戦姫燈炎SYMPHOGEAR!   作:生粋の名無し

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お待たせいたしました。
作者は現在、シンフォギア以外にもガンダムWのDVDも見てるんですが…闇落ちカトルが辛い…


標的(ターゲット)12 兆しの行方と秘密

 まだ太陽が顔を出し始めている時間に、少女─雪音クリスは、桟橋の先に立っていた。

 

(完全聖遺物の起動には、相応の『フォニックゲイン』が必要だと『フィーネ』は言っていた…私が『ソロモンの杖』に半年もかかずらったていうのに、あいつはあっという間に成し遂げたっ…そればかりか、無理矢理力をぶっぱなして見せやがった…っ!)

「化物め…!」

 

 クリスはデュランダルを回収しようとした際の出来事を思いだし歯を軋ませる。

 

(それに、あの時あたしを助けた男…何が『誰かが傷つくのは嫌い』だ、戦場でなに甘ったれたこと言ってやがる!…それにあいつの額に灯ってた炎や目を思い出すと、何でか分からねぇが気持ち悪くなってきやがる…っ)

 

 そして、デュランダルの攻撃から自分を助けた男のことを思いだす。あれ以降よく頭の中で思い出され、その度に自分でも形容することが難しい感情に苛まれていた。男─ツナのことを思い出していたクリスは、彼のことを記憶の中からなくすように顔を振る。

 

「このあたしに身柄の確保なんてさせるから、フィーネは(あいつ)にご執心ってわけかよ」

 

 クリスはそう言いながら『ソロモンの杖』を眺める。

 

「─そしてまた、あたしはひとりぼっちになるわけだ…」

 

 そんな彼女に手をさしのべるように、山から太陽が顔を出す。

 クリスがその光を見つめていると、気配を感じ後ろを振り返る。するとそこには、クリーム色の髪の女性─フィーネが立っていた。

 

「分かっている…自分に課せられたことくらいは!」

 

 クリスはフィーネを見ながらそう訴える。

 

「こんなものに頼らなくとも、あんたの言うことくらいやってやらぁ!」

 

 そう言ってクリスは、手に持っていた『ソロモンの杖』をフィーネに投げ渡す。

 

「あいつよりも、あたしの方が優秀だってことを見せてやる!あたし以外に力をもつ奴は、全部この手でぶちのめしてくれる!そいつが、あたしの目的だからな!」

 

 クリスは確固たる意思を宿した瞳で、フィーネを睨み付ける。

 静かになった畔には、鳥の鳴き声が響きわたった─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スゥゥ…ハァァ…」

「響、緊張しすぎだって…」

「そう言うツナだって、手が震えまくってるじゃん」

 

 響とツナは現在、翼が入院している病室の前にいた。二人は緒川に頼まれ、翼のお見舞いに来ていたのだ。響は花を、ツナはお見舞いの品を持っていた。

 

「失礼しまーす…」

「だから緊張しすぎだって…」

 

 そんな話をしながら二人が病室の扉を開くと

 

「翼さ─は?」

「失礼しま─え?」

 

 部屋の光景をみて二人とも固まってしまう。

 

「ま、まさか…そんな…っ」

「二人ともなにをしているの?」

 

 二人が振り返ると、患者着を着た翼が点滴スタンドと一緒に立っていた。

 

「大丈夫ですか?本当に無事なんですか!?」

「入院患者に無事を聞くって、どういうこと?」

「だって、翼さんの病室が…!」

 

 ツナがそう言って病室内を指差す。そこには、雑誌や服、日用品などが至るところに散らばっていた。

 

「私、翼さんが誘拐されちゃったんじゃないかと思って…っ」

「最近、二課の皆がどこかの国が陰謀を巡らせてるかもしれないって言ってたから─あ」

 

 二人がそう訴えていると、翼が顔を赤らめながらうつむく。そんな彼女をみた響は戸惑い、ツナは、病室の状況の訳を察した…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もぅ、そんなのいいから…」

「私達、緒川さんからお見舞いを頼まれたんです。だからお片付けさせてくださいね!」

 

