それと一回シンフォギア一期見終わりましたが、最後らへんがムズいっすねこれ…どうにか頑張ります!
「「失礼しましたー!」」
リディアンの職員室から響と未来が出てくる。そして教室に向かい歩いていると、遠くからリディアン音楽院の校歌が聞こえてくる。
「~♪」
それに感化され響も鼻唄で歌い始める。
「なに?合唱部に触発されちゃった?」
「ん~…リディアンの校歌を聞いてると、まったりするっていうか、すごく落ち着くっていうか…みんながいるところって思うと安心する!自分の場所って気がするんだ…入学して、まだ二ヶ月ちょっとなのにね?」
「でも、色々あった二ヶ月だよ?」
「うん、そうだね…」
二人はそう言うと、廊下の窓から広場を眺めていた…
一方その頃、ツナはクリスと一緒にフィーネと呼ばれていた女性が住んでいた建物に来ていた(ちなみに学校には連絡済みである)。
「別に、あたしが気になったから来ただけなのに、なんでお前もついてきてんだ?」
「なんだか、クリス一人じゃほっとけないし…それに、何か嫌な予感がするんだ…」
少し前にツナから超直感について聞いていたクリスは、彼のその言葉を聞いて警戒を強めながら、フィーネがよくいた広間に向かう。すると
「なんだよ…これ…!」
部屋の至るところがボロボロになり、武装した人たちが血を流して倒れていた。
その光景をみたツナはすぐにその人たちの脈をはかったが、すでに死亡していた。
「何が、どうなってやがんだ…?」
ツナが助けられなかったことを悔やみ、クリスが奥に向かい歩いていると、後ろから物音が聞こえ振りかえる。すると部屋の入口付近に弦十郎が立っていた。
「違う!あたしじゃない!やったのは…」
クリスがこの惨劇の犯人は自分ではないことを訴えていると、黒服を着てサングラスをかけた男達が、銃を構えて入ってくる。それをみたツナはクリスを庇うため、彼女の前に出たが、黒服の男達は二人の横を通りすぎていく。二人は何が起こっているのか理解できないでいると、弦十郎が歩みより、二人の頭に手を優しくのせる。
「誰もお前がやったなどと、疑ってはいない。全ては、君や俺たちのそばにいた、
「ということはやっぱり、了子さんは…」
弦十郎の言葉を聞いて、敵の正体に気付いていたツナが呟く。
「風鳴指令!」
すると、弦十郎の後方にいた男が、『I LOVE YOU SAYONARA』と書かれた紙を見つけそれをとろうとする…
「っ!?それをとっちゃダメだ!」
するとツナは嫌な予感を感じ、取らないように注意するが間に合わず、ツナ達がいた部屋の至るところで爆発が起こり、崩壊に巻き込まれる。
爆発が収まり、ツナが目を開くと、弦十郎は左腕でクリスを抱き寄せつつ、片手で大きな瓦礫を防いでいた。その事に少し驚いたツナだったが、すぐに他の人たちの事を思い出し辺りを見渡す。どうやら軽い怪我をした人もいるようだが、全員無事のようだ。その事にツナは安堵する。
「どうなってんだよこいつは!?」
「衝撃は発勁でかき消した」
「そうじゃねえよ!」
そう言って弦十郎の腕から抜け出す。
「なんでギアを纏えないやつが、あたしを守ってんだよ!」
弦十郎は瓦礫を落とし、クリスの方を向く。
「俺がお前を守るのは、ギアのあるなしじゃなくて、お前よか少しばかり大人だからだ」
「大人?─あたしは大人が嫌いだ!死んだパパとママも大嫌いだ!」
「クリス!」
「とんだ夢想家で臆病者…あたしはアイツらと違う!戦地で難民救済?歌で世界を救う?!いい大人が夢なんかみてるんじゃねぇよ!」
「大人が夢を、ね…」
「本当に戦争をなくしたいのなら、戦う意思と力を持つ奴らを片っ端からぶっ潰していけばいい!それが一番合理的で堅実的だ!」
「─そいつがお前の流儀か…なら聞くが、そのやり方で、お前は戦いをなくせたのか?」
「それは…」
「力で解決しても、悲しみだけしか生み出さないよ」
二人の会話にツナが割り込む。
「どんな人にも家族がいる…大切な友達がいるんだ。怪我をしたり死んだりしたら、その事を悲しむ人たちがいるんだ!力で解決しようとすれば、必ず誰かが傷つく…その分だけ、悲しむ人たちが増えるだけだよ!…それに、そんなやり方じゃクリスの居場所がなくなっちゃうじゃないか…」
