キャ虐は抜ける、これは皆さんの共通の認識ではあると思います。しかし、何でキャ虐が抜けるのかを考えたことはありますか?ペコ虐は抜けない、キャ虐はおk、コッコロたんは天使…アニメやゲームでもこの認識が共有されてるのは何故か。これは一重に彼女のキャラクターにあります。
プリコネの実質主人公的存在である美食殿の3人は言わずと知れた闇をそれぞれ抱えています。主様至高主義、過去重すぎ、出生から何か何まで笑えない、サブストーリーで見られる彼女らの和気あいあいとした掛け合いからは考えられないほど鬱な展開もメインではしばしば見られます。キャルも例外なくこれに当てはまります。
しかし実際はどうでしょう。キャルはいわゆるいじられキャラとして地位が確立され、重い話がありながらも赤ちゃん騎士達からは愛される存在となっています。
闇を抱えながらもキャ虐がここまで愛されるのは我々赤ちゃんが持つ歪んだ価値観
かわいそうは可愛いとはアニメや漫画のキャラクターが酷い目に遭う姿を見てニチャアとする日本の道徳教育に喧嘩を売るような性癖を指します。
ではこのかわいそうは可愛いのどんなところに原因があるのか、それを説明するにはこの性癖における
かわいそう、漢字では可哀想と書きますが、我々がこの漢字から受ける印象と実際のかわいそうには大きな
どういうことかというと、キャ虐における"かわいそう"は笑える、つまりギャグ時空において行われる漫才のようなものだからです。
鬱になりがちな可哀想はいくら我々赤ちゃんでも忌避する傾向にあります。中にはそれでご飯3杯いくサイコ赤ちゃんもいますが、広く一般的な赤ちゃんは前者に当てはまります。
果たしてギャグ傾向にあるものに重いものを感じるでしょうか?答えはノーです。
我々赤ちゃんがキャ虐が笑えるから何も感じないのです。ペコ虐のようにガチのやつは心を痛めるのです。
つまり、キャルって踏んだり蹴ったりで結構同情するよね。でもしょうがないね、いじめると可愛いんだもの。
それでは本編をどうぞ。今回は短めでしたね、もっと怪文書を練らなければ…!
ふと思うことがある、家族とはなんだろうと。俺が所属している美食殿の3人はまず間違いなく家族と言える。どうしてか、何か証明があるのかと言われると何かある訳では無いのだが、でも家族、あるいはそれ以上の固い絆で結ばれているからという理由はある。
戸籍は関係なく、ココロの繋がり、友だちを超えた関係なら、例え血が繋がってなくとも家族と言っていいのではないか。
「
「お兄ちゃん!シズルお姉ちゃんだけでなく妹である私も忘れないでくださいね!お兄ちゃんのためなら例え井の中、
この血の繋がっていない自称姉妹を俺は家族と思っていいのだろうか、いいんだろうけど認めたら何かヤバい一線を越えてしまいそうで怖い。あとリノちゃんそれ『たとえ火の中、水の中』って言いたいのか?
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今朝はいつも通り配達業に勤しんでいた。美食殿の面々に討伐系のクエストを全面禁止されてからは専らこうしてランドソルの中で済むクエストをこなしていたりする。
とりわけ俺はこの配達業が結構好きだったりする。一番の理由は知り合いとよく会うことだ。担当がランドソルの一部分とはいえ顔見知りに会わないということはない。むしろ会う、めちゃくちゃ会う。ストーキングされてる説もあるかもしれないが彼女たちに限ってそんなことはない…のだろうか。
『先輩……』
『クスクス……』
『ちぇるーん☆』
『騎士くん騎士くん騎士くん……』
…………気のせいだと思いたい。ともかく知り合いと会って挨拶するというのが日課で結構楽しかったりする。こっちが笑顔で挨拶すると向こうも笑顔で挨拶を返してくれるから尚更だ。
「さて、最後の配達先は……マジか」
最後の配達先、行き先は味普通、店員可愛いけど怪しい、と巷では噂になっているクレープ屋だった。まぁどこのことなのか分かるんだけど。
「……仕事だ。行くか」
覚悟を決めて足を運ぶ。そこに行くということは必ずあの二人がいる。優しくも狂気に満ちたあの二人が……!
