戦姫燈炎SYMPHOGEAR!   作:生粋の名無し

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どうも、生粋の名無しです。

大っっっ変遅くなってしまい、申し訳ありません!
気づけば前回の投稿から約五ヶ月。
その間、気力の上下が激しかったり他の作者の作品を読んだりで時間がかかってしまいました。


ツナの過去(10年後編):⑭

「おかしい…沢田の乗るロスマンズは2サイクルエンジンの筈…それにしては、電気バイク程の音しか出していない…」

「それはジャンニーニが発明した超高性能サイレンサーのお陰だな。その他にも、バイク自体が音だけじゃなく炎の反応も金属反応もしないよう設計されてるぞ」

「敵のレーダーには映らない、まさに忍者のようなステルスマシンだね♪」

 

 翼が抱いた疑問に答えるリボーンと白蘭。彼らは現在、移動するツナの頭上から戦況を眺めていた。

 するとその時、基地の方で標的の炎の解析を終わらせたスパナから、そのデータを複製し(デコイ)を飛ばしたとの連絡が。

 

〔レーダーに敵を確認。3方向に散った〕

〔やはり、しらみつぶしにするつもりだな…よし、獄寺君はその地点で待機!山本君は1ブロック先を左折し3ブロック先の交差点まで行ってくれ!迎撃パターンBだ!綱吉君は速度維持で前進!!〕

「すごいな…彼は戦況をよく見て命令を出している」

「やる時はやる男だぞ。正一は」

〔3秒後に停止するぞ〕

【よ…よーし…!】

 

 入江の指示を聞き、気を引き締めるツナ。

 

〔2……1…………ストップ!!〕

 

 入江の指示に合わせて急ブレーキをかけ停止─

 

〔ダミーをあげろ、綱吉君!!〕

 

 懐からダミー発射装置を取り出し、蓋を開けてボタンを押すと、上空に人型のバルーンが射出された。

 

〔回避パターンFをとりつつ攻撃(アタック)!!〕

『了解!』

 

 そしてすぐさまその場から離れ、建物の影に隠れると─先程ダミーを放った場所の右手側から、トリカブトが空を飛んで現れた。

 そしてトリカブトは、そのまま入江の思惑通りダミーを破壊する。

 破壊してからやっと、自分の見つけた物がダミーだと気付いたトリカブトだが、もう遅い。

 彼の背後には既に─

 

 

 

おそい

 

 

 

─すでにハイパー化していたツナが、建物の裏を回って迫ってきていた

 

 

 

 ツナはそのままトリカブトの背中に急接近すると、容赦のない一撃を入れ、遥か前方にあったビルの窓まで吹き飛ばし叩きつける。

 

「やった!」

「先手はこちらが取ったか!」

 

 その光景を見ていた響達が声を上げるが…

 

「まて!あんだけ激しくぶつけられたってのに─」

【このビル…壊れない…?】

 

 ツナとクリスが同じ疑問を抱いていると、直ぐ側にチェルベッロの二人が現れる。

 

『雷面の高層ビルは、雷属性の"硬化"の炎でコーティングされており─』

『通常のビルの20倍以上の強度を誇っているのです』

「「「「「20倍!?」」」」」

「ど、どうしよう!?ツナ、遠慮なく叩きつけちゃったけど…」

 

 チェルベッロの説明を聞き、トリカブトの心配をする響。

 当のトリカブトは、窓に()()()()を残しながら、少しずつずり落ちていく…

 

 

 

素朴の者よ

 

 

 

 しかし、トリカブトがそう呟いた直後、窓に貼り付いていたシミが"ベロン"と剥がれ、細長いナニカに変わると、群れをなして"8の字"を空中で描き始める。その正体は─

 

「ウミヘビだ!」

「ちょ、ちょっと待って!?ト、トリカブトさんが…!」

 

 翼達がウミヘビに視線を向けていると、響が青ざめた顔をしながらトリカブトを指差す。

 そこには─

 

 

 

 

 

 

顔と仮面、そしてフードのみ原型を残し─肉体が消え、脊椎を露にしたトリカブトの姿があった

 

 

 

 

 

 

「ヒッ!?」

「あれは…幻術、なのか?それとも…」

『か弱き者よ』

 

