戦姫燈炎SYMPHOGEAR!   作:生粋の名無し

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大変おまたせいたしました!アンケートで重要な場所及び名シーン中心にすることにしたんですがどうも難しくて…できるだけ省略できそうな所は頑張って端折りましたが、ジャスト150000文字なっちゃいました…ヤヴァイ


ツナの過去(10年後編):②

「あいつらがミルフィオーレの幹部か!」

『ミルフィオーレのブラックスペル!』

「『ブラック…スペル?』」

「ミルフィオーレファミリーは元々、僕が率いるジェッソファミリーと、ユニチャン率いるボンゴレと同等の歴史を持つジッリョネロファミリーという2つのファミリーが合併してできたものでね。誰がどこの出身か分かりやすくするようにジェッソ出身の人は白い制服のホワイトスペル、ジッリョネロ出身の人は黒の制服のブラックスペルに分けてたんだ♪」

 

 白蘭がミルフィオーレファミリーについて説明していると、山本が二人にマーモンチェーンを外すよう指示してランボ達の元に向かう。

 

『じゃあ行くぜ!オイラの獲物達!!』

 

 そう言ってブラックスペルの一人─元ジッリョネロファミリーの野猿が匣から鎌を取り出すと、ランボ達がいる場所に炎を飛ばす。

 爆発が起こり、煙がまっている隙を狙って野猿が突撃し鎌を振るう。だがその攻撃は、山本の刀によって防がれた。

 

『兄貴、こいつ誰だ?』

『抹殺者リストに載ってたかもしんねーが、消えていく人間をいちいち覚えちゃいねーな』

『だよな!!』

 

 野猿が山本に鎌を振り翳す。だが山本は、野猿の攻撃をすべて防いでいく。

 

『なんだこいつ!?オイラの黒鎌(ダークサイズ)を!!』

『いくぜ…!』

 

 山本のつけているリングが光り、刀に死ぬ気の炎が纏われる。

 

《時雨蒼燕流 八の型─》

 

『離れろ野猿!!』

 

《篠突く雨》

 

「決まったか!?」

「いや!当たる直前に後ろにとんで衝撃を和らげている!」

『みんな大丈夫!』

『しっかりしろ!!』

『ボ…ボンゴレ!!獄寺氏も!』

 

 山本が野猿の相手をしている間に、ツナ達がランボ達の元に向かう。

 二人の姿を見たランボは喜びを露にする。

 

『だから言ったじゃないですか!絶対ツナさん達が助けに来てくれるって』

「あれって10年後のハルちゃん!?」

「だいぶ大人らしくなっているな」

『…はひ?なんだかハル…急に背が伸びたみたいです!』

「中身は変わってなさそうだがな…」

 

 響達が十年後のハルの印象をのべていると、野猿が炎を飛ばしてくるが、山本が匣を開匣し水のバリアを出して防ぐ。

 

『おまえ等、よく覚えとけ…リングにはこの(ボックス)を開ける力がある』

『そ…そーか!!こいつに開いてる穴はそーやって使うんだな』

 

 獄寺が懐から、十年後の自分が持っていた鞄に入っていた匣を取り出し、匣の穴にボンゴレリングを押し込むが、開く気配はない。

 

『ん…?何も起きねーぞ』

『ハハハ!─人間の体ってのは血液だけでなく目に見えない生命エネルギーが波動となって駆け巡ってるんだ。波動は七種類あって、リングは自分の素質と合致した波動が通過すると、それを高密度エネルギーに変換して生成する…死ぬ気の炎をな』

 

 山本は匣を開匣し雨燕(ローンディネ・ディ・ピオッジャ)を出すと、雨燕が野猿に襲いかかる。

 

『す…すごい!!』

『んだありゃ…?』

『…!あれ…!?た…大変!!京子さんがいない!!』

「なんだと!?」

『もしかしたら…さっきの爆風で…!』

「『そ…そんな…!!』」

『まだ決まってねーぜ…探しにいけツナ!敵はこっちで引き受けた!!』

「山本さん!」

『う…うん!わかった』

「─!危ない!」

 

 ブラックスペルを山本に任せて走り出したツナだったが、太猿が放った炎の爆風によって近くの建物内に吹き飛ばされる。

 なんとか無事だったツナは、外にいる仲間の心配をするが、すぐに京子のことを思い出し工場内を走り回る。その間、最悪の可能性が頭をよぎり、目から鼻から涙や鼻水を流しながら探し回っていると、ついに京子と思われる女性を見つける。

 

「髪がロングになってる!」

「雰囲気もだいぶ変わっているな」

『ありがとう、来てくれたんだねツッ君』

「「「「ツッ君!?」」」」

 

 響達が京子のツナの呼び名を聞いて吹き出す。

 京子が足をくじき動けないでいると、野猿と一緒にいた男─太猿が現れる。

 ツナが京子を守るように立ちふさがり、体を震わせながら死ぬ気丸が入ったケースとミトンを取り出した─その直後

 

ボフン!

