大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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オチに難航して投稿するまでかなり時間も経ち、文字数も増えました。どうも99.9%果汁です。なんかもうわっかんねぇな。って感じです。


毎日のように驚きが続くと逆に冷静にもなる

 アルバイト。それは学生がお小遣いを求め、はたまたそれは欲しいものを買うためにお金を稼ぐ場所である。長く務めればそれだけ責任やら役職も与えられる。時には理不尽な指示やクレームをすることにもなるだろう。まぁ、いわば社会勉強とも言える。

 

 僕も今日から新たにアルバイトを始める。一応高校の時もアルバイトはしてたんですよ。え?どこでやってたって?…………飲食店ですよ。何も言うな、言いたいことは分かる。どうせ僕みたいな陰キャのコミュ力低い奴が飲食店で接客なんて出来んのかよって思ってるんだろ?実際出来ないからアルバイト始めて一ヶ月で片手の指じゃ足りないくらいクレームは来ましたね。えぇ、毎日泣きそうになりながら仕事してましたよ。他のアルバイトの人にも最初こそ優しく慰めて貰ってたけど途中からあぁ、またかって感じでお疲れとしか言われなくなりましたよ。

 

 でもそんな僕でも三年間ちゃんと続けたんだから偉くないですか?え?逆によくクビにされなかったなって?それは僕も思ったし、アルバイトやめる時にそれも店長に聞きましたよ。そしたら、お前がやめたら誰か面倒な客の相手するんだって言われましたよ。しかも、満面の笑みで。そのときばかりは少しばかり殺意は湧いたけど、まぁ正直クビにされたらされたらで次のアルバイト先見つけてもすぐにクビにされて続かないんじゃねって思ったからとりあえず殺意は飲み込みましたよ。

 

 

 

「お、おい!早く金を出せ!!」

 

 

 

 てか、そんな僕の過去話なんておいといて何が言いたいかと言いますとね?僕、今から新しいアルバイト先に向かってた最中なんですけどね、メモ帳を切らしてたんですよ。だから、近くのコンビニにメモ帳を買いに行ったら、なぜかマスクとサングラスをつけた男がアルバイトであろう茶髪ロングのギャルっぽい女子と銀髪ショートの女子に包丁を向けて何かを叫んでました。典型的な強盗だよね。

 

 いや、冷静に判断してる場合じゃないんですわ。これが。アルバイトの女子二人はもう完全に怯えてますし、他のお客はいないしでどうしましょ。

 

 

 

「な、何だお前!そこで何してやがる!」

 

 

 

 あ、ばれた。いや、流石にばれるよね。入店音で。え?てか、何?また、僕面倒ごとに巻き込まれるの?三日連続で?なんかもうね。まださ、強引に連れてかれるとかさ、いきなり拉致られるとかだったら対処出来るけど、流石に刃物振り回す系の面倒ごとは無理でしょ。…………ごめん、さっき拉致られても対処出来るとか言ったけど普通に考えたら出来ないわ。うん、また話が脱線した。てか、本当に何これ?強盗って本当にあるんだ。

 

 

 

「おい!何ぶつくさ一人で言ってやがる!お前も早くこっちに来い!」

 

 

 

 男は包丁を僕に向けながらカウンターに行くように指示してくるけど普通に足竦んで動けないんですが?どうやって動けと?出来るなら運んで?抵抗とかしないから。いや、マジで足竦んでるんだって。……え?お前、それでも男かよだって?いやいや、普通に考えて人生で刃物向けられる事なんてサスペンス映画とか歌○伎町とかにいるホストくらいじゃないの?実際刺されたの新○区だったらしいけど。あれ、エグかったよね。好きだから刺すってメンヘラかよって。でも刺された人も無事に生きてたらしいからよかったよね。あ、また話しずれた。

 

 

 

「えっと、とりあえず僕は何すればいいですか?」

 

「そこのレジにある金を全部この袋に入れて俺に寄越せ」

 

「…………あの、レジの開け方ってどうやるんです?」

 

「そんなのそこにいる女に聞けばいいだろ!おい、早くしろよ!早くしないとさ、刺すからな!」

 

 

 

 男はそう言って今度は二人の怯えきった女子に向かって包丁を向けると茶髪の女子が小さく悲鳴を上げた。銀髪の女子も怯えてるようで目を瞑りながらプルプルと震えてた。しかし、二人があの状態じゃまともに話すことも出来ないだろうし、第一僕も初対面の人と話すとか普通に無理だし、どっかにレジを開けるボタンとか無いかな?