 あまりにも現実離れした光景に響達が驚きを隠せないなか、トリカブトの生み出したウミヘビ達がツナに迫り来る。

 そんなウミヘビ達の頭は、うっすらと帯電していた。

 

【あれは─雷属性の炎!!】

 

 その事に気付いたツナが直ぐさま横に回避すると、狙いをはずしたウミヘビ達は、彼の背後にあったビルへと突撃していき─通常の20倍以上の硬さがある筈のビルを意図も容易く貫通していった。

 

「ウソ!?あのビルをあっさり…」

「─!沢田、後ろだ!」

 

 ウミヘビの突撃によって支柱を壊されたビルの上層階が、ゆっくりとずり落ちていく。

 その光景にツナと響達が気を取られていると、翼があることに気付く。

 ビルを見ていたツナの背後から、先ほどの群れとは別のウミヘビ達が迫ってきていたのだ。

 その事に気付いたツナは直ぐに回避行動をとるが、ビルを貫いた群れも合流したウミヘビ達は、縦方向と横方向から等間隔で列をなしながらツナの周囲を飛び交っていく。

 

『ぐっ!』

幻魔─ウミヘビ方眼(レーテ・セルペンテ・ディ・マーレ)

 

 そして気がつけば、ツナは結合したウミヘビによって作り出された檻の中に閉じ込められていた。

 

「なんと巧妙な…!」

「─見て!あの檻、少しづつ狭まってきてるよ!」

 

 ウミヘビの見事な連携に翼が驚く中、響の指摘通り、ウミヘビの檻はツナに向かって徐々に狭まってきていた。

 その事にはツナも気付いており、どうやって脱出するか悩んでいた。その時─腰のチェーンに付けられていたボンゴレ(ボックス)が、"クンクンッ"と動いた。

 

『ナッツ!!─わかった!たのむ!!』

 

 そんな匣の意図を感じ取ったツナは、匣をチェーンから外すと窪みにリングを押し当て、匣の中に炎を注入する。すると直ぐに蓋が開き、中からは─

 

 

 

 

 

 

今やツナの相棒として響達に浸透している─『天空ライオン(レオネ・ディ・チェーリ)』のナッツが、Ver.(バージョン)V.(ボンゴレ)の姿で飛び出した

 

 

 

 

 

 

『ガオ!』

「ナッツ君!」

「さっきも一回出てきてたけど、ツナはちゃんと仲良くなれたんだ!」

「─ん?あいつ、あたし達が知ってる姿とは少し、違くねーか?」

「おめーらが知ってるナッツは、BG(ボンゴレギア)となって進化した姿だからな」

『GURURURU─GAOO!

 

 響達が話をしていると、ナッツがツナの前方に向け雄叫びをあげる。

 すると─ナッツの放った大空の『調和』の力が付与された咆哮によって、檻の一部が空気と調和され脆くなり、ツナはそこをぶち破って脱出した。

 

『終わりだ』

 

 そして、目の前のトリカブトに迫る─しかし次の瞬間、トリカブトが背にしていたビルから、ウミヘビ達が窓を突き破って奇襲を仕掛けてきた。

 

「沢田が第一、第二陣に気を取られている隙に、残りのウミヘビを仕込んでいたのか!」

『くっ!』

 

 奇襲に驚かされたツナは、何とかウミヘビの直撃を回避したものの、割れたガラスの破片に頬を掠らせる。

 そんな彼に息を継がせぬように、檻と化していたウミヘビ達が奇襲組と合流し、ツナへと迫る。

 その攻撃を回避しようとツナが周囲を見渡すが、ウミヘビ達は彼の周囲を全方向から取り囲んでおり、隙間はどこにもなかった。

 

【よけきるのは無理か…なら─】

『やるぞ、ナッツ』

『ガオッ』

 

 避けられないと理解したツナは、肩にいたナッツを左手の甲に移動させ、この圧倒的不利を打開する準備を始める。

 

『ナッツ─形態変化(カンビオ・フォルマ) 防御モード(モード・ディフェーザ)

「この詠唱…!」

「ってことは!」

 