 

 という音と共に京子を煙が包み込む。

 

「おいおいまさか…!?」

『ツナ君…?』

『えぇー!!?』

「10年前の京子ちゃんが来ちゃった!?」

「クッ!あまりにもタイミングが悪すぎる!」

 

 状況を把握できていない京子と、京子が唐突に入れ替わったことに慌てるツナ。だが、そんな二人に無慈悲にも炎の塊が襲いかかる。

 

『あぶない!!』

 

 ツナが京子を突き飛ばす。それにより京子は爆発に巻き込まれなかったが、ツナは攻撃をもろにくらってしまう。

 

「沢田!!」

『ツ…ツナ君!!』

『お嬢さん…次はあんただ』

『!!』

『女子供を殺すってのは、草を刈るようなもんだと思わんか?なんの手応えもなく気づけば…ちょん切れてる』

『…』

『なあに怖がることはない─一瞬であの世だ』

 

 太猿は再び炎を飛ばし、その炎は京子に向かっていく。炎が着弾し爆発が起こり、京子は巻き込まれたかに見えた─だが

 

『ツナ…君?』

「よかった!二人とも無事だったんだ!」

 

 炎が当たる直前に、ハイパーモードのツナが救出していたのだ。

 ツナは京子を下がらせると、Xグローブに炎を灯し太猿に向かって飛んでいく。

 太猿が炎を放ちツナに当たるが

 

「あの構えは─零地点突破改か!」

 

 太猿の炎を吸収したツナは、速度を上げ太猿に突っ込んでいく。太猿はツナの突進をかわすが、ツナは手刀で太猿をノックダウンさせようとしているのか、彼の後ろに回り込む。太猿は鎌で切り裂こうとするが、ツナはそれを余裕でかわしていき再び太猿の背後に回り込む。

 

『ハエかこいつは!!ええいうっとうしい!!』

 

 太猿が腰についた匣の一つに炎を注入する。すると太猿の背中に炎が出現し、複数の針を形取り突きだされ、そのうちの一本がツナの左肩に突き刺さる。

 

「ツナ!」

『ぐぁっ!』

『あぁ!!ツナ君!!』

『来るな!!』

 

 京子がツナの元に駆け寄ろうとすると、ツナがそれを制止する。

 

『…大丈夫…』

 

 肩から血を流しながらも立ち上がろうとするツナ。

 

『君は…守ってみせる─オレの…命にかえても』

「見て!ツナのリングが!」

 

 ツナが顔を上げると、首にかけていたボンゴレリングに炎が灯り、額とグローブの炎が膨れ上がる。

 

「すげぇ…リングに火が灯った途端にあいつ自身の炎もでかくなってやがる…!」

『怖じ気づいたか』

『ぬっ!!女と炎は使いようだ!!てめーのようなうるせーハエには、殺虫剤をまくまでだ!』

 

 太猿が先ほどとは別の匣に炎を注入すると、三つの円盤がツナに向かって飛んでいく。ツナはその円盤を回避するが、円盤はまるで生きているかのようにツナのあとを追って襲いかかる。

 

「ハエのように纏わりつきやがる!」

『逃げきれるものか!!黒手裏剣(ダークスライサー)はおまえだけを貫くぞ!!』

 

 ツナがその話を聞きながら攻撃をかわしていると、黒手裏剣と呼ばれた円盤は空中に残ったツナの炎に纏わりつく。

 

『炎に反応するのか』

『その通りだ!!おまえの発するようなでかい炎のみを追尾し、炎を吸収するたびに加速する!!そしてしまいには─目標物の1.5倍の速度に達する!!回避は不可能だ!!』

「なら、その円盤ごとつっこみゃ…!」

 

 ツナは黒手裏剣を連れて太猿に向かっていくが

 

『使用者には絶対に当たらんようにできている!!回避は絶対に不可能と言ったはず!!』

 

 実際に、黒手裏剣は太猿をかわしツナを追い続ける。それを見たツナは、飛んでくるすべての黒手裏剣を片手で掴み取ると、凍らせて天井に着地する。

 

「なるほど…初代(ファースト)エディションで凍らせれば、あれを止めるのは容易いな」

『不思議だ…体が軽い』

 

 ツナは凍らせた黒手裏剣を放り捨てると、一瞬で太猿の元に移動し今度はブーツの炎を凍らせる。それにより、太猿は地面に落下する。

 

『バカな!!ほ…炎を…凍らせるなど!!こ…これではまるで、噂で聞いたボンゴレ10代目…!!貴様何者だ!!!』

 

 太猿がツナに斬りかかろうとするが、ツナは無言で鈎柄を掴むと黒鎌を凍らせていく。そしてツナは拳に炎を込めて太猿を殴り飛ばす。太猿はその一撃で倉庫の天井を突き破り空高くとんでいった。

 

「よし!」「よっしゃ!決まったぜ!」

「けど、ツナが!」

『!!』

 

 ツナは太猿を殴り飛ばした直後、額の炎が消えその場に倒れこむ。

 

『ツナ!』

 

 響と未来がツナのもとに駆け寄ろうとした直後、周りが一瞬暗転し、風景が切り替わる。

 

「ここは…」

「地下基地の病室だな」

 

 響達が周りを見渡すと、ベッドの上で、左肩を中心に包帯をまかれ苦しそうにしながら眠るツナがいた。

 響達がツナに近寄ろうとした直後、目を覚まし勢いよく体を起こす。だが傷が痛むのか、すぐに体をおさえてしまう。そんな彼を近くで看病していた獄寺が心配する。

 

