病んでるコネクト   作:100000

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物語を始める前にコッコロちゃんがどうしてママと呼ばれるのかを自分なりに解釈してみようと思います。(怪文書作成)
まず根本的な話をするのですが、皆さんは母親とママの違いはなんだと思われますか?同じ意味、言葉と感じるのでしたらそれはまだ日本の固有文化にしっかり馴染めていないと思いますのでプリコネをプレイすることをオススメします。
母親とは血縁、あるいは戸籍上における養育者である女性を、また社会学ではときどき精神的、肉体的に母性を内包した人物を指します。この場合、私が定義するママというのは後者の方に該当しそうですが、残念ながら社会学的に当てはまる母性と我々がコッコロママに感じている母性はズレているので後者でもありません。
では我々が何をもってコッコロママをママと見ているのか、なぜ母とは言わず、ママなのかを説明していきます。
コッコロママの最大のママポイント(以下ママポ)は主様─この場合は我々赤ちゃんを指します─を全肯定してくれるところにあると思います。
さすがに他人に迷惑がかかる部分には否定的な面を見せますが、基本こちらのやることなすことを批判するようなことはしません。
これは、我々が知る健常な母親─つまりネグレクト等の育児問題を持たない─には当てはまらない行為です。
本来、母親というのは私たち赤ちゃんに対して一定の人格を育てるために多少厳しくあたるものです。たまに度を過ぎたものも存在しますが、それらも含めた育児行為というのは将来、我々が人間性を強く持つのに大いに役立ちます。
しかし、コッコロママのそれは()()()()()()()()()()()という母親がやることから大きく逸脱しています。
これはコッコロママの根幹にある『おはようからおやすみまでをお世話する』に原因があり、我々がママポを感じる部分でもあります。
全肯定+甘やかすというコンボがコッコロママの優しい声、仕草、容姿にトッピングされ、いい歳した大人が皆揃いも揃って幼児退行するというこの世の地獄みたいなことを引き起こしているのです。
加えて本来ママという言葉は、母親を幼い子どもが呼ぶ時に使われる呼称です。
我々赤ちゃんがコッコロをママと呼ぶのは一重に母性を感じるからだけでなく、我々が潜在的にママなる存在を求めているからではないでしょうか。
例えそれが11歳という犯罪的年齢だったとしても我々赤ちゃんは疲れ、荒んでいるゆえにその母性に縋ることを余儀なくされているのです。
だから幼児退行するのです。幼児と呼ぶにはあまりにも歪ですがママになってもらうのですから赤ちゃんになるのは当然です。
つまり、そもそもコッコロママと母親では行っていることが根本的に違っており、また、我々赤ちゃん自身が本能的にママを求めているのでコッコロを母親ではなくママと認識するということです。これはある種当然のことであったと言えるでしょう。


それでは本編開始です。




おはようございます主さま。

「おはようございます。朝ですよ、(あるじ)さま」

 

俺のことを(あるじ)と呼ぶ声がする。幼くも穏やかさを感じさせるその声は俺の意識を一時的には浮上させるものの再び睡魔の波へ引き込もうとする。

 

「あ、あと五分」

 

思わずまだ寝たい時の決まり文句を言ってしまった。彼女に限って俺をたたき起こすことはしないだろうが、少し身構えてしまう。

 

「ふふ、主さまはお寝坊さんですね。では朝ごはんができましたらまたお呼びしますね」

 

そう言って、少女は俺の傍から離れようとする。

 

よし、これでご飯ができるまでおねんねできるぞ。起きたらご飯ができてるとかホント最高かよ。

 

こうして俺は他人に頼りきった自堕落の生活を今日も満喫するのであっ───

 

「ちがうだろぉ!?」

 

「コロッ…!」

 

無理やり意識を覚醒させ、布団からガバッと起き上がる。危なかった…あと少し覚醒するのが遅かったら今頃俺は堕落しきった人間性を獲得していただろう。

 

「主さま…?どうかされましたか?」

 

「い、いや別にどうもしてないぞ。さすがにコッコロに任せっきりじゃダメだからな。俺も手伝うよ」

 

俺にコッコロと呼ばれた少女は俺の言葉に驚いたようだが、すぐに慈愛に満ちた表情を浮かべ、こちらに歩み寄ってきた。

 

「主さま」

 

「ん?」

 

