英雄《しゅやく》になれぬ筈の槍使いと英雄《しゅやく》に至りし太陽《くろまく》   作:MOGOLOVONIO

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 長らくお待たせしてしまい、申し訳御座いません。

 本作には、幻想兵器に関する独自設定がありますので、改めてご容赦下さい。



第20話 居眠りと[宿敵戯曲]

 

  幻子製の剣を片手に携え走ること3分、正面方向から1台の装甲車がやって来た。

 

「ほう、もう来たのか。」

 

 車が停まり、中から自衛官1名が降りてくる。その顔と、両肩の高さまで腕を振る姿を見て、己はヘッドセットを軽口叩き、()()()()()()()()()()()()()()()()()のを改めて確認し声を掛ける。

 

「__高天原より天下りて。」

 

「火之迦具土神の星へと集わん。」

 

 同志だけしか来ていない事を確認し、己は乗車して出発、とその時漸く剣の情報処理が終了したので解除する。

 

「お疲れ様です。如何でしたか?」

 

「収穫は豊富だが、正直疲れた。己に対する他所の報告は後日にしてくれ。」

 

「畏まりました、天安河原*1に伝えておきます。迦具土神からの報告はありますか?」

 

「有無、簡潔に述べると__」

 

 幻想兵器を念じるだけで改造できる事、それにより直接斬り込んでCEやピラーのサンプル採取や内部の解析した事、少なくともあの小型ピラーには大量の“情報”と“人格らしきもの”が詰め込まれている事、それから___

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

「___んぁ?」

 

 __ふと瞼が開かれると、暗闇に覆われている。

 確か己は装甲車内で、同志に成果を伝えていて__それで?

 

「彼処で眠ってしまったのか?__むっ?」

 

 尿意を感じたので、一先ず部屋を出て排泄に向かうとしよう。

 全く常々思っているのだが、どうしても人類種(ヒト)の身体は、否生物には面倒な生理的活動が多過ぎる。必要性は十分理解してはいても、効率的に省略できればどれ程仕事や能力向上に時間を用いられたものかと十数年前から疎ましいと__

 

「あ、英人君……こんばんは。」

 

「おや、都子か。」

 

 本名、三浦雫。長野県出身の孤児グループだが、己が自室から出たのに応じて来た訳か。

 __そういえば、確か4月29と30間の夜、彼女の見張り担当時間は0時から2時迄であったな。

 

「己はトイレだが、都子もか?……おっと失敬、忘れてくれ、答えんでもよい。」

 

「えっ?……あ、はい。……あの、一緒に付いてってもいいですか!?その……」

 

「構わぬよ。」

 

 万が一の為の護衛兼監視が背後に引っ付く中で、棟の男子トイレに到着し独りで入って小便を済ませ、出入口付近に待機する三浦と共に部屋へ戻ろうと__する前に。

 

「ところで都子、深夜に態々聞く話ではないのだが。」

 

「何ですか?」

 

「音姫のこと、どう思う?」

 

「……おっ、音姫さんですか?」

 

 傍から見る限り、組の中で最も月夜と親しい関係に思えた、と言っては白痴を疑われかねんので別の口実を捏ち上げる。

 

「ふと思ったのだよ、己の幼馴染がクラスで仲良くやってるか。」

 

「そ、そうでしたか。……流石英人君の幼馴染、って感じの素敵な娘ですよ。」

 

 彼女の話に耳を傾けながら、建前と本音を探り分けようと意識する。

 

「綺麗で明るくて優しくてクラス想い、それに英人君のことすっごく大好きなんですよ。」

 

「そうであったか。」

 

「英人君がピラーを吹っ飛ばして帰ってきた時も、「やっぱり英人カッコイイ!もう完全に刹那さんみたいな英雄よ!」って感動してたもの。」

 

「当然だ、己は日本を救う英雄に至る男だからな!」

 

「……私も、音姫さんの様になれますか?」

 

「それはどういう意味だ?」

 