「
「あ、お兄ちゃん!どうしたんですか、アルバイトですか?流石お兄ちゃん、働き者ですね!私もシズルお姉ちゃんと一緒にお兄ちゃんが来るのを待っていました!それにしてもお兄ちゃんはいつも働いていますよね?もし困ったことがあるなら妹である私になんでも言ってくださいね?お兄ちゃんのためならどんなに難しい仕事も数の子ふんさい!あっという間ですよー!あ、護衛なんてどうです?お兄ちゃんの周りには色々といらないものが多いですからね!私達とお兄ちゃんの一家団欒を邪魔するヤツらは消すに限りますからね!お兄ちゃん、もしそんなヤツらに出会ったらすぐに言ってくださいね!私とシズルお姉ちゃんがすぐに消しに行ってあげますからね!」
「…………」
クレープ屋に着いたと思ったらまるで来ることを見越してたかのように二人の美女に両サイドをガチっと固められてしまった。
片方は俺の姉を、もう片方が妹を名乗るのはもはやおなじみの光景となった。出会った最初の頃は頭に疑問符しか浮かばなかったが、俺の記憶自体もかなり消し飛んでしまったせいか、この二人が姉妹なのかと聞かれるとイエスともノーとも言えない。
「おぉ〜、少年。朝からご苦労さま。はいこれ今日の分の賃金」
二人に挟まれるなか、店主ラビリスタが声をかけてくる。こちらも赤毛の美女だ。
「あ、ありがとうございまーす」
「そうだ、少年。ついでなんだけどここの店番もしてくれないか?シズルもリノも少年がいるなら精が出るからね、もちろんアタシもね」
「ですよね〜」
一番警戒していたことが起こってしまった。いやこうなることは何となく分かってはいたのだが。ここのクレープ屋に材料などをいつも配達するのだが、毎回こうして店番を頼まれる。別に断る理由もなく、彼女たちには日頃からお世話になってるから無償で手伝っても全然問題ない。
問題があるとするならこの後なのだが………
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「いらっしゃいませー!クレープ美味しいよ!」
「お兄ちゃんが作るクレープはランドソルで一番ですよー!」
「違うよリノちゃん。世界で一番…だよ?」
「そうでした!お兄ちゃんのクレープは世界一ぃ!」
「ここ一応アタシの店なんだけどな〜」
クレープの店番に立つにあたって俺がやることは一つ。それはラビリスタに代わってクレープを作ることだ。というのもこの店の店主であるラビリスタが作るクレープ、味も見た目も普通なのだ。作る人は美人ではあったが、それだけであんまり繁盛はしてなかった。しかし、俺がクレープを作ると結構好評でそれからは店番兼料理人をしている。
シズルとリノが客の呼び込みをして俺がクレープを作る。ラビリスタは………うん、現場監督をしている。しかし、俺も別に特別な作り方はしてないはずなのにどうしてこんなに売上に差が出るんだろ?
──私の弟がね作ってくれたクレープがあるんだけど……食べるよね?
──お兄ちゃんが作ってくれたクレープありますけどどうですか!……食べますよね?
『は、はいぃ!』
シズルとリノが熱心に呼び込みをしている。凄いな今のところ声をかけた人みんなこっちに来てるぞ。やっぱり俺のクレープが美味しいんじゃなくて彼女たちが頑張ってくれるからなんだな。
「アタシの時もあれぐらいやって欲しいんだけどね〜。まぁ少年だからこそなんだろうけどね」
「どんまい」
隣で椅子に腰かけながら最早サボっていることを隠さなくなったラビリスタが一人愚痴る。なるほど、俺のためにやってくれてたのか。なら何かお礼をしたいところだな。
「気にしなくていいよ
「あ!お姉ちゃんズルいです!卑怯です!抜け駆け禁止!私も連れて行ってくださいー!」
シズルがナチュラルに思考を読み、マッハでこっちに接近してきた。ちょくちょくこういうことはあったが何でできるのかと聞くとお姉ちゃんパワーらしい。なんだそれ、ユニなら知ってるかな?
