大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

16 / 37
 明けましておめでとうございます。健康志向で野菜ジュースを飲むようになっていよいよなんの果汁か分からなくなってしまった果汁です。元気でしたか?僕は多分元気です。今年もゆったりとこの作品を楽しんでいただけると嬉しいのでよろしくお願いします。


天才は時に天災にもなる

「あ、今日は撮影するんだ」

 

「まぁ、そうですね」

 

「今日は何弾くの?」

 

「それはお楽しみって奴ですよ。まりなさん」

 

 

 

 はい、どうも。夏になってさらに女子高生達に絡まれ、面倒を持ってこられるTHE巻き込まれ体質の桜岡結羽です。どうせ今日も誰かしらに絡まれるんだろうなと思ってます。

 

 いや、別に絡んでくれるのは嬉しいんだけどね?僕ボッチだし。でも、面倒は持ってきて欲しくないよね。まぁ、言うて面倒ごとにはまだ巻き込まれてないから良いんだけどね。ちゃっかり黒歴史とか握られましたけどね(白目)

 

 それより、聞いてくださいよ!今日は夏休みに入って最初の撮影なんですよ。あ、サボってた訳じゃないからね?ただ単に夏休みだからという理由でシフトを沢山入れられ、女子高生軍団に色々と連れて行かれる事が多かったせいか撮りに来る暇が無かったってだけですからね!まぁ、暑いから外出たくないって理由も少なからずあったんですけどね。

 

 いやーしかし、ここはほんと暑いなぁ!!何時になったら冷房直してくれるんだろうか。冗談抜きに死人が出るぞ。まだスタジオの冷房が壊れてないだけマシか……。あー涼し。こう暑いとスタジオから出たくなくなるよね。まぁ、そんな事言ってると時間無くなるのでさっさと準備しますか。あ、ちなみに分かってると思うけどここCircleです。

 

 てか、普通に皆覚えてると思うけど僕基本的に撮影するときは家でやるんですよ。だけどね、ある一件でとうとう身バレしまして。ついでにまりなさんにもバレたんでもういっかってなったんですよ。それにスタジオの方が家より好きに動けるしね。多少暴れても顔さえ映らなければ大丈夫なんでね。まぁ、身バレした理由がその多少暴れたせいで顔が映っちゃったってだけなんですけどね。はぁ、ほんと気をつけよ……。

 

 まぁ、そんな訳で今回からというよりはもう何回かCircleで撮影することも増えてる僕です。はい。とりあえず独り言喋ってたら準備終わりました。いやー慣れたもんだね。え?語りだと思った?よくアニメとかで入ってくる語りとか心の声だと思った?残念でした!これ全て僕の独り言です!

 

 …………普通にやばい奴だな。

 

 

 

「とりあえずカメラとマイク準備オッケー、ベースも準備オッケー……ッと。後は音出して調整だけかな」

 

 

 

 ここまではいつも通りなんですよ。そう、ここからなんです。大体ここから何かしら起きるんですよ。何が起きると思います?その答えはですね―――――

 

 

 

「結羽くーん!!いるー?ギター持ってきたよー!!」

 

「また来たんですね。今日は仕事ないんですか?」

 

「今日は午後っからだから大丈夫!!」

 

 

 

 はい、そうです。このお転婆のようにはしゃぐ女子はあのアイドルバンド―――――Pastel*palettesのギター担当こと氷川日菜さんです。てか、今回もノックすら入ってこないんですね。まぁ、言ったところでどうにかしてくれる訳ないの分かってるから何も言わないですけどね。あと日菜さん?悪いんですけど、そこの人達を置いて準備するのやめてくれません?置いてけぼりにされてるので。

 

 はい、そうです。(二回目)

 今回スタジオに突入してきたのは日菜さんだけじゃないんですよ。ピンク色のミディアムヘアが特徴の丸山彩さんにクリーム色のロングヘアが特徴の白鷺千聖さん、茶髪のショートヘアが特徴の大和麻弥さん