「音姫さんは……英人君の幼馴染で、クラスの中で1人だけ、特高に来る前から仲良くしてたし……その、一番近くてお似合いな様に見えたので、私ももっとお近づきに…!」

 

 ふむ、月夜に対し嫉妬してはいるものの、羨望や納得の情念も懐いていると見受けられる。

 「幼馴染」の特別性は理解できる。あの孤高にして公平なヴァルゼライドとて、成人して中央勤務してからしか解らぬが、最終的に反動勢力の首魁として天秤や軍と共闘し魔星を倒したロデオン相手には随一の__

 

「あ…あの、すみません!こんな夜中に答え辛い質問してしまい……」

 

「否、大丈夫だ。返しとしては__自分らしく在り続け、自分なりの関係を築けばよい。」

 

「__それ、って?」

 

「お互いもう寝よう。明日起きれなくなるぞ。」

 

「は、はいっ!」

 

 __実際は、たとえ千影沢音姫(幼馴染)が本物であろうがなかろうが、さして変わらんがな。

 己にとっては三浦も、遠方の高校で高校生活を送る本人も、親衛隊の纏め役たる月夜も、須らく護り尽くすべき大和の民草に他ならぬ。

 

 とはいえエース隊内でも、()()とその他では扱いが異なるとの自覚はある。それに同志でこそないが、宗次に対しては__だが。

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 翌朝、何時も通りに月夜が自室に来て、着替えて登校し教室の扉を開けた直後。

 

パァァァン!!!

 

「「「英人(君)!!!初勝利おめでとう!!!」」」

 

「__ぅおゥ、此れは一体?」

 

「英人!内緒にしてたけどね、今日はアンタの祝賀会、“救世会”よ!」

 

「音姫よ、救世会とは?」

 

 昨日は何処迄報告できたか覚えておらず、また同志達から何も聞けておらぬ__が、元々[機械仕掛けの英雄]に於いて定められた行事があるのは、今思い出した。

 

「天道寺英人、お前は昨日帰ってくる頃には眠っていたがな?あの後クラスの皆と話し合って、その日はゆっくり休ませて次の日に初勝利を、そしてお前が本当に天道寺刹那の仇を討てる未来が決まった事を、祝うことにしたのだ。……世界を救う英雄を祝う会、としてな?」

 

 そう、春頃と想定される己の初陣と英雄らしい勝利を収めた日には、若しくはその翌日には“救世会”と称してクラス総出で祝う、であったな。

 

「おォ、なんと素晴らしい話ではないか!」

 

「当然、授業はなし!普段以上に豪勢な食事が出るし、色々遊んだりするのよ!ねっ、先生?」

 

「その通りだ、今日は目一杯騒いで存分に楽しんでくれ。」

 

「何と素晴らしい話だ!」

 

 座学も想定される知能レベルに合わせて小学生並に設定されていた為、とっくに飽きていたのでな。

 

「という訳で、先ずは私から。良くやった、流石は天道寺刹那の弟、誰もが待ち焦がれていた救世主に成れると信じていたぞ。本当に感謝する。」

 

「当然である!何故なら己は日本を救える英雄になる男なのでな!」

 

 歓喜や感謝の仮面の裏で複雑な感情を押し込める色鐘を察しつつ、“姉の様な英雄に成れると無邪気に思い込む幼子”を演じておく。

 

 そうして親衛隊から称賛と感謝と期待を込めた様に装った歓迎を一身に受け、様々な遊戯に浸る。

 

 ツイスターゲームや王様ゲームに愛してるゲーム等を、ある程度真剣勝負を取り繕いながらも最終的に己に勝たせるべく加減された接待を、己なりに忖度して合わせつつ時間を潰す。その間隙を見計らって「トイレに行ってくる。」と言い、同志2名に付添いを志願してもらい退室。携帯端末を開き、極秘の機関専用サイトから送信された文章を読む。

 

 内容は、昨日己が車内で話せた限りの報告、それと各戦線の経過や戦禍の実情に特高・政府の受け止め方。

 伝え切れなかった成果は後程報告するとして、先ずは戦線の確認だ。

 

