ー07:50ー
コンコンコン
「どうぞ」
「失礼します。本日秘書補佐を務めさせていただきます<朝風>です。よろしくお願いします」
「えぇよろしくね」
「よろしくお願いします、朝風さん」
人手も揃い本日の執務の開始である
「朝風、別に仕事だからって固くなる必要はないわよ?いつも通りのあなたでいなさいな」
「いいの?」
「もちろんよ」
「わかったわ。秘書さ〜ん!」
「おっと」
「会いたかったわ秘書さん♪」
「そうですか。朝からお元気ですね朝風さん」
「もちろんよ。朝と言ったら私よね♪」
朝風は神風型駆逐艦二番艦だ。割と勝ち気な性格をしており裏表のない姉貴室で非常に感情豊かである。今のように秘書にも提督にですら物怖じせずフレンドリーに接している。朝が好きで沈む夕日よりも登る朝日の方が好きと言う程。鎮守府に着任した次の日の朝日を一緒に見たことがきっかけで秘書のことが気になり始めそう時間の経たないうちに恋に落ちた秘書LOVE勢
ー07:00ー
「それでは初めに本日の作業を確認します。07:15より遠征を行う艦娘達への挨拶と詳細の説明。08:00より次本日の訓練を行う艦娘達への挨拶と詳細の説明。後に...」
この鎮守府では執務開始と同時にその日の予定を確認する。毎日ほとんど同じであるが提督が大本営に召集があったりして不在になるとき提督代理がこうした基本方針があった方が楽なのだ。大体午前中に遠征、訓練、開発を行い、午後はそれらの報告書まとめと次の日の方針を固める。大体この感じで一日が終わる。この中にたまに出撃が入るが今は急ぎの出撃はない
「...以上です。こちらでお間違えないでしょうか」
「問題ないわ」
「わかりました。朝風さん、何か質問は?」
「ないわ。もう頭にも入れたわ」
「わかりました。それでは参りましょう」
提督、秘書、朝風は執務室を出て遠征組が集まっている部屋に移動した
部屋には二組の艦隊が集まっておりみんなでワイワイ会話を楽しんでいた
「全員注目!」
秘書の言葉に全員整列し背筋を正した
「本日の遠征の詳細を説明します。提督」
「まず第二艦隊、旗艦川内。加えて那珂、神風、春風、松風、旗風。続いて第三艦隊、旗艦神通、加えて暁、響、雷、電。この二組に遠征に行ってもらいます。いつものように報・連・相を頭に入れ周囲警戒を怠らず事にあたるように」
『了解!』
「行ってくるよ提督、秘書さん♪」
川内型軽巡洋艦一番艦の<川内>。積極的な性格ではあるのだがそのやる気は専ら夜戦に向けられている。雑用や業務作業にはやる気を感じさせない。別に戦闘教というわけではなくただ単に夜戦が好きなだけの艦娘。夜戦訓練や夜戦出撃とあれば優先的に出撃させてくれる提督と秘書が大好きである。特に秘書のことが滅法好きな秘書LOVE勢
「那珂ちゃん抜錨っ!」
川内型軽巡洋艦三番艦の<那珂>。どんな時でも元気で明るく振る舞う艦娘。自分を「艦隊のアイドル」と自称し歌やダンスも嗜む。作戦などを失敗してしまい落ち込んでる仲間を元気付けたりなど組織の中でいなくてはならない存在になっている。しかしみんなに見つからないように陰で努力を続けている強い娘でもある。なんでも「アイドルは努力してるとこは見せないの♪」だそうだ
「行ってくるね!司令官!秘書さん♪」
神風型駆逐艦一番艦の<神風>。キビキビ働き業務もそつなくこなすしっかり者。またその可愛らしい容姿とは裏腹に勝ち気で気が強く生真面目な性格。一方で相手が妹であろうと肌で触れ合うスキンシップや肌を積極的に露出させる水着などは苦手としている。とは言っているのだがお天気の時に秘書と手を繋いで散歩するのが好きな秘書LOVE勢
「行って参ります、司令官様、秘書様♪」
神風型駆逐艦三番艦の<春風>。とても物静かでお淑やか、令嬢のような気品を持っている。家事全般をそつなくこなすほど生活力が高い。着任して最初の春に秘書が呟いた「春風か。いいな」という言葉を自分のことだと勘違いしてから秘書にゾッコンな秘書LOVE勢
「期待して待っててよ指令、秘書さん」
神風型駆逐艦四番艦の<松風>。僕っ娘であり仕草も少し男子っぽい艦娘。姉の朝風とはたまに言い合っているところが見られるが馬が合わないというわけではなく喧嘩するほど仲がいいという感じ。かなり気さくな性格で自分から率先して動くタイプであり他の娘をリードしている
「行って参ります司令官。帰りを待っていてくださいませ、秘書さん♪」
