英雄《しゅやく》になれぬ筈の槍使いと英雄《しゅやく》に至りし太陽《くろまく》   作:MOGOLOVONIO

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 第4章開幕です。この章では、本作第二の主人公に昇格した証として原作主人公でもある空知宗次の視点回を主に、彼以外の登場人物(英人含めて)の視点回を第X.5話として構成します。章毎の区分については、あらすじの追記をご確認下さい。



第4章〜落陽は人の子らを眺め給う〜Stardust lost or shine  ✦
第23話 不在と再臨


 

 

  英人が学生寮から飛び出していくのを目撃したあの夜から、1()()()()()何事もなく土日が過ぎて迎えた5月12日月曜の朝。

 

 俺は映助達と共に早くから登校し、学生食堂へ朝飯を食べに入った。

 先に来ていた先輩方も、前の出撃から5日経ち、少しは心の整理が付いたのか無力感は薄れている様に見える。とはいえ、心の底でどう思っているのかは分からず、仮に分かったとしても掛けられる言葉はないだろう。

 

 黙りながら納豆ご飯と山菜の定食を受け取り、普段の席に着き、食べ始めてから食堂奥を見遣れば__嘘だろ?

 

「……居ないな。」

 

「うん?……ホンマや、スケコマシがおらんな。」

 

 毎回思うがもっとマシな呼称はないのか?

 映助も食堂の奥を見て驚いたのは、A組用の特別エリアに、英人の姿がいないからだ。

 

「それに、霧恵ちゃんもおらんな。」

 

「誰だ?」

 

「ショートボブの大人しい感じのEカップ美少女やん、知らんのか?」

 

「分からん。」

 

 英人の同級生達は全員、性格は兎も角容姿の方は揃って整っていたので、生憎見分けがつかないのだ。

 唯一、見分けがつく音姫も、探してみたが見当たらない。

 

「……何かあったな。」

 

「まさか足腰も立たん位、霧恵ちゃん達とサタデーナイトにフィーバーしおったんかっ!?許せん、ワテも混ぜんかいっ!」

 

「うるさいわよエロ助。」

 

 煩悩を大声で叫ぶ映助の頭に、遅れて来た陽向がチョップをかましていたが……それよりも。

 

(「英人、本当に大丈夫だよな?」)

 

 エース隊員は皆基本的に、土日でも食堂で朝昼晩の食事を頂く。にも関わらず、一昨日も昨日もあの場に英人が現れなかった。しかも今日は、或いは気付かなかっただけで前からかもしれないが、加えてA組1名も姿を見せない、とくればどうしても何かあったと勘繰ってしまう。

 

 然しそれならば、もっと大騒ぎになっていそうなものだが、静まり返って食事をする1年A組の座敷からは、焦りの気配を伺えない。

 いや変化が生じているとの感じはするが、それは何かに苛立ちピリピリと殺気立ちながら、互いを監視している様な気配に思えてくる。

 

(「千影沢音姫を探して、聞いてみるか?……いや無駄だな。」)

 

 何せ彼女はストレス発散と称して、普通の生徒は知らず、そして知ってはいけない事を俺に漏らしていたようだが、本当に危険な秘密は恐らく喋らないだろう。

 そもそも、幾つか漏らした事とて、俺が人に言いふらさない性格だと、確信した上での行為であろう。

 もしも夜間の会話内容について、迂闊に口を滑らせたなら、その時は間違いなく封じにくる。今度は本物の刃を手に、音もなく背中に忍び寄って。

 だからどうせ英人の不在を訪ねても、理由を教えてはくれまい。第一に__

 

「彼奴は、性格が悪いからな。」

 

 ポツリと、思わず声に出してしまった。

 

「__っ!?何故か嫌な予感が……」

 

 直後、陽向はいきなり掻き混ぜ中の納豆を取り落とした。

 

「あ、おい大丈夫か陽向?」

 

