大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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 珍しくラブコメ要素入ってるのかな?誰とは言わないけどね。


知らないうちに文字数が増え、話が延びるのは仕方ない

 小学生の見た目をした腹黒(伊澄君)と個性豊かな人達とバンドを組んでからすでに数日が経とうとしていた。夏休み明けというのもあるが、未だに気温は高くいつもなら太陽を恨みたいくらいに機嫌は悪くなるものだが、今日に限ってはそんな事はどうでも良かった。

 

 なぜなら、今日から三日間は大学が休みなのである。土曜と日曜、そして祝日と化した月曜。僕は夏休み明け早々にまた三日間もの休みがあることに歓喜していた。まぁ、バイトはあるんだけどね。はいはい、社畜系引きオタ学生とは僕のことです。

 もう社畜なのか引きこもりオタクなのかわっかんねぇな。

 

 まぁ、とにかくですよ。今日はバイトはあるものの夕方から何でね。昼間は冷房の効いた部屋でバイトの時間まで寝ていようと思って居たんですよ。そう、思って居たんですよ。

 

 

 

「結羽兄、まだ寝てるの?いい加減起きなよ」

 

「……だからさぁ、なんでいるの?」

 

「…………?」

 

「いや、首傾げて「こいつ何言ってんの?」みたいな顔すんなよ」

 

「こいつ何言ってんの?」

 

「口に出せとも言ってない!!あと、口悪いからやめなさい」

 

「ごめんなさい、お母さん」

 

「ほんとよ、もー。お母さんあなたの将来が心配だわ……って誰がお母さんだよ!!せめてお父さんだろ!!お父さんでも無いけども!!」

 

「一人ノリツッコミ乙」

 

 

 

 

 ……はい、今日も今日とてね。従妹である美咲に振り回される日になりそうです。僕の貴重な休みが……。

 てか、僕が夏休み明けてから毎日のように来てるよね?しかも、毎回用もない癖に来てますよね?ハロハピはどうした。バイトはどうした。

 

 

 

「ねぇ、結羽兄」

 

「はい、なんでしょう」

 

「お腹減った。なんか作って」

 

「いや、家帰って食えよ」

 

「あ、そういう正論っぽいのはもう間に合ってるんで」

 

 

 

 美咲は呆れる様にそう言いながら顔の前で手を横に振る。何で僕が悪いみたいな感じになってるんですかね?まぁ、時間的にお昼なんで作りますけどね。って、食材あったかな。冷蔵庫を開くと、中に入ってたのは絹豆腐一丁とネギが一本。

 

 …………まぁ、食べるのは美咲だし湯豆腐で良いかな?(適当)

 

 桜岡結羽のお料理教室~。ドンドンドン、パフパフパフ~。あ、今ここで3分クッキングのテーマソングも流れてるからその辺よろしく。

 それでは結羽先生。本日紹介するお料理はなんでしょうか?(裏声)

 それはですね湯豆腐です。

 

 はい、では用意する物はこちら。右から絹豆腐と長ネギ、それと出汁です。出汁はお好みのを使いましょう。簡単ですね~。おっと、一つ大事なことを忘れてました。これはある意味絶対欠かせない物なので忘れることのないようにしましょう。それはですねぇ。僕の覚悟です☆

 こんな残暑もえげつない時期にあっつい料理を出すわけですからねぇ。それなりの覚悟は持っといた方が良いでしょう。相手が相手ですから。笑

 

 とりあえずネギは斜めに切って、豆腐はそのまま土鍋にドボン。後は出汁をちょいちょいと味見ながら入れたら完成。グツグツと煮えて美味しそうな湯豆腐が完成しました。

 

 

 

「ほい、美咲。出来たぞ~」

 

「…………何これ」

 

「湯豆腐」

 

「…………はぁ。ねぇ、結羽兄?」

 

「ん?なんだ」

 

「…………覚悟は出来てるんだよね?」

 

「へ?」

 

「ふんっ」

 

 

 

 まぁ、なんと言うことでしょう。どこから出したのか美咲が持っている金属バットが鼻先を掠めました。うん、フルスイングですか?良い腕してますね。でも、家の中で振り回すのはやめてください。ベースとか機材とか色々壊れたらそれなりに凹むので。え?凹むのは僕だけ?あっはっは。面白いことを言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとすんませんでした。出来心なんです。ほんともうしないんで金属バットは下げてもらえませんかね美咲様」

