大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました 作:99.9%果汁
いや、本当にありがとうございます。感想ありがとうございます。誤字報告ありがとうございます。これからもごゆるりとお付き合いください。
誰しも一度は『初心忘れべからず』っていう言葉を聞いたことはあるだろう。まぁ、意味としては『何事においても始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならない』って感じなんだよね。
これだけじゃこいつ何言ってんだ?って感じになると思う。事実僕もすでに少し思ってる。でも、これだけは言わせてください。初心に戻るって大事だよね。
「あはは~、ここ最近は無かったから特に気にしてもなかったけど、流石に今回に限っては許せないかなぁ」
「はは、まりなさんってば器用ですよねぇ。表情は笑っているのに目だけが据わってるんですからぁ」
「誰のせいで目が据わってると思ってるのかなぁ。ねぇ、結羽君?」
「あはは…、一応聞きますけど、弁明の機会は……?」
「あるとでも?」
「デスヨネー」
どうも皆さんこんにちは。桜岡結羽です。ちなみに今はまりなさんにハン○ーロックされてます。めちゃくちゃ腕痛いです。
なんでこういう事態になっているのか皆さんも気になると思います。え?別に興味ない?はいはい、やせ我慢はやめてください。ぶっちゃけ僕は泣きそうなほど腕痛いです。でも、長男だから泣きません。まぁ、長男って言うけど一人っ子なんで長男しか居ないんだけどね。
っと、話しが逸れましたね。まぁ、簡潔に説明しますんで興味ない方も適当に聞き流してくれても良いんで聞いてください。
実際なんでこういう状況になっているかというとですね。ただ単に僕がバイトの時間に遅刻したってだけなんですよ。うんうん、言いたいことは分かる。その説明は嘘だろ、まりなさんはそんな心狭くないぞって思う方がいるだろう。
でも、実際に僕は遅刻したんです。それもかなり久しぶりにですよ。なんならアルゼン○ン・バックブリーカー決められた時振りですよ。いや、いつだよって思う方は『小悪魔との再会は悪魔とは違う意味でつらい』を見てくれよな!(唐突の宣伝)
は?サブタイの言葉が足りないだと?うるせぇ!こちとら思い出したくないことは思い出さないようにしてんだ。察しろ!察してくれ!頼む!(土下座)
まぁ、遅刻しただけでまりなさんが怒ってる理由は皆も気になるだろう。でも、理由を聞いたらそりゃそうなるわって皆も納得すると思うんだ。僕だってそう思うもん。
そろそろ余計な前振りいらんからさっさと話せって思われそうなんでちゃんと話します。
私、桜岡結羽は本日土曜日の朝からバイトが入っていたにも関わらず二度寝をかまししっかりと昼過ぎまで寝てました。なんなら起きた時点でバイトの時間終わってたよね☆
うん、皆の言いたいことは分かる。というか絶対にしっかりお前が悪いやんって心の中で突っ込んでると思う。だって僕もそう思うもん。
「まりなさん、お怒りになるお気持ちは大変分かります。なんなら僕は反省してるんです」
「反省してるって言うならなんで二度寝なんてしたのかなぁ?二度寝しなければこうはならないって分かるよね?」
「はい、分かります。でも、僕も僕なりに理由があるんですよ。二度寝したって理由が」
「へぇ…それは一体どんな理由なのかな?」
「まりなさん、一度しか言わないんでよく聴いてくださいね。二度寝って……」