 ツナが呟くと、ナッツの頭に埋め込まれていたクリスタルが、ボンゴレの紋章を浮かび上がらせながら輝きを放ち、ナッツが咆哮を上げながら徐々に形を変化させていく。

 そして、ボンゴレの紋章と"Ⅰ"が刻まれた盾のような形に変化すると、大空の炎を放出してマントを形取りツナを覆い隠す。

 そこへ、ウミヘビ達が全方位から攻撃を仕掛けてきた。

 それにより、マントに覆われたツナは針の筵状態となってしまう。

 しかしその直後、翻されたマントによってウミヘビ達は意図も容易く吹き飛ばされ、マントに覆われていたツナが無傷の状態で現れたのだ。

 

「やはり無事だったか!」

「マントから漏れでてる『大空の炎』が一瞬でウミヘビを調和して、ビルと同じコンクリートに変えたんだよ♪」

「そうだ。そしてあれこそ、全てに染まりつつ全てを飲み込み包容する大空─」

 

 

 

Ⅰ世のマント(マンテッロ・ディ・ボンゴレ・プリーモ)!!!

 

 

 

『サンキュー、ナッツ─次はオレの番だ』

 

 ライオンの姿に戻ったナッツに礼を伝えたツナは、両手から炎を吹かせ、トリカブトへと迫る。

 

『哀しき者よ─』

『お前がな』

 

 トリカブトは、迫るツナに噛みつこうとして来たが、ツナは空中で回転しながらそれを回避。そして、背後に回ってビルの柱に勢いよく着地すると、直ぐ様体制を切り替え、トリカブトの頸部に右腕をぶつけそのまま真っ直ぐ飛行する。

 

『怪物ならば─加減はなしだ』

 

 そして、炎を込めた右ストレートをトリカブトの後頭部に容赦なく叩き込んだ。

 その一撃で、首だけのトリカブトはビルを一つ突き破り、轟音をたてながら道路に着弾する。

 ちなみに、ツナがトリカブトを殴る際に込めた炎圧は─

 

「30万F(フィアンマ)V(ボルテージ)、か…瞬間的な火力とはいえ、通常時のX(イクス)-BURNER(バーナー)の炎圧を上回るとは…」

〔ボンゴレと交戦中の敵の炎反応、消滅〕

「よし!(やっこ)さんの戦力が一つ減ったな!」

〔よくやった、綱吉君!〕

『だが、標的(ターゲット)を倒さなければ─勝利とはならないんだな』

〔うん〕

『その通りです』

 

 トリカブトの確認に来ていたツナが入江に問いかけると、いつの間にか背後に来ていたチェルベッロの一人が答える。

 

『標的ルールでは、先に敵の標的の胸に灯る"標的の炎(ターゲットマーカー)"を消した方が勝ちとなります。入江正一氏も、デイジー氏も健在なので、バトル続行です』

「そ、そうだよね…まだ油断はしちゃ駄目なんだよね!」

 

 チェルベッロからの説明が終わり、彼女がその場から立ち去った後、ツナは入江に考えている今後の方針を伝える。

 

『このまま空中から、敵の標的に向かう』

〔それはダメだ!!〕

「え!?な、何で駄目なの!?」

〔敵が二人以上残っている限り、はさみうちにされる危険性がある…炎を消して、バイクで向かうんだ!〕

「そうか…いくら沢田とはいえ、未だ実力の図り知れぬ敵を二人も相手取るなど、荷の重い話だ…最悪の事態を考えた上での指揮…入江正一、なかなかにやるな」

『…わかった』

 

 翼が入江の指揮に感心するなか、ツナは彼に言われた通りバイクで移動するため、置いてきた場所に急いで戻り始める。

 だが、その道中で事件は起こった。

 メンバー回線で、ある男の名前が聞こえてきたのだ。その男の名は─

 

 

 

幻騎士!!

 

 

 

 ヘッドフォンから聞こえた名前にツナと響達が驚きを露にする。するとその直後、繋がっていた回線が切られ、ノイズ音に変わってしまった。

 

「今の声って、山本さんの…!」

「それよりもあいつ─幻騎士って、確かにそう言ったよな」

「ああ…だが何故、奴がこの戦いに…!?」

「ど、どうしよう!早く山本さんの援護に行かないと…!」

「その必要はねーぞ」

 

 慌てる響達に、リボーンが冷静に告げる。

 

「山本もスクアーロの修行でパワーアップしてんだ。前みたいに無様をさらすわけがねぇ」

「でも!」

「そんなに気になるなら、今度にでも見せてやるぞ」

 

 心配する響にリボーンが返した内容を聞き、クリスが首をかしげる。

 