その言葉を聞いたクリスは、ツナが眉間にシワを寄せていることに気付く。
「いい大人は夢を見ないと言ったな…そうじゃない。
「なんで、そんなこと…」
「お前に見せたかったんだろう…夢は叶えられるという、揺るがない現実をな…」
それを聞いたクリスは瞳をうるわせ始める。
「お前は嫌いと吐き捨てたが、お前の両親は、きっとお前の事を、大切に思ってたんだろうな」
「…それ、何となくわかる気がするな」
クリスがツナの方を向く。
「俺の親父は、ちゃらんぽらんでぐうたらでいい加減な性格で、いつも家にいなくて、たまに帰ってきたと思ったらいつも真っ昼間から酒のんでリビングで酔いつぶれるような人でさ…俺は、そんなダメ親父の事が嫌いだった…でも、俺がマフィアに関わるようになって、親父がボンゴレの門外顧問のトップだと知ったときは、正直驚いたよ…あんなダメ親父が、てね」
ツナは話をしながらクリスに近づいていく。
「でも、ある出来事で親父と戦わなきゃならなかったことがあって、その時ある人に、親父の事を認めろって言われてね…死ぬ気で戦ったら、親父は俺が考えるほどダメな人間じゃないって感じてさ…その出来事以降、親父の事をよく見てたら、不器用なだけでちゃんと母さんや俺の事を大切に思ってるように感じたんだ」
ツナはクリスのすぐそばに来ると、クリスと顔をあわせる。
「ていっても、今でも親父の事は苦手だけどね…それでも、俺は親父の事を父親としては認めてる…例えどれほどダメな親でも、家族の事が大切なんだ。それはきっと、クリスの両親も同じはずだよ。だから─嫌いだなんて言わないであげてよ」
ツナはそう言って微笑む。するとクリスは涙を流しながらツナに抱きついた。ツナは抱きつかれたことに一瞬戸惑うが、泣いていることに気付くと彼女の頭を優しく撫でた…
いっときしてクリスが泣き止むと、弦十郎達の車が止まっている場所まで来た。
「やっぱりあたしは…」
「一緒には来られないか?」
クリスは顔をそらす。
「お前は、お前が思っているほど一人ぼっちじゃない。お前が一人道を行くとしても、その道は遠からず俺たちの道と交わる」
「今まで戦ってきたもの同士が、一緒になれるというのか?」
「実際になっているじゃないか、そこの彼と」
弦十郎はツナの方を見る。
「俺がみた限り、君は彼の事を多少なりとも信用しているように見えたのだがな?」
「ちがっ!そんなんじゃ…」
「─もしクリスが俺の事を信用していなくても、俺はクリスのことを信用しています」
ツナが真剣な顔で答える。
「ほんと、君は優しいな…ホレ!」
弦十郎はクリスに何かを投げ渡す。
「通信機?」
「そうだ!限度額内なら公共交通機関が利用できるし、自販機で買い物も出来る品物だ!便利だぞ?」
「─カ・ディンギル!」
弦十郎が車を出そうとすると、クリスがフィーネから聞いた名前を出す。
「フィーネが言ってたんだ、『カ・ディンギル』って…それがなんなのか分からないけど…そいつはもう完成しているみたいなことを…」
「カ・ディンギル…」
『なにやら重要なものらしいな』
ツナの鞄から声が聞こえ、ヘッドフォンからリボーンが写し出される。
「黒服を着たガキ…?」
『ちゃおっス!オレの名はリボーン!そこのダメツナの家庭教師で、最強の殺し屋だぞ』
リボーンはクリスにいつもの自己紹介をする。
「何言ってんだこいつ?」
『今は説明してる時間はねぇ。もしカ・ディンギルとやらが本当に完成しているのなら、相手はすぐにでも手をうってくるはずだぞ』
「そうだな…後手に回るのは終いだ、こちらからうって出てやる!」
『こっちでも、そういうのに詳しいやつから話を聞くぞ』
会話が終わると、弦十郎達の車は本部に向かっていった…
「…おいリボーン、いつから聞いてた?」
『爆発の後ぐらいからだぞ』
「また最初から聞いてたのかよ…」
『はい、翼です!』
『響です!』
『沢田です!』
「収穫があった!了子くんは?」