「二度寝って?」
「二度寝って一度寝よりも最高に気持ちいいんですよ」
「…………」
「あ、痛い!まりなさん!無言で腕絞める力強めるのやめてください!折れちゃう!折れちゃいますから!」
「真面目な顔して何を言うかと思えばまったく真剣に聞こうとした私がバカだったよ」
そう言いながら僕の腕を絞める力をさらに強めるまりなさん。凄いね。人間の腕ってこんなにミシミシいうもんなんだね!なんというか腕の感覚無くなってきたもん!てか、ここまでいくほどの力を持つまりなさんは本当に何者なんだろか。今までの人生で人の腕を簡単にミシミシ鳴らせる女性なんて会ったことなかったから本当に怖いよね。まぁ、今は痛いんだけどね☆
しかしなんですね。これは明日はもう腕上がらんですわ。明日久しぶりのオフだから撮影でもしようかと思ってたけど、明日は大人しく家でアニメ観るしかないか。
あと、誰でもいいから僕の腕がしっかり折れる前に助けてくれないかなぁ。
『グッバイ』
いや、毎回ながらなんでタイミングの悪い着信音がなるんでしょうね。グッバイしそうなのは僕の右腕なのに。というか、誰よ。こんな時に電話してきたの。ちなみに綾○の着信は合同文化祭の後にしっかり変えました。今は髭団っていうアーティストのPretenderって曲のサビです。
っと、そんな事より出ないとか。ちょっとまりなさん。空いてる左腕でスマホ取らせてください。ずっと、鳴ってるって事はそれなりに大事な事だと思うので。え?バイトは大事じゃないのかって?アハハー、大事だと思ってますよ。
だから力さらに強めるのやめてください。なんなら、右手の人差し指を反対側に曲げようとするのやめてください。
なんとか左腕でスマホを取り、画面を確認すると見慣れた二文字が表示されていた。
「はーい、もしもーm…」
『結羽兄、助けて!』
「どうしよう主語が無い上に、現在進行形で助け求めたいのは僕の方なんだけど」
『結羽兄がまりなさんに腕絞められてるのはどうでも良いからとにかく助けて!』
「ねぇ、待って。さらっと僕の置かれてる状況をどうでも良いとか言うけどお前ここに居ないよね?なんで僕の置かれてる状況把握してるの。普通にホラー過ぎません?」
『とにかくそれが終わったらCiRCLEの前で黒服さんって叫んで!』
「いや、ちょっ…意味がわからな……」
『じゃ、なるはやでよろしく!』
……え、えぇ(困惑)
僕は一体どうしたらよろしいんでしょうか。あ、ちなみに気づいてるかも知れないけど電話の相手は美咲でした。珍しく焦ってたけどまぁ、多分弦巻さん絡みなんだろうなぁ。…………うん、僕には何も出来ないだろうから大人しくまりなさんの絞め技を食らっておこうか。腕の感覚もなくなってきたしね!
って、まりなさん?もう僕の腕を絞めるのはいいんですか?え?ちょ…なんで外に?
「すぅ……くっろふっくさーん!!」
「」
「はい、ここに」
「結羽君をよろしくお願いします」
「承知しました」
「結羽君、骨は拾えないけど頑張って!」
「」
「桜岡様、失礼します」
「」
僕、今後は二度寝なんてしないでしっかりバイト行こうと思います。まりなさん本当にすみませんでした。だから考え直してくれませんかね?あ、無理。そうですか。
「で?結局僕はなんで呼ばれたんですかね美咲さん」
「来週、期末テスト」
「なるほど……じゃあ僕は帰るわ!頑張れ!」
「いや、何しれっと帰ろうとしてんの?それで帰すわけがないじゃん」
