大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました 作:99.9%果汁
またまた日が開きました。なんも言えないけど更新遅れて申し訳無いです。
学園祭と文化祭も終わり、その後は特にこれといったイベントもなく10月も終わりを迎え、肌寒さからか上着が手放せなくなってきた今日この頃。僕はある教授のゼミ室に呼び出されていた。
つか、肌寒いどころじゃないわ。めっちゃ寒い。
「…やぁ、よく来たね。桜岡君」
「」
「どうしたのかな。突然固まって」
「……あ、いえ。入っていきなりゲ○ドウポーズ見るとは思って無かったもので」
「ふむ、そうか」
「あ、やめる気は無いんですね。で、なんの用ですかね。僕、貴方のゼミ生ではないですよね」
紹介しよう!今僕が話してる教授とはあの伝説的に有名なパスパレオタクの
ちなみに僕はこの人の授業は2科目しか取って無いです。てか、1年じゃ取れる講義にも限りがあるからしょうが無いんだけどね。
しかし、今日に限ってはなんで呼ばれたのかも分からないんだよね。なんかしたっけ?レポート課題も出したし、特に問題を起こすようなことはしてないし今までも特にこれと言った会話はした事が無いんだよね。パスパレ関連でしか。……あれ、もしかしなくてもこれか?いやいや、流石にそんな事があるわk。
「用というのはだね。君はパスパレの子達と顔見知りだっただろう」
しっかりパスパレ関連でしたわ。流石どころかしっかりでしたわ。
「はぁ…一応顔見知りではありますけど、別に連絡を取り合ってる中ではないでs」
『グッバイ』
……なんちゅータイミングで来るんですかね。しかも、スマホの画面をポケットから少しだけ出して確認すると『氷川日菜』という今の状況下では最悪の4文字が浮いてたんですね。何?僕いつからフラグ建築士になったの?回収も早くない?
「」
「…ふむ、別に出てくれて構わないよ」
「あ、はい。でも別に気にしなくてm」
「出てくれて、構わないよ?」
「……はい」
謎の圧と謎に光る眼鏡に耐えきれず未だ鳴り響く通知音を恨みながら応答ボタンを押し、電話に出る。
てか、あれどうやって光ってんだろう。部屋めっちゃ明るいのに。
「……もしもし」
『あっもしもし結羽君?今何してんのー?』
「…何って大学ですよ」
『え!?ほんとに!じゃあ今から行くね!!』
「は?今から!?ってちょっt」
『じゃねー!』
「」
もう最近こんなのばっか。なんなの。なんで皆僕の話聞いてくれないの?ねぇ、なんで?……うん、考えても分からないし、なんなら日菜さんこっちに来るみたいだし、面倒が来る前に帰ろう。今日は講義も受け終わったし帰ろう。うん、帰ろう。
「いや、どこ行くんだい?」
「」
「どこ、行くんだい?」
どうしよう。日菜さんの突発さで完全に忘れてた。これじゃあ帰ろうにも帰れないじゃん。だけど、まだこの人は日菜さんがここに来ることは知らない。なら、適当に他の人だと伝えて適当に相手したら帰ろう。うん、そうしよう。
「日菜ちゃんが来るんだろう?」
「」
え?なんで分かったの?聞いてないよね?言ってすらないよね?エスパーか何か?普通に怖いんですけど。あと、その顔で日菜ちゃんって言うのも地味に怖いんだけど。
「スピーカーになっていたようだからね。君たちの会話はしっかり聞こえてたよ。てか普通に声で分かった」
「」
…………うん、詰んだわ。電話に出た時点で詰んでたわ。なんでスピーカーにしてるのに気づかないんだよ僕。しっかりしろよ僕。はぁ、泣きてぇ。
……てか、今さらりと流したけどスピーカーから聞こえる音声だけで日菜さんって断言できるの怖すぎじゃありません?え?特定班かなにか?
「まぁ、そんなに落ち込むことはないさ。日菜ちゃんが来るまで僕と語ろうじゃないか」
「嫌です」
「……そうか、じゃあ今期の単位はなかったということで」
「是非語らいましょう!」
「そうかそうか。君が乗り気で嬉しいよ」
もう一度言わせてください。めっちゃ泣きてぇ。そして逃げ出したい。てか、これ職権乱用なんじゃないんですかね。訴えれば勝てるかな。勝てるよね。あ、でも証拠撮ってないから無理だったわ。諦めよ。
結局、僕はなんのために呼ばれたんですかね?