神風型駆逐艦五番艦の<旗風>。真面目で礼儀正しくお淑やかな性格。とても気立てが良く手伝いなどテキパキとまではいかないが積極的にしてくれる献身的な艦娘。着任前から姉妹から提督と秘書のことを聞いており、会ってみて改めて秘書を尊敬しかなり慕っている。それがいつしか恋となり今では立派な秘書LOVE勢
「提督、秘書さん、行って参ります♪」
川内型軽巡洋艦二番艦の<神通>。突っ走りがちな川内、那珂とは雰囲気が異なり控えめな性格。夜戦好きな姉とアイドル妹の板挟みで苦労が絶えないがやはり姉妹が揃っているという事実が喜ばしい。姉と同じく秘書LOVE勢であるのだが引っ込み思案とも取れる性格が災いして素直に好意を表すことができず、積極的にアピールできる姉のその部分だけは尊敬している。小さい所から秘書の力になろうと努力している
「ふふん、レディに期待しておきなさい!」
暁型駆逐艦一番艦の<暁>。一人前のレディを目指しているものの入浴ではシャンプーハットを使い、暗闇を恐れ夜に一人でトイレに行けないなどまだまだ一人前のレディになるには程遠そうである。しかし提督や秘書に頭を撫でられるのは好きでそれをいじられても「頭を撫でさせてあげるのも一人前のレディなのよ♪」とイマイチよくわからないことを言って流すことができる
「この不死鳥に任せておけば問題ないよ♪」
暁型駆逐艦二番艦の<響>。姉の暁とは対照的に物静かで大人びたような話し方をするクールビューティー。会話の所々でロシア語が混じってしまうのが癖。普段はクールだが戦闘時の内に秘める闘争心は熱い。ドジな姉と世話好きな妹とオドオドする妹に挟まれ苦労しているのか、クールで掴み所もなく表情にも出ないためわかりづらいが暁型を陰で支える功労者である。そんな響をそっと気遣ってくれる秘書が大好きな秘書LOVE勢
「もっと私に頼っていいのよ!」
暁型駆逐艦三番艦の<雷>。活発でおしゃま、推しと気が強く面倒見が良い。人に頼られることを何よりの喜びとして、逆に自分から頼ってと願い出る程。実際に提督も雷に頼ってしまうこともあるが雷ができそうな範囲でお願いしており無理そうなものはさせていない
「が、頑張るのです!」
暁型駆逐艦四番艦の<電>。気弱で恥ずかしがり屋のドジっ子。「〜のです」と語尾につける。容姿と口調もあり庇護欲をこれでもかと言わんばかりに駆り立てられる。そのため彼女が一度泣けば鎮守府内の者全員が彼女の所在を確認するため動き出す。ちなみに石垣鎮守府の初期艦である
「ねぇ秘書さん」
「なんでしょう神風さん?」
「いつものお願い!」
「えぇ。もちろん」
神風に言われて全員の頭を撫でていく秘書。これで全員のキラ付けが完了である。これは秘書の仕事の一つであり、何人かにはハグなども求められるのだが流石にそれはできないため頭を撫でることで留めてもらっている。これは鎮守府内の艦娘全員が大なり小なり秘書のことが好きなのが要因なため他の鎮守府の艦娘の頭を撫でてもキラ付けはできない
ー08:00ー
遠征組を見送り先程の部屋に戻ると今度は本日訓練予定の艦娘達が集まっていた
「全員注目!提督から本日の訓練の詳細をお伝えします」
「アブルッツィを旗艦としてガリバルディ、ゴトランド、デ・ロイテル、、パース、ヘレナの艦隊と吹雪型駆逐艦隊の実戦訓練を行う。目的は最近着任したヘレナ、薄雲の訓練と海外艦のみの意思疎通。ヘレナは仲間に合わせて動くことと動きながらの砲撃精度のアップに努めてちょうだい」
「All right. わかったわ!」
「アブルッツィは状況把握を厳に。相手の吹雪型は姉妹構成だから編隊行動は敵の方が断然上だからね。その辺を把握しながら考えて動くように」
「了解!」
イタリア艦、ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦一番艦の<ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ>。名前が長いのでみんなはアブルッツィと呼んでいる。基本的に凛としたお嬢様口調で非常に頼りになる性格。身だしなみを非常に気を遣っており秘書補佐の時は特に気を遣っている。しかしそんな彼女は酒に弱い。弱いお酒一杯でもヘベレケ状態になってしまう。ポーラのように服を脱ぎ出したりなどはないのだがその場に秘書がいるとダル絡みならぬLOVE絡みをしてしまう程の秘書LOVE勢
ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦二番艦の<ジュゼッペ・ガリバルディ>。男勝りな性格でアブルッツィを姉貴と呼び敬愛している。その姉仕込みで料理も一通りこなせる。男勝りではあるのの従うをモットーとしているため軽巡であるが従順。提督の指示に逆らったりはしない