「見せてやるったって、どうやってだ?今のツナの動きを見るに、山本(あいつ)の援護には向かってねーようだから、またこの空間に来て見るってのも無理なんだろ?」

「確かに、ツナは山本のもとには行ってねぇから、ツナの記憶から見ることはできねー。だが二人の戦いは、控え部屋にいた俺やビアンキ達が見ている。そこで、レオンの出番って訳だ」

 

 リボーンがそう答えると、いつもの定位置であるボルサリーノの上にいたレオンが彼の右手に移動し、一瞬の内に片手持ち型の映写機に姿を変えた。

 

「…そういや、誰もなにも言わねーから黙ってたが─銃やら鉄球やらに変化するカメレオン(こいつ)は、一体なんなんだ?」

「そーいや、レオンについて話してなかったな─レオンは『記憶形状カメレオン』って言う、目にしたことがあるものなら好きなのに変化できる特殊なカメレオンだ。他にも、体内で特殊な加工や製造ができて、ボンゴレ伝統の素弾を体内に埋め込んで3日寝かせれば、死ぬ気弾が作れる。ツナの使ってるグローブや小言弾なんかも、レオンが生み出したんだぞ」

「Xグローブもか!?」

「スゴーい!」

「ちなみに、好きな形状はダウジング棒とスリッパらしいぞ」

「最後の情報はいらねーだろ!?」

 

 そんなこんなで、山本と幻騎士の戦いを誤魔化され、ツナの後を追うことになった響達。

 そして、ツナがバイクを見つけてから数分後─

 

 

 

〔ヒュ~!おつかれ、小次郎〕

 

 

 

─ツナのヘッドフォンから、いつもの山本らしい、のんびりした声が聞こえてきた。

 

『山本…勝ったんだね!』

「まさか、あの幻騎士を倒してしまうとは…」

 

 ハイパー化を解き、バイクに乗って移動していたツナが安堵の表情を浮かべ、ツナですら苦戦した相手を倒した山本に驚く翼達。

 すると、通信越しに幻騎士の声がうっすらと聞こえてくる。

 

〔なぜだ…ボンゴレといい貴様といい…なぜトドメをささない…〕

 

 疲労しきった声で問いかける幻騎士に、山本はただ一言で答えた─

 

 

 

 

 

 

オレ達は人殺しじゃねーからな

 

 

 

 

 

 

「山本さん…」

〔─後悔するな…オレは白蘭様のため、いずれ必ず目的は遂行する…〕

〔ああ、望むところだ!〕

 

 幻騎士からの宣戦布告を真っ正面から受けとめた山本に、呆れたように笑うクリス達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、すぐに彼女達の顔から笑顔が消えることになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メキャメキャメキャ

〔がっ─ぐああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如として、ナニカが生えるような音と、幻騎士の悲鳴が聞こえてきたのだ。

 

 

 

「何、この音…!?」

〔おい幻騎士!!何だ!?どうしたんだ!?〕

 

 聞き慣れない音に困惑する響達と、何やら幻騎士に必死で呼び掛ける山本。そんな山本に、入江が問いかけた。

 

〔山本君!幻騎士に一体何が起こってるんだい!?〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔身体中に草が生えてる…殺気がねーし─幻騎士の幻覚じゃねぇ!〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だと!?」

 

 山本からの状況報告に、戸惑いを隠せない響達。

 

「いきなりどうして…!?」

「─僕が桔梗チャンに頼んどいたんだよ。もし幻チャンが使えなくなったら─いつでも消せるよう彼の鎧に、雲の増殖が備わった種─雲桔梗(カンパヌラ・ディ・ヌーヴォラ)を仕込んどくようにって」

『っ!?』

〔白蘭様がオレを殺すはずはない!!─桔梗!!図ったな!!〕

 

 白蘭本人の口から放たれた事実に響達が凍りつくなか、丁度幻騎士にも桔梗からその事を伝えられたようだが─白蘭を異常なまでに崇拝する彼は、桔梗の言葉を信じようとしない。

 

〔残念だな桔梗!!白蘭様は必ず、またオレを救ってくださる!!この幻騎士こそが白蘭様の最も忠実なる僕!!〕

 

