大学生になった瞬間、平穏は崩れ去りました   作:99.9%果汁

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前回感想とか評価くださいって言ったら本当に貰えて少しだけモチベ上がったので今日もあげます。(もっとください)


動画投稿する時は身バレに気をつけろ

「今回は何にしようかな。ボカロ?アニソン?はい!困ったときのルーレット!とりあえず二曲ずつ選曲してーのルーレットボタン押しーの…………おー、これはまた懐かしい奴が当たったもんだ。手首死んだりしないかな?」

 

 

 

 ルーレットの爽快なカタカタ音とともに針があるところに止まったのはボカロのBlessingだった。いやー、懐かしいよね、この曲。個人的にはSINGERSバージョンも好きなんだけどね、やっぱ本家も忘れられないのよな。ちなみにこれ初めて聴いた時泣いちゃったのは良い思い出、……だと思いたい。あ、これ内緒ね?

 

 まだ、聴いたことないって言う人は是非本家のボーカロイド達が歌うBlessingを聴いてほしい。聴いた事があるって人はもう一度聴いてきなさい。

 

 ちなみに何をしようとしているのかと言うとね。動画投稿ですね。皆大好きYouTubeに。先に言っとくけど僕は高校の時からやってますよ。今日始めたわけじゃないから!え?今回も聞いてない?はっはっは。ご冗談を。

 

 ……そんな事言う人には裸でベース持ちながら玄関前に立ち尽くすからね?え?そんなことしたら通報するって?甘いな。確かに普通だったら通報案件だけどベーシストの九割は変態だから警察も許してくれるはず。多分。…………許してくれますよね?(震え)

 

 っと、何というか毎回のことだけど話がズレるのはどうにかなんないすかね?え?ならない?じゃあ、諦めるか!

 

 

 

「えーと、パソコンにカメラとマイクをセットしてーの。イヤホン着けーの。っと準備完了。…………待って、普通に誰もいない空間でドヤ顔しながら準備完了とか言ってたけどベース無いじゃん。ケースに仕舞いっぱやん。はっず!!」

 

 

 

 誰かに見られている訳もなくいそいそとベースを取り出すと、何事も無かったかのように何度か慣らしとして弦を弾く。うん、絶対手首死ぬね!ついでに原曲も確認する。やっぱ、手首死にますわ。まぁ、一応毎日練習はしてましたし?多分弾けるはず。弾けるはず。……弾けるかなぁ。っと弱気になるな!桜岡結羽!僕なら出来る!あ、今更ですがどうも最近情緒が不安定になりつつある桜岡結羽です。

 

 とりあえずBlessing弾いていきます。僕の手首耐えてくれ。終わったら全力で労ってあげるからさ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしッ!上々かな!」

 

 

 

 はい、弾き終わりました。右手首が限界を迎えております。生まれたての子鹿並にプルってます。スラップってやっぱ苦手ですわ。とりあえず編集して、投稿は終わり次第かな。さて、僕の右手よもう少し頑張ってくれ。サロ○パス貼るから頑張ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あッ!SaKuさん久しぶりに動画出してるじゃん!」

 

 

 

 場所は変わってここはCircle。今日はRoseliaの練習日。練習の休憩中にいつものようにクッキーを配ってたらスマホに通知が届いた。通知の内容を見るとそこにはSaKuさんが動画をアップロードしました、との通知が届いていたのだ。しかも、タイトルを見てみるとこれまた懐かしい曲を弾いてみたそうだ。ちなみにSaKuさんはアタシがベースを始めた頃から見ている弾いてみた系の投稿者だ。

 

 

 

「これは見るしかないよね☆」

 

 

 

 アタシはすぐさま通知をタップし、動画を再生する。うんうん、やっぱいいね。って、結構珍しいことにスラップしてるじゃん!うわぁ、アタシだったら手首攣りそうだよ。

 

 

 

「リサ?何を観ているの?」

 

「友希那、これ観てみてよ。手首の動きやばくない?」

 

「……凄いわね。技術もだけど椅子に座りながらだって言うのにこの暴れ様」

 

「湊さん、今井さんそろそろ練習再開しますよ。……って何を観ているのですか?」

 