、そして白髪のショートヘアが特徴の若宮イヴさん。まさかのPastel*palettes全員集合ですね。いやー、生で見るとほんと可愛いですねー。なんでこんなところに居るんだろうなー。ほんとなんでだろうなー。

 …………いや、ほんとなんでですか?日菜さん。

 

 あ、ちなみに何で僕が彼女達のことを知っているかというと覚えてると思うけど、大学の課題で彼女達についてレポート書かされたからです。いやー、おかげでなんとか単位は貰えたけど、貰うまでの授業中ずっと彼女達の話聞かされてたからね?もう、半期の間にある授業の半分以上が彼女達の話だったからね?そりゃ嫌でも名前覚えますよね。

 

 

 

「あの、日菜ちゃん?この人は……?」

 

「結羽君だよ!」

 

「いや、そうじゃなくて……」

 

 

 

 うん、分かるよ。丸山さん。気持ちは良ーく分かる。日菜さんのこの自由っぷり流石としか言いようがないよね。でもごめんね。説明は僕もしたい。でも僕にもこの状況よく分からないんだ(白目)

 

 でも、彼女達を見る限り丸山さんは言わずもがな困惑してるし、白鷺さんは何というかもう慣れているのかため息吐いてるし、若宮さんは何故か目をキラキラさせてるし、大和さんに限っては何かもう違う方向見てるしってあの、大和さん?何見てるんですかね?え?そのカメラですか?えぇ、そうですよ。ちゃんと僕のです。…………はて、なんでここに僕のカメラが?

 

 ……………………あっ、今日の予定(動画撮影)完全に忘れてた。

 

 

 

「あの、結羽さんと言いましたか?もしかしてですけど動画撮ろうしてました?」

 

「え?あ、いやっ……そ、その~。な、何のことですかね」

 

「おぉ!凄いですユウさん!目が泳ぎまくってますよ!もしかして何かの術か何かでしょうか?」

 

「ただ単に目が泳いでるだけよイヴちゃん。ところで日菜ちゃんもしかして私達に合わせたい人って……」

 

「そうそう!その合わせたい人って言うのがこの結羽君だよ!」

 

 

 

 あの日菜さん?ドヤ顔で言うのは可愛いですけど、せめて僕にも説明の一つや二つくらいはくれませんかね?正直、僕にも心の準備というのがありましてね?あ、駄目だこれ聞いてくれやしないや。

 

 

 

「ところで、そもそもなんで皆さんが僕のところに?」

 

「とりあえずこれを見てもらえますか」

 

 

 

 渡されたのは一冊の冊子だった。何々?タイトルは『噂のあの人はどこの誰!直撃!密着取材!』

 

 

 

 …………?あの白鷺さん?これが何か?なんか僕にとっては不穏な文字しか見えないんですがこれを僕に見せてどうする気です?え?今度はスマホですか?……あぁ、はい。もう流れが出来てるかのようにもう何度他人のスマホから見た事か。見慣れたセンスの欠片もないチャンネル名が見えますね。

 

 えぇ、そうですよ。これは僕のチャンネルです。そうです。僕がSaKuですよ。どうせ日菜さんにでも聞いたんですよね?そうですよね。まぁ、機材出しっぱの時点で大和さんにバレてるんで?もう言い訳とかもうどうしようもないですよね?それで?僕にどうしろと?…………は?取材をさせろ?いやいや、僕のこと取材してどうするんですか?流石にテレビに陰キャな僕を映しても視聴率は上がりませんよ?なんの利益も生み出せませんよ?需要がないですよ?…………自分で言ってて泣きそうになってきた。

 

 てか、僕基本的に顔出しNGなんですけど?顔は出さなくてもいい?あ、そうなんですね。それなら、まぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

『噂のあの人はどこの誰!直撃!密着取材!』

 

「皆さんこんばんは。司会の安○紳一郎です。えー本来ですと、もう一人司会の大○洋さんが居るんですが、まだスタジオに着いていないという事でしばらくの間は私が務めさせていただきます。それではまずは企画の方から説明させていただきます。この企画はSNSで話題になっている噂のあの人を今話題沸騰中のアイドルバンドPastel*palettesさんが直撃インタビューするという内容になっています。それではまずインタビューをしていただいたPastel*palettesの皆さんに登場していただきましょう」

