何とかできました。やっぱりオリジナル作るのは難しいっす…
二つの大空と晴の家庭教師
「本当に、心配したんだから…!」
「ご、ごめんってば…」
「もうそろそろ泣き止んでよ未来~」
未来は親友と再開してから数十分たっても泣き続けていた。
「セレナもツナ達のこと、とても心配してたんだよっ!」
「うっ…そ、そうだよね…」
「─そうだ!丁度今日、行動制限が解除されたんだから、ツナの家に行ってセレナに無事を伝えるのと、クリスちゃんの歓迎パーティーの続きを一緒にしようよ!」
「「え!?」」
響の突然の提案に驚くツナとクリス。
「いいわね、それ!」
「ふむ、確かにいい考えだ。それに、私は沢田の家に行ったことがないから、少し興味がある」
ツナとクリス以外の三人がツナの家の方向に歩みを進める。驚いて固まっていた二人は、いっときして立ち直るとすぐに三人のあとを追った。
「そう言えば、雪音も沢田の家に行くのは初めてだったか?」
「い、いや…少しの間、居候させて貰ってたけど…」
「「え!?そうなの!?」」
響と未来がツナの方を向く。
「え、えっと…クリスが初めて俺たちの前でイチイバルを纏った日の夜に偶然見かけてさ、公園で寝泊まりしようとしてたから…」
「ふ~ん、そうなんだ…ねぇクリスちゃん!クリスちゃんから見てツナの家ってどうだった?」
「どうって言われても…まぁ、住みやすくはあったな…」
「だよねだよね!私はツナの家に泊まったことはないけど、遊びに行く度に、ツナの家って心地いいな~って思うし!」
「それ、私も!」
そんな会話をしていると、ツナの家にたどり着き、ツナが家のインターホンを鳴らす。
『はーい!どちら様ですか…』
「えーっと…た、ただいま…」
通話が切られた直後、家の中から足音が聞こえ、玄関が勢いよく開けられる。
「ツナさん!」
ツナにセレナが飛び付く。
「本当によかったです、無事でいてくださって…!」
「─ごめんね…心配させたよね?」
「いえ…ツナさんは絶対に生きていると、信じていましたから…」
セレナはツナから顔を離すと、目元の涙を拭う。
「私達もいるんだけどな~」
「響さん、クリスさん!」
二人のことに気づいたセレナは、今度は響達に抱きつく。
「ちょっ、おま…」
「よかったっ!二人共ご無事で…!」
彼女の安心したような声を聞いた二人は、優しく彼女の背中をさすった。
「─そうだ!丁度今、ツナさんのお知り合いの方がいらっしゃってますよ!」
「え?オレの?誰だろう…?」
「フフッ、ツナさんがよく知ってる人たちです!きっと驚きますよ?」
そう言ってセレナはツナ達をリビングに連れていく。
「お久しぶりです、沢田さん!」
「やあ!久しぶりだね、綱吉クン♪」
「ユニ!?それに白蘭まで!?なんで二人が…」
リビングには、『ジッリョネロファミリー』と『ジェッソファミリー』の二つのマフィアが合併して生まれた『ミルフィオーレファミリー』のボスの二人でありツナの親友、そして大空のアルコバレーノだったユニと現・大空のマーレリングの所有者である白蘭がソファに座っていた。
「君は」「あなた達は」『あのときの…!』
「「?」」
二人(もしくは一人)に見覚えのある翼と未来は衝撃を受け、あったことのない響とクリスは首をかしげる。
「ハハッ♪良い驚きっぷりだなぁ!でも、こっちに来たのは僕達だけじゃないんだ♪」
「他にも誰か来てるの!?いったいどこに…「こっちだぞ」ウゲッ!」
『ツナ!?』「沢田!」
ツナが何者かに頭を蹴られ、前に倒れ込む。
「蹴られた?─まさか!」
「まったく、お前はいつまでたってもダメツナだな」
ツナがおもいっきり振り返ると、響達の少し後ろに、ボルサリーノをかぶり、黒スーツを着て胸元に黄色のおしゃぶりをつけ─
「チャオっす!こうやって直に会うのは、オレからしたら三ヶ月ぶり─お前からしたら一年と十一ヶ月ぶりか?」
「リボーン!」
いつもの口癖で挨拶をするツナの家庭教師にして、彼が一番信頼を寄せる人物─リボーンが立っていた。
「お前、ルナアタック以降あまり連絡がつかないと思ったら、こっちに来てたのか…」
「せっかくお前を
「イデデ!ギブッギブッ!」
ツナの態度が気に入らなかったのか、リボーンはツナの腕の間接を極めにかかる。
「ちょっとリボーンくん!それはやりすぎなんじゃ…」
「フフッ、やはり沢田さんとリボーンおじさまは仲が良いですね」