「まだ出勤していません、朝から連絡不通でして…」
「そうか…」
『了子さんならきっと大丈夫です!何が来たって、私を守ってくれた時みたいのようにドカーンとやってくれます!』
「いや、戦闘訓練もろくに受講していない櫻井女史に、そのようなことは…」
『え?師匠とか了子さんて、人間離れした特技とか持ってるんじゃないですか?』
響とツナはデュランダル移送時の出来事を思い出す。すると了子から連絡が入った。
『や~っと繋がった!ごめんね寝坊しちゃったんだけど、通信機の調子がよくなくって…』
(
ツナは了子の話の違和感と、超直感から了子の正体を完全に理解したが、それを言い出すことが出来ない。
「無事か!了子くん、そっちに何も問題は?」
『寝坊して、ごみを出せなかったけど、何かあったの?』
『よかったー!』
「ならばいい…それより、聞きたいことがある」
『せっかちね、何かしら?』
「─『カ・ディンギル』…この言葉が意味するものは?」
ツナは弦十郎がカ・ディンギルの名前をいった直後、通信機越しだが了子の雰囲気が変わったことに気づく。
『カ・ディンギルとは、古代シュメールの言葉で《高みの存在》…転じて、天を仰ぐほどの塔を意味しているわね』
「何者かがそんな塔を建造していたとして、なぜ俺たちは見過ごしてきたんだ?」
『確かにそう言われちゃうと…』
『おっ、ちょうど話してるところのようだな』
唐突にヘッドフォンからリボーンが写し出される。
「リボーン君!そちらの方は…」
『ちょうどそういうのに詳しいやつを連れてきた所だぞ』
そう言うと、もう一人の人物が映像に映る。
『お久しぶりです十代目!』
『やっぱり、詳しい人って獄寺くんのことだったんだ!』
『おい獄寺、カ・ディンギルってのについて説明しろ』
リボーンはツナと獄寺の再会をぶったぎり、獄寺に説明を促す。
『分かりました!では僭越ながら、10代目の右腕であるこの獄寺隼人が説明させてもらいます─カ・ディンギルというのは、メソポタミアの都市「バビロン市」のシュメル語での古代名で、《神の門》を意味しています。ただし、これが元の都市の名であったのかどうかは不明で、アッカド語での表記「バーブ・イリ」がヘブライ語で混乱を意味する「バラル」と混同され、バベルの塔の語源となったとも言われていて、バビロン市のエ・サギラ神殿にあったマルドゥクのジッグラト、エ・テメン・アン・キがバベルの塔のモデルになったともされています』
『ほわー…見た目なんかヤンキーみたいだけど、以外と頭いいんですね』
『んだと!?このボブカット!』
『わー!落ち着いて獄寺くん!』
『落ち着けバカ』
リボーンに頭を蹴られ沈黙する獄寺。
「神の門、そしてバベルの塔か…ありがとうリボーン君、後で獄寺くんにも礼をいっておいてくれ!」
『役に立ったならよかったぞ』
「ようやく掴んだ敵の尻尾…このまま情報を集めれば、勝利も当然!相手の隙にこちらの全力を叩き込むんだ!最終決戦、仕掛けるからには仕損じるな!」
『『『了解です!』』』
三人はそう言って通信を切った。
「『カ・ディンギル~誰も知らない秘密の塔~』…」
「検索しても、引っ掛かるのはゲームの攻略サイトばかり…」
「オーイ!」
二人がカ・ディンギルについて調べていると遠くからツナが走ってきているのが見えた。
「ツナ!?」
「なんでこんなところにいるの?学校は?」
「ちょっと野暮用があって…」
そんな話をしていると、本部から連絡が入る。
「大型ノイズが四体!?」
「今は人を襲うというよりも、ただ移動していると…はい…はい!」
「響、ツナ…」
「平気、私とツナと翼さんでなんとかするから!だから未来は学校に戻って!」
「リディアンに?」
「いざとなったら、地下のシェルターを開放して、この辺の人たちを避難させないといけない…未来にはそれを手伝ってもらいたいんだ」
「…うん、分かった…」
「ごめん、未来を巻き込んじゃって…」
「ううん、巻き込まれたなんて思っていないよ?私がリディアンに戻るのは、響がどんな遠くにいったとしても、ちゃんと戻ってこられるように、響の居場所─帰る場所を守ってあげるためでもあるんだから!」