 

 

 

 安○さんの一言でスタジオにPastel*palettesの新曲が流れ始めた。確か最近出たゆめゆめグラデーションだっけ?最近アニメとか見るときもCMで流れてくるから覚えましたよ。それと同時にスタジオにしっかりと装飾の施された出入り口から見慣れたPastel*palettesの姿が現れる。てか、大○さんまだ来ないのかよ。

 

 

 

「では、とりあえず自己紹介お願いします」

 

「皆さんこんばんは!まん丸お山に彩を!!丸山彩です!」

 

「ベースの白鷺千聖です。本日はよろしくお願いします」

 

「ギターの氷川日菜でーす!」

 

「キーボードの若宮イヴです!ブシドー精神でよろしくお願いします!」

 

「どうもー、上から読んでも下から読んでもヤマトマヤ。大和麻弥です」

 

「はい、ありがとうございます。そして、パスパレの皆さん。本日は一体どこの誰を取材してきたのでしょうか」

 

「はい、今回はSNSではなくYouTubeの方から今話題の人を直撃インタビューしてきました」

 

「ということはYouTuberの方なんでしょうか?」

 

「いえ、今回はジブンたちが扱う楽器をメインに動画を投稿しているいわゆる弾いてみた系の投稿者さんに取材をさせていただきました」

 

「なるほど~。では、その取材状況のVがあるようなので丸山さんVフリお願いします」

 

「はい!それではーVTRどうじょ!あ、また噛んじゃった……」

 

 

 

 はい、可愛い。あんなドヤ顔しながら堂々と噛む人って中々居ないですよね。いやー可愛いもの見れましたわー。……ってそうじゃなくてね?なんで僕ここに居るんですかね?え?どこに居るって?スタジオですけど何か?えぇ、そうですよ。取材された後何故か日菜さんに一緒にスタジオ行こうよって言われて半ば無理矢理スタジオに連れられましたよ。しかも、何故か若宮さんも乗り気で止めてくれる人が誰も居ませんでした。

 

 待って、言い方が悪かった。この言い方だと彼女達まで悪くなるね。悪いと言うより元凶は日菜さんだけだから。一応白鷺さんは止めようとはしてくれたんだった?でも、一言言うだけですぐに諦めてました。一言言うならちゃんと止めて?テレビ局着いた瞬間、彼女達のマネージャーさんに通報されそうになったのはほんと怖かったです。気持ちは分かるけどもせめて話を聞いてから通報するかは決めて欲しかったですね。はい。

 

 て、そうでしたね。なんで連れてこられたのかって事でしたね。その理由はもう分かりますよ。ほらVTRも終わりそうですし。てか、あんな急ごしらえで撮った奴をあそこまで編集するとはやっぱりプロって凄いですよね。しかも、撮影場所Circleのスタジオだったし。でも、質問事態はまだまともだったから良かった。

 

 

 

「はい、以上が今回のVになりますね。パスパレの皆さんそして、SaKuさんありがとうございました。普段ですと、Vの後に中継でその本人さんとお話しをさせていただくのですが、今回は日菜さんの一言でまさかのスタジオに直接登場していただけると言うことになりました」

 

「ちょっと無理矢理でしたがね……」

 

「だってそっちの方がるんってすると思わない?」

 

「まぁ、日菜さんのるんはよく分かりませんが、とりあえず登場していただきましょう。本人の希望で顔だけは隠させていただきます。今回の噂のあの人はSaKuです!」

 

 

 

 軽快な音楽とともにスタッフさんに言ってくださいと言われ、お面を着けてスタジオに向かって歩くと今回の元凶である日菜さんが笑みを浮かべる。ほんとなんでこうなったんかな。誰か説明求む。まぁ、説明されたところで理解出来ないんだけどね。

 

 

 

「ど、どうもーSaKuでーす」

 

「いやーさっきのVでも見させていただきましたがSaKuさんはまだ大学生ということですね」

 