 

 

 

「お、おい何してやがる!早くレジの金を出せ!」

 

「いやいや、ちょっと待ってください。彼女達が怯えて声も出せないんですからちょっとだけ待ってくださいよ。今レジを開けるボタンを探してるんで」

 

 

 

 そう伝えると強盗は何でもいいから早くしろ、と怒鳴るようにいいコンビニの外を警戒し始めた。うーん、レジの中身を取り出すボタンってどれだ?ボタンがごちゃごちゃあってどれがどれだか……。あ、もしかしてカウンターの下にあるとか?いや、絶対そうだ!だってどこを見たってレジの中身を取り出すようなボタンなんて無いもん。多分あれだ。防犯用として従業員にしか分からない場所にボタンが設置されてるんだ。

 

 そう思いカウンターの下をのぞき込むと、予想通りレジの真下あたりにボタンが設置されてた。ふぅ、予想が当たってよかった。無かったらどうしようかと。そう思いながらボタンを押してみたが、なぜかレジは開かなかった。あれ?なんで?何回か連続で押す仕組みか?…………えい!えい!えい!えい!えい!五回連続でフルコ○ボだドン!……はっ!申し訳ございません。フルコンボが出てしまいました。お詫びは申し上げません。いや、あの、二人ともゴミを見る目で僕を見ないでください。いや、本当にやめて!かわいそうな顔もしないで!謝るから!緊張感無くてごめんって!

 

 

 

「おい、まだか!いい加減早くしろよ!」

 

「いやぁ、おかしいんですよ。レジの中身を取り出すボタン何度押しても開かないんですよねぇ。多分、これ故障してますよ。反応ないですし。お兄さんも諦めて他の店舗行った方がいいんじゃないですか?」

 

「ごちゃごちゃ言ってねぇでなんとかして開けやがれ!」

 

「いやいや、無理矢理開けたら逆に警報なって警察来ちゃいますよ?それでもいいならやってみますがどうします?」

 

 

 

 僕はそう言うと男は黙った。しかし、気づけばいつの間に来たのか外には数人の警官が今にも突撃してこようと店の前に張り付いていた。男も遅れて気づいたようで辺りにある棚やら商品やらを怒りにまかせて乱雑に蹴り飛ばした。誰かが、通報してくれたんだね。これでなんとか無事に帰れるな。いや、まだ帰っちゃだめだった。この後バイトだ。それよりなんで入ってこないんだ?僕たちがいるからか?

 

 

 

「あー抵抗しないで出てきなさい。今なら未遂にしてあげるから大人しく出てきなさい。聞いてるのかそこのセンスのないマスクとサングラスを着けたぱっとしない男性よ。君は既に包囲されてるぞ。第一、君如きに強盗ができるとでも思ってるのかね?思い上がりも程々にした前よ」

 

 

 

え、めっちゃ煽るやん警察。あの強盗の男もかなり身体震わせてるし、どうしてくれんすか?僕達が傷ついたらどうするんすか?え?なんかしかもめっちゃスッキリしたような顔してるしなんだアイツ。正直、助かると思って期待したけどあの説得の仕方は強盗の男もキレるでしょ。女の子達も怖がっちゃってるし、どうしてくれんすか。いや、本当どうしてくれんすか。

 

 

 

「くそがっ!好き放題言いやがって!こっちに人質がいるのを分かってんのか!……おい、そこのお前。お前だよッ!茶髪の女ッ!こっち来いッ!」

 

