大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

32 / 37
どうも、皆さん。完全に更新を一ヶ月サボってた果汁です。
最近はもう暑いですね。夏バテはしてませんか?僕は毎日夏バテ気味な上、台風やら雨やら雷やらでイライラが止まりません。さらに、低気圧頭痛も相まってもう毎日病んでます。
本当に家から出るのが億劫になります。

でも、最近更新してなかった代わりにネタは約10話分は捻り出すことには成功しました。ありがとうございます。

という、よく分からない情緒の不安定さしかない近況報告でした。


実家を出てから実感する手料理のありがたさは半端ない

 僕の名前は桜岡結羽。しがない男子大学生だ。

 ここ最近は色々な人に引っ張られるように外に出ることが多かったせいか今日は絶対に家から出ないと誓います。

 えぇ、誓いますとも。誓うだけですとも。

 

 さて、今日は久しぶりに動画でも撮ろうかな。いや、サボってた訳ではないですからね?

 一応、それなりに練習はしてたけど撮る暇無かったんですよ。

 てことなんで今日は数曲撮っていこうかなと思います。出来ることなら1、2曲は編集も終わらせたい。

 

 時刻は午前9時。珍しく早めに起きたって事で準備を進めて行く。

 カメラのセッティングにアンプの準備などなど撮影前の準備を終えていく。

 今回はベースもしっかり準備した。前みたいに忘れるなんてヘマはしませんとも。

 さて、じゃあ今日は『グッバイ宣言』からやろうかな。最近、鬼娘のお嬢がカバーしたおかげでしっかり沼にハマっておりまする。

 皆もお嬢を推していけ余。

 

 

 

『ぐぅぅぅ…』

 

 

 

 ストラップを首にかけ、手首の運動を終えた後、さぁ弾こうとした瞬間、僕の腹の虫がなりました。珍しいな。こんな時間にお腹がすくなんて。まぁ、別に食べなくてもいいか!

 さぁ、やろうか。

 

 

 

『ぐぅぅぅ……』

 

「……」

 

『ぐぅぅぅ………』

 

「…ご飯食べよ」

 

 

 

 ま、まぁ、流石にあれだけ鳴られたら撮影に支障が出るからね。

 一応、撮り直しなんて事が起きないように軽めにでも食べておきますか。

 冷蔵庫に何かあったかなー。

 

 

 

「……なんもない」

 

 

 

 うそやん。冷蔵庫にあんの調味料と烏龍茶しかないやん。

 あ、そういや昨日炊いたはずのご飯が…。最悪塩おにぎりだけでも…。

 

 

 

「……一粒どころかなんも入ってない。てか、なんで釜も入ってないの?」

 

 

 

 チラリと台所を見ると明らかに洗われた釜が…。しかも、何故か六人分のお茶碗とお皿が…。あ、そうか。

 昨日、ハロハピのメンツが何故かまた突撃してきて夕飯掻っ攫うだけ掻っ攫って帰られたんだった。

 

 

 

「…面倒だけどなんか買いに行くか」

 

 

 

 仕方なく準備してたカメラとアンプの電源を落とし、ハンガーに掛けておいた厚手のパーカーを羽織る。秋とはいえ結構冷え込んできたから厚手のパーカーが役立つ役立つ。暑くなったらすぐ脱げるしね。

 先週、洗濯しておいて良かった。

 てか、結局今日も外に出るっていうね。さっきの誓いはなんだったんでしょうね。

 

 

 

「とりあえず、どこ行こうかな。まだ、時間的にもスーパーやモールは開いてないし商店街の方にでも行ってみるか」

 

 

 

 最悪、商店街ならなんかあるだろう。パン屋とか精肉店とか。

 ちなみに一瞬コンビニって選択もあったんだけど、個人的にコンビニの弁当とかは高いので無しになりました。1人暮らしっていうのもあるけど、やっぱり機材とか趣味にお金は充てたいもんね。

 なるべく安く済ませるが僕のモットーなのだ。

 

 

 

「と言うことで着きましたー。皆大好きやまぶきベーカリー」

 

「……」

 

 

 

 まぁ、普通に考えてこんな朝早くからやってる店なんてパン屋くらいだよね。後は24時間営業のコンビニくらい。

 うーん、外にいても漂ってくる焼きたてパンの匂い。空腹な身体を刺激するねー。

 

 

 

「さて、今日は何買っていこうかなー」

 

「………」

 

「とりあえずチョココロネは外せないよね。あとメロンパンも。それにこっちの明太フランスも、あとは…」

 

 

 

 うーん、どれも美味しそうだからついつい手が伸びちゃうね。あと、トングのカチカチって威嚇も何故か止まらん。

 さて、次は何を取ろうか。

 

 

 

「…………」

 

「…あっ」

 

 

 

 なんと後ろに振り向いたらやまぶきベーカリーの看板娘こと山吹さんが居ました。まぁ、ここ彼女の家でもあるから居てもおかしくはないんだけどね。

 でも、一つだけ言わせてください。

 いつから見てました?