『みんなは!?』

『大丈夫です、全員無事っスよ!』

「皆無事なんだ!よかった~!」

『…き…来たんだよ…来ちゃったんだ!!京子ちゃんが過去から!!』

 

 慌てるツナだが、そんな彼に獄寺は京子だけでなく山本達も十年前と入れ替わったことを伝える。

 

「三浦達だけでなく、山本までもとは…」

『そんな…!!た…大変だ!!ダメだよっ!!みんなこんなところにいちゃダメだ!!こんな所にいたら、みんな…みんな殺されちゃうよ!!』

「沢田…」

 

 慌てだすツナを獄寺が落ち着かせようとする。すると、病室の入り口に涙を流すハルが現れる。

 

『10年後の世界が、こんなデストロイなんて…』

『ハルちゃん…』

 

 横から京子も現れるが、顔色がすぐれず真っ青になっていた。

 

『ツナさーん!!ハルは平和な並盛に帰りたいです!!』

 

 ハルがツナに抱きつきそう叫ぶと、病室を暗い空気が包む。

 そこに、ハーブティーを持ったリボーンが現れ、京子とハルにハーブティーとメモを渡す。

 その直後、ツナは体に鞭をうって立ち上がり、リボーンは彼の目からなにかを察したのか、京子とハルを退出させツナと守護者達だけ残し、京子達にはマフィアやボンゴレのことについては伏せつつも現状を伝えていることを教える。

 

『…帰さなきゃ…みんなをこんな所にいさせられない!なんとしても過去に帰さなきゃ!!もう生きのびるとかそんな問題じゃないよ!!そんな問題じゃ!!』

『あ…おいツナ!』『おちついてください10代目!』

『だいぶ錯乱してるな…』

『ちっ違うよ!!もうここで守護者を集めるとか!!そんなのんびりしてる場合じゃないっていってんだ!!』

『そうやっていちいち興奮するのがそーなんだ。それに守護者を集めるのはやはり避けて通れねえぞ』

『な!!なんでだよ!!もう根拠のない話はたくさんだよ!!おまえの話はいつも…!!『根拠はあるぞ』え!?』

『そーなんス10代目!見つけたんスよ!過去に戻る方法を!』

 

 獄寺は十年後の自分が持っていた手紙を取り出すと、もう一度読み初める。

 

『守護者は集合…ボンゴレリングにて白蘭を退け、写真の眼鏡の男消すべし…全ては元に戻る─以上です』

「別におかしいところはねぇ気がするが?」

「─いや…一つだけ、この時代にはすでに失われているものがかかれている」

「『あ!ボンゴレリング!!』」

『更にこの手紙には、過去で眼鏡の男を消せなんてどこにも書いていない…むしろ退けるべき白蘭がいるのはこの時代です…』

『わかるか?この手紙はこの時代にいてリングをもつ者─つまり過去から来たおまえ達に書かれてんだ『え!!?』そして文面通りならば、守護者を集めて眼鏡の男を消せば全ては元に戻る─過去に帰れるととれる』

『か…過去に帰れる!?』

『幸いなことに、この眼鏡の男の目星はついてるぞ。ラル・ミルチが知っていてな。ミルフィオーレの隊長で入江正一っていうらしい』

「入江…たしか以前、リボーンが言っていた私達の世界と沢田達の世界を繋ぐ装置の開発者の名前に、そのような名があったような…」

 

 翼が現在のリボーンを見るが、リボーンはポーカーフェイスを作って何も口にしない。

 

『で…でも…その手紙を信じていいのかどうか…『信じてください!』!』

『オレは10年…いや100年経っても10代目を惑わせるような手紙を所持するつもりはありません!』

「ホントこいつ、ツナに忠実だな」

『でも、人を消すなんて…!!『ならこらしめる程度にしとけ』そーゆー問題なのか!?』

『まーツナ、落ち着けって。一人でしょいこむんじゃねーよ!みんなで解決してきゃいーじゃねーか!!』

「武さん、お父さんが死んでて辛いはずなのに…」

『オレはここに来れてよかったぜ『え!?』自分達の手でケリつけて、オレ達の未来を変えようぜ』

「いい意気込みだな」

『てめーカッコつけんな!!オレの言おうとしてたことを!!『右腕だからな』んだと!!てめーはごっこだろ!!』

「ツナさんから聞いてた通り、お二人は仲がいいんですね」

「『喧嘩するほど仲がいい』ってことだよね」

 

 響達が感想をのべていると、扉が開き、ランボが高笑いしながら入ってくる。そして、そのあと追いをハルも入ってくるが、なぜか足元に落ちていたイモに足をとられ転んでしまう。さらに続いて、玉ねぎが入ったボウルを持った京子と、京子の腕にしがみつくイーピンが入ってくる。

 

「イモと玉ねぎ…もしかしてカレー!?」

「いや響、気にするところ違うよ?」

『非戦闘員の2人には食事やチビの世話を頼んだんだ』

「あー、さっき渡してた紙のやつか」

『あ…れ?何か2人とも元気になってなる…?』

『当然です!こんな時だからこそ、いつまでもクヨクヨしてられません!』

『ツナ君達に負けないように、私達もがんばろうって決めたの!!』

 

 二人はそう話すと、キッチンに戻っていく。

 