「やっぱり綱吉クンとリボーンクンはこうでなくっちゃ♪」
「これのどこに仲が良いって言える要素があるんだ!?」
響達がツナを心配するなか、ユニと白蘭はツナとリボーンの恒例行事を見て微笑み、その態度に理解できないクリスがツッコミを入れる。
「実はユニは二ヶ月前、白蘭は一ヶ月前にすでに来ていたんだが、オレは準備することが色々あってな、今日やっとこっちの世界にこれたんだぞ」
「僕とユニチャンで先に綱吉クンと会ってもよかったんだけど、やっぱり君の家庭教師であるリボーンクンも一緒の方がいいかなって思って、彼が来るまで会わないようにしてたんだ♪」
「イテテ…準備?それにお前さっき、家庭教師って…」
「お前、VGを使いこなせるまでになってはいるが、こっちの世界に飛ばされる前より確実に弱くなってるだろ「ギクッ」本来のお前なら、ガングニールと融合して暴走した響のパンチ程度で気絶なんてしなかっただろうし、ノイズと融合したフィーネなんか一人で倒せたはずだ。違うか?」
「そ、それは…」
「だからそんなお前を、飛ばされる前どころか、それ以上まで鍛え上げるための準備をしてたんだぞ」
「それってまさか…!」
「そんじゃ、早速ネッチョリコースから始めるか」
「んなー!ネッチョリはイヤだー!」
リボーンはツナの服の襟をつかんで玄関に向かい始める。
「まぁまぁ、一回落ち着いてよリボーンクン♪綱吉クンの特訓の前に、先にやるべきことがあるだろう?」
「─そうだったな。ダメツナの情けなさ程度で我を忘れるとは、俺らしくないな」
リボーンはそう言ってツナから手を離す。
「ふぅ…えっと、やるべきことって?」
ツナが白蘭に聞くと、彼はソファから立ち上がり響達の─否、翼の前に立つ。
「やあ♪君と会うのは初めてだよね、
「っ!?なぜ私の名を!?沢田から聞いたのか!」
「いいや?綱吉クンだけじゃなく、リボーンクンにもセレナチャンにも、誰からも聞いてないよ♪それに、知っているのは君だけじゃないしね♪立花響チャンに小日向未来チャン、そして雪音クリスチャン♪」
『!?』
会ったこともないのに自分達の名前を知っている白蘭に警戒する響達だが、彼の能力を知っているツナとセレナは、なぜ彼が皆の名前を知っているのか理解する。
「なんで僕が君達のことを知っているのかについては後で教えるよ─それよりも、僕から翼チャンに一つ聞きたいことがあるんだ♪」
「…例え沢田の友人といえど、内容次第ではなにも答えないぞ」
白蘭を警戒する翼だったが、彼の話を聞いて警戒どころではなくなってしまう。
「天羽奏チャンを目覚めさせる手段があるなら、君はどうしたいかな♪」
ー二課医療施設ー
「本当に、奏を起こすことが出来るのだな!?」
翼が白蘭に問い詰める。ツナの家にいたメンバーは現在、二課医療施設内の、奏が眠っている病室の前まで来ていた。
「んー…正直分かんない♪」
「なに!?」
「もしかしたら、失敗して更に容態を悪化させちゃうかもしれないな♪─でも、少しでも奏チャンが目覚める可能性があるなら試したい、でしょ?」
「それは…」
「─白蘭」
ツナは白蘭の前に立つと、彼にたいして頭を下げる。
「沢田!?」
「頼む、翼さんにとって奏さんは、大切なパートナーなんだ!…翼さんは二年前から今まで、傷つきながらも奏さんがいないなか、必死に頑張ってきたんだ!もうこれ以上悲しんでほしくない…だから!」
ツナが頭を下げたことに一瞬戸惑った翼だったが、ツナが自分のためにわざわざ頼んでいることに驚く。
(本当に、沢田は優しいな…)
「綱吉クンの頼みなら、断るわけにはいかないなぁ♪」
白蘭はそう言いながら、横目で翼を見る。
「─もし、1%でも可能性があるのなら、それにかけてみたい…だから頼む!」
翼も白蘭に頭を下げる。
「それじゃあ、やるだけやってみるよ♪」
白蘭は奏が眠る病室に入っていく。
「あ、でも治療方法は企業秘密だから、僕が出てくるまで中には誰も入らないでね♪」
最後にそう言うと、扉を閉めて鍵をかける。そして眠る奏の側に立つと、背中から白い翼を生やした…
「そう言えば、なんで白蘭さんは私達の名前を知ってたんだろう?」
病室から少しはなれた場所にある休憩所で、響が思い出したように呟く。
「それは白蘭が持ってる力が関係してるんだよ」
「力?それって…」
