?負けてきたことの言い訳?」

「違います。事実だけを―――」

「僕が先生なら君にそんなことは言わないんだけどねぇ。」

「「・・・・」」

「黒霧、俺がどうかしてたよ。こいつは先生じゃない。」

「分かっていただければ結構です。」

「ありゃりゃ。」

 

死柄木が頭を掻きながら、春水の方を見る。

 

「まぁいいや。どうせオールマイトだってコイツには負けるんだし、ガキに何かできるわけでもない。

 

 

 

 

 

 

                 やれ、脳無             

 

 

 

 

                                     。」

 

掛け声と共に、先ほど壁まで飛ばされた脳無が春水の目の前に現れその剛腕を振るう。春水は一歩後ろに下がって避けると手に持った刀で振るわれた腕を切り落とすと刀を左右持ち替えて反対の腕を切り落とす。

 

「どう言う体してるのさ君。僕が言うのも何だけどその速さ、力、並大抵のことじゃ掴めないと思うんだけどねぇ。」

 

刀から血を振り払い脳無に語り掛けるが脳無は何事もなかったかのように立ち上がり、傷口から両腕を生やしていく。

 

「無視かい。」

「しゃべっても無駄だよ。そいつは対オールマイト用改造人間『脳無』。『超再生』の個性を持たしてあるんだ、ただのガキのお前にやられるような奴じゃない。それに―――――」

 

再び襲い掛かる脳無に切りかかる春水であったが、数舜前は切り落とせた腕が次は皮一枚残してつながったままで、そのまま足蹴りを春水に喰らわせ壁まで飛ばし罅が入った後地面に崩れ落ちた。

 

「一度当てられた攻撃には耐性ができるように『耐性』の個性を持たしてあるんだ。・・・と言っても、もう聞こえないか。」

 

ピクリとも動かない春水の様子に興味を失せた死柄木は残った学生のいる階段に視線を向けると、

 

「いやぁ危ない危ない。」

 

袴に付いた埃を払いながら佇む春水の姿があった。思わず壁の方を確認すると、地面に女物の着物が落ちているだけになっていた。

 

「・・・お前、何モンだよ。」

「君に答える義理はないと思うんだけどねぇ。」

「・・まぁいいや、やれ、脳無。」

 

脳無は死柄木からの命令に従い、両腕で捕まえるように迫ってくる。すぐさま両腕を切るが、やはり先ほどよりも切れず両腕を再生しながら抱き着き、春水を鯖折りにしようと力を籠める。痛みに少し苦悶の表情を浮かべるが、すぐに刀を下に落とし柄を足で蹴り上げ、目に刺し飛ばす。視界が閉じられた脳無は一瞬怯み眼に刺さった刀を抜こうと春水を捕まえていた両腕の力を緩める。拘束が緩んだことに気付いた春水はすぐに抜け出し刀を抜くついでに顔面に飛び蹴りを当てて距離をとる。たたらを踏む脳無であったが、超再生ですぐに元に戻り春水に襲い掛かっていく。

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

「春水のやつ、マジでやってるよ!大丈夫なのかよぉ!」

 

春水がその場を立ち去ってから峰田、蛙水、緑谷は相澤を運びながら、襲い来る能無と目に見えない速さで移動しながら立ち向かう春水を眺める。

 

「悔しいけど、私たちにできることはこれしかないわ。急いで皆の所に行きましょ。」

「でもよぉ。」

「・・・大丈夫だ。」

「「相澤先生!」」

 

血まみれになって運んでいた相澤が声を出したことに3人が驚きの声をあげる。

 

「大丈夫なんですか!?」

「いや、とりあえず声が出る様になっただけだ、応急処置ありがとな。」

「いえ、それは・・・って春水くんが大丈夫って!?」

「そうだよ、やべぇって!あいつだって押され始めてっぞ!」

 

峰田が春水の方を指さすと、徐々に切れなくなってきたのか春水が押され始めていた。

 

「あいつ段々切れなくなって来てるみたいだしよ~。」

「けろ、いまは避けながらできてるみたいだけどそれも時間の問題だわ。早く助けを呼ばないと。」

「・・・大丈夫だ、それにまだあいつは、本気もだしていないようだしな。」

「え?」

 

相澤は自身が重症していることも忘れながら、不敵に笑っている春水の方を見ながらため息をつく。

 

「あいつもそこさえなんとかしてくれたらな・・・」

 

その時、ドアの方から轟音が鳴った顔思うと、黄色いスーツに身を包んだ筋骨隆々の男が入ってきた。

 

「みんなすまない。でももう大丈夫!なぜって?私が来た!」

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

春水が脳無と戦いしばし、本格的に春水の刀が能無に入らなくなり火花を散らしながら金属音も聞こえ始めた。

 

「こりゃ参ったねぇ。」

「ようやくかよ、ほんと脳無相手によくやるよ。けどもうお前の刀もこれで怖くない。」

 

戦いを眺めていた死柄木もようやく終わると、前座に悩まされたがオールマイトを殺すための準備運動は十分できたと考えてこの無駄な時間を終わらせるためにとどめを刺しにいく。春水はというと言葉とは裏腹に表情は余裕を見せ、途中回収した着物を肩に羽織り構える。

 

「切れはしなくても、向こうに行かせないようにすることくらいできるさ。それに・・・」

 

その時、扉の音が鳴り響き、USJにオールマイトが入ってきたかと思うと、すぐさま春水の前に脳無と相対するように立ちふさがる。

 