「主さまがそのようなことをする必要はございません。主さまのお世話はこのコッコロが全てやりますので」

 

始まった……

 

まるで俺の全てを管理するかのような話し方。最初は冗談かと思ったがここで暮らし続けてそれがマジであることは充分に理解出来た。甘やかしてくれるのはいいのだが、流石に管理はされたくない。

 

「いやいや、手伝いくらいさせてくれよ」

 

「家事でしたらペコリーヌ様も手伝ってくださいます。主様はただそこにいてくれるだけでいいのです。他のことは全てわたくしがやります」

 

「ならせめて──」

 

「主さま」

 

ゾクッと背筋が凍るのを感じる。目の前の少女は変わらず慈愛の笑みを浮かべている。しかし放つオーラは明らかにおかしい。ゴゴゴと擬音が聞こえてくるかのようだ。これほどの威圧感を目の前の幼い少女が放っているのだから驚きだ。

 

「主さまはもう何もしなくていいのです。主さまの全て、全てをこのコッコロが管理します。これで主さまがもう傷つくことも記憶を失うこともありません。ここには美食殿の皆様もいます。主さまがしたいこと、欲しいもの、全てを用意してみせます」

 

「だからわたくしに、わたくし達に……全てを委ねてください」

 

有無を言わせぬほどの大きな圧力、首を縦に降らなければどうなるのか。おおよそこちらの望むような展開にはならないだろう。ならば俺ができるのは……

 

「は、歯を磨いてこようかな〜」

 

撤退一択だ。

 

「……左様でございますか。ではわたくしの方でご用意させていただきます」

 

「いやそれくらいは自分でさせて!?」

 

─────────────────────

 

 

 

 

 

気づいたら転生していた、憑依していた。前世ではよく遊んだスマホゲーム『プリンセスコネクト!Re:Dive』の世界に生まれ落ち、スマホでもアニメでも主人公となっていた騎士くんに姿も声も変わってしまっていた。

 

原作のように意味記憶レベルまで消し飛ぶようなことにはなってなかったが、名前などの自分が何者なのかはきれいさっぱり忘れてしまった。一応ユウキという名前はあるらしいがそれが自分の名前ではないというのは俺がいちばんよく分かっていた。

 

当時はなにがなんだかよく分からず、気が動転していた時期もあったがゲーム同様やたら献身的なヒロイン達によって俺は落ち着きを取り戻しつつあった。

 

そして気づけば俺の中にはそんな彼女たちへ恩返しをしたいと想いが芽生えており、もう原作がどんなのだったかもよく覚えていないにも関わらず彼女たちが幸せになれるように頑張りまくった。

 

ある時は自分がいらない人間だと言う女の子を説得するために城に特攻かましたり

 

自分の存在が消されてしまった女の子を救うためにまた城に特攻かましたり

 

結局そいつが諸悪の根源だったので再三特攻した。

 

他にも色んなことをした、数えきれないほど冒険をした。

 

正直、死にかけた回数が2桁余裕で迎えていたし、なんか時々記憶が消滅したりしていたが赤ちゃんになるようなことはなく、自分が知り合った女の子たちを幸せにするためだと思えばどんな苦行も笑って越えられた。

 

そして騒々しかった日々もようやく治まり、平穏な日々が訪れたのだと一人思っていた俺は多分ここら辺で何かを見落としていたんだと思う。

 

あの三人や他の女の子が──何故こんなことになってしまったのかいまだによく分かっていないが、いや怪しいところはいくつかあったのだが──自分に対して強い感情を抱くようになってしまった。

 

きっとそれは好意的なものなのだろうと解釈しつつも強い想いをここまでダイレクトに多方面からぶつけられたことがなく、どうすればよいのか分からずズルズルと引きずっていた。

 

それが俺自身を追い込んでいくことにこの時はまだ気づいてなかった。

 

 

 

 

 

 

とまぁ色々とシリアスにしてみたが、こうやって少々苛烈ながらもハーレムみたいに扱われるのは正直悪くないのでもう少し、できればもっとこの状態を味わってみたいとは思っていたりする。

 

────────────────────

 

 

 

「おはよー」

 

「おいっす〜☆」

 

「おはようございます、主さま」

 

俺が顔を洗い、歯を磨いてリビングに来る頃にはとっくに配膳が済んでおり、いただきますを待つ状態になっていた。

 

「む、キャルはまだ寝てるのか?」

 