 響が服を畳ながらそう話す。あのあと、響が下着などの服の分別、ツナが雑誌や日用品などの分別という形で、二人で手分けして病室の片付けをしていた。途中、ツナが雑誌の下に下着を見つけ、それに驚いて後ろに落ちていたタオルで足を滑らせ床に頭を強打するという出来事があったが、それ以外は何事もなく、病室はみるみるうちにきれいになっていった。ちなみにツナは、現在ゴミ出しに行っている。

 

「響ー、ゴミ出し終わったよー」

「お疲れツナ!」

 

 ちょうどその時、ツナがゴミ出しから帰ってきた。

 

「私は、その…こういうところに、気が回らなくて…」

「意外です。翼さんて、何でも完璧にこなすイメージがありましたから」

 

 響が折り畳んだ服を片付けながらそう話す。

 

「…真実は逆ね…私は戦うことしかしらないのよ…」

「俺も響と似たような印象を感じてたんですけど…翼さんにも、女の子みたいな部分があったんですね」

「え…?」

 

 独り言を呟いていた翼は、ツナの言葉を聞いて彼の方を見る。

 

「あ、イヤその、別に悪い意味で行ったんじゃなくて…俺、翼さんのこと、何でもクールにこなせる()()()女性だと思ってたんです。けど、翼さんが掃除が苦手なこと知って、翼さんにもそういう不器用というか、子供っぽいというか…そういう苦手なことがあったり、それを知られて恥ずかしがる─そんな女の子らしい一面もあったんだなって思って…」

 

 ツナの考えを聞いた翼はさらに顔を赤らめさせ、顔を隠すように下を向く。

 

「えっと…翼さん?」

「その、すまない…いままで、同年代の男子に()()()と言われたことがなくて…」

 

 翼の言葉を聞いたツナは、自分が言った内容を思い出し、顔を赤らめながら慌て出す。

 

「あ!えっと、すいません!」

「なぜ沢田が謝るんだ?」

 

 いきなり謝られ困惑していると、手をたたく音が聞こえ二人同時に振り向く。

 

「おしまいです!」

「すまないわね…いつもは、緒川さんがやってくれてるんだけど…」

「「え!?「男性」「男の人」にですか!?」」

 

 翼の一言にツナと響は同時につっこむ。

 

「た、確かに…考えてみれば色々と問題ありそうだけど…それでも、散らかしっぱなしにしているのはよくないから、つい…」

「あ、はあ…」

「確かに散らかしっぱはよくないですけど、それでも男性に女性モノの片付けをさせるのはダメですって!」

 

 翼の話に返事をするだけの響に対して、ツナは流石におかしいと翼に訴える。

 

「アハハ…えっと、今はこんな状態だけど、報告書は読ませてもらっているわ」

「「え?」」

「私が抜けた穴を、あなた達がよく埋めているということもね」

「そんなこと全然ありません!いつも二課のみんなに助けられっぱなしです…」

「そうですよ!俺はただ、入院中の翼さんが不安にならないよう─翼さんが安心して回復に専念できるように、努力しているだけですから」

 

 そういう二人に翼は微笑みかける。

 

「ありがとう…二人とも、よく頑張っているのね」

「嬉しいです!翼さんにそんなこと言っていただけるなんて…」

「でも、だからこそ聞かせてほしいの─あなた達の戦う理由を」

 

 そう言って翼は二人の顔を見る。

 

「ノイズとの戦いは、遊びではない…それは、今日まで死線を超えてきたあなた達なら分かるはず」

「…よく、分かりません…私、人助けが趣味みたいなものだから、それで…」

「それで?それだけで?」

「だって、勉強とかスポーツは、誰かと競いあって結果を出すしかないけど、人助けって、誰かと競わなくていいじゃないですか。…私には、特技とか人に誇れるものなんてないから、せめて、自分にできることでみんなの役に立てればいいかなーって…」

 

 そう言って笑う響だが、徐々に声が小さくなる。

 

「…きっかけは」

 

 少し黙ったあと、響が口を開く。

 