「陽向ちゃん、何かあったのですか〜?」

 

「……え!?あ、な、何でもないよ?納豆も零れてないし。」

 

「それならいいのですが……」

 

 其処で食事中の会話を切り終えて、朝食を済ませて校舎に向かった。

 

 

 そうして教室に着き、授業を始めて早々に。

 

「次にCEの襲来が起きた時、1年D組も出撃する事になった。」  

 

 厳しい顔でそう切り出してきた大河原先生を前に、俺も含めクラス全員が驚いて一瞬言葉を失った。

 だがみんな、直ぐに気持ちを切り替えたのか、次々に力強く笑ってゆく。

 

「ふっ、ようやくワテの出番か、腕が鳴るわ。」

 

「前も同じような事を言ってませんでしたっけ?」

 

「だ、大丈夫かな……っ?」

 

「あんなに練習したんだもの、転んだりしないわよ。」

 

 まだ不安はあるものの、一週間の分隊訓練に加え、突然の初陣を乗り切ったという経験が自信を与えてくれたのだろう。

 とはいえやはり、疑問の声も上がってくる。

 

「先生~、ハーレム君が居るなら、私達が出る必要なくないですか~」

 

 単騎でCEの群れを撃退してみせた英人、彼が居れば自分達など不要ではないかと考えるのは、上級生でなくとも必然なのだろう。

 

 それに対し先生は、その質問を予想していたように、全く表情を変えずに答える。

 

「1人にばかり負担をかけて、潰れられても困るからな。それに、諸君らもさらなる実戦を詰んでおかないと、いざという時に困るだろ。」

 

(「全くもって正論だな。……だが。」)

 

 幾ら強くても英人は、戦術兵器級の幻想兵器使いはたった1人しか居ない。またCEから挟撃を受けたりすれば、彼奴だけで対処するのは困難な以上、その時にしっかりと戦えるよう、俺達他の1年生達も鍛えておかなければならない。

 

 その言葉に、質問者の心々杏クラス全員がは納得して頷いていた。

 

 然し、あの夜の飛び去る光と、狼狽した音姫の姿を知っている所為か、微かな不安を抱いてしまう。

 

(「もしや、英人が戦えない?まさかあり得ない、だが彼奴だって人間だから可能性は、いや然し……」)

 

 飛び去った後で怪我を負ったのか、倒れるほど疲弊したのか、何らかの理由で今は戦えないから、俺達D組にお鉢が回ってきたのではないか。

 

 根拠の薄い思いつきだし、無敵の英雄(ライバル)が戦えない事態なんて信じられないが、妙に硬い先生の表情からも、そんな気がしてならなかった。

 

 ……だとしても、如何なる事情が裏にあろうとも、俺に出来る事は変わらない。

 

(「戦ってCEを倒し、()()を守る。」)

 

 それだけが俺に出来る事であり、英人の働きに報いる術でもあり、その為に特高へ来たのだ。

 

 映助や陽向達という仲間を守るべく、ラーメン屋の店主や娘さんのような人々が安心して暮らせる様に、ただ戦い敵を屠り、より良き明日へ高みへと積み重ねてゆく。

 

 それが蜻蛉切を振るう意味なのだと、此処に来て学んだのだから。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 そんな決意を改めて胸へと刻み付けながら迎えた13日火曜の早朝。

 

ウゥーーッ!!

 

「また飯の時間に襲ってくるとか、嫌がらせかっ!」

 

 朝食のオムレツに箸をつけた所で、出撃のサイレンが鳴り響き、殆ど食べられずに装甲車に乗り込む事となった映助が、盛大に愚痴を零した。

 

「偶然でしょうが、困りますよね。」

 

「そうだな。」

 

 一樹に頷き返しつつも、満腹よりは空腹の方が動きやすいと内心呟く。

 それに、空腹を嘆くくらいの余裕がある方が、無駄に緊張しているよりは良いだろう。

 