「立ち直るの早いな、あいつら」

「そうか?私には、立ち直ったというよりは…」

 

『お…お願いです!!この時代の戦い方の指導をしてください!!』

 

 京子達がキッチンに戻ったあと、ツナ達はラルのもとに向かい指導を申し込んでいた。

 

『リボーンの差し金だな』

『ピンポーン『でっ』『10代目!!』守護者を集めるには戦力UPは絶対に必要だからな。おまえ以外の適任者はいねーんだ』

『断る。山本にでも頼むんだな』

『それがな、山本は見ての通りただの野球バカに戻っちまったんだ』

『ども』『てめーも土下座しやがれ!』

「なんていうか、山本さんって天然?」

「天然というより、頭ん中のほとんどが野球で埋め尽くされてるバカだな」

『おまえ達と遊んでいるヒマはない…オレは発つ。ここでじっとしていろ。少しは長生きできるぜ』

 

 ラルはそういうと出口に向かい歩き始める。それを必死に止めようとするツナ。

 

『もうやめましょう10代目っ!あんな女、頼りにすることないっスよ!だいたいあいつに指導者の素質があるとは思えないっス!!』

『その点はスペシャルだぞ『!?』ラル・ミルチはイタリア特殊部隊コムスビンで教官をやっていてな「おむすび!?」「コムスビンだ」指導者としてはオレも一目置いてるんだ。なんたってアルコバレーノになる以前のコロネロを一人前に育て上げたのはあいつだからな』

「ということは、ラルとコロネロは師弟関係だったわけか」

「まあな。話してなかったが、コロネロは結構スパルタでな。あいつのスパルタはラル・ミルチ譲りなんだぞ」

『と…とにかくリングでの戦い方を知るのはあの人しかいないんだ!!止めなくちゃ!!』

 

 ツナがそういってラルを止めるために立ち上がった直後、

 

『ガハハハ!』

 

 という声を響かせながら、ランボが何かを持って走ってくる。その後ろには、ランボを止めようとしているのかイーピンも走ってきている。

 

『ツナ見て見て!!てっぽういっぱい!!』

「なっ─機関銃だと!?どこからそんなものを!?」

「子供の子がそんなものさわっちゃダメだよ!?」

「いや、バズーカ持ってる時点でもうダメだろ…」

『遊ぼ~よツナ!!』

『頼むから、じっとしててくれよ!今、大事なお願いしてんだから!!』

 

 ツナが必死にランボを説得させようとしていると、今度はキッチンの方から

 

『キャアアァ!!!』

 

 という悲鳴が聞こえ、急いでキッチンに向かう。

 

『どーしたの!?』

『流しの下に何かいるんです!』

 

 ハルの話を聞いたツナ達が確認すると、確かに何か黒い物体がつまっていた。そしてそれが何なのか確認しようとツナと獄寺が近づいた直後、それが勢いよく引っこ抜け獄寺を押し潰す。

 

『いやーぬけました~♪─私、ボンゴレファミリー御用達武器チューナーにして発明家のジャンニーニでございます』

「あいつがジャンニーニか…」

「丸いな…」「丸いですね」

「それにめっちゃテカってる…」「だね…」

『ああ!!武器をおかしくしちゃう!!』

『あの面白えオッサンだな』

『いつまで乗ってんだ!!『あっ、これは失礼』』

 

 獄寺を踏み潰していることに気づくと、すぐに獄寺の上からおりる。

 

『お久しぶりです皆様。私もすっかり立派になりまして、今や超一流のメカアーティストに成長いたしました。2週間ほど前に父の推薦で来日し、このアジトのシステム全般を管理しております』

『もしかして…ずっとここにいたの…?』

『ああ。外のバリアもこの服も、ジャンニーニが作ってくれたんだぞ』

「先ほど沢田が『武器をおかしくする』といっていたが…なるほど。時がたち腕が上がった、ということか」

『で、そのおまえが何でキッチンにいるんだよ?』

『はい。このフロアの水回りは、先週私が組み立てたのですが、いろいろ部品が余ってしまって、どこのかな…と』

 

 そういうジャンニーニの両腕には、大量の部品が抱えられていた。

 

『本当に腕、確かなのー!?』

「というか部品余りすぎだろ!?ホントに成長してんのかコイツ!?」

『ん?なんだ?このニオイ…』

「あ!鍋から煙出てるよ!」

『あっ!ごめんなさい!火を消し忘れてた!』

『はひ!まっ黒コゲです!』

『きょっ、京子ちゃん大丈夫!!?』

『火・事!!火・事!!』

『コラ、アホ牛!!うるせーぞ!!!』

「あ~もうっ!カオスだよぉ!」

 

 その後、なんとか火は消すことができたが、今度は蛇口が壊れてさらにカオス度が上がる。そこに

 

『聞け!!!』

 

 先ほど基地から出ていこうとしていたラルがキッチンの入り口にたっていた。

 

『最低限の戦闘知識と技術はオレがたたきこんでやる』

「ラルさん、思い直してくれたんだ!」

「─どうやら、()が説得してくれたようだな」

 

 翼の視線の先─ラルの足元には、リボーンが立っていた。

 