 身体中を植物に侵食され続けながらも、自らの主への忠誠を叫び続ける幻騎士。

 その主である白蘭よって死に瀕しているにも関わらず、忠誠を誓い続ける幻騎士の声に、なんとも救われない気持ちになるシンフォギア組。

 

〔我は白蘭様と共にあり!!〕

 

 

 

そんな彼の叫びは、それが最後となった。

 

 

 

バキャッ

〔がっ!〕

 

 幻騎士の声が消え、変わりに植物の音が大きくなっていく。そして─

 

〔幻─〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弾け飛ぶような音が響きわたり、それと同時に植物の音も消滅した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔幻騎士ぃぃぃ!!〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔─幻騎士の炎の反応が…消えた…〕

 

 通信越しに、山本の叫びとスパナの報告が聞こえてくる。

 

『そん…な…』

〔…これが─僕達が戦っているミルフィオーレの─白蘭サンの正体だ…〕

「っ!!」

 

 呆然とするツナに、全て白蘭の仕込んだことであると入江が伝えた直後、クリスが白蘭の胸ぐらを勢いよくつかんだ。

 

「なんでだ…何で幻騎士(あいつ)を殺した!あいつは、死が迫っててもなお、お前を慕ってたんだぞ!なのにお前は…!」

 

 シンフォギア組の想いを代弁するかのように、怒りを露にするクリス。

 そんな彼女を前にしても、怯む気配のない白蘭は飄々とした様子で答える。

 

「そりゃあ、ほら─」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…飽きたから、だと…?」

 

 白蘭の答えた理由に、怒りを通り越して困惑する翼達。

 

「そっ!…確かに幻ちゃんはよくやってくれてたよ?小さい器なりにはね─でも彼、見て分かるように思い込みが激しい上に、山本くんにあっさり負けちゃうしさ─興味なくなっちゃって、()()()んだ」

 

 そんな彼女達に、いつものような捉え所のない態度で話す白蘭。

 しかし、()()()()をよく知るユニの目には、そんな彼の背中から後悔の念が滲み出ているように見えた…

 

「ふざけんなよ…救うだけ救っといて、いらなくなったら処分なんざ…人ってのは道具やオモチャなんかじゃねぇんだぞ!」

 

 そんな白蘭に、我慢の限界を迎えたクリスが拳を振り上げる─その時、

 

 

 

『─勝とう』

 

 

 

 今まで黙っていたツナが、決心したかのように口を開いた。

 響達や、今にも白蘭を殴ろうとしていたクリスも、彼から手を離しツナに意識を向ける。

 

『世界のためとか…7^3(トゥリニセッテ)とかいわれてもピンとこなかったけど…白蘭がみんなをひどい目に遭わせてるのはまちがいないんだ!!』

〔…綱吉君〕

「ツナ…」

〔─よし!!一気にたたみかけよう!!〕

 

 ツナの言葉を聞き、気を引き締めた入江は新たな指示を出してくる。

 

〔標的を先に倒しさえすれば勝ちなんだ!!─現在、僕らと奴らは5対2!!数的に、2対1で標的と戦える僕らの方が、1対3で戦わなければならない敵よりずっと早く倒せる!!〕

「更に、ボンゴレ(こちら)側の消耗は極めて少ない…」

〔しかも敵の攻撃者(アタッカー)である桔梗は、まだ囮に翻弄されて僕の位置を把握できていない〕

「これなら!」

「大将を叩く絶好のチャンスじゃねーか!」

〔獄寺君は守備を続行してくれ!!綱吉君と山本君で、一気に空中から敵標的を撃破する!!〕

〔〔『おお!!』〕〕

 

 入江の指示を聞いた三人が、自らを鼓舞するようにして答える。

 その後ツナは、すぐさま死ぬ気丸を飲んでハイパー化すると、バイクから降りて空中に浮かぶ。

 

〔ここまでくれば、ステルスバイクに乗ってレーダーから隠れる必要はない!!綱吉君と山本君は、空からコンタクトに映るナビに従って、標的に向かうんだ!!〕

〔『了解!!』〕

 

 そしてコンタクトレンズに映された地図をみながら、ツナは敵の標的に向けて飛んでいく。

 そんな彼を見たシンフォギア組の殆どが、ツナ達の勝利を疑わない中、一人考え込んでいる人物がいた。

 

「どうしたんですか、翼さん?」

「いや…何やら、上手く事が運びすぎている気がしてな…」

 