「まったく、飯くらいしか楽しみがねえのに、やってらんねえぜ。」

 

「とか言って、昨日も夜までゲームしてたよね。」

 

「君達、夜更かしは駄目じゃないか、常に万全の体調を整えないと!」

 

 剛史、豊生、優太の3人も、気を張らずお喋りをしており。

 

「飴ちゃん食べますか~?」

 

「いいの?ありがとう。」

 

「何で飴を持ち込んでるのよ、貰うけど。」

 

「ま、抹茶味がいいです……」

 

「私も今度からガムか何か持ち歩こうかな。」

 

「陽向お姉様、愛しています。」

 

 女子6人にいたっては、心々杏が装甲車に前もって隠していたらしきお菓子を食べ始める余裕っぷりである。

 

(「いいコンディションだ。」)

 

 空元気も混じってはいるだろうが、初陣のような張り詰めた危うい空気はなく、適度な緊張とやる気が保たれている。

 

(「先輩方も問題はなさそうだったな。」)

 

 英人の成長ぶりを見せつけられ、無力感に苛まれたとはいえ、流石は1年以上もCEと戦い続けてきた歴戦の戦士達。戦闘となれば気持ちを切り替え、今まで通りの活躍を見せてくれるだろう。

 

(「確か、昨年度からは死者も退学志願者も出ずエース隊に限った上での戦況は順調だと習ったし、今回は共に戦う訳だから問題は__」)

 

(「勝ったと確信した時こそ、敗北は忍び寄ってくる。 」)

 

パチンッ!!

 

「んなっ!?どないしたんや兄弟、自分の両頬叩いて!?」

 

「いや、気を引き締めようと思ってな。驚かせて済まない。」

 

「びっくりしましたよ、宗次さん。お陰で緊張してしまいました。」

 

「悪かったな、映助も一樹も。」

 

 ……何を腑抜けていたんだ俺は。爺ちゃんから教わった事を忘れて、それでも空壱流槍術の継承者、英人のライバルか?

 

 確証皆無な臆測とはいえ、英人ですら出撃困難な状態に陥っているかもしれないのだ。

 油断も慢心も一切排し、前回の如く不測の事態も想定して、決死の覚悟で戦場へと臨まねばならないというのに。

 

 __そんな決意を胸に改めて深く刻む内に、装甲車が停止する。

 

「総員、降車せよ。」

 

 その直後、ヘッドセットから声が響き、俺達は後部扉から順々に降り立つ。

 

 一面焼け野原となったCEとの主戦場、長野県御代田町の光景を初めて肉眼で見ながら、先に整列を終えていた先輩方の元に急ぐ。

 

「やあ皆、今日はあまり気負わず、ボク達に頼ってくれたまえ。」

 

 エース隊の現場指揮官でもあるという麗華先輩が、俺達の姿を見て優しく笑いかけてくれた。

 そんな歓迎を受けて俺達1年D組は、陣形の左端へと移動してその場に座り込む。

 

 そして待つこと30分、エクスカリバーの荘厳さには到底及ばぬ程度に煌めく六角柱の群れが荒野へと姿を現す。

 

「来おったな。」

 

 俺達は一斉に腰を上げて、幻想兵器を構えだす。

 そして、150mの距離まで引き付けてから、一斉射撃を浴びせる……筈だった。

 

「……何だ?

 

 前方から声が聞こえてきた。

 油断なく敵を睨んでいた生徒達が、揃って引っかかりを覚えている様に見える。

 

 常に淀みなく一定の速度で進行してくるCEが、何故か500m程前方で急に停止したのだ。

 

「綾子先生、CEが止まったように見えるのですが。」 

 

(「……何が起こった?」)

 

 指揮所に連絡したらしき麗華先輩だが、通信内容も隣県の様子も知る術なく、先輩の発言もないので事情は不明。

 

 俺に分かるのは、CEが今までに見せた事のない挙動をしている事と、指揮官としての逡巡__迂闊に動くのは危ぶまれるが睨み合いを続けては体力も精神も疲弊するこちらの方が不利、故に攻めるか待つか決めなければ、そう考えているのだろうかと推察した、その瞬間。

 

キイイイィィィ―――ンッ!