 

 

 

「えっと、…皆大好きやまぶきベーカリーってとこからかな」

 

「うん、しっかり最初から見てたんですね」

 

「まぁ、家の前掃除してるときに桜岡さん来たしねー。それに挨拶したのに無視された上、いきなり店の前で独り言話し始めたらねー」

 

「いや、その無視したのはほんとごめんなさい」

 

「一瞬疲れすぎて壊れちゃったのかと思ったよー」

 

「いや、もうほんとごめんなさい」

 

 

 

 はい、今日も今日とてしっかりと弱みを掴まれました。余です。

 おっと、間違えた。僕です。

 とりあえず、これ以上弱みを握られないためにもさっさと会計済ませて家に帰ろう。そして、大人しく撮影しておこう。

 

 

 

「…えっと、お会計お願いします」

 

「あ、桜岡さん今日この後って暇?」

 

「え、暇じゃないです」

 

「私、この後蔵練なんですけど、良かったら桜岡さん練習見てくれません?」

 

「いや、だから暇じゃn…って今なんて?クラレン?」

 

「うん、蔵練」

 

「クラレンだかなんだか分からないけど、一応この後予定g…」

 

「お会計半額にするからさ」

 

「喜んで承ります!」

 

「あはは、ありがとう」

 

 

 

 は!半額という響きにつられて受けてしまった。

 謎のクラレンはよく分からないけどまぁ、半額になったし何でもいいか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…でっか」

 

「蔵ですからねー」

 

「てか、なんで蔵?」

 

「私達いつもここで練習してるんですよ!」

 

「あぁ、だから蔵練」

 

「ほら、結羽さん早く早く!」

 

「ちょっ…香澄さん引っ張らないでください!」

 

「あはは、香澄は元気だなぁ」

 

 

 

 山吹さん出来ることなら笑ってないで助けて欲しいです。てか、ほんとこける。こけるから!香澄さん手離して!危険が危ない!

 

 あ、ちなみに香澄さんとはやまぶきベーカリー出た瞬間エンカウントしたので一緒に来ました。

 

 

 

「有咲ー!練習練習練習ー!」

 

「なんで『天○天○天○ー』みたいな言い方してんだよ!てか、なんで桜岡さん!?」

 

「あ、どうも市ヶ谷さんお邪魔してます」

 

 

 

 香澄さんに引っ張られるように蔵の階段を降りていくとそこはそこそこ広いスペースにカラフルなソファとテーブルと一見すると女の子らしい部屋だがしっかりとドラムセットとキーボードにアンプ等々も置いてあってしっかりとした練習スペースにもなっていた。

 てか、規模が凄いな。もうちょい機材増やしたら撮影とかなんなら色々出来るでしょ。

 普通に羨ましいんですが?

 

 

 

「おはようございます桜岡さん」

 

「おはよう結羽さん」

 

「あ、おはようございます。牛込さんに花園さん」

 

「んで?なんで桜岡さんはここに?」

 

「結羽さんが練習見てくれるって!」

 

「はぁ?」

 

 

 

 

 うん、市ヶ谷さんの反応はもっともだ。いきなり来られた上に練習見て貰うって普通に考えたら意味分からないよね。

 しかも、初めて来た人の家ならなおさらだよね。

 僕もよく色んな人が突然家に来るからその気持ちは分かるよ。

 美咲とかハロハピとか美咲とかね。

 

 

 

「で?結局、僕は何をすればよいので?」

 

「結羽さんも一緒に練習しましょう!」

 

「待って、最終的に僕も練習しましょうなの?楽器どころか手元にあるのパンしかないんだけど…ってあれ?僕のパンは?」

 

 

 

 自分の手元を見ると蔵に入るまで持っていたはずのやまぶきべーカリーの名前が入った袋が無くなっていた。

 でも、おっかしいぞぉ~。袋は無くなっているが、横からガサゴソ紙が擦れる音が聞こえる。ゆっくりと音のした方に視線を向けると…。

 まぁ、なんてことでしょう。僕が買ったであろう明太フランスを花園さんが頬張ってるではありませんか。

 

 

 

「……花園さん?一体何を食べてるのかな?」

 

「沙綾のとこのパンだよ」

 

「ちなみにそのパンはどこから…?」

 

「結羽さんの手の中から」

 

「うん、しっかり僕の朝食兼昼食だね」

 

「え?そうなの?沙綾」

 

「あはは、なんというか桜岡さんごめん」

 

「でも、美味しかったよ?」

 

「そりゃそうでしょうね。美味しくなかったら買いませんもの」

 

 

 

 ちなみにここまでの流れで牛込さんと香澄さんも美味しそうにパンを頬張ってます。いや、まぁ可愛いから許すんですけどね。

 でも、今日のご飯どうしよ…。

 

 

 

 

 練習自体はお昼過ぎに終わったからそのまま帰ろうとしたら市ヶ谷さんとこのお婆ちゃんに昼食ご馳走になりました。久しぶりに人の手作り食べるなぁって思いながら食べてたんだけど、よくよく考えたら昨日の夕飯って美咲の手作りだったわ。

 久しぶりどころか全然久しぶりでも無かったっていうね。

 

 でも、一つだけ言わせてください。市ヶ谷さんちのお婆ちゃんの作った卵焼きめちゃくちゃ美味しくてレシピ聞いちゃいました。あれはやばいね。

 一口食べた瞬間、鬼退治のために列車で駅弁食べながら美味いって連呼してる人並みに言っちゃった余。

 

 家帰ってからめちゃくちゃ撮影も編集も捗ったよね。




今回の話に全く関係無いけど、ホロ○イブハマりました。ホロはいいぞぉ…(ニチャア)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。