 響に問いかけられた翼が、自分が抱いた疑問を口にする。

 

「敵はイタリア最大のマフィア組織の本部を、壊滅状態にまで追い込んでいるのだぞ?そのような輩が、沢田達にこうも容易く追い詰められるものなのか…?」

 

 

 

 不安を抱く翼だったが─その不安は的中することになる。

 

 

 

 皮切りとなったのは、スパナの一言からだった。

 

〔ボンゴレが標的から遠ざかっている…〕

「えっ?」

 

 ツナの視点しか視ることのできない響達には分からないが、どうやらツナはルートから外れてしまっているようだ。

 

〔本当だ…綱吉君、どーしたの?コースを外れてるよ〕

『そんなはずはない。ナビのルート通りに…』

 

 そこまで答えたところで、ツナが違和感を感じ取った。

 

『さっきから同じ場所を、ぐるぐる回っている気がする…』

〔な!?こ…こんな時に…コンタクトの故障?〕

「あと少しだってタイミングで…!」

 

 ヘッドフォンの奥から、スパナの嘆きが聞こえてくる。

 丁度そのタイミングで、別のルートからミルフィオーレの基地に向かっていた山本からの通信が入ってきた。

 

〔見えたぜ、ミルフィオーレの基地ユニットが。攻撃していいのか?〕

〔ちょっと待ってくれ山本君。綱吉君のコンタクトの調子がおかしいんだ。今、新しいデータを送って修復するから、それまで待機だ〕

〔オッケ!〕

 

 入江の指示を受け入れた山本。しかしその直後、不穏な報告が入ってきた。

 

〔すごい勢いでこちらの囮が破壊されている!もうあと5個しか残ってない!〕

〔なんだって!?〕

「いきなり!?」

〔桔梗って男の仕業か!!〕

 

 入江の叫びに重なるようにして、機械的な警告音が複数聞こえてくる。

 

〔山本君!やはり標的への攻撃を開始してくれ!!すぐに綱吉君も向かわせる!!〕

〔オッケー!!〕

〔…またやられた。残る囮は3つ!〕

「速い…!」

「くっ!やはり奴らは手を抜いていたのか!」

〔桔梗と基地(ここ)との距離が2km(キロ)を切った…!!〕

「近い!」

 

 状況が息つく間もなく変わる中、守備を担当している獄寺に入江が連絡をいれる。

 

〔獄寺君!!桔梗が防衛ラインを越え、攻めてくるぞ!!〕

〔ああ…かすかに爆発が見えてる〕

〔相手より先に標的を倒しさえすればいいんだ!山本君達が標的を仕留めるまで、奴を足止めしてくれ!!〕

〔んなこと、てめーにとやかく言われなくてもわかってる。奴はここから一歩も通さずに倒す〕

 

 入江に答えながらも、覚悟のこもった声で返し、通信を切った獄寺。

 

「獄寺さん…!」

「頼むぞ…!」

 

 そんな彼に、ツナのもとから離れられない響達は祈るしかなかった。

 しかし─それから1分経ったかという所で、再び獄寺との通信が繋がり─

 

〔くそうっ!!ぬかれた!!─すまねぇ入江…くそっ!!〕

「そんな!?」

「あんだけカッコつけといて何やってんだ!」

 

 獄寺の報告に響達が頭を抱えるなか、入江はどこか落ち着いた声で応える。

 

〔了解だ…でも、きっと大丈夫だ。ちょうど今、綱吉君のナビが直ったところだ〕

「やっとか!」

〔これでボンゴレと山本─2人で標的を攻められる〕

〔桔梗がここへ来るよりも先に、標的を倒せるさ!!〕

 

 入江達からの報告に、今度こそ勝利を確信する響達だったが、彼女達の確信はツナの一言によって打ち砕かれることとなる。

 

『…ちがう!ナビが壊れてるんじゃない!!』

「何っ!?」

【何かがおかしい…何だ…この異様な感じ…】

 

 響達が困惑するなか、ツナが周囲の異様さに気づき始めた直後。周囲のビル─否、空間そのものが歪み始めた。そして─

 

 

 

 

 

 

『哀しき者よ』

 

 

 

 

 

 

 聞き覚えのある声が、ツナ達の耳に入ってきた。

 声の主に驚きを隠せないツナに、入江からの通信が入る。

 

〔綱吉君、一体何が起こってるんだ!?そっちの状況を伝えてくれ!!〕

『─トリカブトだ!!』

〔えっ!?〕

『まだ奴を倒せてなかったんだ…恐らく、オレは今─』

 

 

 

トリカブトの─幻覚空間の中にいる!!

