大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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ちょい短め?です!!


凝った手作りは意外と手作りと気づかない

 高校とは違い、少し遅めの夏休みに入り、二週間が経とうとしていた。今は八月の中旬。外は鬱陶しい程に蒸し暑く、季節を感じさせる蝉の鳴き声は耳を劈くほど煩かった。

 

 

 

「あっつい……」

 

 

 

 今日は金曜日だ。そして、バイトの日でもあるため僕はカウンターで溶けそうになってた。冷房はしっかり動いてるはずだ。なのに何故、こんなにも暑いのだろう。夏だから暑いのは仕方ない?馬鹿言うな。一応これでも冷房は動いてるんだ。しかも、普通に家でやれば風邪引くくらい温度も下げてる。なのになんで汗が止まらない。

 

 そうです。冷房がポンコツなんです。何ならさっきからカラカラ音が聞こえるくらいやばいんです。いい加減新しくして欲しいところだ。ちなみにそれをまりなさんに伝えたら「えー?まだ動いてるし使えるよ!それに替えられるほどのお金なんてうちにはないんだよ!」と汗をかきながらもどこぞの金髪お嬢様並の笑顔で返されました。

 

 そう返された時は「あ、はい。そうですか」と大人しく退いてしまったが、よくよく考えると「動いてるから大丈夫」は絶対駄目だと思うんだ。しかも、さっきからカラカラ聞こえてくるし絶対アウト。ほんといつ壊れてもおかしくないと思う。僕はそう思いながら事務所に戻った。別に今日は予約とかも入ってないし大丈夫だよね。

 

 取り合えず一回事務所の冷房で涼まないと冗談抜きに倒れる。てか、なんで事務所の冷房だけまともに動いてるのか謎なんだけど。まぁ、オアシスがあるってだけでありがたいんだけどね?しかしまぁ、ほんとあっつい!いっそのこと家に帰りたい。帰らせてくれ。

 

 

 

「やっほー☆」

 

「お邪魔してます桜岡さん」

 

「お邪魔してるわよ結羽」

 

「」

 

 

 

 うん。ほんとさ、なんでいるの。え?幻覚?疲れてるのかな?それとも暑さのせいかな?事務所の扉開けたらRoseliaの今井さんと氷川さん、そして湊さんがどこから持ってきたのか美味しそうなクッキーを摘まんでました。

 

 

 

「桜岡君も食べる?クッキー」

 

「……いただきます」

 

 

 

 今井さんがここぞと言わずクッキーを差し出してきたので大人しくそれを受け取ると、一つ口に運ぶ。……うっま。いや、これ冗談抜きに美味しいんだけど?どこのクッキーですか?今度からアニメ観るときのお供として買いたいんだけど。食感はしっかりとサクサクしてて、味もしっかり美味しい。塩気があるのも堪りませんなぁ。一つ食べたら手が止まらないとはこういうことか。

 

 

 

「あはは、美味しそうに食べるね。作った甲斐があるよ☆」

 

「え?これ今井さんが作ったんですか?」

 

 

 

 今井さんの一言で食べる手が止まった。え?これ手作りなの?お店出せるよ?汚い話だけど普通にお金取れるよ?出しましょうか?確か今お財布に634円しか入ってないけどそれ全部出せますよ?あ、いらない。そうですか。必要になったらいつでも言ってくださいね。速攻でATMでしてくるので。

 

 おっと、危ない。昔の癖がつい出てしまった。いやぁ、オタクって尊いもの目にすると貢ぎ癖が出ちゃうよね。は?出ない?いや、一回今井さんの手作りクッキー食ってみな?飛ぶぞぉ。ちなみにこれ聞いて長○力さん出てきたら同士だから。嫌だとは言わせねぇ!!もうズッ友だから!!