「起こしてきますね〜☆」

 

とややウキウキしながらペコリーヌはキャルの部屋へと向かう。

 

その数分後、叫び声が聞こえてくるのだが、最早そこまでがこのギルド、美食殿の日常である。

 

 

 

 

 

「もうちょっとマトモな起こし方できないの!?」

 

「さて、キャルも来たし飯にするか」

 

「無視するなー!」

 

しっぽも耳も逆立てながら猛抗議するキャルかわいい。たしかに変な起こし方をするペコリーヌもペコリーヌだが、朝はキャルの叫び声を聞いてようやく始まったと思える。つまりペコリーヌナイス。さて、キャ虐も堪能したしいい加減朝飯にするか。

 

「いただきます!」

 

『いただきます!』

 

「うがああああ!」

 

キャル、うるさいぞ。

 

─────────────────────

 

 

 

「ふぅー、食った食った」

 

「あんたと言い、ペコリーヌと言い、どうしてそんなに食べれるのよ…」

 

「やばいですね☆」

 

「あんたもよ!」

 

「しょうがないだろ、食べられるだけ食べてるだけなんだから」

 

「食べる子は育ちます。キャル様も主さまもたくさん食べて大きく育ってくださいね」

 

「いやコッコロ、俺もう成長期過ぎてるから」

 

コッコロとペコリーヌは一緒に食器を片付け洗い物をしに行った。手伝いたかったが、朝の二の舞になる気がしたのでキャルと一緒に机で一息つくことにする。

 

「あんた、今日は何すんの?」

 

「ん〜」

 

唐突にキャルに予定を聞かれる。何気ない一言だが、返答によっては地雷そのものになりかねないので言葉を考える。たしかこの前は自称お姉ちゃん(ガチ勢)のお手伝いをすると言って一悶着あったんだな。

 

「特に予定はないな」

 

「そ、そう…」

 

しかしそこで閃く。ギルドのクエストなら問題ないのでは?女性関係だったら確かに何か言われるだろうが、女性関係ではなく人助けに行くのは止める理由がないのでは?

 

「いや、クエストに──

 

「だめ」

 

あっ⋯⋯(察し)

 

「あんた、そう言って毎回無理して帰ってくるじゃない。あんたが傷つく姿なんて私はもう見たくないのよ。あんたが死ぬなんてことになったら私も死ぬから。そしてペコリーヌもコッコロもきっと後を追うわよ。いい?別に私は他の女の子の所に行くのは…本当は嫌だけど許すわ。でもクエストはダメ。もうあんたが傷つく姿なんて誰も見たくないの、誰も望んでないの。…それでも行くなら……」

 

いつの間に取り出したのだろうか。キャルは愛用の杖を取り出したかと思うと……

 

「私はここで死ぬ」

 

それを自分自身につきつけて脅してきた。

 

「……普通はあんたを殺してでも止めるとかじゃない?」

 

「何言ってんのよ、それじゃ本末転倒じゃない」

 

たしかに。

 

とにかくキャルの地雷スイッチを踏んでしまったようだ。くっそ、まだ何が地雷か把握しきれてなかったか…。ともかくここを静かにおさめる案を…!

 

「まあまあ、キャルちゃん。ここは抑えてください」

 

ぺ、ペコリーヌ!

 

「そんなに心配なら私たちで行きましょう!久々のピクニックです!」

 

ペコリーヌが後ろからキャルに抱きつく。キャルの頭がペコリーヌの豊かな胸に呑み込まれていく。うらやま…けしから……いいな〜。

 

「くっつくなー!」

 

ウガーッとキャルが吠え、ペコリーヌがそこにまた抱きつく。目の前でこれまで何度も見てきた光景に、胸がほっこりする。

 

「あ、それはそれとして」

 

「ん?」

 

「私もあなたがクエストに行くのは反対です。絶対に…絶対に……」

 

「……」

 

いちばん怖いのはもしかするとペコリーヌかもしれない




脳死で怪文書作るの楽しい…楽しい…
そうだ、君もどう?(お目目ぐるぐる)



(冷静に考えるとプリコネの世界ってヤバい人しかいない気が……)

ネタが思いつかないので騎士くんにどのギルドと絡んでほしいか聞きます。とりあえず4つで

  • トゥインクルウィッシュ
  • ごめユイ四天王(なんか面白そうなので)
  • カルミナ
  • 自警団
  • その他
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