大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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めちゃくちゃお久しぶりです。覚えてますか果汁です。

しばらく、バンドリ自体から離れてたんですけど、最近MyGo!!!!!とAve Mujicaのアニメ観てたら再熱したので書き始めました。
多分、めっちゃ亀になりそうだけど、またゆっくりと書いていきます。(多分)




ps.ともりんと楽奈かわ余(書き方忘れすぎててやばいです)


聖夜は時に人を大胆にするらしいけどガチらしい

「ラスト一曲!クリスマスソングです!」

 

 

 さっきまでの熱気盛んな雰囲気から一変、心の熱を押し込めて演奏と歌詞に集中する。

 ゆっくりとした曲調に身を委ねるように歌い出した。観てくれている観客の方たちも先ほどまでの盛り上がりを抑え、静かに清聴していた。

 

 とうとうこの曲で終わる。歌い終わったら今回のライブも終わる。でも、終わりたくない。

 そんな名残惜しい気持ちを持ちながら僕は歌い続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sound Blossoms(サウブロ)初主催ライブお疲れ様でしたー!!かんぱーーい!!!!」

 

「「「「かんぱーい!!!!」」」」

 

 

 乾杯の音頭を取っていた伊澄君の一声に、各々が手に持っていた紙コップに口をつける。

 「楽しかったー!」と発する少女や自身の演奏に満足そうに笑う少女。

 用意された食事に口をつける少女など各々楽しそうに会話を弾ませていた。

 

 そんな中、僕は部屋の隅に座り、全身の力が抜けたように天井を見上げながら呆けていた。

 

 

「どうしたんだい。変な顔して」

 

「どうしたも何もようやく終わったんだよ。疲れた」

 

「まぁたそんなこと言って。最後はめちゃくちゃ気持ちよさそうに歌っていたじゃないか」

 

 

 彼はやれやれと言った表情で僕の隣に腰掛け、そう答えた。

 彼の言う通り、確かに気持ちよかった。楽しかった。でも、それだけじゃない。

 今回の主催ライブ。本当に疲れたんだ。本来ならCircle内のスタジオで今回のクリスマスライブも行う予定だったのだ。しかし、弦巻さんの「もっと広い場所でやった方が楽しいわ!」と言う鶴の一声で屋外にステージを作って、そこでやることに決定してしまったのだ。

 

 それからは本当に大忙しでステージの設営や機材の準備、さらには出店をやりたいと言い出した猫耳少女こと香澄さんや「屋外なら暖かい飲み物とか置いといた方がいいですよね」と周りのことを考えた上で発した天使こと羽沢さんの一声で、さらに出店の準備も行うことになり、今日の今日まで大忙しだったのだ。

 まぁ、皆楽しんでくれたようだからよかったんだけどね。でも、本当に疲れた。本当に疲れたんだよ!誰か僕を労ってくれ!(白目)

 

 

「結羽さーん!今日はありがとうございました!」

 

 

 そういって近づいてきたのは猫耳がトレードマークの香澄さんだった。ライブ終わったばかりだっていうのに元気だなぁ。まぁ、彼女たちの場合は順番的にも前の方だって言うのもあるか。しかし、衣装はいまだに着替えてないのは何故ですかね?一応、室内といっても寒いと思いますよ。その格好は。

 彼女たちポピパは今回のライブに合わせてサンタコスをアレンジしたような衣装で出てくれた。皆レベルが高いだけにすごく似合っていた。

 

 

「香澄さんお疲れ様です。楽しんでくれたようでよかったです」

 

「はい!結羽さんのクリスマスソングすっごくキラキラドキドキしてました!今度は一緒にライブしたいです!」

 

 

 目を輝かせながら香澄さんはそう言ってくれた。そう言ってくれることはとても嬉しい。

 ただ、香澄さん?あまりその格好でぴょんぴょん跳ねるのは如何なものかと思います。おっと、僕は何も見てませんよ。見たら社会的に消されますからね。えぇ、絶対見ませんとも。

 だから、伊澄君?その手に持っているスマホで『110』と打つのはやめようか?

