艦これ 秘書のお仕事   作:てこの原理こそ最強

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バン!

 

「秘書さん!戻ったっぽい!」

 

「おっと」

 

「提督には私がいっちばーん!」

 

「おっと」

 

天龍達が執務室を出てからそれほど経たないで今度は<訓練>を終えた娘達が戻ってきた

 

訓練は砲撃訓練、回避訓練、各々がそれぞれの個性を伸ばす自主訓練などがあり艦娘の練度を上げるものとなっている

 

「夕立、いつも言ってるけど秘書さんに迷惑でしょ」

 

「大丈夫ですよ。みんな元気が一番ですから」

 

「えへへ〜♪秘書さん優しいっぽい♪」

 

「まったく甘いんだから」

 

「なら私も秘書さんに甘えちゃおうっと♪」

 

「ちょっ!村雨!」

 

「ふふふ、みんな秘書さんのことが大好きなのね」

 

「時雨の言う通り秘書さんが甘いだけですよ姉様」

 

訓練を終えて執務室にきたのは本日の砲撃訓練教官を務めていた扶桑型戦艦一番艦の<扶桑>と二番艦で妹の<山城>だ

 

扶桑はお淑やかで上品、少々儚げな雰囲気を漂わせる大和撫子。だが以前までは自身の不幸体質もあり少し病んだこともあったが今ではそこまででもなくなった。逆にこんな不幸な体質を持った姉妹を不要と切り捨てなかった提督や秘書に会えたことを幸運と考えるようにもなり、それが経緯で秘書に対する気持ちが尊敬から段々と恋に変わった秘書LOVE勢

 

山城は扶桑とは異なり大和撫子のような外見はしているものの性格としてはハキハキとしている。口調も強気で負けず嫌い。特に他の戦艦がスペックが高いとしても絶対に負けないと固い信念を持っている。扶桑同様不幸体質を持ち「不幸」と呟くことも多かったが今ではそんなに頻繁ではないようだ。しかし姉第一の考えは未だ治らず今でも「姉様姉様」とあとを追っかけている。しかしそんな姉の扶桑が恋している秘書が最近気になっており、それが恋なのかはまだわかっていない

 

そしてその的役兼回避訓練に参加していた白露型駆逐艦一番艦の<白露>、二番艦の<時雨>、三番艦の<村雨>、四番艦<夕立>だ

 

白露は「一番」にこだわりを見せる元気っ娘。改二実装の要請がなかなか来ず妹達にどんどん抜かされて姉の威厳がとショックを受けていたが、ようやくできた改二実装で水準が高くなったことに「やっぱり私が一番!」と興奮して鎮守府内を走り回って提督に怒られていた。そして自分をここまでにしてくれた提督のことが大好きな艦娘

 

<改二>とは艦娘の二段階目の改造、進化である。全ての艦娘は所定のレベルに達すると<改造>が可能となり通常状態から<改>を一段階目改造、改二を二段階目改造としステータスが向上する。しかし艦種によって改までの改造しかできない者と改二までの改造ができる者と別れている。大抵は改二の方がステータスが高いため重宝されるがここの鎮守府では特にそんなこともなくどんな娘でも満遍なく起用している

 

時雨は僕っ娘であり雪風に匹敵するほどの幸運艦。礼儀正しく元気いっぱいな姉の白露や妹の夕立のストッパーを担っている。仕事もちゃんとこなし料理などの家事もできることから幼妻として人気もあるようだ。その外見と忠義高い性格からよく忠犬とも言われている。そんな時雨自身は提督にも忠義を誓っているが何より秘書の側にいたいと想い続けている秘書LOVE勢。夕立のように本能のまま甘えられないことが悩み

 

村雨は駆逐艦でも色っぽいという感じで大人っぽい。明るく「はいは〜い」という返事が口癖である。落ち着きもあり面倒見もいいことから白露型の長女は村雨なのでは?とも思ってしまう。しかしその中は秘書で埋め尽くされている秘書LOVE勢でも結構強めな娘。隙があれば腕に抱きつきわざと自分の体を押し付けることもしばしば。特等席は秘書の膝の上と即答するほど

 

夕立は駆逐艦の中でも一、二を争う程の戦果を持つ。改から改二への外見の変貌に一番驚いた艦でもある。しかし中身は変わらずかまってちゃん。語尾には「っぽい」をつける。素直に心から秘書への大好きな気持ちを行動に移している。しかし気持ちが出過ぎて秘書の入浴中の風呂や睡眠中のベッドに侵入することもよくある。だがそれはなんの裏もなく素直に甘えたいという気持ちだとわかっている秘書はそれをまったく嫌がらないため夕立の行動は止まることがない。かろうじて時雨が抑えているところだ。ということで夕立も秘書LOVE勢

 

「秘書さん秘書さん!今日夕立一発も当たってないっぽい!褒めて褒めて!」

 

「それなら私だって当たってないわよ。だから秘書さん、ご褒美欲しいな〜。今夜、二人っきりで♡」

 

「ダメに決まってるでしょう」

 

「あ〜ん。もう、秘書さんはまた焦らすのね〜」

 

「ねぇ提督!今日も白露が一番頑張ったよ!」

 

「そうなの?お疲れ様白露」

 

「僕も頑張ったんだけどな〜」

 

「時雨さんもお疲れ様でした」

 

白露は提督に、他三人の妹達は秘書に頭を撫でられてキラ付け完了だ

 

「でも白露ちゃん達本当にすごかったんですよ。砲撃訓練に参加してた娘達が当たらなすぎて自信を無くしてしまったぐらいです」

 

「さすがは白露型ね。私達でも当てるのは厳しそうよ」

 

「ふふん!」

 