「なぁ立花、俺とツナがGHOSTって奴について話してた時の内容、覚えてるか?」
「えっと…たしか、平行世界がどうのこうのって言ってたような…」
「曖昧だが、少しでも覚えてるだけましなほうだな…白蘭は、自らの持つ異なった可能性─つまり平行世界の自分と意識や知識を共有できる能力を持っているんだぞ。今やってる治療も、その力で手に入れた知識によるものだぞ」
『平行世界!?』
ツナとセレナ以外の全員が驚く。
「なにこの程度で驚いてんだ?ここには平行世界よりも更にすごい、多次元宇宙から来た奴がいるんだぞ」
「そ、そうだけど…」
「まあ、確かに俺達も初めて聞いたときは驚いたな。それに、奴の能力に苦しめられたのも事実だしな」
「え?それってどういう…」
「終わったよ♪」
休憩所にいた全員が振り返ると、疲れた様子を一切見せず、いつものようにニコニコした表情で壁の端に寄りかかる白蘭の姿があった。
「白蘭!?治療は─」
「ちゃんと成功したから安心してよ♪」
「それにしては早かったな」
「それには僕も驚いてるさ。でもよくよく考えれば、奏チャンは肉体の負荷が強すぎたから昏睡状態だったんだから、山本クンより症状が軽かったんだよ♪」
「奏…!」
白蘭が説明するなか、翼は奏の様子を確認すべくいち早く彼女の病室に向かい、そのあとを響達が追う。
「奏!」
翼は病室に入ると、奏の側にかけより名前を呼ぶ。するとゆっくりと、彼女の目が開かれる。
「奏っ…!」
「─なに泣いてんだよ翼…」
奏は手を持ち上げ、翼の涙を拭う。
「翼は、本当に泣き虫だなぁ…」
「っ!…奏も、本当に意地悪だ…」
翼はそれ以上涙を流さないようこらえると、奏の手に顔を埋めた…
その後、奏が目を覚ましたことを知らされた医師が駆け込み、彼女のお見舞いは翌日以降ということになり、響達はツナの家に向かっていた。
「奏さん、目が覚めてよかったよ!」
「ありがとう、白蘭…奏さんを助けてくれて」
「ユニチャンが翼チャンの意識のなかで奏チャンに会えたことから、彼女の魂が生きていることは分かってたけど、治療が成功するとは思ってなかったんだ♪実を言うと、絶対失敗すると思ってたし♪」
そんな話をしながら歩いていると、リボーンが思い出したように話し出す。
「さて、天羽の治療も終わったことだし、修行を始めるぞダメツナ」
「ウッ!お前覚えてたのかよ!ていうか修行って…」
「もちろん、こいつでな」
リボーンは、彼のペット─形状記憶カメレオンのレオンを拳銃に変形させ、ツナに突きつける。
「ちょっ、リボーン!正気か!?響達の前で…」
「つべこべ言ってんじゃねぇ」
リボーンはツナの額に狙いを定めると
「いっぺん死んでこい」
拳銃の引き金を引き、ツナの額を容赦なく弾丸が撃ち抜く。その反動で、ツナが後ろに倒れこむ。
「「え…?」」
「ツナ!」
「リボーン!貴様何を…!」
「少し落ち着いてツナをよく見てみろ」
リボーンの行為に三者三様の反応を見せるなか、リボーンは響達にツナの様子をよく見るように言ってくる。その直後、ツナの中で何かがうごめきだした…
ツナside
彼はリボーンに撃たれたとき後悔した。
(あぁ…俺、ここで死ぬのか…死ぬんだったら、もっと修行していればよかった…)
彼の頭を後悔が埋め尽くす。そして─
「
皮を突き破るようにしてツナが生き返る。生き返った彼の額には橙色の炎が灯っていた。
「ツナ!」
「沢田!無事だったのか!」
「─て、ちょっと待て!なんだよその格好!?」
ツナが生きてたことに一同が安心するが、クリスがすぐにツナの格好について疑問を投げかける。それも仕方ない─何せ、今のツナはパンツ一丁の状態なのだから…
「ん?なんでオレはこんな格好なんだ?」
ツナ自身も自分の格好に違和感を持つ。
「えぇい!今はそんなことはどうでもいい!死ぬ気で修行だー!」
だが、戸惑ったのもつかの間、ツナは自分の後悔していたことを思い出すと、裸足でリディアンの近くにある山に向かい真っ直ぐ走っていく。
「な、なんだよありゃ…」
「超死ぬ気モードと同じように額に炎を灯してはいたが、あれとは別なのか…」
「今さっきツナに撃った弾は死ぬ気弾って言う特殊な弾だぞ」
リボーンはそう言って、先程ツナに撃った弾─死ぬ気弾を取り出す。