 軽井沢方面に出陣した第1・2期生及び親衛隊は須らく無事撃退。

 黒檜山方面の第3期生3組は、殆どが体力認識力共に消耗しながらも死傷者無し__

 

「__んなっ!?」

 

「迦具土神、時間です。」

 

「__了解。」

 

 「武士(もののふ)、右手を重傷」との文言に対する衝撃を一旦胸に秘めて茶番劇に復帰する。

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

「__ふぅ、接待とは、する方もされる側も大変なものだ。」

 

 夜、1人風呂に浸かりながら身体をほぐし、今日の記憶を振り返る。

 

「然しよもや、とんでもない事態が生じていたとはな。」

 

 前橋市北東のピラーが衛星写真で捕捉して以降の、第3期生に関する文章を思い返す。

 

○第3期生3組、武士班内6名以外全員が八木原駅若しくは利根川以西へと住民の避難誘導にあたり、無事達成。

○武士、派遣先より独断で離れ、侵攻中のCE27体の迎撃に向かった。また離脱より数分後、班の内弓月以外の5名が、停車し運転担当も避難誘導に加わり無人の装甲車1台へと、無断で乗車し武士の下へ駆け付けるべく運転。

○戦果については、武士は新型2体含め26体を単身で撃破。最後に到着した残り1体は、第12ヘリ部隊による爆撃で瀕死の中、装甲車の突進を受け平坂の村雨により消滅。

○被害状況は、武士が右手に幻想兵器使い初の事例となる出血を伴った全治5日の重傷を負い、当日より保健室にて療養中。又装甲車には、正面と屋根に凹み有り。

○処罰内容は、遠藤・斑鳩・平坂・鴉崎・小向井に、4/30より1ヶ月間毎日となる校舎地上階便所計8部屋が課せられた。尚空知は、右手の傷の回復具合を鑑みて、5名と同等の処罰に同日迄行わせる事とする。

 

 __以上が黒檜山方面の情報の一部であるが、全くそれにしても、追記部分に記されていたのは。

 

「宗次の適性が、寧ろ前日より増していようとはな。」

 

 幻想兵器は使用者の思い込みの強さに応じて性能が変化し、一定以上に現実的な精神の人間は適性を持たない。

 その思い込みを、自身の実力や特別性に万能感を揺るがす要素として、痛苦や流血は普遍的且つ脅威的なのだ。

 幸いにも幻子装甲は体全体を覆い傷1つ付かぬよう守ってくれる。何より運用目的はCE、精神の沈黙以外に害は与えず、幻子装甲を失っても光線で意識を消滅させるのみで、基本的に外傷をつくることはない。

 

 ともあれ特高は、宗次に対して適性検査を実施し、想定通り失っていれば退学手続に踏まねばならぬ。__と行ったのであろうが。

 

「C+*2に上昇。又本人は在学を強く希望し、士気も衰えた様子が見受けられない__か。」

 

 それで結局、宗次は特高に残っていると。

 食堂で朝昼晩何れも見掛けず心配していたのだが、なんともはや。

 

「__クッ、フフッ、ハハハハハッ!」

 

 嗚呼、実に喜ばしい!我が目標、我が好敵手よ、どうしてこうも雄々しく輝かしいのか!

 その勇気と知恵と武力に、可能性と人徳と縁に、万雷の喝采を今直ぐにでも贈りたいものだ!

 

 

>――――――――――――――――――――――――<

 

 

「武士班7名、5月4日朝方にて寮長に外出手続を申し出て許可を取り、前橋市内散策に興じた……か。」

 

 特高の校長(中間管理職)として多忙な業務に勤しむ最中の休憩時間に、茶を飲みながら報告文を読む。

 

 元々金曜の時点で大河原から外出を予定していると報告されており、迦具土神に伺い承認してもらったので、事情が変わらぬ限り許可を下ろす方針だった。

 念の為、市内の同志や協力者に秘密裏に監視させていたものの、不審な点は一切見当たらず、又武士が迦具土神の本性露呈に結び付く恐れのある話を漏らすことも無かったらしい。

 