「私の、帰る場所…」
「─ならオレは、響を無事に未来のもとに連れて帰るための護衛、て感じかな?」
「マフィアのボスが護衛っておかしくない?」
そう言って響と未来は笑う。
「…だから行って?私も響やツナのように、大切なものを守れるくらいに強くなるから!」
それを聞いた響は、未来とツナの手をつかむ。
「小日向未来は、私にとっての『ひだまり』で、沢田綱吉は、私にとっての『おおぞら』なの!二人の側がいちばーん暖かいところで、私が絶対に帰ってくるところ!これまでもそうだし、これからもそう!だから私は絶対に帰ってくる!」
「響…」
「一緒に流れ星を見る約束、まだだしね!」
「うん!」
「…俺の場合、響の帰ってくる場所じゃなくて、響の側にいて、守り続ける存在が近いんじゃないかな?」
「たしかにそうだね!じゃあ行ってくるよ!」
響はそう言って走っていく。そんな彼女の後ろ姿を心配そうに見る未来の肩に、ツナが手を置く。
「大丈夫…響が本当に危険な状況になったら、死ぬ気でアイツのことを助けるから」
「ツナ…」
「それじゃ、行ってきます!」
そう言って響の後を追った…
二人が現場に向かっていると、弦十郎から連絡が入り、四体が向かっている方向には東京スカイタワーがあると伝えられる。
『カ・ディンギルが塔を意味するのであれば、スカイタワーはまさにそのものじゃないでしょうか!』
『…スカイタワーには、俺たち二課が活動時に使用している、映像や交信といった電波情報を、統括・制御する役割も備わっている』
『─ということは、これは罠だな』
弦十郎の話を聞いたリボーンはそう答えを出す。
『だろうな…だが罠だとしても、ノイズは倒さなくてはならない…三人とも、東京スカイタワーに急行だ!』
弦十郎から命令が下る。
「スカイタワー…でも、ここからじゃ…」
「オレ一人でなら、ハイパーモードですぐにつくけど、響を抱えてとなると…」
二人がどうしようか考えていると、上空からヘリが近づいてくる。
『なんともならないことを何とかするのが、俺たちの仕事だ!』
二人はそのヘリに乗りスカイタワーに向かう。
ヘリが現場に近づくと、大型のノイズから多種多彩のノイズが大量に現れていた。おそらく今回の大型ノイズは、輸送機のような役割も備わっているのだろう。
二人はヘリの扉を開け、響は飛び降りる準備をし、ツナはミトンをつける。そしてヘリが大型ノイズ─空中要塞型ノイズの真上に来ると、響は飛び降り、ツナは─残り三つとなった死ぬ気丸を一つ飲み、ハイパーモードで飛び降り響の横につく。
《Balwisyall Nescell gungnir tron…》
響はシンフォギアを纏うと、腕のハンマーパーツを引き絞り空中要塞型ノイズに降下していく。そしてツナもナッツを『
「何故どうして? 広い世界の中で」
「ビッグバンアクセル!!!」
歌によって強化されたハンマーパーツと炎を纏った拳が叩き込まれ、風穴が開き爆散する。
すると翼がバイクに乗って現れシンフォギアを纏う。
『蒼ノ一閃』
翼が放ったエネルギー刃は空中要塞型ノイズに向かっていき、直線上にいた鳥型ノイズを倒していくが、後少しのところで消滅する。
翼さんで地面に降り立つと、ツナと響が合流する。
「相手に頭上をとられる事が、こうも立ち回りにくいとは!」
「ヘリを使って私たちも空から!」
だが、ヘリはノイズに襲われ爆発する。
「クッ!」
「そんな…」
「よくも!」
そんな三人に鳥型ノイズが攻撃を行ってくる。
三人は攻撃を回避しつつ、襲ってくるノイズを倒すが空中要塞型ノイズから新たなノイズが投下される。
「空飛ぶノイズ…どうすれば…」
「臆するな立花!『防人』が後ずされば、それだけ戦線が後退するということだ!沢田!二年前のライブでノイズを消滅させたあの技は使えるか!」
「できはするが、あれを使うには剛の炎をチャージしつつも姿勢を維持しなければいけない。もしチャージ中に鳥型が襲ってくると、姿勢を維持することができない!」
