大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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夏祭りでは大概知ってる人に出会う

「夏祭り?」

 

「はい!一緒に行きませんか!!」

 

 

 

 はい、今日も今日とてCircleでバイトしてたらたまたまですよ?ほんと偶然にも壁に貼られた夏祭りのポスターを見つけたんですよ。まぁ、いつもの様に陰キャな僕には無縁な物だなと鼻で笑いながらさぁ、掃除しよって思った瞬間に猫耳がトレードマークの香澄さんにキラキラな目で見つめられながらいきなり誘われました。はい、可愛い。これがただの勘違い陰キャだったら惚れてるね。まぁその点僕は勘違い系じゃないんで落ちませんけどね。

 

 てか夏祭りって何時だったっけ。何々?まさかの8月の終わりじゃないですか。確かその日は休みを入れていた気が……。確かアニメのイベントが……。

 

 うん、申し訳ないけど断ろう。うん、これは仕方の無いことだ。うん、しょうが無い。しょうが無いよね。

 

 

 

「え、えーと……その日は確かバイトがー……」

 

「入ってないでしょ結羽君」

 

「」

 

「じゃあ、また連絡しますね!!」

 

「」

 

 

 

 Damn it!!!

 悪魔(まりなさん)め!また僕の休みの予定を勝手に埋めやがって!!なんだ。僕が何したって言うんだ!しかも、何でそう簡単に僕のシフトを他人に溢すんだ!僕のプライベートはどこ行ったって言うんだ!!

 

 

 

「どうせ、家でアニメ観るだけでしょ?だったら青春してきなよ」

 

「」

 

 

 

 怒ってはいけない。怒ってはいけないぞ僕。まりなさんに悪意はないんだ。むしろ善意でしてくれたんだ。決して怒ってはいけないぞ。確かにイベントがあるから家で見ようとしていただけだ。青春も確かにしてみるのは良いだろう。でも、一つだけ言わせてくれ。あなたの青春はどこに行っt……。

 

 

 

「んー?なんか言ったかなー?結羽くーん」

 

「な、なんも言ってないです。決してまりなさんの青春はどこに行ったのかなとか思ってないで…………あっ」

 

「もうそこまで言ってる時点で覚悟は出来てるよねー」

 

「いや、ちょっ……まってくださっ!!」

 

「問答無用!!」

 

 

 

 その日、Circleでは男性の悲鳴が絶えなかったとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 って、そういうやりとりは置いといてですね。今現在、僕は香澄さん含めPoppin'partyことポピパの子達と商店街の夏祭りに来てます。いやー、夏祭りとかいつぶりだろう。最後に行ったのって確か小学生の頃だったかな。あん時は美咲に無理矢理連れてかれたんだよね~。思えばあの頃から美咲には振り回されてたな……。

 

 

 

「結羽さん?どうしたんですか?」

 

「いやね、夏祭りに来るのなんて久しぶりだなぁって思って」

 

「え?友達と行ったりしなかったんですか?」

 

「うーん、友達どうのより僕が住んでたところでは僕が小学校を卒業する頃に夏祭りをやらなくなっちゃったからなー。行く行かないというよりは行けなかったって言うのが正解かな」

 

「そうなんですかー。こんなに楽しいのに残念ですね……」

 

「まぁ、夏祭りは無かったけど遊びに行く場所は沢山あったからね」

 

「じゃあ、今年は夏祭りを思う存分楽しみましょう!」

 

 

 

 猫耳みたいになった髪をピコピコ動かしながら香澄さんはそう言う。香澄さんの言うことはとっても嬉しいのだが、まともに頭に話が入ってこなかった。てか、何でその耳動くの?え?付け毛。違うよね?ほんと何で動いてんの?