 

 

「あはは、冗談だよ結羽」

 

「君の場合、冗談が冗談にならないから」

 

「結羽君、おっつかれー☆」

 

 

 伊澄君と攻防を繰り広げていると今度はリサさんが近づいてきた。

 リサさんはすでに着替え終えているようで、いつもの私服に戻っていた。リサさん以外のRoseliaのメンバーもすでに着替えは終わっているようで、その中でも友希那さんはめちゃくちゃ寒いのか、かなり着込んでいてモコモコになっていた。何あれ可愛い。普段はクールビューティで綺麗系だけどあれはあれでめちゃくちゃ可愛い。あと暖かそう。

 

 

「リサさんもお疲れ様です。今日はありがとうございました」

 

「いやいや、こっちこそだよー。結羽君の演奏生で見れるのもレアだしね☆」

 

「あはは…。そんな上手いわけじゃないんですけどね」

 

 

 リサさんは「そんなことないでしょ」と言ってくれるが、リサさんの演奏の方がとても上手い。というか上手くなっている。

 実を言うと、僕たちSound Blossomsの前にやっていたのがRoseliaで、その迫力と力強い演奏に少なからず乗せられていた。いやー、にしても友希那さんの歌声にはやっぱり驚かされるよね。屋外であれだけ声が出せるとは。僕も日頃の発声練習で前よりは出るようになったけど、あそこまで安定した歌い方は出来ないもんなぁ。今度コツ聞いてみようかな。

 

 

「ゆーくんお疲れ〜」

 

 

 今度はパンを頬張りながら青葉がやってきた。食べるかしゃべるかどっちかにしなさい。

 

 

「青葉も今日はありがとな」

 

「いやいや〜こちらこそだよ〜」

 

 

 青葉はそう言うと僕の隣に座って新たにどこからか出したパンを食べ始めた。え、待って?今どこから出した?さっきまで口に咥えてたパン以外何ももってなかったよね?なに?四○元ポケットでも持ってるの?

 

 

「ふっふっふ〜モカちゃんほどになるとパンをどこからでも生み出せるのだ〜」

 

「何言ってんだか」

 

「はい、ゆーくんも一つどうぞ〜」

 

 

 青葉はまたもやどこから出したのか分からないパンを一つ僕に渡してきた。渡されたパンを見ると、忙しさで忘れていた食欲が戻ってきたようで、齧り付くようにパンを食べた。うん、美味しい。山吹さんとこのパンかな。やっぱこれ食べると元気になるよね。甘い味が疲れた脳と身体を回復させてくれる。

 そういえば、山吹さんとこは出店だけじゃなくケータリングも用意してくれていたようだし、後でお礼しとかないとなぁ。

 

 

「ところでゆーくんモカちゃんたちのライブはどうだった〜?」

 

「まぁ、よかったよ」

 

「え〜本当に思ってる〜?」

 

「思ってる思ってるって」

 

 

 実際に本当に思ってる。

 Afterglowの演奏は他のバンドに比べ、クリスマスとか関係ないくらいにロックでいつも通りのバンドだった。

 今回のAfterglowの演奏はRoseliaにも負けないくらいの迫力と熱気があったし、何より見ていた観客が騒ぎすぎて着ていた上着を脱ぐ人も居たくらいだ。

 正直、Roseliaのライブの時、同様その熱に当てられました。『負けられない』ってね。でも、本当に凄かった。あと、僕もかなり楽しかった。

 

 その後も、今回のライブに参加してくれたメンバーから『お疲れ』という一言と一緒にライブの感想を聞かれ続けたのは大変だったけど、本当にみんなとてもいい演奏だったと思います。本当にありがとう。出てくれて。いや、本当に出てくれてありがとうございます。特に急遽出てくれたRoseliaには感謝しかない。本当に感謝御礼。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結羽兄、ここにいたんだ」

 

 

 

 Circleの外でようやく今回のライブの余韻に浸ってると、今度は美咲が声をかけてきた。その距離手を伸ばさなくても簡単に届く距離とでも言っておこうか。というか、振り返ったら目の前にいたみたいな感じ。いや、まずその距離まで気づかない僕がやばいのか。それとも美咲の隠密スキルが高いのか分からんが、普通に後ろ振り返ったらほぼ目の前にいるみたいなのはやめてほしい。心臓に悪い。

 

 てか、話逸れるけど外めっちゃ寒い。雪が降ってるわけじゃないけど、この寒さは汗かいた後じゃしんどいな。上着持ってくればよかったよ。

 

 

 

「はい、これ」

 

「んえ?」

 

「早く着なよ。風邪引くよ。いや、結羽兄(バカ)だから風邪は引かないか」

 

 

 

 今、バカとか言いました?いや、言われてはないけどそういう意味で言ってるよね?美咲さんや?