そんな三人に鳥型ノイズの群れが向かってくるが、銃撃によって撃ち落とされる。
音が聞こえた方を向くと、シンフォギアを纏ったクリスがアームドギアを構えていた。
「クリス!」
「こいつがピーチクパーチクやかましいから、ちょっと出張ってみただけ…それに勘違いするなよ!お前達の助っ人になったつもりはねぇ!」
『助っ人だ!少々到着が遅くなったかもしれないがな』
クリスは弦十郎の言葉に顔を赤くする。
「助っ人?」
『そうだ!第2号聖遺物《イチイバル》のシンフォギアを纏う戦士、雪音クリスだ!』
「クリスちゃーん!ありがとう!絶対に分かり会えるって信じてた!」
「このバカ!あたしの話を聞いてねぇのかよ!」
響がクリスに抱きつき、クリスは通信機を放り投げ響を引き剥がそうとする。そこにツナと翼が近付く。
「とにかく今は、連携してノイズを…」
「勝手にやらせてもらう!邪魔だけはすんなよな!」
「傷ごとエグれば 忘れられるってコトだろ?」
クリスは響を引き剥がすと弓型のアームドギアを構え鳥型ノイズを撃ち落としていく。
「空中のノイズはあの子に任せて、私たちは地上のノイズを!」
「は、はい!」
「ならオレは地上と空中、両方の対処をする」
三人は散らばってそれぞれのやり方でノイズを殲滅していく。だが、途中で翼とクリスがぶつかってしまう。
「何しやがる!すっこんでな!」
「あなたこそいい加減にして!一人で戦っているつもり?」
「あたしはいつだって一人だ!こちとら仲間と馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねぇよ!」
それを聞いた翼は顔をしかめる。
「確かにあたし達が争う理由なんて無いのかもな…だからって、争わない理由もあるものかよ!こないだまで殺りあってたんだぞ!そんな簡単に、人と人が─」
クリスがそう言っていると、彼女の手を響が握る。
「出来るよ!誰とだって仲良くなれる!」
そういって翼の手をとる。
「どうして私にはアームドギアがないんだろうって、ずっと考えてた…いつまでも半人前はやだなぁ~って。でも、今は思わない!何もこの手に握ってないから、二人とこうして手を握りあえる─仲良くなれるからね!」
「立花…」
「お前らしい想いだな」
ツナが響達の元に降りてくる。
「あ!ごめんツナ!今、私の両手塞がっちゃってて…」
「なら、こうすればいい」
そういって翼とクリスの手を握る。
「このバカにあてられたのか!?」
「そうかもな…それは翼やクリスも同じことだろう─世の中には、話し合いで解決できないこともあるし、分かりあおうとしても理解しあえない人もいる…でも、こうやって手を握ることができる仲間がいる!オレにとって仲間は誇りで、皆と過ごす時間は何事にも変えられない宝物だ…だから、オレは仲間を信じる!そして仲間が困っていたら助ける!それが、オレの覚悟だ!」
するとツナの全身から炎が吹き出し、手をつたって三人を包み込む。
(気持ちいい…まるで綺麗に晴れた空の下で寝そべってるみたい…)
(この感じ、あの少女が私を包んだ時と同じ…)
(心が、癒されている…?まるで、あたしの全てを包み込むような…)
三人がツナの炎を感じていると、四人の真上を空中要塞型ノイズが通る。
「親玉を殺らないと、きりがないっ」
「だったら、あたしに考えがある…あたしでなきゃできないことが!」
それを聞いた三人はクリスに注目する。
「イチイバルの特性は、長射程広域攻撃…派手にぶっぱなしてやる!」
「まさか、絶唱をっ!」
「バーカ!あたしの命は安物じゃねぇ!」
「ならばどうやって…」
「ギアの出力を引き上げつつも放出を押さえ、行き場の無くなったエネルギーを臨界まで溜め込み、一気に解き放ってやる!」
「だがチャージ中は丸裸も同然…これだけの数を相手にする状況では、危険すぎる!」
「そうですね…だけど」
『「俺」「私」達がクリス「ちゃん」を守ればいいだけのこと「だ」!』
そういってクリス以外の三人は周囲のノイズを倒しにいく。
(頼まれてもいないことを…あたしも引き下がれないじゃねぇか!)