「なーに、少しだけあいつに教官時代を思い出させただけだ」

『う゛お゛ぉい!!てめー、どーゆー風の吹き回しだ?急にベラベラと!!』

『心配いらん!一度でも付いて来れなくなった時点で見捨ててやる』

「うわぁ、鬼だぁ…!」

『図に乗りやがって!』

『さっそく最初の修行を始めるぞ』

 

 ラルは話を続けながら、マントの中に手を入れる。

 

『3人のうち誰でもいい…一度も開いたことのない、この(ボックス)を開匣しろ』

 

 そう言ってラルが取り出したのは、迷彩柄の匣だった。

 

「あの匣、傷のひとつもついていない…彼女の言った通り、一度も使われていないことがわかるな」

『でもそれが修行と何の関係が?』

『つべこべ言うな。やるのかやらないのか』

『!やっ…やります!!』

『リボーン、暴れられる部屋はないのか?』

『それでしたら、トレーニングルームが下の階にございますよ』

 

 その後、ツナは一度着替え、ジャンニーニの案内でトレーニングルームに向かうことになった。(ちなみにツナが着替えている間、現代組の女性陣は後ろを向いて耳を塞いでいた)

 

『このアジトは公共の地下施設をよけているため、いびつな形状をしています』

 

 トレーニングルームに向かう途中のエレベーターで、ジャンニーニがアジトの軽い説明を始める。

 

『総面積は、イタリア《サンシーロ・スタジアム》の約1.5倍、電力は地熱を利用した自家発電で供給しています』

「えっと、サンシーロ・スタジアムって…何?」

「イタリアのミラノっていう都市にある、フットボール専用のスタジアムだ。その総面積は355000m²…その約1.5倍だから、このアジトの総面積はだいたい532500m²ってことになるな」

「え~っと…それってつまり?」

「お前らの知っている東京スカイタワーの延床面積─建物全体の床面積がだいたい230000m²だから、スカイタワーが2つ入る広さと考えればいいぞ」

「へぇ~…って、すっごいよねそれ!?」

『おや、つきましたよ』

「そしてトレーニングルームが広い!」

「これだけ広けりゃ、多少派手に暴れても持ちそうだな」

 

 トレーニングルームにつくと、ジャンニーニは修理の続きをするために戻っていった。

 

『ところで、雷の守護者はどこだ?見つかったと聞いたが…』

『ずっといんじゃねーか。お前が視界にいれようにしてるあの毛のかたまりだぞ』

 

 リボーンに言われ視線を落としたラルの目に写ったのは、トレーニングルームを大声で叫びながら走り回る、アホ丸出しのランボの姿だった。

 

『オレには見えん』

「完全にあのアホガキの存在消したなこいつ…」

『修行の前に今一度問う─生半可ではついてこれないぞ。本当にやる気があるのか?』

『ああ!』『やります!!』

『ったりめーだ、吠え面かくなよ!』

 

 ラルの質問に、覚悟のこもった返事をする三人。そんな三人の覚悟を確認したラルは、匣について説明を始めた。

 

『この時代はお前達の生きていた10年前と違い、リングに炎を灯し、匣を開けることができなければ戦いにならない─それはお前達も目の当たりにし実感したはずだ』『!』

『だからこそ匣を開けるプロセスを学ぶことが、この時代の戦いを吸収するのにてっ取り早いんだな『そんなところだ』』

『運よく開匣できていたとしても、仕組みを知らねば意味はないしな』

『!(オ…オレのことか…?)』

『まずはリングを理解しろ。リングにできることは2つ─リングそのもの力を使うか、匣を開けるか。前者で言えばこの武器は、リングから発生した炎をそのまま射出している』

 

 ラルはそう言ってガントレットから死ぬ気の炎で生成された弾丸を壁に向かってうち、弾が着弾した場所は黒ずみ亀裂が入っていた。

 

『すげっ』『ひいっ』

『アジト壊す気かよ!』

『リングそのものの力は攻撃の基本となるものが多い。次に匣だが、匣とはリングの炎を別の作用や運動に変える装置だと考えろ』

 

 ラルは話ながら、匣に炎を入れはじめる。

 

『炎を電気にたとえるなら、匣は電化製品といったところだ。その種類は実に─多種多様』

 

 ラルが開匣した2つの匣からは、ツナとの戦いで出てきたムカデと小さな気球のようなものが出てきた。

 

『基本的にどの匣も最初に炎をチャージした分しか仕事はしない。炎が切れれば、活動停止する』

 

 ラルが呼び出したムカデ─雲ムカデ(スコロペンドラ・ヌーヴォラ)の頭部に灯っていた炎がつきた直後、雲ムカデも動きを止め床に落下する。

 

『だが、開匣ののちに更にリングの炎をまとわせるタイプ、敵の炎を吸収してパワーアップするタイプも確認されている』

「前者は先ほど戦っていたブラックスペルの2人が持っていた鎌で、後者は褐色の男「太猿クンだね♪」その太猿と呼ばれる男がだしていた黒手裏剣とやらのことだな」

『ここまでででわからないことはあるか?』

『あ…あの~…一つもわかんねーんスけど』

「嘘!?『炎が電気で匣が電化製品』てところは分かりやすかったと思うんだけど!?」

「山本は体で覚えるタイプだからな。口で教えられるより、実際に見て試したり、ノートに書いたりする方が覚えやすいんだ」

 