「あこもー!あこも観たいです!」

 

「わ、わたしもいいでしょうか……」

 

 

 

 皆して一つのスマホに視線を向ける。うん、皆SaKuさんの演奏に釘付けだね。アタシもこれくらい上手く弾ければなぁ。やっぱ、ピックより指弾きの方がいいのかな。……って、あれ?今一瞬顔映ったよね?気のせいかな?一度観終わった後、アタシはもう一度SaKuさんの顔が映ったであろう時間に戻し、確認する。

 

 うん、やっぱりあの人だ。まさか、こんな形でSaKuさんの素性が分かるなんて……。よし!今度さり気なく聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—————とまぁ、こんな感じなんだよね☆」

 

「いや、どんな感じですか」

 

 

 

 はい、またです。もう言わなくても分かりますよね。え?面倒くさがらずにちゃんと説明しろって?分かりましたよ!説明すれば良いんですよね!説明すれば!……コホン。じゃあ、簡潔に。

 

 今日、バイトだからCircleに行ったらまたよく分からない女子高生軍団に捕まりました。

 

 うん?ちゃんと説明してだって?僕にだってこの状況よく分かってないんだよ!しょうが無いだろ!だってCircle入った瞬間、銀髪ロングの女子にスマホの画面見せられながら「少し話しあるんだけど良いかしら?」って声かけられたのよ?その瞬間、警察に取り調べされる犯人の姿が頭の中をよぎったよね。しかも、その銀髪ロングさんの背後にはさらに四人の女子が僕の方見てたし、普通に逃げそうになったよね。

 

 まぁ、逃げようとしても?本当いつの間に現れたのか僕の背後に悪魔(まりなさん)がドス黒いオーラ出しながら笑顔で「どこ行くのかな~」って言ってくるしでもう逃げようにも逃げられないよね。はい、合掌。

 

 しかもさ?スマホの画面見せてきたって言ったじゃん?その画面に映ってたのがさ。僕も見覚えのあるYouTubeのあるチャンネルなんだよね。画面上部にはチャンネル名である『SaKuの弾いてみた』っていう自分でもダサいネーミングセンスの文字と登録済みって文字が出てるのよ。チャンネル登録ありがとうございます!って、そうじゃなくて!いや、ありがとうなんだけど今は違くて!あ、通知も来るように設定してくれるのね、ありがとう。だからそうじゃなくて!なんでそのチャンネル画面を見せられてるのかだよね!もう聞かなくても嫌な予感しかしないけどね!やっぱりこの前のが嵐の前の静けさって奴だったか。あー!家帰って不貞寝したいな!!!(やけくそ)

 

 

 

「いやーまさか桜岡君があのSaKuさんだったなんてね。アタシびっくりだよ☆」

 

「うん、色々と突っ込みたいところだけど、先に言わせて?なんで僕の名前知ってるんです?」

 

 

 

 毎回のことだからもう大体分かるだろって?ばっきゃろう!そんな理由で「あ、僕の名前が知られてるのはもう定期なんですね」ってなってたまるかって事です。いや、ここにいるだけで大体の元凶と原因は分かってきてるんですけどね。ねぇ、まりなさん。

 

 

 

「えー?名前はまりなさんから聞いたし、それにアタシはこれで会うのは3回目だよ☆」

 

「……リピートアフターミー」

 

「アタシと会うのは3回目だよ☆」

 

「……今回が初めてではなく?」

 

 

 

 茶髪ギャルさんは笑顔でそう答える。……ふむ、ごめん。いつ会ったの?マジで記憶ないだけど?いや、普段から人の顔とか覚える気ないから人の顔覚えてないのは仕方ないけどさ!3回も会ってるってなると流石に申し訳なさが……いや、湧かないわ。これっぽっちも。

 

 

 

「あー、流石に始めて会ったときは覚えてないよねー。でも、あの時の事なら覚えてるんじゃない?」

 

「あの時っていつです?」

 

「コンビニ、強盗、あとはーフルコンボだドン☆」

 

「やめろぉおおおお!!!」

 

 

 