「きっかけは、やっぱりあの事件かもしれません…私を救うために、奏さんが命を燃やしきろうとした、二年前のライブ…あの日、たくさんの人がそこで亡くなりました。でも、私は生き残って、今日も笑ってご飯を食べたりしています…だからせめて、誰かの役に立ちたいんです。明日もまた笑ったり、ご飯食べたりしたいから…人助けをしたいんです」

「響…」

 

 響のことをよく知っているツナは、いつもと変わらない彼女に安心するも、過去に彼女が受けたいじめや偏見を思い出し、心配して名前を呟く。

 

「あなたらしいポジティブな理由ね…だけど、その想いは前向きな自殺衝動なのかもしれない」

「自殺衝動!?」

「誰かのために自分を犠牲にすることで、古傷の痛みから救われたいという自己断罪の表れなのかも…」

「あのー…私、変なこと言っちゃいましたか…?」

 

 声を震わせる響に翼はハッとして彼女の方を向く。

 

「え、えっと…あ、アハハ…」

 

 無理して笑う響に翼は笑みをこぼし、ツナと響を屋上につれていく。

 

「変かどうかは、私が決めることじゃないわ。自分で考え、自分で決めることね」

「考えても考えても、分からないことだらけなんです…デュランダルに触れて、暗闇に飲み込まれかけました…気がついたら、人に向かってあの力を…私がアームドギアをうまく使えていたら、あんなことにもならずに…」

「力の使い方を知るということは、すなわち戦士になるということ」

「戦士…」

「それだけ、人としての生き方から遠ざかることなのよ…あなたに、その覚悟はあるのかしら!」

 

 屋上に風の音だけが響きわたる…だが、それを断ち切るように口を開くものがいた。

 

「確かに、力の使い方を知ることは大事だと思います。でも、それと同時に、その力の本質も知ることになると思うんです」

 

 ツナはそう言って自分の手を見る。他の二人はそんな彼を見つめる。

 

「ボンゴレファミリーのボスは、代々初代ボスの血筋である『ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)』を受け継いだ者から選ばれ、『超直感』と通称される常人を遥かに凌ぐ直感力を持っていて、俺もその力を持っています。そして、ボスを受け継ぐためには、ボンゴレファミリーが権力の追求により犯してきた『業』を引き継ぐ覚悟が試されるんです」

 

 そう言ってツナは手を握りしめる。

 

「俺も、ボスを受け継ぐためじゃなかったけど、ボンゴレリングの力を解放するために、ボンゴレの『業』を…ボンゴレがこれまでに犯してきた罪や、それによって苦しめられた人達の嘆きを見ました」

 

 ツナは翼の方を見る。

 

「力の使い方を知るということは、そういう知りたくなかった事実も知ることになるんです。だから、本当に重要なのは、力の使い方を知ることじゃなくて、その力の本質を─全てを知って、それを自分がどのように使うかが重要だと思うんです」

 

 そしてツナは深く深呼吸をする。

 

「─俺が戦う理由は、仲間や家族、学校の友達、そして俺の周りを取り囲む、ハチャメチャだけど楽しくて、平和で、何気ない日常を守るためです。…でも俺は、本当は誰とも戦いたくないんです。味方であろうと敵であろうと、誰かが傷つくのはイヤで…でも、それでももし、仲間達を傷つけようとしたり、平和を壊そうとする奴が現れるなら─みんなを守るために、俺はこの呪われた血()を使います」

 

 ツナは眉間にシワを寄せながら、そう言いきった。そして響も、ツナの覚悟を聞いて口を開く。

 

「私も、守りたいものがあるんです…それは、何でもないただの日常…そんな日常を大切にしたいと、強く思っているんです。だけど、思うばっかりで空回りして…」

「…戦いのなか、あなたが思っていることは?」

「─ノイズに襲われている人がいるなら、一秒でも早く救い出したいです!最速で、最短で、まっすぐに、一直線に駆けつけたい!…そして、もしも相手が、ノイズではなく誰かなら…どうしても戦わなくちゃいけないのかっていう胸の疑問を、私の想いを届けたいと考えています!」

 

 言いきった響の目には、確固たる決意があった。

 

「今あなたの胸にあるものを、できるだけ強くはっきりと想い描きなさい。それがあなたの戦う力…立花響のアームドギアに他ならないわ!」

 