「えへへ♪弾に当たって怪我すると秘書さんが心配するっぽい。だから絶対当たらないっぽい!」

 

「そうだね。訓練で当たっちゃうと本番でも当たっちゃう可能性が出てくるからね」

 

「個人での回避能力もそうだけど連携しての回避行動の訓練もしてるから、当たってやるもんですか」

 

「まぁこっちとしても回避行動を視野に入れる砲撃訓練ができるからありがたいわよ」

 

「うんうん。回避が上手くなれば砲撃も上手くなる。理想的な形になっていて提督として嬉しいわ」

 

コンコンコン

 

「どうぞ〜」

 

「失礼します」

 

「あらあなた達」

 

別の訓練をしていた白露型の残りの妹達が勢揃いしていた

 

「報告書お持ちしました」

 

白露型駆逐艦五番艦の<春雨>。素直で人見知りでないにしても非常におとなしめな性格。口調も丁寧で生真面目で謙虚。嫌われる要素がない艦娘である。しかしちょっと裏の部分もあり秘書に特製の麻婆春雨をご馳走するとき密かに春雨を・・・これ以上はよそう。とにかくそんな内面を持つちょっと特殊な秘書LOVE勢

 

「うぅぅ、当たっちゃいました...」

 

白露型駆逐艦六番艦の<五月雨>。明るく健気で前向くで一生懸命、時々ドジっ娘で泣き虫なキャラモリモリな艦娘。なんとかドジを挽回しようとして空回りしまたドジしてしまうのが自分でも嫌になっている。しかし以前は一日に四回は転んでいたところ二回しか転ばなくなったことを自慢げに話していた

 

「訓練中によそ見してるから」

 

白露型駆逐艦七番艦の<海風>。非常に真面目で割と世話好き。特に妹の山風、江風、涼風のことはよく見ている。最近改二実装されて新しい制服と着てみたもののおへそが出るような制服となってしまったのでバルジがついて体形が変わらないよう気を付けている

 

「...〜♡」

 

白露型駆逐艦八番艦の<山風>。ダウナーな感じが否めない性格でどんなことにも投げやりになってしまう。この鎮守府に来たころは姉妹にすら距離を置くほどの人見知りで提督にも秘書にも最初はそうであった。しかし時が経つにつれ少しずつ距離は近づいていき今では懐いている。今でも執務室に入るなりトテトテと秘書に近づき夕立と村雨が両脇を固めてるのもお構いなしに秘書の膝の上にチョコンと座った。秘書を兄のように慕っている秘書LOVE勢

 

「山風姉貴、挨拶しろよ。おっす提督に秘書さん♪」

 

白露型駆逐艦九番艦の<江風>。武闘派な性格で口調も男勝り。読み方が間違えやすく実際着任時に提督が「えかぜ」と呼んでしまい「間違えンなよ!」と怒られてしまった。改二になってからステータスが大幅に上がり今じゃ夕立と並んで駆逐艦の中で上位の戦果を誇る。男勝りな江風だが秘書に頭を撫でられるのが好きでその時だけは普通の乙女に戻る。山風同様秘書を兄のように慕う秘書LOVE勢

 

「江風のそれもちゃんとした挨拶じゃないけどな」

 

白露型駆逐艦九番艦の<涼風>。その見た目は五月雨とよく似ており間違えられることもあるようだが性格は真逆と言ってもいい。大人しい五月雨に対して涼風は元気ハツラツ。最大の特徴は「てやんでぇ!」だったり「べらぼうめ」など江戸っ子気風の口調だ。自分のことも「あたい」と呼ぶのも江戸っ子っぽい

 

白露型は現在白露、時雨、村雨、夕立、海風、江風の六人が改二実装されており、共通の特徴として髪型が獣耳のようになっておりどのような理屈なのかわからないが感情によって動くのだ。特に秘書や提督に頭を撫でられているときは激しく動く

 

「姉さん方、そんなにくっついていると秘書さんがお仕事できないのでは?」

 

「大丈夫よ海風。くっついてはいるけど両腕は使えているもの」

 

「ぽい!夕立が秘書さんの邪魔をするわけないっぽい!」

 

「まぁ懐いてくれるのは嬉しい限りなので。村雨さんの言う通り両手は使えますから」

 

「なぁそろそろ変わってくれよ夕立姉貴〜」

 

「もうちょっとっぽい」

 

「村雨もそろそろ僕と変わってほしいかな」

 

「しょうがないわね。秘書さんはみんなのだもんね♪」

 

「ふふっ、物分かりのいい妹を持って僕は幸せだよ♪」

 

秘書は今日も人気である

 

「寂しいんですか?提督」

 

「そうなの?大丈夫!白露は提督のとこにいるから♪」

 

「大丈夫、もう慣れっこよ。私よりも扶桑や山城こそ大丈夫なの?」

 

「えぇ。あぁして駆逐艦の娘達に好かれている秘書さんを見るのもほのぼのして幸せです♪」

 

「姉様が幸せなら私も幸せです♪」

 

口ではそう言いつつも実際に幸せを感じているのだができれば今すぐあの場に飛び込んで秘書を抱きしめたいと思って手をフルフルさせている扶桑

 

「秘書さん」

 

「どうかしましたか?山風さん」

 

「夜ご飯一緒に食べよ」

 

「あぁ、すいません。今晩は先約が入っていまして」

 

「そう...」

 

「また今度誘ってれるとありがたいです」

 

「うん」

 

コンコンコン

 

「どうぞ」

 

「失礼します。親潮、戻りました」

 

「もうそんな時間かー。はいはいみんな、ここにいる必要がないなら解散!」

 

『はーい』

 

扶桑や白露達が解散となり最後の仕事に取り掛かった

 

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