「死ぬ気弾って言うのはボンゴレファミリーに伝わる特殊弾でな、後悔している人物の脳天を撃ち抜き一度殺すことで、危機によるプレッシャーで外部からリミッターを外して、後悔していることに対し死ぬ気で頑張らせることができる品物だぞ。ちなみに死ぬ気丸より死ぬ気弾の方が危険度が高い分、性能も死ぬ気弾の方が高いんだぞ」
「つまり、彼がいつもなっているハイパーモードよりも、あっちの方が優秀なのか…」
「…おい、ちょっと待て。もし、お前がその弾でツナを撃ったとき、あいつが後悔してなかったらどうなってたんだ?」
「なに分かりきったこと聞いてやがる。俺は殺し屋だぞ?」
「つまり死んでたってことかよ!そんな危なっかしいものを容赦なく撃ち込むとか、お前なに考えてやがる!」
「俺はあいつが後悔するって確信してたから撃ったんだぞ」
リボーンはそう言うと、レオンを今度はキックボードに変形させる。
「それじゃ、俺はあいつを追うから、お前らは先にツナの家に帰っててくれ」
リボーンはそう言ってツナのあとを追った。
「沢田さんとリボーンおじさま…お二人が互いに信用しているからこそなせることですね」
「ホント、二人の信頼関係は筋金入りだね♪」
響達が嵐が通りすぎていったように固まるなか、ユニと白蘭は二人の関係について述べる。
「それにしても、綱吉クンは重く受け取りすぎだよ♪」
「?それはどう言うことだ?」
白蘭の言葉に翼が反応を示す。
「実はね─元々この世界にいた綱吉クンは、もう死んじゃってるんだ♪」
『…え?』
それには装者達だけでなくセレナすら驚く。
「実際に確認した訳じゃないんだけど、僕達の世界にいる天才科学者のヴェルデクンの予想によると、この世界の綱吉クンは僕達の世界の綱吉クンと入れ替わった際に時空の狭間に捕らわれちゃって、そこで徐々に存在が消滅しているらしくてね♪彼が導きだした計算だと、ユニチャンがこの世界に来た時点でこの世界の綱吉クンは完全に消滅しちゃってるらしいんだ♪多分綱吉クンのことだから、超直感でその事に気づいてると思うな♪そして─彼が死んだのは、自分のせいだ─とも考えているだろうね♪」
「そんな…」
「でもね、僕は正直、彼が責任感を持たなくてもいいと思うんだ♪だって─この世界の綱吉クンは、どうあがいても死ぬ運命だったんだからさ♪」
「…なぜそう言いきれる?」
ユニ以外の全員がショックを受けるなか、少し立ち直った翼が問いかける。
「綱吉クンから僕の力については聞いたよね?─実は、僕がこの世界に来たときに、この世界の平行世界の僕とも共有できるようになってね♪その際にこの世界の綱吉クンのことを調べたんだけど、どの平行世界も彼はすでに死んでたんだ♪そしてだいたいの死因は、二年前のノイズの襲撃の際に親と一緒に炭化して消滅するか、襲撃の際に生き残っても、周りからの誹謗中傷に耐えきれず自殺するかだったんだ♪いちを、生き残ってる可能性の世界もあったけど、家族全員が海外に移住してたり、元々ツヴァイウィングのことが好きじゃなかったり…そんな、ツヴァイウィングのライブに一切関わらない平行世界でしか彼は生きてないけどね♪あ、だからって翼チャンが責任を感じる必要はないよ?そんなことしたら、彼が更に気負うだけだからさ♪」
白蘭の一言に、翼はなんとも言えない気持ちになった。
「でも、僕としては時空の狭間に捕らわれたのはよかったことだと思うな♪だって、狭間に捕らわれた綱吉クンは、自分の親が死んだという事実を知らないで死ねたんだからさ♪」
その場を重い空気が埋め尽くす。
「そ、そういえば!ユニちゃんや白蘭さんがツナと出会ったのっていつなんですか?」
その空気を拭おうと、響が二人にツナとの出会いについて聞く。
「僕が彼と出会ったのは、十年後─今からだいたい八年後の世界で敵同士であったのが始まりかな♪」
『…は?』
「私は、沢田さんが白蘭とのチョイスで負けたあと、虹のおしゃぶりを持って逃げ出したときが始まりです」
「ちょ、ちょっと待て!敵?チョイス?まったく意味がわかんねぇぞ!」
「それじゃあ歩きながら、僕が知っている限りの綱吉クンの過去について話すとしようかな♪」
白蘭は笑顔を見せながら、宣言通り歩きながらツナの過去について話し始めた…
次回、ツナの過去を響達に見せます。
ただ、本編の内容が長編なので時間がかかし何個かに別れると思います。
追記
次の投稿作品について少しアンケートとってみることにしました。期間は1月12日までです。