「あぁ、ようやくだ。」

「ありがとう、八百万少年。話は飯田少年と13号先生から聞いている。ここからは任せて君もみんなと合流してくれ。」

「そうかい?じゃぁお言葉に甘えようかなぁ。あぁ、オールマイト先生。あの黒いボディスーツのヴィラン、個性の複数持ちらしくて超再生と、なんでも攻撃をすればするほど効かなくなる耐性っていう個性を持ってるらしい。今は僕の刀でたくさん攻撃したから切断耐性が付いてて体はカチカチになってるはずだよ。それと―――――」

「情報ありがとう、八百万少年!」

 

オールマイトの登場に興奮する死柄木をよそにオールマイトと春水は話を進めていき、その場から春水が消えて相澤たちの下に移動していた。

 

「さて、生徒がお膳立てしてくれたんだ。これくらい勝たないとな。」

「ようやく、ようやくだ。待った甲斐があった。オールマイト、ラスボスのお出ましだ。さっきのガキにはいいようにされたが、そのおかげで能無がいい具合に仕上がった。こいつはもうお前じゃ勝てないんだよ!やれ!脳無!」

 

脳無がオールマイトに走りだすと、オールマイトも迎え討つため構えて脳無の顔面に右ストレートを打ち込むと、バキッと言う音とともに脳無の顔に罅が入り、左であご先に打ち込み脳無に脳震盪を起こし、最後に右こぶしを腹にアッパーを打ち込むとUSJの天井を打ち破り施設から退場していった。

 

「は?おい、脳無はどこ行ったんだよ、オールマイト用のショック吸収はどうしたってんだよ!」

「ふむ、確かにその個性を使われていたらやばかったかもしれないな。でも、八百万少年がたくさん切ってくれて鋼のように固くなってしまった体に吸収しろというのは酷なことじゃないかい?それに本当は別々の人が持っていた個性なんだろう?なら、ひずみが出てもおかしくはないさ!さ、次は君たちだ!」

 

一瞬で場外退場された脳無に呆ける死柄木に、春水から説明を受けたオールマイトがその言葉をそのまま送る。

 

「何だよ、ドクターと先生は完璧だって言ってたじゃないか。オールマイトの弱体化?どこがしてるっていうんだよ。あーもー何もかも最悪だ。なんだよ、なんなんだよ。なにが悪い?そうだあのガキだ。あの刀のガキ。あいつがすべての原因じゃないか。オールマイト並みの強さのガキってなんだよ。」

「死柄木弔、ここは・・・」

「あ~、ゲームオーバーだ。でもそうだな、黒霧。ゲート出せ、あのガキの所に。最後に、プレゼントだ。」

 

黒霧に話すと死柄木のすぐ近くにゲートを出し、手を入れた。

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

所変わってゲート前。相澤先生を無事届けた緑谷、春水たちはオールマイトの圧倒的な戦いぶりを目に焼き付けていた。自分たちが初めて出会ったヴィランをたった3発で倒したオールマイトのすごさを認識しながら、死柄木の近くにゲートが出てきて帰るのだろうかと考え、皆喜んだその時だった。気づいたのは、やはりというべきか最前線で死柄木のと戦っていた相澤であった。春水の後ろに黒いゲートが現れ、そこから手が出てきて春水の頭を掴もうと近づいてくる。

 

「しゃがめ!春水!」

 

動くことができない相澤は言葉でしか守ることのできない自分にふがいなさを感じながら、春水が察してしゃがんでくれることを祈りながら痛みをこらえながら大声をあげる。突然の大きな声に驚く皆と、一部の視線が春水に集まる。近くで、後ろの手の存在に気付いた瀬呂と芦戸は、春水をその場から離そうと、あるいは手を迎え撃とうと個性を使用する。春水はというと気配に気づき、出したままであった刀でその手に切りかかる。瀬呂のテープが体に貼り付き少し後ろに体が傾いたため、刀は空振りに終わるも横から飛ばした芦戸の酸とどこからか飛んできた銃弾が死柄木の手をつらぬく。

 

「ごめんよみんな、遅くなったね。」

「1-Aクラス委員長飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

その声と共に、雄英高校教師陣が入り口から入ってきて、スナイプが四方八方に銃を撃っていく。と同時にオールマイトがいた中央部から死柄木の叫び声が聞こえてきたかと思うと黒い霧に包まれて死柄木と黒霧は消えていた。

 

「春水!だいじょッブフォッ!」

「大丈夫!?春水くん!」

 

難を逃れた春水に瀬呂が声を掛けようとするも、芦戸が瀬呂を押しのけ声をかける。

 

「2人ともありがとう。助かったよ。相澤ちゃんも。」

「よかった~。」

「悪いな、この状態じゃ声しかッゴホッゴホッゲフ!」

「「「相澤先生!」」」

 

無理が祟ったのか、口から血を吐き出した相澤に驚く生徒達だが教員たちが急ぎ相澤を救急搬送し、他の場所に飛ばされた生徒たちのもとに向かい始める。ゲートの近くにいた生徒たちももう安心だと、緊張していた意識が解けてその場にしゃがみ込む。こうして雄英高校襲撃事件は、施設半壊と重傷の教員1名と生徒数名の軽傷を出して終わりを迎えた。




読んでくださりありがとうございました。全然、能無との戦い方が出てこなくて、普通に倒し切っちゃう京楽さんしか出てこなかったです。なんとかこの形ならギリギリありえるかなってくらいの内容になってしまってます。

なお、爆豪と轟ですが、あれはオールマイトが苦戦してから登場していたので今回3発で終わらせたオールマイトの下には死柄木たちが逃げてから到着してる設定です。
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