 

 

 

 はい、今はですね美咲のフルスイングをしっかりと顔面で受け止めた後、玄関で土下座してます。…………前が見えねぇっす。冗談抜きに顔面が凹んでる気がします。まぁ、実際凹んでるんだけどね。え?どんな感じに凹んでるかって?んー六つ子のアニメで出てた十○松さんが面接してる時の顔かな。え?それじゃあ分からない?うるせぇ!!こちとら顔が凹んでる上に痛けりゃ足も痺れてるんじゃ!!自分で調べろ!!

 

 ところで美咲さん?なんで手出してるんですか?お手しろってことですか?恐る恐る美咲の差し出してきた手に右手を乗せると、汚い物でも触ったかの様にはね除けられました。一応言わせて?従妹でもその反応は傷つきます。だから、やめてください。

 

 

 

「違う、財布」

 

「えっ」

 

「だから財布」

 

「あ、はい」

 

「…………結羽兄。これで今からご飯行こっか」

 

「え、あの……それ、今月の生活費……」

 

「なに?文句あるの?」

 

「いえ、無いっす」

 

 

 

 この後、凹んだままの顔で外に出ようとしたら美咲にその顔で出るのやめてくれる?って言われました。僕をこういう風にしたの君よ?まぁ、凹んだ顔面は後頭部殴れば元に戻るんだけどね。

 

 

 

「それ、戻るんだ……」

 

「まぁ……伸縮性ってやつ?」

 

 

 

 伸縮性というかもう……うん、人体の神秘ってやつだよね!!(絶対違う)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで結羽兄。学園祭でバンドするんだって?」

 

「」

 

 

 

 あれ?僕言ったっけ?そんな事。いや、誰にも言ってないは、ず…………あっ(察し)

 

 

「……もしかしなくても、まりなさん?」

 

「うん、嬉しそうに色んな人に言ってたよ」

 

「何してんだあのアマぁあああ!!!」

 

 

 

 え?何しちゃってくれてんの?てか、僕のプライバシーは皆無なんですか?皆無なんですかぁああ!!??

 いやね?もうすでに弾いてみた動画を投稿してるって事は周知の事実なんでね。もう何も言いませんよ。えぇ、言いませんとも。でも、なんで僕がバンドやるって事までバラすかなぁあああ!!!まだよ!!まだ!!美咲なら百歩……いや千歩譲っても良しとしよう!!でも、その周りにいるかなりやべー子らにも嬉しそうに話したんでしょ!!もう僕がどうなるかは一目瞭然だよね!!金髪お嬢様とか水色髪のショートな天災さんとか猫耳生やしたキラドキ少女とかもう色んな意味でやばいのしかいないじゃないですか!!

 

 しかも、逃げようにも大学には小学生みたいな見た目した腹黒君がいるしで逃げようにも逃げられないこの状況。僕が何したって言うんですか!!

 

 もうやだぁ……(泣)

 

 

 

『選ばれたのは綾○でした』

 

 

 

 しかも、なんちゅータイミングで選ばれちゃってんですか。…………って、これ着信か。誰だ。僕の絶望を邪魔する奴は。綾○にするぞ。

 スマホの画面に表示されていたのは僕を地獄に連れて行こうとする元凶の一人伊澄君の名前が表示されていた。

 

 

 

「…………なんですか」

 

『いやーいきなりごめんねー。今大丈夫?』

 

「全く大丈夫じゃないし。今すぐ家に引き籠もりたい位だよ。で、なんの用です?」

 

『そうそう、今度のライブでやる曲が決まったから後でLINE見といてね。セトリももう作っといたから!!』

 

「あ、そうなんですね。じゃあもう切っていいですか」

 

『あー!待って待って!もう一つ報告。実はね……』

 

「…………へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー!!いい天気ね!!」

 

「あ!!こころん屋台とかあるよ!!」

 

「あら、ほんとね!あたし達も行きましょう!!花音も早く早く!!」

 

「ふ、ふえぇ……!こころちゃん、はぐみちゃん待ってよぉ……!」

 

