本日はかの偉大な呉鎮守府との演習を行う日であり、要望のあった編成艦隊と提督は呉鎮守府に向かわなければならない。そのため今荷物をまとめて乗船場に集まっていた
「行って参りますね秘書さん♪」
「行ってくるぞ」
大和型戦艦一番艦の<大和>。控えめでお淑やか。そして戦場では勇ましくも凛々しい。総じ<古き良き日本の乙女>という言葉が相応しい艦娘。お淑やかではあるが秘書に対してはグイグイい秘書LOVE勢。瑞穂と同じぐらいの押しかけ女房感が出ている
大和型戦艦二番感の<武蔵>。好戦的且つ面倒見が良い姐御肌の持ち主で猛々しき武人。そんな武蔵でも好物は間宮のカステラという可愛い面も持っておりそのことを弄られると照れて口調が荒くなる
「ふむ、ビッグ7の力見せてやろう!」
「張り切りすぎて前に出過ぎないようにね」
長門型戦艦一番感の<長門>。武蔵に勝るにも劣らない百戦錬磨の武人といった堂々たる気丈夫さと凛々しさを醸し出す性格。戦闘面ではとても頼りになるが大変不器用。家事や書類業務はてんでダメ。加えて間宮のアイスクリームや可愛いものが好きという一面も持っている
長門型戦艦二番感の<陸奥>。妙に艶っぽく挑発するような言動が多い。あまり感情を表に出すことはなく常に余裕な雰囲気をばらまいている落ち着いた性格。艦隊のお色気お姉さんと言えば納得がいく。秘書を困らせてその反応を楽しもうとするのだが大抵打ち返されて陸奥地震が恥ずかしがってしまう。そんな陸奥も可愛い秘書LOVE勢。本日の秘書補佐を務めている
「ふっこのビスマルクの出番だな」
ドイツ艦、ビスマルク級戦艦一番艦の<ビスマルク>。まさに高飛車お姫様といった感じで自身い関して並々ならぬ自信を抱いており自画自賛するなどナルシストの気質がある。しかしながら喜怒哀楽が素直に表に出ており感情表現は豊かである
「秘書さん、イタリア頑張ります♪」
「姉さんではないけれど、完璧にこなしてみせるわ♪」
イタリア艦、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦二番艦の<イタリア>。見た目の緩さを裏切らないおっとり系で口調ものんびり。何かあった日でも別に何もない日でも自信のあるイタリアンを作るのだが量を作りすぎてしまうのが玉に瑕。秘書LOVE勢であり嬉しいことがあると天然で抱きついたりしてよく困らせている
イタリア艦、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦四番艦の<ローマ>。常に落ち着き払っているがその本質はかなり神経質でピリピリしている。さらに人見知りのため他の艦娘と親しくなることに臆病な面もある。しかしお人好し艦、フレンドリー艦のおかげでここにも溶け込め、中でも海外艦を軽んじない秘書のことを好きになってしまった秘書LOVE勢
「それじゃあ留守をお願いね」
「わかりました」
「秘書さんは一緒に来ないの〜?」
「私は提督代理として鎮守府のことをしなければならないので」
「そう」
「秘書さんを困らせるものじゃないわ姉さん」
「ローマは秘書さんいなくて平気なの?」
「わ、私は姉さんと違って大丈夫よ」
「ふふふふ」
「どうした大和。そんな気持ち悪い顔して」
「なっ!いくら姉妹でもそれはないんじゃないの武蔵!」
「本当のことを言っただけだ」
「だがニヤけていたのは確かだな。何かいいことでもあったのか?」
「いいえ?でもこの演習で頑張った大和を秘書さんは労ってくれるって想像したら...えへへへへ」
「なるほど、別に聞かなくていいことだったな」
「今回こそはこのビスマルクがMVPを獲ってみせよう」
「相変わらずの自信だな」
「何?ナガトは自信ないの?」
「何を言う。このビッグ7長門、やってやれんことはない」
「ほらみんな。そろそろ行くわよ」
提督と演習組は船に乗って本島に向かって行った
「私達も行きましょうか」
「はーい♡」
「ちょっ、腕組みはダメですよ」
「え〜いいじゃないの」
「ダメです。今は執務中ですので控えてください」
「むぅ、ケチ〜」
「そんな頬を膨らませても可愛いだけですよ」
「っ!も、もぅ...♡」
「行きますよ」
デレきった顔の陸奥を連れて本日訓練を予定している艦娘が集まる部屋に来た
「全員注目!それでは本日の訓練内容を確認します。本日は秋月型駆逐艦による防空訓練。これは空母のみんな手伝ってもらって実践訓練を行う。雲龍、天城、葛城が手伝ってくれます。葛城は雲龍、天城と合わせる訓練でもある。そこも忘れないようにとのことです」
