大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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やっとここまで、来た……。


第壱話ではないけど従妹、襲来

 今日は日曜日。一般的な休日だ。大学の授業も無く、今日は珍しくCircleでのバイトも無い。まぁ、久しぶりって言っても一週間ぶりなだけなんだけどね。ところでそんな日には皆は何をする?友達や彼女、または家族とショッピング?遊びに行く?それとも金銭的に余裕のある人ならプチ旅行とか遠出をするのもありだろうか。

 

 しかし、彼の場合は違った。いつも(平日)なら授業の関係で早起きをする彼だが、こう何も無い日は昼過ぎまでぐうたらと惰眠を貪るのだ。そして、今日も昼まで目一杯寝るつもりの彼だったが、思わぬ客人によってそれは無に帰ることになった。

 

 

 

「あ、やっと起きた。てか、起きるの遅くない?」

 

「……なんで居るの?」

 

 

 寝ている最中に僕以外誰も居ないはずの部屋から物音がしたので嫌々眠たい瞼を開いたら、黒髪ショートでダウナーな雰囲気を醸す、見慣れた従妹が僕の事をずっと見てました。…………いや、ほんとなんで?てか、今何時?いや、外が明るいのは分かるけどね。

 

 スマホの画面を確認すると、時刻は午前7時を過ぎる頃。うん、なんでこんな朝早くから?てか、その前にどうやって僕の家知ったのさ。

 

 

 

「住所は伯母さんから聞いてて、合鍵も伯母さんに渡されたよ」

 

 

 

 あんのババア(母さん)!やりやがったな!息子のプライバシーをなんだと思ってんだ!……いや、あの人の事だ。確実に面白がってる。絶対に面白がってる。うん、もう過ぎたことは忘れよう。文句言っても結局居言いくるめられて終わりなんだ。諦めよう。…………チクショー!(某太夫風)

 

 あの芸人も結構好きなんだけどちゃんと消えたよね。あと僕が言いたいのはさ……。

 

 

 

「うん、説明はありがたいけど、さり気なく人の心読むの止めようか?」

 

「久しぶりの再会だから良いじゃん?」

 

「いや、良いじゃん?じゃなくてね」

 

 

 

 はい、もうここまで言えば分かりますよね?えぇ、そうです。今、僕の目の前で呆れる様にため息をつく、家に不法侵入まがいのことをしているのは僕の従妹、奥沢美咲です。

 

 あ、ちなみに僕は桜岡結羽です。え?興味ない?もうお前の名乗りは飽きたって?…………そろそろそういうこと思ってると泣きますよ?枕濡らしますよ?……勝手に濡らしてろ?えぇ、そうですか!じゃあ、勝手に濡らしますよ!(従妹(美咲)が帰った後で)

 

 ……こほん。すみません、取り乱しました。とりあえず今言いたいことは今日は朝から従妹(美咲)に不法侵入に近い自宅訪問されてます。え?起こして貰ったんだから文句言うなって?馬鹿野郎!僕だって平日なら喜んで起きるし、起こしてくれたことに感謝もするさ。だけど、今日は久しぶりのオフなんだよ!大学も無ければ、バイトも無いっていう本当に一日何も無い日なんだよ!昼過ぎまで寝るつもりだったんだよ!せっかく昨日の夜にアラームも鳴らない様に設定解除してたのに!

 

 

 

「それで?本日は何のご用で?」

 

 

 

 とりあえず、文句を言っても美咲には口で勝てないからおとなしくベッドから身体を起こす。誰だ大学生が高校生に負けてんじゃねぇよって言ったやつ。怒るから出てきなさい。

 

 うわぁ、めっちゃまだ寝たい欲半端ないんだけど。って、あの美咲さん?なんで僕の問いに意味が分からないといった表情を浮かべるんです?凄い嫌な予感しかしないんですが気のせいですよね?気のせいだと言って。頼むから!!

