「ねぇAdmiral」
「ん?」
「前から思っていたのだけれどYour secretaryってなんであんなに英語が堪能なの?」
「それは私も気になっていた」
「ジャーヴィスも気になる!」
休憩時間、執務室にはイギリス艦の艦娘が集まってティータイムを楽しんでいた
イギリス艦、クィーンエリザベス級戦艦二番艦の<ウォースパイト>。気位が高く礼儀正しくてお淑やかで気品のある淑女。周囲への賞賛を忘れないなどの気配りもできる。提督と秘書のことをとても信頼しており特に秘書のことを大変気に入っており慕っている秘書LOVE勢
イギリス艦、アークロイヤル級正規空母一番艦の<アークロイヤル>。真面目で質実剛健奈武人肌な艦娘。同時に礼儀正しく忠誠心も強いが親しみにくい訳ではなく誰にでも好意的で気さく。しかし対人関係は鈍感で問題を物理的に解決しようとするポンコツな部分がギャップ萌えと人気は高い。提督同様秘書にも忠誠を誓っておりあわよくば後は伴侶として共に歩みたいと考えている秘書LOVE勢
イギリス艦、J級駆逐艦一番艦の<ジャーヴィス>。常にハイテンションで騒がしく明るくノリの軽いお転婆娘。誰に対しても物怖じせず明るく社交的に振る舞う一方、いい加減でめんどくさがりな面もあり物を失くすことも度々。しかし大好きな秘書からもらったものだけは失くさず大切に持っている秘書LOVE勢
「学生の頃に留学経験があるのよ」
「それは初耳ね。なぜ教えてくれなかったのかしら」
「聞かれなかったからじゃない?」
「しかし我々としては彼がいてくれて助かった。Admiralは我らの母国語はからっきしだったからな」
「からっきしなんてよくそんな難しい言葉覚えたわねアーク」
「ここには濃いメンツが多いからな。自然と覚えてしまった」
「お待たせしました」
「ふっ、余とハニーの傑作だ」
「ジェーナスすることなかった〜」
トレーにおかわりの紅茶を持った秘書と秘書の腕に絡みついて一緒に出てきたのはイギリス艦、ネルソン級一番艦の<ネルソン>と同じくイギリス艦、J級駆逐艦五番艦の<ジェーナス>であった
ネルソンは<余>という一人称を使用しているが、そんな気高く貴族のような一人称に反して傍若無人で血の気の多く豪快な性格をしている。ガチの脳筋なため細かいことは一切気にしないのだがそこは提督や秘書、ウォースパイトらが矯正。最近では洗濯物はきちんと畳んで片したりお茶の後片付けなどするようになった。元々の性格から一度知った恋心を前面に出しており日頃から秘書へのアタックを仕掛けているがアメリカ艦のようにグイグイ行っている訳ではない
そしてジェーナスは姉のジャーヴィスやイギリス艦の全員を家族のように慕っている。普段は甘えん坊なジャーヴィスとは対照的に明るく子供っぽい言動ながらも真面目に仕事をこなしている。その容姿でもイギリス艦であるためかティータイムを楽しみにしており、近頃は秘書の淹れてくれるアールグレイがお気に入りのようである
「あらありがとう」
「すまないな」
「Sir!こっちこっち!」
ちなみに海外艦は全員秘書のことを日本を教えてくれる師として慕っているため、駆逐艦の娘達はSecretaryではなくSirと呼ぶ娘も多い
秘書はおかわりの紅茶をテーブルに置きお呼びのジャーヴィスの隣に腰を下ろした
「さっきAdmiralから聞いたのだけどあなた留学経験があるらしいわね」
「えぇ。学生の頃ですが」
「ちなみにどこに行ったのかしら?」
「カナダとオーストラリアです」
「あら、私達の祖国でもアメリカでもないのね。理由を聞いてもいいかしら?」
「大した理由なんてないですよ?カナダもオーストラリアも多国籍な国なので、その方が受け入れられやすいかなって思ったからでして」
「そうだったのか」
「さすが余が認めるハニーだな」
「...さっきから気になったのだけど、そのハニーっていうのはどういうことかしらネルソン」
「それは私も気になった」
ネルソンが秘書のことをハニーと呼ぶのに対し待ったをかけるウォースパイトとアークロイヤル
「余の愛情表現だが、何か問題あるか?」
「別に問題ということではないのだけれど」
「You have to have more modesty.(お前はもっと慎みを持つべきだ)」
「Well? It's usual.(そうか?普通であろう)」
「Sir、頭撫でてー」
「いいですよ」
「ん〜♪やっぱりこれ気持ちいい♪」
「ねぇSir、ジェーナスも」
「構いませんよ」
「〜♪」
「Sir? Why didn't you come to Briton?(先生?なんでイギリスに来なかったの?)」
「I told you some time ago. I didn't have any especially reason.(さっき言ったじゃないですか。特に意味はなかったんです)」
「Our homeland is so nice place! (私達の祖国はとってもいいところだよ!)」
「I know. I'd like to go there someday if I have free time. (知ってます。時間があったらいつか行ってみたいです)」
「At that time, I guide you! (その時は私がジャーヴィスが案内してあげる!)」
「Really? I'm looking for that. (本当ですか?それは楽しみですね)」
「I do, too. (私も!)」
「I request you. (お願いしますね)」
「...(うーん、何言ってるのかほとんどわからない)」
英語で会話をするイギリス艦と秘書の話がほとんどわからないで一人お茶飲みを続ける提督であった