 

 

 本日は快晴。10月に入り、少しずつ涼しくなってきたとはいえまだまだ暑さが残る今日はそうです。僕の大学の学園祭当日です。ハロハピのやべー3バカと呼ばれる内の二人、弦巻さんと北沢さんはまるで遊園地にでも来たのかと思えるくらいはしゃいでます。振り回されてる松原さんが可哀想。誰か、助けてあげて。ちなみに僕はもう瀕死状態なので無理です。

 

 

 

「…………いや、ほんとなんでこうなった?」

 

「そりゃ、あたしが呼んだからね」

 

 

 

 あの……やってやったわみたいな顔してるけど、すでに君も疲れてるよね。美咲さんや。いや、まぁ分かりますよ。僕と美咲の二人で荒ぶり、色々なところに脱線しようとする二人に振り回されたんですから。よくもまぁ、ここまで連れてこれたよ。僕としては来て欲しくなかったけどね。色んな意味で。あ、もちろん。本気では言ってませんよ。えぇ、言ってませんとも。

 

 しかしまぁ、松原さんはあの忙しさの中でも頑張って二人について行こうとするのは凄いなぁ。いや、連れてかれてるだけか(白目)

 

 

 

「ところで瀬田さんは?」

 

「あぁ……薫さんならあそこの集団で一人演劇してるよ。行ってみる?」

 

「絶対行かない」

 

 

 

 なるほど、先ほどからなんか集団出来てるなぁって思ったらあの人が原因か。それより、女子高校生にたむろする女子大生ってどんだけだよ……。あの人も色んな意味で凄いよね。儚いって言ってるだけなのに黄色い歓声上がってるし、どっかで見た事あるような頭の色した人が1人、2人と見えるしで幻覚かな?

 

 まぁ、正直彼女達の様子を見てると他の集団がまだマシに見えてくるよね。え?他の集団って誰のことかって?そりゃ決まってるじゃないですか。猫耳のキラドキ娘こと香澄さんが率いるポピパの皆さんに幼馴染み集団のAfterglow、クールビューティーを主張するロゼリア、アイドルバンドのパスパレ。もう勢揃いだよね。てか、パスパレに至っては色んな意味で大丈夫なのか心配です。心配しすぎて胃に穴空きそうです。

 あぁ、胃が痛い。いつになったら僕の平穏は来るんですかね。しかも、皆美人だから凄い目を引いてるんですよね。皆ナンパには気をつけてね。流石に助けには行けないから。

 

 あと、宇田川ちゃんの場合は速攻で「ここにロリコンがいます!!」って叫んでね。警備員さんが飛んでくるから。あとお姉さんも飛んできそうだけどね。

 

 

 

「結羽さん結羽さん!」

 

「はい、なんでしょう香澄さん」

 

「大学って大きいんですね!」

 

「まぁ、大学だからね?」

 

「結羽さん、あれ欲しい」

 

「花園さん、お願いだから指加えながらケバブを指差すのやめなさい。はしたないですよ」

 

「……ケバブ」

 

「あぁ、もう!分かりました!買ってあげますから!そんな目で見ないで下さい!」

 

 

 

 花園さんの肉好きはこの前の焼き肉でも思い知ったけど、もう僕の財布枯らす気だよね?美咲はいつの間にかいなくなってるしあいつどこ行きやがった。…………あ、いたわ。食事スペースの一角のところで市ヶ谷さんと休憩してるわ。

 

 

 

「見て見て!!有咲ー!!結羽さんが色々買ってくれたよ!!」

 

「騒ぐなよ香澄!っと、いいんですか桜岡さん」

 

「あぁ、もういいんや……。気にしないで食べてください。山吹さんと牛込さんの分もありますからどうぞ食べてください。あと、ほれこれは美咲の分な」

 

「桜岡さんありがとう!」

 

「桜岡さん、頂きます」

 

「気が利くじゃん、結羽兄」

 

 

 