 

 ……駄目だこれ。暑さで頭までイカレ始めてきた気がする。……なんか赤メッシュに「それは前からでしょ?」って言われた気がするけど多分それも被害妄想1割の現実9割だわ。

 

 あ、今日も絶賛情緒が不安定の桜岡結羽です。本日もよろしくお願いします。ついでに誰でも良いんでCircleの冷房を修理するか買ってください。ほんとに熱中症で倒れます。てか、倒れる自信しかありません。それかアイスかかき氷を提供してください。

 

 かき氷、最近食べてないな。皆は何味が好きです?ちなみに僕はレモンですかね。え?そこは普通イチゴとかブルーハワイとかじゃないのかよって?いや、知ってると思うけど、あれって見た目だけだからね味は一緒だからね?なんとか効果で味ついてるって思えるだけだからね?それ言ったらレモンも一緒だろとか言われそうなんで言っときますけど、僕はレモン果汁かけるので。しっかりとレモン味です。酸っぱさ満載の見た目だけで惑わされないものなのであしからず(ドヤ顔)

 

 てか、今更の事だけどなんでRoseliaの三人が事務所にいるの?クッキーに気を取られて忘れてたけどナチュナルに入ってきてるよね。いやね?まだ湊さんと今井さんはいきなり入ってきてもおかしくはないのよ?失礼な言い方するけどね?たださ、もうTHE真面目の氷川さんまで事務所に無断で入るとかやばない?あなた、絶対普段だったら勝手に入るとか常識無いんですか?とかあおt……ゴホン、注意してくるタイプじゃないですか。

 

 

 

「私達はしっかりとまりなさんに入室の許可を貰いましたよ。何か問題でも?それより桜岡さんの方は大丈夫なんですか?今アルバイト中では?」

 

「んー今日はお客さんも少ないしそれに冷房も壊れかけてて意味ないし流石に少しくらい涼みに来ても許してくれるはず……って、なんで今井さんは僕を指さしてるんですか?」

 

「い、いやー桜岡さんじゃなくてその後ろ、かなー」

 

 

 

 後ろ?後ろは確か扉しか無いはずだけd……。

 

 

 

「いやーどこにもいないからどこ行ったのかなーと思ってたけど心配する必要は無かったみたいだねー結羽君」

 

「」

 

 

 

 後ろを振り返ったらいつの間にか悪魔(まりなさん)が召喚されてました。何でだろう物凄く笑顔なのに笑ってる気がしないのは。あ、腕掴まれた。…………なるほど。今日が命日になるンですね。最後の晩餐が今井さんの手作りクッキーということですね。美味しかったなー(白目)

 

 

 

「じゃあ、ちょーっとお話ししようか結羽君」

 

「いやー、あはは…………すんませんでしたぁあああ!!」

 

 

 

 まずもって出入り口である扉をまりなさんに塞がれた状態じゃ逃げることは困難。そして、逃亡対策としてちゃっかり腕もしっかり掴まれてる。例え、振りほどけたところで逃げる前に技を掛けられてしっかりあの世行き。残された選択はそう!日本人の謝罪の定番といって良いのか分からないけど、まぁ、一番誠意が伝わるもの皆は分かるかな?

 

 そうです。僕は片腕を掴まれたまま少しだけジャンプをして床に頭と膝と手を擦り着ける伝統的な謝罪方法の一つ『ジャンピングDO☆GE☆ZA』を披露しました。あ、ちなみにDO☆GE☆ZAするのバレていた様でしっかり片腕は掴まれたままDO☆GE☆ZAしてます。別に全体重を掛ければ腕離してもらえるとか期待はしてないからね?……いや、ほんとしてないからね!!

 

 まぁ、この後しっかりお説教という名のお話しをしたんですけどね。ちゃっかり両足クロスされた後、持ち上げられながらね。これ、後で調べたらサ○リ固めって言うらしいけど窒息の危険があるらしく死亡例もあるから遊び半分でやっちゃ駄目だよ!お兄さんとの約束だからね!!あ、まりなさんもうそれ以上曲がらなっ……。

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに今日はRoseliaの練習日だったそうで後からきた宇田川ちゃんと白金さんが下半身が曲がってはいけない方向に曲がった僕を見て悲鳴を上げたそうです。いや、ほんとごめんね?怖がらせて。まりなさん容赦無いからさ……。




これ書いてて夏関係無くねって思ったけどたまには良いよね?

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