「あ、アタシッ!?や、やだッ!モカ助けてッ!桜岡君ッ!」

 

 

 

 茶髪の女子はもう一人のアルバイトである銀髪女子の名前を呼んだ後、僕の名前を呼び、助けを乞いながら強盗の男に腕を引かれる。あれ?てか、僕名前教えたっけ?……って今はそれどころじゃないか。どうやって助けよう。……ん?あそこにあるのって……。

 

 

 

「おい!暴れんな!おとなしくしてたら傷はつけねぇようにしてやるからよ。……っておい、お前何動いてんだ!こいつがどうなってもいいのか!?」

 

「……足……けろ」

 

「あ?何だって?」

 

「その足をどけろ!お前何踏んでるのか分かってるのか!!」

 

「踏んでるのってこれのことか?……はんっ!こんな女ばっかりのイラストが描いてあるファイルがほしいのか?さてはお前、キモオタって奴か?うわっきっしょっ!あ~あ、顔真っ赤にしちゃってきっしょいなぁ。お前」

 

「僕の事はいくらでも貶してくれて構わないですけど、そのファイルに描かれてるイラストについての暴言は絶対に許さない!」

 

「許さないってじゃあどうするんだ?かかってくるか?こっちには刃物あるんだぜ?」

 

「…………あんたにどれだけこのアニメもといそのキャラ達が素晴らしいか教えてやるよ!」

 

「は?」

 

「ついでにその小さい脳みそにも分かるように懇切丁寧になぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君が桜岡君だね」

 

「あ、はい。そうです」

 

「……ふぅ、君ねぇ何したか分かってる?」

 

 

 あ、どうも皆さん桜岡結羽です。え?挨拶が遅い?今更感?そんなの僕が一番分かってるよ。っと話が逸れた。とりあえず今の状況を説明しよう。警察署の一室にて強面のおじさん四人に囲まれるように取り調べを受けてます。シンプルかつ分かりやすいよね。え?意味が分からない?大丈夫だ、そんなの僕が一番分からないよ。気づいたら目の前に蝶野○洋似の警官がサングラス越しにこっちを睨んでるんだよ?もう意味が分からないし、怖いしで誰か助けて?

 

 

 

「いやね?コンビニからアルバイトの女の子達が出てきたから突入したけどさ。君たちというより君だよね本当何やってんのさ。馬鹿なの?死にたがりなの?女の子二人ともコンビニから出てきたとき凄く困惑した表情してたんだよ?」

 

「いや、そんな事言われても僕にも何が何やらなんですよね。ひとまずあの強盗は捕まったんですよね?」

 

「そりゃ未遂とはいえ強盗だし?逮捕はしたけどさ。凄い納得してない顔してたよ?しかもパトカー乗せるときもっと語らせろよとか意味わかんない事言ってたし。本当何やってたの?まぁ、とりあえず君にもアルバイトの子達も何の怪我とかなくて良かったよ。でも本当に気をつけてね?」

 

「そういえばいつの間にかコンビニの前に警官達いましたけど誰が通報してくれたんですかね?近所に住む住民ですか?それともたまたま居合わせた警官?」

 

「コンビニからの通報」

 

「え?」

 

「だから、コンビニからの通報だよ。彼女達の証言では君が通報したって言ってたよ」

 

「え?でも、僕そんな事してないと思いますけど?電話もしてませんし」

 

「君覚えてないの?ボタン押したでしょ?五回以上」

 

 

 

 ……ボタン?あっ、あれか。あれ、通報ボタンだったのか。てっきりフルコンボ専用ボタンかと。

 

 

 

「まぁ、何にせよ今日のところはもう遅いから帰っていいよ。外も暗いから気をつけてね」

 

 

 

 蝶野○洋似の警官にそう言われ、警察署を出ると本当に外は暗くなっており、そのまま僕は家に帰りました。……あれ?なんか忘れてるような?まぁ、いいか!明日は絶対いいことあるよね。ハ○太郎!次の日、バイト先の人に朝からボディ・スクラムを食らったのは内緒です。

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