 

 

 

「あのー桜岡さん?そろそろ私らも移動しません?」

 

「ん?あぁそうだね。まずどこから行こうか」

 

「私、お肉が食べたいなぁ」

 

「お肉ならケバブとか?」

 

「とりあえずケバブ屋さん探しながら気になった物買っていこうか」

 

 

 

 さて、入り口で立ち往生していても勿体ないだろう。とりあえず花園さんがリクエストしたケバブ屋さんを目当てに歩き回るか。

 

 

 

「と、その前に桜岡さん?私達の姿見て何か言わないの?」

 

 

 

 …………?はて、何か言うことがあっただろうか。…………はっ!もしかして今日のご飯代は僕が出させていただきますとか言えって事か!……いやいや、流石に山吹さんはそう言う人じゃない。いや、山吹さんだけに限らずポピパの子達はそういうこと言うような子達じゃないのは知ってるので違うか。しかし、他に思いつくとした、ら…………あっそうか。いや、しかし僕が言って良いことなのか?セクハラになったりしません?

 

 

 

「おーい桜岡さん?」

 

「そんなに言うのに躊躇うって私らには似合ってないって事か?」

 

「そんな事無いよ有咲ちゃん。ちゃんと似合ってるよ」

 

「うん。牛込さんの言うとおり似合ってるし、可愛いですよ」

 

「なっ……い、いまさら褒めたって嬉しくないんだからな!」

 

「えー、褒めるのは有咲だけなの?桜岡さん」

 

「いや、山吹さんも牛込さんも花園さんも香澄さんも皆似合ってますし可愛いですよ」

 

「えへへー、可愛いだってりみりん」

 

「うん、良かったね香澄ちゃん」

 

 

 さて、公開処刑も終わったしどうやら彼女達の様子からして通報とかもなさそうだし、とりあえずこれ以上突っ込まれる前に…………。

 

 

 

「じゃあなんで頭抱えてたの?」

 

 

 

 Oh……。

 花園さんしっかり痛いとこ突いてきますねー!将来はフェンシングの選手かな?あははー。……いや、それは流石に我ながら無いわ。何が将来はフェンシングの選手だよ。なんだ?突っつかれて穴だらけになれって事か?いや、この寒すぎる台詞言った僕的には穴があったら入りたいより穴が開くまで刺せって言った方がマシだわ。うん、冗談です。すみません。だから、準備しようとするのは止めてください。何でここにフルーレがあるのかは分からないけど辞めてください。……いや、ちょっと待って。それフルーレだと思ったらサーブルじゃないですか。なんですか?突くだけじゃ飽き足らず斬る気ですか?いや、ほんと勘弁してください。よく分からない人はWikiで調べてみてね。

 

 

 

 

 

 

 ……コホン。まぁ、そんな冗談はさておき。(今回置いとくこと多いな)

 いやね、真面目な話すると彼女達の浴衣姿はほんと似合ってるんですよ。どれくらい似合ってるかって?さま○~ずさんと太ジーパンくらい合うんですよ。あ、先に言っとくけどこれ考えたの僕じゃないからね?千○さんの食レポの奴だからね?分からない人はぜひ、YouTubeで「千○ 食レポ」で検索してみてな!(唐突の宣伝)

 

 まぁ、そんなわけでほんとに皆似合ってるんですよ。ただね?前にも言ったんですけど僕高校の時に同級生の女子の服装を褒めたら「変態」って罵られた挙げ句逃げられたんですよ?多感な時期にそういうことされるとやっぱり多少なりともトラウマにはなるよねってことで今の今まで思いはしても口には出さないようにしてたんですよ。てか、普通に褒めただけで変態呼ばわりって多感な時期じゃなくても傷つくよね。逆に傷つかないって人は多分だけどハードフルメンタルな持ち主かもうすでに人を辞めてる人外だけだと思うんだ、うん。

 

 あと、褒めた瞬間顔真っ赤にする市ヶ谷さんは可愛いかったです。

 

 

 

「それは……その、ですね。……僕、そういう事を言うのに慣れてないんですよ。だから、僕なんかが言っても良いのかな、と」

 

 

 