 そんな彼女に翼はそう教えた…

 

「んー…そう言われても、アームドギアの扱いなんてすぐには考えつきませんよ…ねえ知ってますか翼さん!お腹すいたまま考えても、ろくな答えが出せないってこと!」

「なによそれ?」

「俺達二人と未来を会わせた三人でよく行く『ふらわー』ていうお好み焼き屋の店長さんに、以前言われたんです」

「名言ですよ!」

「あぁ、そう…」

「そうだ翼さん!私、ふらわーのお好み焼きをお持ち帰りしてきます!お腹一杯になればギアの使い方もひらめくと思いますし~!翼さんも、気に入ってくれると思います!」

「いや、ちょ…待ちなさい立花!」

「おーい響、ちょっとまてって!…すみません翼さん、俺、響追いかけてきます!」

「沢田まで!?」

 

 そう言って、響とツナは屋上の出入り口の扉に走っていった。

 

「全く…それにしても、沢田が戦う理由を話していたとき、彼の目には確固たる覚悟が見えた…彼も相当の数の死線を超えてきたのかもしれない。それこそ、私とは比べ物にならないくらいに…それに、彼がボンゴレの『業』について話していたときの顔は、とても辛そうだった…内容からも、相当きついものだと分かる。それこそ、常人には耐えがたいほどの…だが、それを見た彼はどうやって乗り越えることができたのだろうか…?」

 

 二人が扉の奥に消えていくなか、翼はそんなことを呟いていた。

 

「それにしても、まさか後輩に諭されるとはな…彼は優しすぎる。彼の戦う理由を聞けば、戦士としてどれだけ甘すぎるのかが分かるが、それほど彼が優しいということでもある…それに…」

『女の子らしい一面もあったんですね』

「─っ!」

 

 翼は病室でツナに言われたことを思い出しベンチで悶え始めた。その姿は、人々を守る『剣』ではなく、まるで恋する『乙女』のようだった─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 響達が『ふらわー』に向かっている最中、本部内には警報が鳴り響いていた。

 

「ネフシュタンの鎧を纏った少女が、こちらに接近してきます!」

「周辺地区に、避難警報の発令!そして、響くん達への連絡だ!」

 

 弦十郎の声が指令室に響きわたる─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、分かりました!すぐに向かいます!」

 

 響とツナが連絡を受け、現場に向かっていると

 

「ツナー!響ー!」

 

 前から声が聞こえ、そちらを見る。そこには─

 

「「未来!?」」

 

 二人の親友である未来が手を振りながらこちらに向かってきていた。その事に一瞬驚いた二人だったが、左方向に気配を感じ振り向くと

 

「お前はぁ!」

 

 奥の方からクリスが向かってきていた。

 

「来ちゃダメだ!ここは─」

 

 クリスの鞭が、響達と未来を引き裂くように地面を破壊する─直前に、ハイパーモードになったツナが未来のもとに飛び彼女を庇う。

 

「大丈夫か、未来」

「ツナ…なのよね?」

 

 自分の知っている親友が、額から炎を出していつもと全く違う雰囲気を纏っていることに未来が戸惑っていると、クリスの攻撃によって打ち上げられた車が落下してくる。ツナがそれを破壊するために構えかけると…

 

《Balwisyall Nescell gungnir tron…》

 

 歌声が聞こえた直後、シンフォギアを纏った響が車を殴り飛ばした。

 

「響、お前はお前のやりたいようにやれ!」

「ツナは!?」

「俺は─未来に全てを話したら追いかける」

「っ!…ごめんっ」

 

「何故 どうして? 広い世界の中で」

 

 響は歌いながら未来達から遠ざかっていく。

 

「どんくせぇのがいっちょ前に挑発するつもりかよ!」

 

 それをみたクリスは彼女を追いかけていった。

 

「弦十郎、今から未来に全てを教える。いいな?」

『…秘密を明かすということは、その子を危険に巻き込むということだぞ?』

「本当は、巻き込みたくなかった…でも、一度みられた以上、教えるしかない。それに、こうなることはなんとなく気づいていた…未来が、俺達の秘密を知ることを」

『…そうか』

 