 花園さん所望のケバブだけでなく綿菓子やらお好み焼きやらソーセージやら唐揚げやら。……うん、もう肉ばっかり。完全に花園さんのための屋台だよね。まぁ、他にも色々な屋台あるんだけどね。そん中でも僕と美咲はかき氷だ。だって、涼しくなってきたとはいえまだ暑いし、これからライブするって言うのに重い物食べられるわけがない。ただでさえ、緊張やら色んな意味で胃痛が多くなりそうなのに食べてられるかってんだ。

 

 その点かき氷のレモンは美味しいね。ほんと美味。しかも、屋台じゃ珍しいことにレモン果汁入りのを使ってるんだからポイント高いよ。うん、ひんやりしてうまみうまみ。はぁ、最っ高。

 

 しかし、外部からも人が来てるからかいつも以上に人も多いせいできっついなぁ。まじ引きこもりにはツラい。

 

 

 

「はぁ、人も多すぎ。……人酔いで吐きそう」

 

「吐かないでよね」

 

「…………うぃっす」

 

「結羽さーん見てくださいよ!!」

 

 

 

 そう言って走ってきたのは胸部に二つの果実を大きく揺らしながらもこちらへと駆け寄ってくるピンク頭の上原さんでした。うん、可愛い。いや、そうじゃなくてね。彼女何持ってんの?

 

 

 

「結羽さんこれ見てください!!」

 

「なんですこれ?」

 

「え!?結羽さんタピオカ知らないんですか!?」

 

「タピオカは知ってるけど……。へぇ、そういう見た目してるんだ。なんというかかえr」

 

「そこでストップです。それ以上は言っちゃいけません」

 

「え、なんかすみません」

 

 

 

 上原さんの笑顔が一瞬で真顔になるとかそんな禁句なの?いや、普通に考えたらあれか。食べ物を蛙の卵に例えるのは失礼か。いや、でも改めて見ても……うん、蛙の卵にしか見えない。

 

 

 

「……それ、美味しいんですか?」

 

「美味しいですよ!良かったらどうぞ!」

 

「へ?……んぶぅっ!?」

 

 

 

 いきなり上原さんが持ってたタピオカのストローを口に突っ込まれました。めっちゃ上顎に刺さったんだが……。まぁ、取り合えず一口。……味はミルクティーですね。……んっ!これはっ!

 

 

 

「めっちゃモチモチしてる!!なんだこれ!!すごっ!!見た目はめっちゃあれなのにすげぇ……」

 

「ですよねですよね!!しかも、ここで売ってるのってお店で売ってるのと同じくらい美味しいんですよ!!」

 

 

 

 ぴょんぴょんと跳ねそうな感じの上原さんはなんというか可愛いです。でも、タピオカ初めて飲んだけど結構美味しいんだな。今度買ってみようかなって思ったけど、男一人で買いに行く勇気は無いからもうこの先飲むことは無いな。

 

 しかし、一つ問題というか気になるのは上原さんは僕にタピオカを飲ませて良かったのだろうか。一応彼女が持ってたタピオカって一つだけのはずなんですよね。って、考えてる矢先に……。

 

 

 

「…………あっ」

 

「」

 

 

 

 はい、アウトぉおおおっ!ストロー加えた瞬間、気づいたかのように顔を赤くするのやめてください。僕が悪かったからほんと顔赤くして照れるのやめてください。僕も照れる。てか、言わせて。ここ大学の野外食事スペースなんだけど、ポピパと美咲がすでに隣にいるの。目の前にいるの。もうテーブル一つ皆で囲ってるの。皆見てるからもうとりあえず僕を見るのやめてください。

 

 山吹さんお願いします。私も買ってこようかなとか呟くの今の状況的には色んな意味でやばいから思っても口に出さないでください。あと、美咲さん?なんでさっきから無言のまま僕の腕を掴む力が強くなってるんです?絶対徐々に強くなってますよね?ねぇ!離して!痛いから離して!!ちぎれちゃうから!!腕もげちゃうから!!大学生にもなって恥ずかしがってほんとごめんなさい!!あと、お願いだから上原さんもなんか言って!!

 

 お願いだから皆そんな目で見ないで!!(涙目)




いやね?今回で結羽君の学園祭編終わるかなって書いてたら全然無理でした☆(反省の色なし)

もう1話くらい続くし、Afterglowにパスパレ、Roseliaちゃんと全員出しますから待ってて。今週のどこかで投稿出来たらするから。
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