 

 

 

 現状を入江に報告したツナはすぐに通信を切ると、グローブの炎をふかせ、高速飛行による幻覚空間からの脱出を狙うが、いくら飛んでも空間から抜け出せる気配がない。

 

「くそっ!まんまと仮面男の罠にはまっちまった!」

『ボンゴレ基地は!?そっちはどうなってる!?』

 

 脱出方法を探しながら、入江達のことを気にするツナ。

 

〔…桔梗は目前に迫っている…最終トラップを破られ、もう逃げるしか打つ手はない…〕

『何だって!?』

「いよいよ不味くなってきやがったぞ…!」

〔君の方はどうなんだい?〕

『─ダメだ…超高速で異空間を突っ切ろうとしてみたが、脱出もできずトリカブトも現れない…恐らくヤツの狙いはオレの足止めだ…これじゃ敵の標的に向かえない!!』

〔くそう!!ミルフィオーレの戦法の方が上手だったっていうのか!!〕

〔距離300!!〕

 

 ツナが幻覚空間からの脱出に手間取っている間にも、敵は入江達のいる基地に迫ってくる。そして─

 

〔獄寺君!!〕

 

 入江の叫び声が聞こえた直後─爆発音が聞こえ、通信にノイズがかかってしまった。

 

「今の音…まさか、基地が襲われたのか!」

「それに、さっきの入江さんの言葉…もしかして、獄寺さんに何かあったのかも…!」

 

 響達が入江達を心配するなか、ツナは一刻の猶予もないことを悟り、奥の手による脱出を図る。

 

『オペレーションX─』

 

 空中で体勢を整え、柔の炎の放出と剛の炎の蓄積を開始するツナ。その途中、通信のノイズ音が薄れ始める。

 

〔─君の…─か?…〕

「この声…もしかして、入江さん!?」

「よかった、無事だったんだ!」

 

 声が聞こえ安心しかけた響達だったが、彼が無事ではないことはすぐに理解した。

 回復した通信からは、マイク越しでもわかるほど荒れた息が聞こえてきたのだ。

 

〔逃げきって…みせる…!〕

「入江さん…!」

〔…勝つぞ…絶対に勝つんだ!!〕

「チャージはまだ終わんねーのかよ!?」

「頼む!早く…!」

 

 聞こえてくる入江の必死な声に、逸る気持ちを隠せない響達。すると、ツナのヘッドフォンから準備完了のアナウンスが聞こえた。

 それを聞いたツナは、直ぐ様X-BURNERを前方へ放つ。

 ツナの放った剛の炎は、轟音をたてながら幻覚空間を意図も容易く貫き、ビルも数棟穿いた。

 

『異空間を脱出した』

〔ハァ…ハァ…よくやった、綱吉君…山本君と、標的を倒すんだ…〕

『─ダメだ!!』

 

 入江からの指示に異を唱えたツナは、彼に代わって山本に指示を送る。

 

『山本!!敵の標的を頼めるか!!─オレは正一のいる基地に戻る!!』

〔何を言ってるんだ、綱吉君…僕のことより、先に敵の標的を倒すんだ!!〕

 

 敵を倒すことを必死に訴える入江。そんな彼にツナは─

 

 

 

仲間を見捨てるわけにはいかない!

 

 

 

「そうだよ!大切な仲間が危険な状況なのに、放っておける訳ない!」

〔ああ、行ってくれツナ!標的はオレ一人で充分だ!!〕

〔……君達…〕

『頼む!!』

【間に合ってくれ!!】

 

 通信を終わらせたツナは、仲間達の無事を祈りながら入江の元へ向け飛行する。

 

 

 

 

 

 

 飛行すること数秒、中破した基地ユニットを横目に見ながら通り越し、十字路を右折した先で目にしたのは─

 

 

 

腹部から大量の血を流し、道路上でうつ伏せに倒れている入江の姿だった

 

 

 

「そんな…」

「一足遅かったか…!」

『正一!!』

 

 

 

『ハハン!もう終わりましたよ』

 

 

 