「何事も起こらず幸いだ。……尤も、6日前の件でさらなる苦難を背負う運命に定められたのは同情するがな。」

 

 あの日、エース隊発足どころか幻想兵器運用より6年に於いて初の事例となる、幻想兵器使用者の出血。にも拘らず、当人の適性は4段階も上昇した異常事態。

 血液検査やMRI等で身体を調べたものの、判明したのは重傷以外は至極普通な健康体の人間である事のみ。カウンセリングや聞き取り調査を実施すれど、口から出たのは狂気の沙汰な戦法と燃え滾る様な戦意や向上心、特高という組織や班員への謝罪と感謝。

 

「お陰で保科も、随分参っていたようだ。」

 

 人伝ではあるが、帰還途中の装甲車から怪我したと聞いて狼狽し、特高に着いたところを真っ先に駆け付け、適性検査が済めば結果に驚愕し、彼の話を聞いて困惑しながら叱責したという。

 

 あくまでも主観に過ぎないが、彼女の態度や反応は、特高の研究担当主任や養護教諭としての立場のみならず、個人的感情も多分に絡んでいるだろう。

 その旨を迦具土神に報告し、最悪特高からの追放を宣告するのでは、と考えていた。ところがだ。

 

「__これはこれは、やはり面白い。扱いだと?秘密裏に監視、報告、それで十分だ。」

 

 つまるところ、黙認せよとの御達し。

 これは「千影沢音姫」に対しても同様であり、要するに武士に関しては、たとえ[機械仕掛けの英雄]に携わる存在でも放置する方針なのだ。

 

 

 ……迦具土神の魂胆は、分かり切っている。何せあの計画、否[宿敵戯曲]にとって好都合だからだろう。

 3年前、特高校長として初めて迎えた4月末。[瓊瓊杵維新]の裏で並行して実施するとして、迦具土神考案の書類を渡された。その中身は__

 

○本計画の趣旨は、在野の❲英雄❳を発掘し、天道寺英人以外の隔絶した幻想兵器使いへと成長させる事である。

○発掘対象は、天道寺刹那の様に戦闘力や外見的魅力に限らず、先天性にせよ後天性にせよ、何らかの幻想兵器使い若しくは対CE戦兵士として有効な特殊性を有する人間を想定する。尚志願動機や性格は問わないが、最低限の良心や良識が備わっていなければならない。

○発見し次第、候補として迦具土神に報告し、クラスの担任教師及び組内の同志に、極秘の監視と迦具土神又は校長に対する報告を義務付ける。

○候補者の待遇は、既存のルールと抵触しない限り、優遇にせよ冷遇にせよ特別扱いせず放置すべし。但し本人に危機的状況が差し迫った場合、できるだけ犠牲の出ない程度につき❲英雄に近付く為の試練❳として事前に排除せず宛てがい、苦労と成長を促す。

○候補者にもし[機械仕掛けの英雄]或いは機関に対する疑惑や察知の素振りが表れた場合、同志又は迦具土神が接触し、真相を適量説明し、場合に依っては自主退学か黙認か機関への加入の何れかを選択させる。尚面従腹背の意思を感知したとしても、あからさまな暴露やルール違反に到らなければ気付かない振りをするか同調を装いながら容認すべし。

○本計画の求める処は、天道寺英人にとっての候補者が次の役割の何れかを担える器に育つ事である。それは対CE戦に於いて活動困難になった際の代替、暴走し日本国に仇なす存在となった際の抑止、認識力不足等に依り日本国勝利の単騎完遂困難となった際の補助、或いは__

 

「互いが相手を認め合い競い合おうとし、双方の幻想兵器に相乗効果を齎してさらなる進化に至り、日本国最大の試練と繁栄に繋げる為の宿()()………とは全く。」

 

 馬鹿か?と最初はそう思った。今は益々馬鹿だと確信してきている。

 