「はい!」
秋月型駆逐艦一番艦の<秋月>。至って真面目でハツラツとした前向きな艦娘。艦隊防空に並々ならぬ情熱を傾けており中破しても艦隊の防空を諦めようとはしない。しかし無理することがあり大きな損傷を受けたり体調を崩したり明らかに大丈夫でない場面ですら大丈夫と言ってやり遂げようとする少し注意が必要である。一日動き続けた次の日休養させるために強制的に秘書のそばにいさせられて気づいたら好きになっていた秘書LOVE勢
秋月型駆逐艦二番艦の<照月>。姉の秋月同様明るく朗らかで真面目だが軽薄で幼いところも多い。ノリと勢いで行動するタイプ。嵐や萩風ぐらい夜が大の苦手。大抵は妹達と寝ているが彼女も秘書LOVE勢、夜な夜な秘書のベッドに潜り込んでいる
秋月型駆逐艦三番艦の<涼月>。その見た目からクールな性格と思いきや意外にもお淑やかで常に提督や秘書、艦隊のみんなを護ると誓う健気な性格であった。その落ち着いた雰囲気から秋月よりも長女らしく見られがちだが秘書の前になると甘えん坊になるため妹としての気質もしっかり持っている秘書LOVE勢
秋月型駆逐艦四番艦の<初月>。勇ましくも驕らず鍛錬に余念のない武人でボクっ娘。駆逐艦の中でもイケメンな部類に入るが入浴中やお酒が入るなど気が緩むとちゃんと女の子らしいところも出てくる。白露型と同じく獣耳のような髪型をしており初月も白露達同様感情で動く。特に秘書に頭を撫でられたりハグされたりすると抑制が効かなくなる。秘書LOVE勢
秋月型にはそれぞれに<長10cm砲ちゃん>という砲塔型マスコットが二体ずつ存在しており、普段は自立歩行ができ戦闘時には艤装となり秋月達の防空砲となる。言葉を発しはしないが手足をピョコピョコさせたり軽く跳ねたりと愛嬌のある仕草を見せてくれる。そして感情が主人とリンクしているのか秘書の方に乗ったりちょっかいをかけるなど懐いている
雲竜型正規空母一番艦の<雲龍>。感情の昂りがあまり見られずフラットな性格ではあるが物静かで真面目。しかし硬い雰囲気というわけではなくおっとりとした成分もある。尽くすタイプの性格もあり妹の天城と共に秘書の周りのことをしてあげたい秘書LOVE勢
雲竜型正規空母二番艦の<天城>。育ちの良い箱入り娘といった雰囲気の清楚で気立てがいい艦娘。真面目でいて朗らか、献身的な大和撫子。茶道が趣味で提督や秘書の時間が空いている時は他の艦娘も交えて誘っている。意外に楽器も堪能で和楽器に限られるが特に琴や尺八の腕前はプロレベル。性格的に大勢の前でアグレッシブにアピールする方ではないが秘書と二人きりで縁側で大茶を飲んだりとどうにか機会を窺っている秘書LOVE勢
雲竜型正規空母三番艦の<葛城>。二人の姉とは対照的に気が強く勝ち気でお調子者なじゃじゃ馬艦娘。そしてその性格が災いして素直になれないツンデレ。しかし姉二人の前で他の誰もいなければ突如としてお姉ちゃん娘になる。それは秘書の前でもそうであり二人きりの時は素直に甘えられる秘書LOVE勢
『♪♪♪』
「はいはい、頑張ってくださいね」
「ちょっと秘書さん!それは秋月達に言うべきでは!?」
「そうだよ秘書さん!」
「秋月姉さんも照月姉さんも少し落ち着いてください」
「そうだぞ姉さん達。長10cm砲ちゃんに嫉妬してどうするんだ」
「そういうあなた達はしれっと秘書さんの手を頭に乗せて!」
「妹といえどそれは羨ましすぎる!」
秋月型は姉妹で秘書が大好きなのでこういう小さないざこざはあるものの全員で秘書と楽しく過ごしたいと共有している
「む〜」
「あら葛城。大丈夫?」
「べ、別に大丈夫だよ。私空母だもん!駆逐艦の娘達に嫉妬なんて...」
「素直になっていいわよ葛城。私もいいなって思ってるから」
「雲龍姉...」
「秋月ちゃん達が満足したらお願いしに行きましょうか♪」
「そうね。私もお願いしよっと♪」
「天城姉も陸奥さんもいつも余裕だよね」
「そんなことないわよ?自分で言うのもなんだけど結構嫉妬深いのよ?」
「私もそこまででは」
姉妹でも嫉妬心をむき出しにする三女、表には出てなくとも嫉妬の目を秘書に向ける長女と揺れることなく落ち着きを保つ次女。同じ姉妹でも全然違うのだ
「それにしても」
「どうしました?陸奥さん」
「あの娘達、いつ満足するのかしら?」
「「「あ」」」
さて満足したのはどれくらい経ってからだろうか