スウェーデン艦、ゴトランド級軽巡洋艦一番艦の<ゴトランド>。外見は落ち着いた感じがするがかなりアクティブな性格。物怖じもせずいい意味で細かいことを気にしないタイプ。また家庭的で面倒見もいい。秘書LOVE勢でありアグレッシブに自分の気持ちを外に出している。最近は秘書と一緒に料理をするのが楽しい様子
オランダ艦、デ・ロイテル級軽巡洋艦一番艦の<デ・ロイテル>。陽気な性格と幼い言動が特徴で提督や秘書相手でもタメ口。「やっばーい」が口癖で出るように鈴谷のように少しギャルっぽい。LOVEとまではいかないものの提督と秘書のことを気に入っているためよく連れ回している
イギリス生まれのオーストラリア育ち艦、パース級軽巡洋艦一番艦の<パース>。とにかく生真面目な堅物で愛想が悪く素っ気ない。愛想笑いもそうしない。口調は丁寧語とタメ口が混じり冷たく素っ気ない印象を与えるが命令には忠実かつ提督の軍人としての手腕は認めている。加えて鎮守府を陰で支え無愛想な自分にも優しくしてくれる秘書を気に入っている。秘書の前に来ると表情が緩まないよう意識している可愛い部分もある秘書LOVE勢
アメリカ艦、セイントルイス級軽巡洋艦二番艦の<ヘレナ>。陽気なお嬢様といった感じで素の行動は感情の起伏がかなり激しく子供っぽい部分もあるのだが、世話焼きな気質があり海外艦の中でもかなりの苦労人。大雑把なアイオワや爪の甘いサウスダコタの書類直しなども見ている。そんな苦労人の癒しの場は秘書の背中である秘書LOVE勢
「吹雪型の方は薄雲に回避のレクチャーをしながら行動してちょうだい」
「わかりました!」
「こっちの旗艦はどうするのよ?」
「うーん。吹雪と叢雲は慣れてるから他の娘にやらせてもいいんだけどメインは薄雲だし。今回は吹雪か叢雲のどちらかがやってちょうだい」
「了解したわ」
吹雪型駆逐艦一番艦の<吹雪>。正義感の強い元気な艦娘。真面目すぎて融通が効かないこともあるが何事にも一生懸命な頑張り屋な艦娘。妹達に姉としての威厳を見せようとしているがどうも空回り気味...
吹雪型駆逐艦二番艦の<白雪>。礼儀正しい天然娘。大人しく落ち着きがあるため妹達から吹雪よりも姉として慕われているとか。出撃などの戦闘面は姉の吹雪や妹の叢雲の方がスペック的に有利なことを自分でわかっており他の雑用や家事、計算的な仕事を頑張り力になりたいと直向きに努力を続ける秘書LOVE勢
吹雪型駆逐艦三番艦の<初雪>。コミュニケーションが苦手で消極的な性格。というわけでもなく本当はめんどくさがり屋。休みの日は一日中部屋にいてはゲームや漫画を楽しむ。しかし根暗というわけではなく対応は素直。するかしないかはその時の気分次第
吹雪型駆逐艦四番艦の<深雪>。やんちゃな性格をしており自分のことを「深雪さま」と名乗り語尾にも「〜だぜ」とつけるなど荒っぽい。興味を持ったものには我先にと飛び込んでいくがそれ以外にはややものぐさとムラっ気な傾向がある
吹雪型駆逐艦五番艦の<叢雲>。勝ち気で高飛車な性格をしており提督や秘書への態度もかなり高圧的。特に秘書には悪態をついているがそれは恥ずかしさからの裏返し。秘書の前だと気分が高まってつい口から出てしまうのだ。時間はかかろうともいつか素直に接したい秘書LOVE勢
吹雪型駆逐艦七番艦の<薄雲>。お淑やかで丁寧な口調を使う。最近着任したばかりでまだ慣れないが姉妹のおかげで楽しく生活できている。着任の挨拶をしているときに執務室に勢いよく飛び込んで強く抱きしめられて苦しい思いをしてそれから数日吹雪を警戒したとか
吹雪型駆逐艦九番艦の<磯波>。大人しく気弱で引っ込み思案、自己主張も極端に弱い。何についても遠慮がちで戦闘を苦手としている。がその反面鎮守府随一の優しさの持ち主であり努力家でもある。自分の性格をどうにか変えようとひたすら努力を続けている。また自分は前線ではなく後方支援タイプと早い段階から理解したため支援という面では実力は高い
吹雪型駆逐艦十番艦の<浦波>。熱血系だが見た目ほど武闘派ということもなく一般的な軍人のよう。真面目でハキハキとした艦娘。しかし意外に押しに弱くやんわりと断ろうと言葉を選んで発言しているのだがなかなか振り切れないでいるとこを提督や姉に助けを求めている
「軽巡側の勝利条件は敵の殲滅。駆逐艦側は制限時間逃げ切ること。では全員訓練場へ移動の後審判である高雄、愛宕の合図を待つように。訓練終了後は反省会をきちんと開くように」
『了解!』