 

 不意にCEの方から甲高い音が響いてきて、思わず耳を手で押さえれば、視界の向こう側で、突如地面から何かが生えてきた。

 

 それは、7色に変化する美しくも不気味な光を放つ、3階建ての家ほどもある結晶の柱。

 ピラー、前橋市に現れたのと同等の、CEを生み出す魔の拠点が、この地にも出没した!

 

「な、何でここにっ!?」

 

 驚愕の声が響き、身体が固まってしまっている生徒達を視界の脇に収め、額に冷たい汗を浮かべてながら、奥の方を注視する。

 

「……来たか。」

 

 ピラーが現れたからではない、其処から出現したモノこそが問題だったのだ。

 

 何も知らず遠目から見ていては、他のCEと混同してしまいそうな、だが確実に形状が、そして能力が桁違いの個体。

 正二十面体型タイプ・イコンサ・へドロン__初陣にて俺を死の淵まで追いつめた新種のCEが、再びその姿を現した。

 

「……総員、一時撤退!直ちに装甲車へ戻れ!!」

 

「「「………え!!!???」」」

 

「上官の指示だ、素直に従おう!それでいいな、弓月委員長!」

 

「えっ!?……嗚呼、みんな!急いで装甲車へ乗り込め!!CE退治なら後でも出来る!先輩の判断を信じるんだ!」

 

「「「り、了解っ!!!」」」

 

 左翼に陣取っていたクラス全員、振り返って優太を先頭に駆け出してゆく。

 俺も、動きの遅れた者やCEの狙撃が無いかと、最後尾のポジションで走りながら他所の状況を窺おうと意識を向ければ、何処も誰も多少慌てる様子は見受けられるが、何とかちゃんと各々の車へと乗り込めている模様だ。

 

 幸いにもCEから追加の光線がなく、逃げ遅れもいない状況の中、俺も第32分隊用装甲車へとクラス最後に乗車し、その直後に車が動く。

 

 __装甲車で座りながら、俺は今後の展開を考えてゆく。

 

(「……拙いな、俺1人で数体相手取るなら兎も角、新種混じりの軍勢を大部隊で対処すれば……死人が出てもおかしくない。」)

 

 既存の個体とは違う攻略法、あの日以降練り続けてきたものの机上の空論の域を出ず、しかも新種の存在は口止めされていた所為でエース隊に共有できなかった。

 おまけに部隊の空気は、ピラーが突然生えた影響で緊張こそ高まっているが、あくまでもピラーだけにしか注目されておらず、新種云々の発言は上がってこないから、全体的に見れば認知も警戒も不足している。

 

 指揮所ではちゃんと把握しているかもしれないが、だとしても今、隊へと公表してくれるかは不明だ。こんな土壇場で知らされても、混乱を生んで士気や統制に悪影響を及ぼす懸念もある。

 

(「この待機時間、仮に対二十面体の戦法を共有できるとして……どう話そうものか。」)

 

 発射前に突撃して、光線を耐えるのでなく受け流す様にと幻子装甲を性質変化させながら、光線から身を逸らさずさも真正面から受け続けているが如く接近して、発射を中断し回転する前に脇から素早く且つ力強くコアを破壊する。

 __という方法は共有しない。改めて振り返れば、様々な観点から極めて困難で、俺以外に実行できそうなのは英人しか思い浮かばなかった。

 

 故により普遍的な第二の策を、誰か1人でも伝えて協力してもらいたい。

 

(「先ず伝えるべき話として、攻撃の硬直を狙われるのは仕方がないから、回避は諦めて、幻子装甲の余裕が残っている内に下がった方がいい、という点だろう。」)

 