「…美咲、よく考えろ。勉強を教える相手がハロハピの3人だけなら僕と美咲、松原さんで1人ずつ担当して教えるってならまだ希望はある。だけど。周りを見てみろ」
僕の言葉につられるように美咲は死んだ目で周りに視線を送る。
左側にあるテーブルには風紀委員の肩書きを持つ紗夜さんと女子力の塊とも言えるリサさんに一部分以外は控えめな燐子さんを前に苦虫を噛んだような表情を浮かべる友希那さんと書いては消してを繰り返すあこちゃんがいる。
さらにその隣のテーブルには丸山さんが泣きそうな顔で白鷺さんの作った小テストを解いており、大和さんは若宮さんの面倒を見ている。ちなみに日菜さんは何度か紗夜さんのところに行こうとしてるんだけど、近づくたびに睨まれてるせいかぶーたれてる。
「これくらいならまだマシなんだ。だが、反対側も見てみろ」
同様、右側のテーブルには頭から湯気を出して項垂れてる上原さんと教科書に穴が空くんじゃないかと言うくらい睨んでる美竹さんを見守るように羽沢さんと宇田川さん、それに何故かパンをずっと食べてる青葉がいる。
さらに、その隣にはすでに勉強に飽きたのか何故持ってきたのかも分からないギターを香澄さんと花園さんが弾いて市ヶ谷さんがそれに注意という名のツッコミを出してて、それを見た山吹さんと牛込さんは苦笑いを浮かべてる。
なんにせよカオスでしかないのよね。
「分かるか美咲。ギター弾いてる人がいる時点でもう手遅れ。打つ手無し。そんな状況で僕にどうしろと?」
「…………助けて」
「うん、無理」
「さ、桜岡さん。私からもお願いします」
「ま、松原さんまで…」
「花音さん…」
「はぁ……まぁ、松原さんに頼まれたらやるしかないか」
「……変態め」
「おいこら、なんでそうなる」
まぁ、冗談は置いといて正直なところよ。正直に言わせて貰うとRoseliaとパスパレは実際のところどうにかなるのよ。
一応Roseliaには勤勉とも言える紗夜さんと友希那さんの保護者的存在のリサさんにあこちゃんの保護者的存在の燐子さんがいるし、パスパレには白鷺さんに大和さん、それに一応例外にはなるんだろうけど天才な日菜さんがいるし、若宮さんも正直そこまで頭が悪いわけでも無さそうだしね。何が言いたいかというと学力的な問題があるのは丸山さんと友希那さん、あこちゃんだけなんです。
多分だけどこ知らに関しては面倒を見る必要はあまりないのよね。
それにAfterglowに関しては羽沢さんと宇田川さんが勉強が出来るみたいだし、青葉もあぁしてパン食べてるけど学力的に問題はないからね。
ただ、このグループは幼馴染みって理由で上原さんと美竹さんを甘やかしちゃう
ちなみにポピパに関しても同じ感じで市ヶ谷さん以外の牛込さんと山吹さんは優しいから多分強く言うことは出来ないし、さらに市ヶ谷さんも丸め込まれたら終わりなのでハロハピに並ぶ強敵である。
だって、ギター弾いてる時点でもうアウトですやん。最初の頃は市ヶ谷さんも「どっから持ってきた!」とか「さっさと勉強しやがれ!」って言ってたのに今じゃもう死んだ目してこっち見てきてるもん。しっかり助け求めてきてるもん。
市ヶ谷さんお願いだから助け求めないでください。気持ちは分かるけど、こっちも絶賛ピンチなんです。
ちなみにハロハピの問題児3人は僕が弦巻さんの家に来た時点でいませんでした(白目)
美咲と松原さんが言うには教科書持ってどっか行ったらしい。いや、どこ行ったんだよ。松原さんはともかく美咲は追いかけろよ。なんのためのストッパーだよって思ったけど死んだ目してる時点で色々察したよね。お疲れ様です。もう帰っていいですか?