 

 

 

「……用?特に無いけど」

 

 

 

 はーい、今日も僕の嫌な予感は大当たりでした!絶好調だね!うん、全く嬉しくないね。ほんとこれっぽっちも!……いや、ほんとじゃあなんで僕起こされたの。不法侵入まがいのことされてまで。ごめん僕意味分からない。ここ最近で一番意味が分からない。誰か、説明求む。まぁ、誰も説明出来ないけどね!だって、本人も用無しなのに来たんだからね!…………はぁ、眠い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「味、どう……?」

 

「……うむ、中々」

 

「何その感想」

 

 

 

 ちなみに今は美咲が作ってくれた朝ご飯を食べてます。ご飯に味噌汁、卵焼きに焼き魚。よくあるすぐ作れて美味しい朝ご飯だと思う。

 

 うん、美味しい。美味しいんだけどね?ごめん胃袋的に限界です。僕からしたら普通の朝ご飯でもきついです。いや、本当味は美味しいんだよ!文句ないくらいね!なんなら鈍感系主人公が絶対言うであろうセリフトップ10に入る「良い嫁さんになるね」って言ってもいいくらい美味しいよ!まぁ、僕鈍感系主人公じゃないし、そんなくさいセリフ言ったところで鼻で笑われるだけだから言わないけどね!絶対に!

 

 さて、話を戻すけど前にも言ったと思う。僕基本的にお腹弱いから朝から食べるだけできついんだよね!体質だから仕方ないよね!まぁ、それでも食べるけどさ!

 

 

 

「てか、結羽兄今日暇なんでしょ?あたしの買い物付き合ってよ」

 

「は?買い物?なんで僕が?それよりなぜ暇って決めつける。 僕にだって予定の一つや二つくらいは———」

 

「あるの?」

 

「えっと、それは……」(目逸らし)

 

「無いよね?」

 

「……すいません、無いです」

 

 

 

 ごめんって!謝るからそんな悲しい奴を見る目で僕を見ないで!昔から嘘をついた僕の事を見るとき大体その目するけど止めて!それなりに傷つくから!あと、そのため息も止めようか!せめて、アニメとかに出てくるキャラみたいに可愛く勝ち誇った表情してください!お願いします!

 

 なんで従妹に朝からこんなこと頼んでるんだろ。一見したらただの変態かつ変質者だよね。本来の変質者は美咲のはずなんだけどね。おっかしいなー。あはは。

 

 

 

「結羽兄の考えてる事って本当分かりやすいよね。流石にしないよ。あと、普通に考えてる事がキモいからそろそろ卒業しようよ」

 

「」

 

「卒業しようね」

 

「…………はい、すんません」

 

 

 

 …………うん、分かりやすいにも程かあると思うんだ。本当なんで分かるの?従妹でもそれはないと思う。兄弟とかさ?双子とか毎日のように居る関係ならまだ!まだ分かるよ?分かるけどさ?あなたと僕は従妹だよね?しかも、今日久しぶりに会うんだよ?ほんといつの間にそんな超能力手に入れたんですか?あなたは。あと、従妹でも地味に傷つくからキモいは止めて?マジ泣き出来る自信あるから。

 

 だから、そのやばい奴と変態を足して2で割った様なまるでゴミでも見るかような視線を止めてください!ほんとごめんなさい!美咲さん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぇ~結構でかいのな。ここのショッピングモール」

 

「あれ?まだ来たこと無かった?」

 

「まぁ、特に行く予定も用事も無かったしね」

 

 

 

 しっかりと美咲の買い物に付き合わされ、ショッピングモールに車で来てます。あ、ちなみに車は親から譲り受けた軽自動車だよ。この街に引っ越す直前で父さんが「今度新しく車買うからこれ欲しいならやるよ」ってなんか軽いノリで譲り受けました。まぁ、遠出するときに便利だからあっては困らないんだけどね。…………遠出する予定なんてあるのかな。あれ?何でだろう頬が濡れてる気が……。

 

 ショッピングモールの屋上にある駐車場に車を止め、先に降りた美咲の後を追いかける。

 

 

 

「んで、今日はどこに行く気なんだ」

 

「んー、まずは羊毛フェルトの材料がもう無くなってきてるからそれの補充と……あっ、あと小物も少し見たいかなー」

 

「じゃあ、まずは手芸店か?」

 

「そうだね、手芸店は二階にあるからそこに行こうか」

 

 

 

 階段を降りる途中で階層ごとの案内板を見ようと近づくが、どうやら美咲は何度も来てるだけあるのか店の場所も把握している様で案内板を見ることなく階段を降りて、二階へ行ってしまった。まぁ、ここは慣れてる人に任せるのが良いよね。

 

 仕方ない。今日は久しぶりの再会だ。大人しく荷物持ちに徹しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結羽兄ー早くして。まだ、行くとこがあるんだから」

 

「ふ……くそ、がっ!」

 

 

 

 誰か助けてください。両手が痺れそうです。いや冗談抜きに!誰かヘルプです。僕にヘルプをっ!