 はい、思い出しました。しっかり思い出しました。黒歴史と一緒にね!!あーはいはい。あの時居ましたね。小悪魔(青葉モカ)と一緒に。しかし、なんでさ?コンビニと強盗って単語だけで分かるのに最後のあれも言っちゃうんですかね?虐めですか?虐めなんですか?しかも、ちゃっかりその単語言うとき可愛くいうの止めてくれません?怒るに怒れないじゃないですか!いや、弱み握られた瞬間、怒る事出来ないですけどね!まぁ、例え怒ったところで後ろでなんか技の素振り始めてる悪魔にやられますからね。絶対やれないんですけどね!あははー。家帰って二週間くらい引きこもりしたいな!!(現実逃避)

 

 

 

「あの、そろそろ本題に入らせて貰っても良いでしょうか」

 

「あ、はい。どうぞ。もう正直嫌な予感しかしないですけどどうぞ」

 

「あなたに私達Roseliaのサポートをしてほしいのだけれど」

 

「面倒なんで嫌です」

 

「即答ですか」

 

 

 

 即答ですが何か?水色ロングさん。いや、普通に考えてサポートとか絶対面倒じゃん。何やらされるのか分からんし、自分の時間減るっていうかアニメ観る時間減るとか僕からしたら論外なんで。そりゃ銀髪ロングや茶髪ギャルだけじゃなくて、水色ロングさんと黒髪ロングさん、紫ツインテちゃんの誰を見ても美人だし、彼女達と関われるなんてラッキーとは思うよ?ラッキーだけどさ、やっぱ面倒じゃん?え?もったいないことするなって?いやいや、男には退けない時も譲れない時もあるんですよ。まぁ、だから今回は縁がなかったという訳で諦めて……って銀髪ロングさん何でカメラ向けてるんですか?いや、パシャパシャって聞こえてますからね?何で写真撮ってるんですか?え?何です?……ふむ、しっかり僕が映ってますね。あれ?なんでだろう。この銀髪ロングさんの顔見てると血の気が引いてく気が……。あと冷や汗が止まらないんだけど?

 

 

 

「断ると言うならこのチャンネルの主はここで働いているとSNSに投稿するわ」

 

「謹んで承らせていただきます!僕は何すればいいですか!?」

 

「即答ですか」

 

「あこ知ってる!これが弱みを握られた人の末路だって」

 

「あこちゃんっ……」

 

「あはは……」

 

 

 

 あっはっは、ツインテ少女よ。痛いとこつくねぇ。しかも、しっかりダメージ残る言い方で。え?男には退けない時や譲れない時があったんじゃないかって?うるせぇ!顔バレした時点で詰んでるんだよ!退くに退けないんだよ!…………あれ?そういえば僕いつSaKuだって言ったっけ?確かチャンネル画面見せられただけだよね。…………もしや、まだ言い逃れ出来る可能性があるんじゃ?よっしゃ!いっちょやったるでぇー工藤!工藤なんてどこにもいないけどね。いたら絶対死人出てる。まぁ、その場合の死人は僕だろうけどね。んで、犯人は悪魔(まりなさん)だと願いたい。

 

 

 

「ちなみにだけどこの最近投稿された動画、一瞬だけど顔映ってるわよ。不用心なのかしら」

 

「もう煮るなり焼くなり好きにしてください」

 

「私たちをなんだと思ってるんですか……」

 

 

 

 何って脅し系女子高生集団でしょ?え?違う?まぁ、何んせよ顔映ってるならもう何言っても無理ですしね。しかも、昨日普通にマスク付けるの忘れてたし、やっぱり右手首の震え我慢してでも撮り直すべきだった。編集も眠いからって手抜きせずにしっかり確認してから投稿すればよかった。みんなも動画投稿する際は身バレに気をつけようね!!最悪、弱み握られるから!!陰キャなお兄さんとの約束だよ!!(涙目)

 

 ほんと外出るといい事ないのはなんなんでしょうね。やっぱ1回お祓いとか行った方がいいのかな。よし、帰りに行くか。…………悪魔は祓って貰えるかな。

 

 ちなみにそのまま帰ろうとしたら悪魔(まりなさん)にヘッドロックされました。普通にバイトで来てたこと忘れてた。おい、そこ。また無言で写真撮るのやめなさい。




パスパレとポピパのネタ……。
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