「じゃあ、もう1問問題出すんで答えてください」
「……分かった」
「が、頑張ります!」
「うへぇ…まだやるんですかぁ」
「……ウサギ」
「どんとこいです!」
「はーい、そこのウサギ大好きお嬢さん帰ってきなさーい」
現在、主に2年生の美竹さん、上原さん、香澄さん、花園さん、若宮さんの面倒を見てます。まぁ、普通に考えてどっちの面倒を見るか考えたらこっちの2年生ズの方を見るのが妥当だよね。ちなみに若宮さんに至っては頭脳的に問題はないんだけど今やってる範囲が日本史だから参加してます。
「はい、問題です。徳川家の15代目の将軍の名は?」
「……家光」
「わ、分かった!吉宗だ!」
「うーん、家康…?」
「ウサギ」
「15代……ヨシノブさんですね!」
「……どうしよう約一名が完全に自分の世界から帰ってこないんだけど」
「あ、あはは…桜岡さんごめんね」
「おたえちゃん…」
「まぁ、軽く答え合わせすると若宮さんが正解です。ちなみに美竹さんの言った家光は3代目で、上原さんのは8代目ですね。それと香澄さんに至ってはその人初代の人なんで全く違うって分かってたよね?あと、花園さんの答えに関しては徳川兎っていると思ってます?どっちかって言うとあそこの人は狸って呼ばれてたからね?」
「3代目?その場で走っているかのようなダンスするあの?」
「ねぇ、待って。美竹さん?貴方ボケに走る側の人じゃないでしょ。あと、その人達は全く違うので思考からバイバイしなさい」
「…バイバイ。ラン○ングマン」
「蘭……」
「蘭ちゃん……」
「蘭がボケるとは珍しいですな~」
なんで3代目って聞いてラン○ングマン出てくるんですかね?久しぶりに聞いたわ。あれ、もう結構前よ?確かに当時はかなり話題になってけどもね?それでもすぐに出てくるところは凄いけどその役目は香澄さんの役目だから取らないであげて?あと美竹さんも帰ってきて。
まぁ、上原さんはちょっと惜しいですね。正解は若宮さんも言ったように慶喜です。漢字で書くと面倒だけど皆は分かったかな?
「思ったけどもしかして桜岡さんって徳川家全員覚えてるとか?」
「え?あー…そうだね。一応覚えてるかな?」
「す、すげぇ…」
「凄いですね…」
いや、流石に僕だって覚えるのは苦労したよ?てか、市ヶ谷さんは普通に覚えてそうなんだけど。
ちなみに僕が覚えたときのやり方はこれでした。
『家、秘密なの継ぐよし。十時になりて慶応定め餅ケーキ』
うん、こいついきなり何言ってんだ?ってなってると思うけど、僕もそう思う。教師に教えてもらった時にちゃんとそう思った。なんなら口に出してて焦った。
まぁ、僕の場合は最初に教師から語呂合わせ的な感じで覚えると楽だからこれで覚えろって教えられたんだけど皆はこれ聞いたことあるんかね?
ちなみにネットで調べてもこれ出てくるから興味がある人は調べてみようね。
「助け求めた上でこう言っちゃなんだけど結羽兄って勉強は出来たんだね」
「おい待て、勉強
「いや、ほら結羽兄ってなんというか生まれついての馬鹿って言うイメージが…」
「なるほど、お前は戦争がしたいんだな」
「ほら、そういうところ」
「あはは!でも、確かに結羽さんのイメージではないですよね」
「えぇ、宇田川さんまでそう言うんですか」
「でも、本当に助かりました。私達だけじゃ賄えきれなかったので」
「確かにつぐじゃ強くは言えないもんね~。それにともちんは教えるのが得意じゃないしね~」
「それを言うなら青葉はどうなんだって思ったけど、うん。なんとなく理解したから言わなくていいや」
「おやおやー?ゆーくんは戦争がお望みかな~?」
「あはは、なんのことやら」
実際勉強が出来るって言うけど英語だけはてんで駄目なんだけどね。特にリスニングが苦手なんで僕に聞いたりするのだけはやめときなさいとだけ言っときます。
結局このまま夕方まで弦巻さんの家で主に二年生の勉強を見てました。ちなみに問題児3人は帰ってきませんでした。ほんと彼女達は何しに行ったんだか。
後日、勉強を見た二年生ズから連絡が来てなんとか赤点は回避したそうです。いや、本当に良かったね。