 二十面体が近くにいる元気な敵と、逃げようとする弱った敵のどちらを狙ってくるのか、残念ながら情報がない今、幻子装甲が半減してブザーが鳴るまで粘るのは危険だ。

 

(「奴相手に()()()()()だけなら臆病な位が丁度良い。挑むのであれば、自分がどの程度まで安全か把握していなければならないが、少なくともクラスのみんなは自覚していると思う。」)

 

 幸か不幸か、初陣でD組のほぼ全員が限界寸前まで追い詰められていたので、引き際は嫌でも分かっている筈だ。

 

(「それを踏まえて問題は、幻子装甲の性質変化無しに、どうやってあれを倒すかだ。」)

 

 二十面体の数は約35体と少ないが、個人的な感想としては、千体の六角柱型よりも恐ろしい。

 長射程で高精度の攻撃も怖いが、蜻蛉切の突きを弾き飛ばした、回転防御が厄介である。

 

 勿論、あの時とは違って強力な幻想兵器を持つ先輩方がいるので、彼らなら俺程の苦戦はせず、あっさり倒せる可能性もある。とはいえ、自分達でも倒せる手段を用意しておかなければ、いざ対面した時に焦って命を落としかねない。

 

 ……幸いながら、俺の所属班には、出力でなくとも相性の面で突破し得る幻想兵器使いが2人も居てくれてる。戦友を信じよう。

 

(「……さて、説明の仕方も纏まったし、反撃の準備を……許してくれると祈ろう。」)

 

 俺は1人、指揮所で対応に追われているだろう京子先生へと、多忙な時に更に迷惑を掛けると承知の上で、通信を繋げる。

 





 感想や指摘に質問等、何時でもお待ちしております。


おまけ:第3章時点に於いて本作英人に対する、同志以外の特高内人物からの印象
○宗次:好感度はトップクラスで、優しく賢く心の強い常勝救国の英雄にして、如何なる壁を乗り越えてでも目指し挑むべきライバル。但し何らかの事情を抱えている事以外の秘密も、機関としての暗部も知りようがない為に、把握しているのは正の面のみ。
○彼以外の第3期生D組:対CE戦での成果()()は認める。然しそれを除けば一様に、入学日でも初陣終盤でも自分達を光線で巻き込もうとした危険人物。加えて、1-Aの美少女に持て囃され、此方が汗水流して走っている間和気藹々とボール遊びに耽り、その他待遇でも依怙贔屓されていけ好かない、姉の七光り野郎。
○他のエース隊員達:楽な訓練(笑)しかしていないくせにCEを蹂躙する、気に食わないけどそれだけの破壊力を持つ存在がいてくれるならまだ我慢できる奴。その上で第1・2期生は、今迄戦い続けてきた自分達の努力も名誉も、そして犠牲も一体何だったのかと存在意義の喪失へ陥らせてくる凶兆(英雄)
○第3期生A組孤児グループ:不幸に苛まれていた自分を救ってくれる白馬の王子様、である一方で此方の苦労も裏側も知らずに勝手な行動で振り回すが煽てりゃ調子に乗るオバカ(=宗次の言う「馬鹿」とは異なる定義)なガキ(英雄様)。月夜に至っては部外者にストレス発散を付き合わせたくなる位に面倒臭がっている。
○色鐘&保科:刹那にとって最も大切だっただろう家族であり、数ヶ月間共に駐屯地で暮らした、素行も知能も大人みたいな少年。その上で、日本の為世界の為という題目でその人格も自由も未来も奪い兵器に貶めてしまった罪の象徴(英雄)。但しその反面、我々大人達の所為だと自覚していても、6年掛けても直らず強行すれば人格改造に支障が出るとして放置した口調を除けば、見る影もなく堕落して我儘で身勝手且つ無知蒙昧な迷惑小僧と言わんばかりの醜態と接し続けている内に、刹那の弟には相応しくないと失望もしている。

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