 うっわ、恥ずかし!なんか分からないけど何で年下の彼女達の前でこんなこと言ってるのか分からないけどとにかく恥ずかし。いや、恥ずかしというより恥ずか死だわ。

 

 あと、言っとくけど嘘じゃないからね!嘘ではないけど流石に「トラウマがあるから」とは言えないよね。それに慣れてないって言うのもほんとっちゃほんとだしね。だから、これからも思うことはあっても口に出すことはあまりないので期待はしないでください。あと、そんな不思議そうな目で見るのは辞めてください。豆腐メンタルにはきついです。

 

 

 

「別に良いだろ。言ったって」

 

「……え?」

 

「誰だって褒められたら嬉しいんだから褒めて欲しく無いって言う人はあまり居ないと思うぞ」

 

「私もそう思う。褒められたら嬉しい」

 

「うん、私ももっと頑張ろうとか思っちゃいます」

 

「そうですよ!現に私達も結羽さんに褒められて嬉しいですし!」

 

「うんうん、だから桜岡さん。もう『僕なんかが』なんて言っちゃ駄目ですよ」

 

「えっと、はい……善処します」

 

「じゃあ、そろそろ行こっか」

 

「私ももうお腹ペコペコ。お肉食べたい」

 

「ほら、結羽さんも早く行きましょう!」

 

「お、おぉ……」

 

 

 

 しばらく顔が熱くなってる感覚が続いたけど、彼女達と一緒に回った夏祭りは久しぶりに楽しかったです。たまには外に出るのもいいもんだな。ちなみに商店街内にあるステージの方まで皆と歩いてたらいきなり「ソイヤ」ってかけ声と同時に太鼓の音が聞こえてきたのでそっちの方を見たらですねまさかのAfterglowの姉御こと宇田川さんが法被姿で太鼓叩いてました。いやー女の子でここまで様になってると惚れ惚れしかったですね。かっこよかったですよ。ただね?僕を見つけるなりステージに上がらせて一緒に太鼓叩かせるのはやめてください。

 

 商店街のおっちゃんやおばあちゃん達に「もっと腰を入れろー!」とか「巴ちゃんに負けてるぞー!」とか見せしめを食らった気分でしたからね?言っときますけど太鼓叩いたの初めての奴に言う台詞じゃないですからね!まぁ、楽しかったんですけどね!今度暇なときにでもCircleでドラム練習してみようかな。

 

 あと、その後まさか小悪魔こと青葉と上原さんに捕まり、色々奢らせられました。使い道なんてアニメとかグッズ程度だからお金は余ってたから良いんだけどね。ただ、青葉の食べっぷりには海での出来事を思い出して某巨人のアニメで壁から顔を出す巨人に恐怖する少年並の表情をしてるのを山吹さんに撮られたのは痛かったです。もちろんポピパの子達にも奢りましたよ?えぇ、もちろんですとも。ただ、青葉同様花園さんの肉に対する執着には驚きを隠せませんでしたよ。あと、お好み焼きを頬張る牛込さんとそれを眺める山吹さんは可愛かったです。市ヶ谷さんと香澄さんのやりとりもしっかりと可愛かったし尊かったですけどね。

 

 その後もハロハピの3バカこと弦巻さんと北沢さんに捕まるなりまた花火させられそうになったり、Roseliaの氷川さんがポテトの屋台の前で大量のポテトを買ってたり、パスパレの丸山さんと若宮さんがいつの間にか取材で来てたりとなんかよく知る人達に遭遇しましたがとりあえず楽しかったです。

 

 最初はまりなさんに無理矢理予定を埋められたことに呪ってやろうかと思いましたけど今は感謝ですよ。…………1割だけね。とりあえず差し入れでなんか買っていくか。あ、かなり今更ですけど久しぶりに夏休みで充実した感を得た桜岡結羽です。




どうも果汁です。今回もかなり難航しました。何がとは言わないけど難航してました。

※設定の方も随時更新していくので暇だったら目を通してみてください。結羽君があぁ、こんな奴だったなって思い出せることもあると思うので。
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