 確かにこんな薄着で外出たのはバカだったかもしれないけど、僕結構身体は弱い方なんですよ?結構な頻度でまりなさん(悪魔)に技かけられたり、面倒ごと押し付けられて徹夜とかしたりしますけど、結構弱いんですよ?

 え?暴力受けても意外と平気そう?そんなわけあるかい!僕がどれだけの思いでホ○ミ覚えたと思ってるんだ。あれ(ホ○ミ)覚えるのにド○クエシリーズほぼほぼプレイしてきたわ!てか、結構なシリーズプレイしてるんだからそろそろベ○マくらい使えるようにしてほしいよね。え?ホ○ミ使えるだけでやばいやつ?

 はっはっは。いやいや、ご冗談を。

 

 とまぁ、そんな事は置いときましてですね。素直に上着はありがたいのですぐさま着込みました。あ〜あったけぇ。服って偉大だね。服を着ようと思いついた最初の人類にはマジで頭上がりませんわ。まじ感謝。ロングコートまじ最高。

 

 

 

「てか、僕の上着は持ってきたのに美咲は薄着で来るとか何?寒くないの?」

 

「寒いに決まってるでしょ。だから、その着てる上着あたしに頂戴よ」

 

「何そのよく分からないカツアゲ。あと、ぜってー嫌だ」

 

「…じゃあ、これでいいか」

 

「は?ちょっ……」

 

 

 

 い、今何が起きたのか伝えていくぜ。あの美咲が!僕のロングコートの中に入ってきたんですよ!しかも、まるででかい毛布に2人で包まるような状態です。僕が美咲の後ろから腕を回す状況です。え、何この状況。いや、なんでそうなる?なんでそうなった?どういうこと?あの美咲が?え?え?ええ?本当にどういう状況なの?これ。しかも、寒さなのか、恥ずかしさからなのか耳だけ暑いんですけど?

 

 確かにまだ、ボタンを閉める前とはいえ、ロングコートとはいえ人を包もうと思えば包めますけど、なんで入ってきた?

 

 しかも、美咲が入ってきたおかげでボタンは閉められなくなったんですけど。突然のことすぎて口調が元に戻らないんですけど?一旦落ち着け僕。ステイだステイ。……無理だ。何度落ち着こうとしても突然のことすぎて脳が処理落ちしてやがる!いよっし、今目の前にいるのは美咲じゃない。伊澄君だ。背丈的にはちょっと彼じゃ足りない気がするけど、今目の前にいるのは伊澄君だ。……男同士こんなことしたくねぇな!!想像でもしんどい!!

 

 てか、それ以前に貴方前の方は寒いでしょ。ロングコートとはいえ完全に包み込めるわけでもなく、せいぜい腕と背中が暖かい状況なだけでしょ。

 本当一体何してるんですかね。貴方は。相手が相手だったら通報もんですよこれ。

 

 

 

「な、何してるんですかね?美咲さん?」

 

「何って結羽兄が上着くれないからじゃん」

 

「いやいや、別に室内に戻って上着取ってくればいいのではないですかね?」

 

「……結羽兄、うるさい」

 

 

 

 はぁあああ!?何なのこの子。もう意味わかんないですけど?いや、いつもよく分からないけど今回に関してはダントツで意味が分からないんですけど?従妹とは言え、普通こういうことするものなんですかね?ねぇ!?

 

 最近の女子高生の考えてることって本当よく分からない。まぁ、自分が高校生の時でもよく分からなかったんですけどね。あ、分かった。クリスマス効果ってやつですか。そういうなんかよく分からない吊り橋的なやつなんですかね。そうじゃなきゃあの傍若無人の美咲がこんなことしないもんね!そうだと言って!

 

 

 

「そういえば、結羽兄年末年始はどうするの?」

 

「え?寒いから引きこもるけど?」

 

「この陰キャめ」

 

 

 

 うるさい、こんな寒い日がまだ続くんだ。用がないなら引きこもるに決まってるだろ。僕は、冬はおこたでみかん食べながらダラダラとアニメ観るって昔から決めてるんだ。今年は特に実家に帰る気もないし、大学が始まるまでは絶対に家から出ない。あ、でも明日は食料買わないとか。朝、冷蔵庫見たらまた調味料と豆腐しか入ってなかったし。

 はぁ、結局外に出るのか。鬱だ…引き篭ろう…。なんかすでに嫌なフラグがいくつか建った気がするけど、引き篭ろう。そうしよう。居留守でもなんでもしてやる。絶対に外に出るもんか。

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