「やっほー!結羽君!」
「あはは……やっほーじゃありませんよ。何しに来たんですか」
「暇だから遊びに来た!」
日菜さんから電話が来てから30分くらい小林教授とパスパレに関して(主に教授が)語っていると再度日菜さんから電話が来て、着いたから迎え来てと連絡を受けた。個人的にはもの凄く迎えに行きたくはなかったんだけど、一応かなり有名なアイドルバンドと言うこともあり、渋々迎えに行った僕です。
てか、今日平日だから絶対暇じゃないでしょ。学校はどうしたんですか生徒会長。
「いや、暇じゃないでしょ。今日、平日ですよ平日。何ちゃっかりサボってんですか」
「ちょっと日菜ちゃん。桜岡さんが困ってるわよ。すみません桜岡さん突然押しかけてしまって…」
「あ、あぁ白鷺さんも一緒だったんですね。それに日菜さんのことは気にしないでください。もう慣れました……」
うん、しっかり慣れたよね。慣れたくないけど慣れたよね。てか、白鷺さんも一緒って事は貴方もサボりですか?……いや、白鷺さんに限ってそういうことは無いですよね。流石に仕事で来てるんでしょう。……そうですよね?そうだと言ってください。
「あ、そうだ!結羽君!今日はもう学校終わり?」
「え?まぁ…、講義はすでに受け終わってるので、特にこれといった用事は無いですけど」
「ほんとに!千聖ちゃん結羽君暇だって!」
「いや、暇とは言ってn」
「えぇ、そうみたいね。ならお願いしちゃいましょうか」
「え?白鷺さん?」
「結羽君!」
「あ、はい。なんでしょう」
「今から一緒に来て!」
「は?いや、どこに……って、うえぇっ!?」
日菜さんが一緒に来てといいながら右手を挙げた瞬間、真っ白なロケ車って言うの?あれがいきなり校門前に現れドアが開くや否や、疾風のごとくそのロケ車に乗せられました。何を言ってるか分からないと思うが僕が一番分かってないです。ただ、一つだけ言える事はどうやって僕を乗せたんですか?
「すみません、桜岡さん」
「いや、すみませんとかj…」
「レッツゴー!」
「いや、レッツゴーとかそういう状況じゃないですからね!」
いや、白鷺さん。謝るくらいならこの状況説明してください。なんですかいきなり。なんで僕白いロケ車に乗せられてるんですか。てか、ほんとどうやってあの一瞬で乗せたんですか。何?あなた達、弦巻家の知り合いか何かなの?手際良すぎて何も見えなかったんですけど。
あと、ほんと日菜さんは何考えてるのか分からないから怖いです。僕はこれから何されるんですか。ねぇ、なんで誰も答えてくれないんです?お願いだからせめて行き先だけでも教えてくださいよぉおおお!!!
「はーい、じゃあ今度は目線こっちにお願いねー」
「はーい!」
パシャパシャ!パシャ!
「…………何これ」
「何って、今度載る雑誌の撮影ですよ」
「あ、そうなんですね」
「えぇ、そうなんです」
「……」
「……」
一言言わせてください。白鷺さんと何話せばいいんでしょうか?というか、まともに話すの今日が初めての気がします。気のせいかな?いやいや、そんな訳ない。
……そんな訳あったわ。どの記憶探っても話してるの大体日菜さんだったわ。なんならこの状況がもう物語ってたわ。僕ってコミュ障だったんだな。いや、自覚してないわけではないんですよ?ただ、最近色々とありすぎて忘れてただけなんです。本当なんです。
まぁ、そんな訳で僕もまだ完全に理解してないんですが、何故か今は日菜さんがめっちゃ高いカメラ持ったおじさんに写真撮られてるのを白鷺さんと一緒に見てます。一緒に見てるって言っても人1人分位離れてるんだけどね。
てか、普通に考えて彼女、大女優ですよね?小林教授のせいでパスパレ全員の経歴的な事聞かされたから知ったけど、彼女子役から活躍してた人なんだよね?僕、なんでそんな有名人と一緒に写真撮影見てるの?
というか、ほんとなんで連れてこられたの。未だに説明の一つも無いんだけど。なんで僕は日菜さんが写真撮られてるの見せられてるんでしょうか。あたしをみて!的な奴だったら保護者目線で見はしますけど、如何せん暇だ。
そういや、暇で思い出したけどあなた達さっきスタッフさんから聞いたけど、しっかり仕事中だったらしいじゃないですか。何が暇ですか。何、ちゃっかり仕事抜け出してるんですか。僕たちが来たときのスタッフさん達のなんとも言えない表情見てて僕がすみませんって感じになりましたからね?
しかも、日菜さんだけなら「まぁ、日菜さんだから」で済むけど、白鷺さん?貴方がしっかり日菜さんのこと見てないでどうするんですか。事情があったにせよ報連相はしっかりしてあげてください。マネージャーさんらしき人半泣きでしたからね?
僕なんてなんもしてないのに睨まれましたからね?理不尽。
「はーい、じゃあ今度白鷺さんお願いしまーす」
「はい、よろしくお願いします」
「じゃあ、行きまーす」
パシャパシャ!パシャ!
「ねぇねぇ!結羽君、どうだった?」
「え?何がです?」
「モデルの撮影風景!」
「え、まぁ…初めての光景なんで新鮮っちゃ新鮮ですけど…」
「けど?」
「言っちゃなんですけど暇ですね」
「そっかそっかー。まぁ、見てるだけだと暇だよねー」
「そうなんですよ」
「やっぱ一緒に撮った方が暇にはならないよねー」
「そうですね。一緒に撮った方が暇ではないですね」
「じゃあ、一緒に撮ろうか!」
「えぇ、そうですね。一緒にとりまs……え?今なんて?」
「メイクさーん!スタイリストさーん!お願いしまーす!」
「「はーい!!」」
は?え、ちょっ、待って。え?日菜さん?