「なんでなんだろ?心が グシャグシャだったのに」
クリスのアームドギアにエネルギーが蓄積されていく。
(誰も、繋ぎ繋がる手を持っている!私の戦いは、誰かと手を繋ぐこと!)
(砕いて壊すも、束ねて繋ぐも力!立花らしいアームドギアだ!)
(もし、響の願いを壊そうとするやつがいるのなら…オレは命にかえてでも、響の夢を守り抜く!)
「ぶっ放せ!」
『託した!』
「激昂、制裁、鼓動! 全部」
ガトリングガンと腰部ミサイル射出器の展開にくわえ、背部にアウトリガーも備える大型ミサイルを左右に各2基、計4基を連装する射出器を形成、ギア自体を地面に固定する形で射撃体勢を取り、腰部射出器には小型ミサイル弾体を多数内蔵する三角柱状ポッドが連装される。
「嗚呼ッ二度と…二度と! 迷わない」
『MEGA DETH QUARTET』
全火器の一斉掃射によって空中にいた鳥型ノイズが殲滅されていき、大型ミサイルによって空中要塞型ノイズも倒されるーーが
「チッ!一匹残りやがった!」
そしてクリスが再びエネルギーをためようとすると
「いや、十分だ─あいつはオレに任せろ」
ツナはそういって飛んでいき、自分とノイズの直線上に東京スカイタワーが入らないところまでいくと、右手を後ろに向け、左手を顔の前まで持ってくる。
「オペレーション
『了解シマシタ ボス
ヘッドフォンからアナウンスが流れる。
ツナが右手から放射している柔の炎の炎圧をあげ、左手に炎をチャージしていく。それにあわせてツナのつけているコンタクトディスプレイのゲージが動き、中央付近を丸い的が動き回る。
『ライトバーナー 柔ノ炎 15万
ツナが放つ炎圧にあわせてアナウンスが流れ、的がディスプレイの中央と空中要塞型ノイズに重なる。
『ターゲット ロック ライトバーナー 炎圧再上昇』
右手から放出されている炎が大きくなっていく。
『18万…19万…20万FV!!レフトバーナー 炎圧上昇』
体を支える柔の炎の炎圧が規定値に達し、右手の炎圧も上昇していく。
『19万…20万FV!』
ディスプレイの中央に『X』の文字が浮かび上がる。
『ゲージシンメトリー!発射スタンバイ!』
そして左手を前に突き出し─
「X-BURNER!!!」
左手にチャージされていた炎が一気に放出され空中要塞型ノイズを飲み込んでいく。
ノイズは強力な炎と大空の『調和』によって身体が崩壊していく。そして炎が落ち着くと、空中要塞型ノイズは灰すら残さず消え去っていた。
「やったやったー!」
「やめろバカ、何しやがるんだ!」
翼と響はクリスの元に集まり、響はクリスに抱きつき、クリスが響を引き剥がす。すると三人のシンフォギアが解け、ツナも彼女達の元に降りてくる。
「勝てたのはクリスちゃんのお陰だよ!」
「だからやめろといってるだろうが!それに、最後の一体はあいつが倒してたじゃねぇか!」
「いや、響の言うとおり、クリスのお陰で勝てたんだ。クリスが鳥型ノイズを全て倒してくれたから、あれを撃てたんだ。ありがとうクリス」
ツナは死ぬ気を解きながら、そういって優しく微笑む。
「─っ!いいか!お前達の仲間になった覚えはない!あたしはただ、フィーネと決着をつけて、やっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」
「夢?クリスちゃんの!?どんな夢!聞かせてよー!」
「うるさいバカ!お前本当のバカ!」
響が再びクリスに抱きつくが、すぐに引き剥がされる。ツナはその光景を見て苦笑いしていると、響の携帯がなり始める。
「はい…」
『響!学校が、リディアンがノイズに襲われ─』
話の途中で電話が切れる。携帯からは、切断音だけが鳴り続けていた…
覚悟やらは自分の独自解釈です。
さて、今週で終わらせれるかな…?