 

 ……いやね?荷物持ちに徹するとは言ったよ?言ったけどね?流石に限度があると思うんだ。両腕には様々な小物が入った袋や今日の晩ご飯であろう食材やらが入った袋、そして両手にはさらに美咲が買った羊毛フェルトの素材や服が積まれてました。まるでラブコメ漫画に出てくる主人公みたいだよね。まぁ、僕主人公じゃないけど。しかし、こういう状況をリアルに経験するとは思って無かったなー。だってかなりきついもん。あと、美咲?絶対に叔母さんにお使い頼まれてるよね?この食材お使いだよね?

 

 あ、お使いなんですね。その何も言わなくても分かるだろみたいな目で見ないでください。せめて理由を濁らせてください。……やっぱ濁らせなくて良いです。(どっちやねん)

 

 だって、絶対美咲の嘘とか見抜けないし。従妹の美咲が見抜けるんだから見抜けるだろだって?……いや普通に分かりやすければ僕でも見抜けるよ?でもさ、美咲の場合は普段と変わらない表情と声色で平然と嘘つくんだよ?100レベのポ○モンを1レベのポ○モンで倒す以上に難易度高いよ?そんなの人の心読める様な超能力でも持ってないと無理よ?無理ゲーよ?

 

 

 

「人の事を化け物か何かだと思ってない?まぁ、それだけ悪口考えられるんだから荷物増やしても問題ないよね?」

 

「おふっ!……ちょ、美咲……流石にこれ、は……っ」

 

「はいはい、行くよー」

 

 

 

 見ました?見ましたよね?この悪逆非道な行為を。この子ナチュナルに人の心読むのよ?しかも、普通に荷物も増やすのよ?もう訳分からないレベルで怖いでしょ。僕達ただの従妹よ?……あ、待って。愚痴るとかそんな余裕なく腕死にそう。いや、ほんとごめんなさい。腕マジで限界だから助けて!荷物ぶちまける前に助けて!なんか奢ってあげるから許してください美咲様!

 

 結局、帰りにファミレスを奢るということを約束に少しだけ荷物を持ってもらえました。いや、ファミレスが好きなのは知ってるけどわざわざファミレス行く意味あった?フードコートもあるじゃん。まぁ、僕からしたら奢る訳なので?どっちでも良いんだけどね。え?美咲を家まで送り届けたのかって?流石にあの荷物の量はね。僕だって鬼じゃないんだ。どっかの誰かと違ってね!まぁ、流石に送り届けましたよ。

 

 久しぶりに叔父さん叔母さんに会ったけど、相変わらず元気そうでした。ちなみに美咲の妹には警戒された上に何故か美咲の彼氏だと思われました。まぁ、最後に会ったのかなり小さい頃だしね。仕方ないとは思うよ。

 

 だがな、美咲。お前の言葉には流石に傷ついたぞ。「結羽兄が彼氏とか流石にあり得ない」ってそりゃ僕も美咲が彼女とか流石に考えられないけどさ、その後に言った「生理的に無理」という言葉にはかなり傷ついたぞ。叔父さんたちも苦笑いしてたし僕も苦笑するしかないじゃんか。




 はいはい、皆さんご無沙汰してます。なんの果汁か未だに分かってない99.9%果汁ですよー。一応、5バンド全部出したし、ヒロイン枠(多分)も出したのでとりあえず一区切りついたかなと思います。……ついたのかな?ついてるよね?(知るか)
 あと、先に言っておくとこの作品は日常回をメインに書くつもりなので、本家のストーリーにちなんだ話を書こうとはあまり思って無いです。そこは期待しないでください。……ネタが無くなったら考えなくも無い。
 だから、本家ストーリーを楽しみに見てる人はごめんね。いや、ほんとごめんね。謝る気ないけどごめんね。(矛盾)
 まぁ、そんな感じなのでそれでも構わないから続き書けって言う人はお気に入りよろしく!ついでに評価と感想もよろしくな!(マジで時間があればください主が喜びます)


 ちなみに言っとくけどネタは無いよ!尽きた!(満面な笑み)
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