 弦十郎は一言、そう呟き口を閉じる。

 

「ツナ、なんだよね?…これが、ツナや響が私に隠してたことなの?」

「あぁ…詳しいことは後で話す。俺は響を追わなきゃいけないから、今できる説明は手短になるが、許してくれ」

 

 そう言って、ツナは未来に話し始めた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その場しのぎの笑顔で 傍観してるより 本当の気持ちで」

 

 響が地面に降り立ち振り返ると、クリスが攻撃してくる。

 

「どんくせぇのがやってくれる!」

「どんくさいなんて名前じゃない!」

 

 響はそう言いきる。

 

「私は立花響、15歳!誕生日は9月の13日で、血液型はO型!身長は、この間の測定では157センチ!体重は…もう少し仲良くなったら教えてあげる!趣味は、人助けで好きなものはご飯&ご飯!あとは、彼氏いない歴は年齢と同じ!」

「な、なにをとちくるってやがるんだお前…!」

「私達は、ノイズとは違って言葉が通じるんだから、ちゃんと話し合いたい!」

「なんて悠長、この場に及んで!」

 

 そう言ってクリスが攻撃するが、響はそれを回避する。

 

(こいつ、なにが変わった…覚悟か!)

「話し合おうよ!私達は戦っちゃいけないんだ!だって、言葉が通じていれば人間は─」

「ウルセェェ!」

 

 クリスの叫びに響は話を止める。

 

「分かり合えるものかよ人間がっ!そんな風にできているものかっ!」

 

 クリスは身体を震わせ始める。

 

「気に入らねぇ、気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ…っ!分かっちゃいねぇことをペラペラと知った風に口にするお前がぁ!」

 

 彼女は今まで溜め込んでいたものを吐き出すように叫ぶ。

 

「お前を引きずってこいといわれたがもうそんなことはどうでもいい…お前をこの手で叩き潰す!今度こそお前の全てを踏みにじってやる!」

「私だって、やられるわけには─」

 

 話をしている響を無視して、クリスは飛び上がり鞭の先端にエネルギーを収束させる。

 

「ぶっ飛べ!」

NIRVANA GEDON

 

 響はその攻撃を受け止めるが

 

「持ってけダブルだ!」

 

 クリスが同じ技をもうひとつぶつけ、爆発する。

 

「…お前なんかがいるから、あたしはまた─っ!?」

 

 煙が消え始めるとそこには、エネルギーをため、アームドギアを顕現させようとする響がいた。だがそれは失敗し、煙と共に響自身も吹き飛ばされる。

 

「その場しのぎの笑顔で 傍観してるより」

(これじゃダメだ…翼さんのようにギアのエネルギーを固定できない…っ)

「この短期間に、アームドギアまで手にしようってのかっ!」

 

 クリスは、響の成長速度に驚きを隠せない。

 

(エネルギーはあるんだ…アームドギアが形成されないのなら─その分のエネルギーを、ぶつければいいだけ!)

「させるかよ!」

 

 そう言ってクリスは鞭を振るった。だがそれは─

 

「We are one 一緒にいるから 」

 

「俺のことも忘れるな」

 

 駆けつけたツナによって防がれる。

 

「Hold your hand 心はいつまでも」

(雷を、握り潰すように…っ)

 

 そしてツナはその鞭ごとクリスを引き寄せ、響は右腕を後ろに引き絞り、引き寄せられているクリスに勢いよく迫る。

 

(最速で、最短で、まっすぐに、一直線に!胸の響きを─この想いを、伝えるためにぃ!)

 

 そしてクリスの鳩尾を殴る。それと同時に響の右手に装着されていたアーマーにたまっていたエネルギーが放出され、クリスの身体を衝撃が貫く。それにより彼女が纏っていた鎧にヒビが入る。

 

(バカな!ネフシュタンの鎧が…)

 

 衝撃によってその場に砂煙が立つ。

 

「響っ、ツナっ」

 

 未来は涙を流しながら、離れた場所からその砂煙を眺めていた…




なんとかできました。
そういえば、ヒバードの並盛中校歌は楽曲コード必要になるんですかね?
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