 他者の認識が幻想兵器に影響を齎す、という事は特高職員なら誰もが知る事実だ。

 然し、相対する幻想兵器使い同士が、互いを強いと認識し合う事で共に力を増幅させ、更にそれが自ら敵対者へと双方向に、より大きく認識力を与え(強化を促し)、両者の闘志と体力が尽きぬ限り、幻想兵器使いとして果てなく強大してゆく……。

 そんな理屈、凡そ3年前に英国へ出奔した影山からも、かれの助手も務めていた保科からも聞いたことがない。CEや幻子を研究する同志、幻想兵器製造に携わる同志も、迦具土神から初めて提示された発想だと口々に言っていた。

 

 そんな荒唐無稽、な筈の論理だが然し、嗚呼もしかしたら。

 古武術の使い手、迦具土神を2度も敗北寸前に追い込んだ猛者、幻想兵器を形成できぬ程疲弊しても大怪我を負っても尚理詰めの凶行を成し遂げてしまえるイレギュラー。

 8日に大河原へと、特高校長としてでなく機関としての密命を担わせるべく尤もらしい建前を並べ立てたが、多分に真実も本心も含まれており___

 

「馬鹿馬鹿しい、私は教育者であり組織人だぞ?根性論の盲信なぞする訳がない。」

 

 迦具土神は確かに、絶対的な精神性で傀儡から抜け出し祖国の勝利へ自発的に邁進している。

 だが()()は人生で唯1人だけの、弩級の例外存在。心一つで文字通り何でも為せる怪物などそうそう居ない。

 それにあくまでもアレは、紛うことなき天才、否最早人外の如き叡智を宿している。でなくばそも、私の所迄勧誘の手を伸ばせやしない。

 

「……空知宗次、退学させてあげられなくて非常に残念だよ。」

 

 幻想兵器の適性がC組相当に上がったからといって、クラスを替えさせる予定はなく、只検査結果を「合格だ」とのみ伝えさせた。

 [機械仕掛けの英雄]に於いて、適性の成長は彼を対抗馬として際立たせ且つ天道寺英人の特別性を相対的に削減させる。又幻想兵器の適性は何らかの要因で変化すると知られては、兵器の本質を確実に疑われ問われてしまう。

 

 だがそれは特高側の事情だ。彼にとってはそれ以上に__今後()()を否応なくぶつけられるのが哀れでならない。

 

 保科や「千影沢音姫」との距離が近付いている、とはつまりエース隊の正体に触れる懸念が高まる事になる。

 新型となる正二十面体を2体撃破した以上、後々発生しかねない未知のCEに対抗する主戦力として扱われるだろう。

 加えて迦具土神は、[瓊瓊杵維新]完遂後3度目の勝負を誓ったと、喜々として語っていた。想定成長度合を知らぬとはいえ無謀過ぎる、本気なのか?

 

 そして迦具土神は、[宿敵戯曲]に基づいて、より強く正しく雄々しく突き進んで欲しいと__()()に相応しい困難や問題が生じれば与えてやろうと、そんな戯言を宣ったのだ。

 

 2人の間で好敵手だのライバルだの目標だのと呼び合い、❲武士❳なる符号を名付けて天安河原での呼称に定めているが……されて嬉しくない依怙贔屓もあったものだ。

 

 大河原は、物語の噛ませ犬にされる宿命を嘆いておった様だが、そちらの方がマシかもしれん。

 [機械仕掛けの英雄]に於ける()()とは比べ物にならぬ程の険しい戦い、それが英雄譚の黒幕(迦具土神)に見初められて敷かれた祝福(呪い)の運命だとすれば。

 

「……()()の座から逃げられなければ、せめて生き延びてくれ給え。」

 

 

*1
機関のネットワークであり、機関全体の同志達に共有したい情報があれば此処に報告する。名前の由来は、日本神話にて天照大神を岩戸から外へ出すべく八百万の神々が集い相談した場所。

*2
エース隊員には秘匿されている幻想兵器のランク付けに於ける、下から6番目の適性レベル。クラスを指し示すA,B,C,Dの内更にその中で-,記号無し,+が割り振られる。例えば己とエクスカリバーの場合、A+と最高値で、入学時の宗次と蜻蛉切はDであった。





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