「そうですね。今年大学生になったばかりって感じですね。てか、僕出演する意味あります?」

 

「良いですねー若さが出てますね。ちなみにさっきのVで見させていただいたんですがかなりベースが上手ですね。ちなみになんですが今まで投稿してきた中、または投稿はしていないけど練習していた曲の中で印象に残ってる曲ってありますか?」

 

「あ、僕の質問は完全に無視の方向なんですね。んー印象に残ってる曲ですか。そうですねーやっぱりベースを始めたきっかけでもあるDon't say lazyって曲ですかね」

 

「それは何かのバンドなんでしょうか?」

 

「いえ、アニメソングですね」

 

「なるほど。てことはSaKuさんはアニメが好きなんですね」

 

「そうですね。僕が投稿する曲のほとんどはアニメかボカロ曲になっちゃいますね。たまに、CMとかで聴いた曲とかも弾いたり、投稿したりはしますけどやっぱりほとんどがアニソンとかボカロになっちゃいますね」

 

「そうですかーありがとうございます。っとここでようやく大○さんがスタジオに到着したということでお迎えしましょう。お願いします」

 

 

 

 またもや軽快な音楽とともに大○洋さんが登場してきた。遅刻したと言うことで少し申し訳なさそうに入ってきた大○さんは安○の元へと向かうと、マイクを手に取ると、すみませんと謝罪を口にした。

 

 

 

「ようやくの登場ですね大○さん」

 

「いやーほんとすみませんね。事故で渋滞が起きてたみたいなんですよー。しかもね渋滞になった瞬間ねタクシーの運ちゃんが『まさか渋滞するとはねー。あ、もしかしてお客さん急ぎです?』とかもう暢気に話すんですよ。僕タクシー乗る前になるべく急いでくださいって言ってあるんですよ。それなのにそんな言い方でしょ?もう僕車の中でその運ちゃんに『いや乗る前に急いでくださいって言ったじゃないですか』って言ったらその運ちゃんなんて言ったと思います?」

 

「何て言ったんですか?」

 

「『あんた大○洋さんでしょ?ならスターは遅れて登場するもんだよ』ってミラー越しに言い放つんですよ。いや、僕の事知ってるなら何でそんな暢気に話してるんですかって思いながら僕スタジオに着くまでの間ずっとミラー越しに睨んでやりましたよ」

 

「あ、睨んだだけなんですね」

 

「いや流石に口には出せないでしょう。ほんとパスパレの皆さんもごめんなさいね。ところでそちらのお兄さんはどちら様?」

 

「今回のゲストSaKuさんですよ」

 

「あぁ!そうなのね!ほんとごめんねSaKuさん」

 

「は、はぁ……お気になさらず」

 

 

 

 うん、初めて生の大○さん見たけどこんな感じなのね。てか、ほんとに僕必要?この番組に。何回でも言うけど日菜さんに無理矢理連れてこられたけど結局僕はなんのために連れてこられたの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、ちなみにこの後も何故かスペシャルゲストとして番組が終わるまで帰らせて貰えませんでした。まぁ、それも日菜さんの一言で何故か採用されたんですけどね。いや、ほんとなんで採用したし。てか、普通に考えて一般人がテレビに出るのはまだ分かる。けど大体はほんの数分とかなのに僕Vも含めると番組が始まってから終わるまでほぼずっと出されたからね?しっかり大○さんからサインは貰ったけどさ。あと、大○さんが話してた福○さんの面白い話はほんとに笑いました。今度何かカバーしてみようかな。

 

 それとこの番組がオンエアされた後、異常なほどパスパレ好きの教授から個人メールめっちゃ届きました。怖かったです。あれが原因で単位剥奪って言うオチだけはやめて欲しい。冗談じゃなくやめて欲しい。なぜなら必修科目だからね。いや、ほんとやめてください。

 

 

 

 

 

 てか、結局撮影しようと思ってた曲撮ってないじゃん(白目)




今年も図々しく皆さんの評価や感想、お気に入りとか待ってるのでよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。