 リボーンが響達に山本のことを話していると、ラルが山本に近づき─

 

『わかれ』

 

 といって山本を容赦なく殴り飛ばした。

 

『山本ォ!!』

「うわっ!本当に容赦ねぇぞこの女…」

『オレの言ったことを何度も反復し考えろ』

「怖いよぉ…鬼だよぉ…」

「不条理だな…」

『では実践だ。沢田と獄寺はリングに炎を灯したと聞いたが、本当だろうな』

『えと…』『ったりめーよ!!』

「沢田が炎を灯したのは実際に見ていたが、獄寺も灯すことに成功していたのか!」

『見せてみろ』

『そ…それがオレ…よく何が起こったのか覚えてなくて…『覚悟を炎にするイメージ!!!』!?』

 

 獄寺はそう言って力を込めるが、リングはなんの反応も示さない。

 

『ど、どうした!?確かにあん時は!!』

『やはりな…非常時に偶然炎が出るというのはありうる話だ。だがそんな火事場のクソ力に頼っていてはとても実戦では…』

 

 ラルが諦めたように呟いていた直後、獄寺のボンゴレリングに赤い炎が灯った。

 

『っしゃあ!!』

『すごいよ獄寺君!!真っ赤な死ぬ気の炎だ!!』

『いやーまだまだっス!!』

『これそんなのでんのかよ』

 

 獄寺が赤い死ぬ気の炎─嵐の炎を灯すことに成功し喜んでいると、それを見た山本がリングを取りだし指にはめた。

 

『へー…覚悟を炎にってーと、こんな感じか?』

 

 そして山本が軽い調子で呟いた直後、山本のリングに青い炎─雨の炎が灯った。

 

『ハハハ!でたでたっ』

『山本は青い炎!!バジル君と同じだ!!』

『て…てめー、こうも簡単に!!』

「彼は獄寺が炎を灯したところを見ただけで、やり方のコツを理解したというのか…!?」

「え!それってすごくないですか!?」

「ってゆーか、なんであいつは怒鳴ってんだ?」

 

 翼が山本の才能に驚くなか、クリスが指差した先では過去のリボーンに対しラルが怒鳴っていた。

 

「なーに、少しからかってただけだ」

『沢田!!お前の炎はどうした!?』

「ほんとだ。ツナだけ炎灯せてないや」

『え…いや…あの、それが…やってるんだけど…さっぱりでなくて…』

「えっ、でも太猿さんと戦ったときは確かに炎が…『甘えるな』ツナ!?」

 

 ツナの言葉を聞いたらラルは彼を容赦なく殴り飛ばす。

 

『なにしやがる!!10代目はケガしてんだぞ!!』

『今のはツナが悪い』

『1時間以内に全員がリングに炎を灯しこれを開匣できなければ、修行は中止だ。オレは発つ』

 

 それを聞いたツナが慌て始め、獄寺からの応援や山本からの助言(?)を受けながらなんとか炎を灯そうとするが、制限時間の1時間まであと少しとなっても、いっこうに灯る気配がない。

 

『なんで…!?なんでオレだけ炎がでないの…?』

『沢田…本当に覚悟はあるんだろうな…』

『!!─あ…あります!!』

【本当に思ってるよ!絶対にみんなを過去に帰すって!】

「!?今のって…」

「恐らくこの時、ツナが心の中で思っていたことが頭の中に聞こえてきてきてるんだろうな」

【そのためにはミルフィオーレより強くなって…眼鏡の男を…!!】

「ツナ…」

【だからなんだってやる!!どんな修行だって耐えるんだ!!絶対に!!】

 

 力強く願うツナだが、リングに反応する気配はない。

 

『…やっぱりダメだ…』

『ツナ…』『10代目…』

『やっぱりオレ…口先だけのダメツナなんだ…本当の覚悟なんてわかってないんだ』

「そんなこと…!」

『甘ったれたことを『ひいっ』』

『言うな!!『ぎゃ!!』』

『10代目!!』

 

 ツナの言葉を聞き殴ろうとしたラルの行動を、言葉ごとリボーンが引き継ぐ。

 

『オレの出番だ。おまえはさがってろ』

 

 リボーンはラルにそう言って、先ほど蹴り飛ばしたツナのもとにテクテクと歩いていく。

 

『リ…リボーン』

『カッコつけんなツナ。おまえはヒーローになんてなれねー男なんだぞ「『え?』」皆を過去に帰すとか敵を倒すために修行に耐えるとかそんなかっこつけた理屈はお前らしくねーんだ。あの時の気持ちはもっとシンプルだったはずだぞ』

『あの時…?』

『初めてリングに炎を灯した時、何をしたかったんだ?』

『え…それは…─ただ…京子ちゃんを守りたかった』

『いい答えだぞ』

 

 ツナの答えを聞いたリボーンはニコッと笑う。

 

『今は、守りたいやついねーのか?』

『え…そりゃあ決まってるよ』

 

『みんなを…守りたいんだ』

 

 ツナの脳裏に微笑む京子達の顔が浮かんだ─そのとき

 

今まで灯る気配のなかったリングに綺麗な橙色の炎が灯った

 