「では、桜岡さんこちらにお願いしまーす」
「え…あ、はい」
…………え。なんでこうなった?
「はーい、桜岡さん入りまーす!」
「じゃあ、桜岡さん慣らしで何枚か撮るんで適当にポーズお願いしまーす」
「あ、はい」
どうも、普段しないメイクをされ、普段着ないような服を着せられカメラの前でよく分からないポーズをしながら立たされてます。桜岡結羽です。
ちなみに今着てる服は白のタートルネックニットに灰色のメルトンとか言う生地で作ったチェスターコートを羽織ってます。下は黒のスキニーズボンと黒のスニーカーを履かされてます。しっかりと全身くまなくコーディネートって奴をされました。
あと、アクセサリーも着けられました。ネックレスの長いやつです。おしゃれに疎い僕からしたらそういう言い方しか出来ないんだけど、無理矢理引っ張って伸ばしただろって思うほど首元が長いネックレスです。まぁ、なんにせよ普段着ない服なせいか着られてる感やばみです。やばみです。大事な事だから二度言いましたけどやばみです。
これがおしゃれってやつか(白目)
「はーい、じゃあまずは白鷺さんとの撮影から入るんで、まずは背中を合わせて視線はこっちでお願いしまーす」
「はい」
パシャ!パシャパシャ!
「桜岡さん、表情硬いんでリラックスですよー」
「あはは…すみません…」
リラックスって言われてもこのシャッターを切られる感全く慣れないですよ。てか、慣れるも慣れないもまずもってモデルとか初めてだから緊張するのは当たり前だよなぁ。
そう考えるとモデルを本業として頑張ってる人達って凄いよな。
というか、よく僕を使おうと思ったよね。だって、モデルって顔面偏差値79とかもうTHEイケメンって言われる人達がやるもんだと思ってたから僕みたいなそれほど顔面偏差値高くない奴撮って問題無いんか?ッテ思うよね。
やべぇ、自分で言ってて悲しくなってきた。違うこと考えよ。
「じゃあ、次は白鷺さんが桜岡さんに抱きつく感じでお願いしまーす」
「うぇ?」
「はい。こういう感じですか?」
「え、ちょっ…まっ…」
「はーい、じゃあそのまま見つめ合ったまま動かないでくださいねー」
「」
パシャ!パシャパシャ!
あ、あああありのまま今起こった事を話すぜ!
ぼ、僕は思考を切り替えようと意識を戻したと思ったら、目の前に少しだけ頬を赤くした白鷺さんの顔がほぼ目の前にあったんだ!
な、何を言っているのかわからねーと思うが、僕も何が起きたのか分からなかった!
し、白鷺さんから来るいい匂いで頭がどうにかなりそうだ。
やべぇ、冗談抜きに頭おかしくなりそうだわ。あと、絶対誰かしらは僕の事を変態だと思っただろ。正直に手を上げなさい。正直に手を上げた人には僕に抱きつく権利を上げます。
え?白鷺さんじゃねぇのかよだって?誰が変わるかよ!こんな役とk……ゲフンゲフン。こんな重要な役変わってたまるもんか!
やばい、キャラが壊れる。
はい、深呼吸。スーハースーハー。
よし!僕は変態じゃない!僕は変態じゃない!僕は変態だ!あ、違う。間違えた。
「これで白鷺さんの撮影は終わりでーす。お疲れ様でしたー」
「お疲れ様です」
「じゃあ、次は日菜ちゃんお願いしまーす」
「はーい!」
「え、えっと桜岡さん?だ、大丈夫でしたか?」
「アッハイ、ダイジョウブデス」
「私はこれで終わりですけど、まだ桜岡さんは日菜ちゃんとの撮影があるみたいなので緊張せず頑張ってくださいね」
「……うっす」
「…あと、あまり女性の顔の下を凝視するのと深呼吸するのはやめた方がいいですよ」
「」
「それじゃあ…お先です」
それからの事はあまり覚えてないんですが、無事に(?)日菜さんとの撮影を終えた後、僕は日菜さんに連れられるようにファーストフード店でポテトをやけ食いしてた様です。その後はバイト終わりだった松原さんに美咲を呼んで貰い、日菜さんと松原さん、美咲と僕で松原さんを送った後に帰ったみたいなんですが、一向に記憶が曖昧でございます。
覚えてるのは日菜さんとの撮影中に手を繋いでデートしてる恋人みたいな写真や僕が日菜さんに後ろから抱きついてるポーズを撮られたところとか、あと、謎に重要書類みたいなやつにサインさせられた記憶しかありません。
ちなみに朝、起きたら知らない人から通知が来ていてなんか昨日撮った写真が載った雑誌の発売日を教えられました。
後日、それを買って見たらがっつり僕の顔や白鷺さんとの抱きつき写真に日菜さんに抱きついてる写真が載っててそれを見た小林教授に毎日のように問い詰められました。
あと、何故か美咲にも問い詰められました。