「それならこの後でもいいぞ?午後は暇だし」
「本当!?よーし、お姉ちゃん張り切っちゃうぞ〜☆」
「やったー!お兄ちゃんとデートだー!」
まさに疾風の如く駆け出していった姉妹二人は、あっという間にお客を集めて戻ってきた。凄いなこりゃ、これなら昼飯前には終わりそうだ。
うん?なんかさっきも見たお客さんが混じってるような…さすがに気のせいかな?なにかに怯えてるようだけどなにかあったのだろうか。
その後、二人の健闘もあって予想通り昼前にはもう材料は残りわずかとなっていた。
「…こりゃあもっと材料仕入れておくんだったな〜」
「…姉妹って凄いな」
俺とラビリスタも圧巻の一言である。クレープももう今作ってる分で最後となった。さて、最後のお客さんは誰かな。
「おいっす〜!」
そこに現れたのはキレイなティアラを頭に乗せて、豊かなお胸を揺らしながら満面の笑みを浮かべるペコリーヌだった。
「お、ペコリーヌじゃん。どう?クレープ食べてく?」
「はい!もとからそのつもりで来ました!」
どうやらペコリーヌは俺がクレープ屋で働いていることを聞いてきたようだ。しかし冷静に考えると俺の行動っていつも周りに筒抜けだよな。知り合いの子大体俺の行動把握してるし。
「じゃあクレープいくついる?残り少ないけど」
「全部ください!」
「そう来ると思った」
さすが大食い。残りは数える程しかなかったが、それでも食べれるだけ食べたいらしい。袋詰めにしてペコリーヌに渡……そうとしたのだが。
「あーん」
袋を渡そうとした時、ペコリーヌは口を開けて待機していた。ペコリーヌが何を求めてるのか、すぐにわかったがさすがに公衆の面前でそれは恥ずかしすぎないか?てか王女じゃん、大丈夫か?
「ペコリーヌさん?」
「……あーん」
ペコリーヌをそれを自覚しているのか、徐々に顔が赤くなっていく。しかしどうあってもそこから動かないらしい。
「…あーん」
しょうがないので恥ずかしいのを堪えてクレープを口の方へ持っていく。恥ずかしいがそれが彼女のしたいことなら俺も付き合おう。
ペコリーヌは待ってましたと笑みで目を細めながらクレープを───
「いっただきまーす☆」
食べようとした瞬間、横からシズルが割り込んできてクレープを頬張った。
「う〜ん!美味しいな〜、さすが
………ああああああああぁぁぁ!!!ペコリーヌの顔が能面のような無表情にぃ!?何も感情を映さない顔でシズルを見てるよ!怖っ!?
「…何をしてるんですか?」
「え?何って私はただ、
「……それは私のものだったんですが?」
「あ、ごめんね。
そう言ってまるで見せつけるかのように俺の腕に抱きついてくるシズル。そしてもはや隠す気もないのか濃密な殺気をぶつけてくるペコリーヌ。
「ふふ、あ、ほっぺにクリーム付いてますよ?」
笑顔(目は笑っていない)でペコリーヌがこっちに近づいてくる。お、おい?さすがに殴るのは
「いただきます☆」
なんでペロッと俺の頬を舌で舐めたの?あ、クリーム付いてたんですね。まぁクレープ作ってたし付いちゃうか…。
「ふふっ♪」
「………」
今度はシズルの方が無の表情へと変わる。こっちも同様に刺すような殺気を放つ。
「…やっべ〜」
バチバチと火花を散らす二人。その中間には摩擦のように殺気のぶつかり合いが生じている。
「ちょちょ、リノ!止めてくれ!お姉ちゃんなんだろ!?」
「あーん」
リノに助けを促すが、当の本人はペコリーヌと同じように口を開けて、雛鳥のように待機していた。……なにやってんの?
「さて、今日はもうこれくらいでお店閉めとくかね」
そう言って、既に移動を開始し始めているラビリスタ。ちょっ、置いてくなよ!
「前々から思ってたんだよね。この子は私達の家族なのに何でそっちにいるんだろうってね」
「その方は私達の大切な人です。絶対に渡しません」
「…ふーん、じゃあどっちが
「そうですね。ではいきましょうか」
そう言って二人はランドソルの郊外の方へ歩いていく。
「え、ちょ」
「
「待っててくださいね。帰ってきたらあなたのクレープをお腹いっぱい食べさせてください!」
俺には満面の笑みを向ける彼女たちもお互い向かい合うとすぐに無表情に戻り、郊外にある草原の方へと足を向けた。
数分後、爆発音がランドソルの郊外から聞こえてきたのだが今日はクリス辺りが軍事演習でもしているのだろうか。……うん、これどう収拾つけよう?
「お兄ちゃん!あーん!あーーーーん!」
「………」
結局手元に余ってしまったクレープをリノの口へ運ぶ。美味しそうに咀嚼する彼女を見ながらどうやってあのバトルを止めるか思考を巡らすのだった。
正直、リノちゃんは妹として100点だと思ってる
ネタが思いつかないので騎士くんにどのギルドと絡んでほしいか聞きます。とりあえず4つで
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トゥインクルウィッシュ
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ごめユイ四天王(なんか面白そうなので)
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カルミナ
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自警団
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その他