『でたよ!!リボーン』

『あたりめーだ』

「すごい…聞いたわけじゃないのに、ツナが思ってたことを的確に当ててた…」

「それに、沢田が彼の言葉に促されたことによって炎を灯すことにも成功していた…」

「これこそが、綱吉クンとリボーンクン、二人の強い信頼関係がなせる技だね♪」

『ではいよいよこの匣を開匣してもらう』

『まかせとけ、オレで終わらせてやるぜ』

『やってみろ』

 

 そう言って獄寺に投げ渡され、炎を注入するが─開く気配はない。

 続いて山本も挑戦するが、開く気配はいっこうにない。

 

『おい!やっぱ、これ壊れてんじゃねーか?』

『壊れてなどいない。匣を開匣できない場合、考えられる要因は2つある…炎が弱いか、属性が違うか』

『属性?』

『リングが発する炎は7種類…ボンゴレリングと同じく、大空・嵐・晴・雲・霧・雷・雨に分類される。更に匣も同じく7種類の属性に分類され、リングと匣の属性が合わなければ開匣できない仕組みだ』

『おい、ちょっとまてよ。10年後の山本はそんなこと言ってなかったぜ?奴は波動がどうこうって…』

『人の体を流れる波動とはリングが炎を生み出すために必要なエネルギーだ波動もリングや匣と同じように7種類に分類され、人に流れる波動の大きさとバランスは生まれながらに潜在的に決まっている。大抵の人間には複数の波動が流れているが1つのリングが炎にできるのは1種類だけだ』

「なるほど…」

「え!?今の分かったんですか翼さん!」

「あ、ああ…何となくではあるが…」

『えーと…つまりどーいうことだ?』

『途中からさっぱり…「うんうん!」』

『これだけは忘れるな─波動とリングと匣、この3つの属性が合致しなくては、匣は開匣されない』

「あ、それなら分かりやすい!」

『ってことはその匣は嵐の属性でも雨の属性でもないってこと?』

『オレの霧属性のリングでもなかった『え!?』次は沢田の番だ』

『結局あてずっぽじゃねーか!』

『それにその匣が大空の属性でもなかったら?』

『その心配はない…7種の属性の中で大空は唯一、すべての匣を開匣できる』

「それなら最初に沢田にやらせればよかったのでは…「それは言わぬが仏ってやつだぞ、翼」そう、なのか…?」

『それが大空の長所だ。大空の波動を有するものはごく僅かしかいない』

『やっぱり10代目は特別なんスよ!!』

『さすがっス!』『やるなツナ』『ええ!?』

『さあやってみろ』

 

 ツナがラルから匣を渡され、獄寺達がやっていた通り匣に炎を注入すると、今まで無反応だった匣が崩れだし、中からは─

 

マーモンチェーンがかけられた、傷だらけの青いおしゃぶりがでてきた

 

「あれって、リボーン君やラルさんが持ってるのと同じ…!」

『おっおしゃぶりだ!!』

『武器じゃ…ねーのか?』

『このおしゃぶりって…あっ』

『今日はここまでだ。メシにしろ』

 

 ラルはツナからおしゃぶりを強引に奪い取ると、部屋をでていこうとする。そんな彼女の顔は少し震えていた。

 

『おい!『あ…』…んだありゃ?』

『…どーなってんだ?』

『リボーン、あれってアルコバレーノのおしゃぶりじゃ…』

『あの戦闘痕…戦いの末、強引に摘出されたな『?』とにかくメシにするぞ。ハラへったな』

 

 その後、ラル以外の全員で食事を取り、次の日─

 ツナが廊下をうろついていると、会議室と思われる部屋で既に起きていたジャンニーニとリボーンを見つける。

 

『朝一番のグッドニュースだぞ『え!?何?』外にミルフィオーレのブラックスペルがウジャウジャいる。こりゃ外に出たら戦闘は免れねーな』

「『どこがいいニュース「なの!?」『だよ!!』』」

 

 ツナと響が同時にリボーンにツッコんだ直後、警報がなり始め、モニターに『S7S』という文字が流れ始める。

 

『何これ!?』

『緊急信号をキャッチ!!味方からのSOSです!!』

『味方って…!?』

『ボンゴレ内で取り決めた秘密信号なんです─信号の発信源を捕捉しました!モニターに映しますよ!!』

 

 『S7S』の文字が消え、外の景色が映し出される。そこには、一羽の鳥が映し出されていた。

 

「あれってたしか、写真に写ってた…!」

『ヒバードだ!!!』

『発信機を取り付けられてんだな』

『まずいですよ!信号が弱まってます!!』

『え!?』『旋回するぞ』

『定点カメラよりフレームアウト!!モニターをレーダーに切り換えます!!』

『何スか、今の音は!?』『何があった!!』

 

 警報を聞きつけた獄寺達が駆け込んでくる。

 

『大変だよ!!ヒバリさんの鳥からSOSが!!』

『なに!?』『あのヒバードとかっていう?』

 

 ツナ達が話している間にも、レーダーに映し出された反応は徐々に弱まっていき、ついには消滅してしまう。ジャンニーニが反応が消滅した場所を調べると─

 

『並盛神社?ヒバリのやつ、あんなところで何してんだ?』

『信号が弱まってましたし…単に発信機のバッテリーが切れただけかもしれません』

『そんなっ!バッテリー切れ?』

『もしくは敵に撃ち落とされたかもな』

「敵…っ!」

「どちらにしろ調べにいかねばならないが…」

『敵の罠だという線もある』

『罠ー!?ちょ、じゃあ一体どうすればいいの!?』

『どっちみちヒバリの唯一の手掛かりだ、指をくわえてるわけにはいかねーだろーな』

『ですが見てください』

 

 ジャンニーニがパソコンを操作すると、モニターのレーダーに複数の点が現れた。

 

『あの点が現在確認できるリングです。つまり少なくとも地上(うえ)にはこれだけの敵がいるわけです』

「これほどの数の敵がいては、捜索もままならないな…」

『その中でひときわ強いリングが1つ。恐らく隊長クラス…精製度はA以上…』

γ(ガンマ)だな』

「『ガンマ…?』」

『お前達の戦った第3アヴェランドラ部隊隊長…電光のγ。名のある殺し屋とマフィア幹部を何人も葬った男だ』

『そんなにやばい奴が…!?』

『─へっ!ガマだかサンマだか知らねーが、心配いりませんよ10代目。昨日あれから自主練していろいろ試してパワーアップしまくりましたから』

『だなっ』

『えぇ!?オレ聞いてないよ!!ふつーに寝てたし!!』

『10代目はおケガをしてるんです!当然っス』

『そーいや獄寺、自主練の後、1人で何作ってたんだ?』

『作ってた…?』

『昨日お貸しした工具でできましたか?獄寺様』

『おお、バッチリだぜ─10代目!見てください』

 

 獄寺がそう言って懐から取り出したのは─

 

「あれって…獄寺さんの匣、だよね…?」

「髑髏や骨のような飾りがついてはいるが恐らくは…」

『マイ匣のカスタマイズも完璧です!』

「あれがかっこいいと思ってんのか?趣味悪ぃな…」

【この人、こーゆーのこるんだよねー】

「ツナがあきれてるよ…」

 

 獄寺のセンスに響達とツナがドン引きする。

 ツナからのドン引きする視線に気づいた獄寺が必死に弁明していると、ハルが慌てて部屋に駆け込んできた。

 

『ツナさん!!』

『ハル!』『よっ』『今頃おせえっつの』

『大変なんです!!』

『わーってるぜ』

『ヒバードのことを今話してて…』

『違います!!京子ちゃんがいないんです!!!』

「えっ!?」「何ぃ!?」「なんだと!?」

『ちゃんと探したのか?』

『トイレ行ってんじゃねーのか?』

『書き置きがあったんです!!』

 

─一度家に行ってきます。ランボ君達のおやつをもらってくるね─

 

『…って…』

『!!』

『あの笹川が…』

『無茶する奴には見えねーのに』

『よほど了平のことが心配だったんだな』

『今思えば京子ちゃん…昨日、途中から急に元気がなくなって…』

「やはり立ち直っていたわけではなく痩せ我慢をしていたのか…」

【き…気づかなかった…】

『しかしこのアジトから黙って地上へ出るのは不可能ですよ『え!?』6つある出入口(ハッチ)にはすべて声紋・指紋ロックが施されているのですから。一応、開閉記録をチェックしてみますが…あ…』

「…おい、今嫌な予感がするぞ…」

『私、D出入口の内側からのロックを修理中でした…開いた形跡が…』

「何やってんだよおい!?」

『何でそんな大事なこと!!つか、どどどどーしよう!?』

『落ち着け沢田。雲の守護者の鳥からの救難信号の件もある。今はどうすべきか総合的に判断すべきだ』

『総合的…?』

「てかちょっと待て、ハル(こいつ)は何ちゃっかりツナに引っ付いてんだ…?」

 

 クリスの視線の先ではハルがツナの腕に抱きついていた。それをみた響達から怒りのオーラが発せられる。

 怒りを露にしている響達をセレナとユニがどうにか落ち着かせている間に、ツナ達の方では京子捜索班と雲雀捜索班に分かれることになった。

 

『山本『!』お前武器持ってねーだろ』

『まーな。今あんのは10年後のオレが使ってた匣が2つ。1つはまだ開かねーけど…それと練習用の刀が一振りだ』

『こいつを見つけたぞ』

 

 そう言ってリボーンが山本に投げ渡したのは一本の竹刀。

 

『時雨金時!!』

「え?竹刀…?」

「あれはただの竹刀じゃねぇぞ。あの竹刀は鋼鉄でできていて、普段は何の変哲もないただの竹刀だが、時雨蒼燕流で抜いた時のみ刀身がつぶれ真剣に変形する特殊な日本刀だ。10年後の山本は持っていた雨系リングとの相性が悪くて使っていなかったが…」

「このときの彼─ボンゴレリングを持ってる山本なら、使いこなせるのではないか、と考えたわけか」

「そーいうことだ」

 

 リボーンの説明を聞いて納得する翼。

 その後ツナ達は、京子捜索班にツナとラル、雲雀捜索班に獄寺と山本に分かれ、捜索に向かった。




うーん…どうしよ…この話と平行(というか気分転換(?))して作ってた本編の話がもう4つもたまってる…
東京スカイタワーの面積に関しては元ネタ(で合ってるはず)の東京スカイツリーを元にしてます。
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