 ツナと響達が目の前の光景に唖然としていると、背後から声が聞こえた。

 

『おまえ!!』

 

 その声の主が、入江を手にかけた張本人であることを理解したツナが攻撃を仕掛ける。しかし…

 

『もう終わりといったでしょう…あなたと闘う理由はありません』

『くっ…』

 

 桔梗はツナの攻撃を容易く腕で防ぐと、そう答えた。

 そんな桔梗に憎ましそうな視線をぶつけながらも、闘う意思がないことを悟ったツナは入江の元へと向かう。

 

『正一!!』

『お待ちください』

 

 そんな彼の前に立ちふさがるように、チェルベッロの一人が現れる。

 

『入江氏の標的の炎を厳密にチェック致しますので、おさがりください』

『くっ…こんな時に…!!』

「だったらとっとと終わらせやがれ!」

「このままじゃ、入江さんが…!」

〔ツナ!!〕

 

 チェルベッロから告げられた内容にツナが歯噛みしていると、山本からの通信が入ってくる。

 その内容は─ミルフィオーレの標的を倒したという報告だった。

 

「敵の標的が倒されたのも同時だと…!?」

「それじゃあ…」

「この闘いは─引き分け、ということか…?」

『野球バカにしては…よくやったじゃねーか』

 

 山本からの報告に響達が戸惑っていると、傷だらけの獄寺が歩いてきた。

 彼を見つけたツナは、道路に着地すると、すぐに死ぬ気を解いて獄寺に駆け寄る。

 

『獄寺君、無事だったんだね!!』

『申しわけありません、10代目!!』

『よかった!!本当によかった!!』

 

 暗い表情で謝る獄寺だったが、ツナは彼が深い傷を負ってないことを知ると心の底から安心した表情を浮かべる。

 

『オレなんかより…入江の野郎が…』

「そ、そうだよ!早く治療しないと!」

 

 獄寺が無事だったことに安堵していた響達だったが、彼の言葉を聞いて直ぐ様倒れている入江を見る。

 仰向けにされ、未だ血を流し続けている入江の横では、チェルベッロが彼の容態を注意深く確認していた。

 

『標的の炎は体内の全生命エネルギーが2%以下になると消滅します』

「2%って…」

『入江氏の標的の炎は2%を大きく下回り、下降し続けているため、消滅と認めます』

『そんな…』

「もういいだろ!?早くしねーとホントに死んじまうぞ!?」

『正一君!!しっかりして!!死んじゃだめだ!!』

〔こちらもです〕

 

 離れたチェルベッロに変わるようにしてツナが入江に駆け寄り呼び掛けていると、ミルフィオーレ側の確認をしていたチェルベッロから報告が入る。

 

〔デイジー氏の標的の炎も─消滅と認めます〕

「そ、それじゃあやっぱり…」

「この試合─引き分け(ドロー)となったか…」

 

 

 

『ハハン!早とちりですよ、審判』

 

 

 

 勝つことはできなかったが、ミルフィオーレに勝利を譲ることもなかった結果に少し安心していた響達。しかし、ツナ達の側に降りてきた桔梗が告げた事実に、言葉をなくしてしまう。

 

 

 

 

 

 

『デイジーは"不死身の肉体(アンデッドボディ)"を有していましてね─死ねないのが悩みだという変わった男なのです』

 

 

 

 

 

 

「不死身…だと!?」

 

 信じがたい事実に混乱する響達。そんな彼女達に、デイジーの"不死身の肉体"のネタを白蘭が暴露する。

 

「原理は簡単なことさ─デイジー自身の『晴の活性』の力を、晴のマーレリングが増強させて、瞬時に傷を癒してるんだよ」

「─そうか!チョイスが始まる前にリボーンが言っていたのは、こういうことだったのか!」

「そんなの、前情報がなけりゃ勝つことなんてできっこねぇじゃねーか…!」

『おわかりいただけましたか?これが(リアル)6弔花の─真の力(リアルパワー)なのです』

 

 絶望する響達にそう告げる桔梗の背後にはトリカブトの姿が。

 

『これにより、チョイスバトルの勝者が決まりました』

 

 そんな彼らを置き去りに、チェルベッロが結果を伝える。

 

『勝者は─』

 

 

 

 

 

 

ミルフィオーレファミリーです!!

 

 

 

 

 

 

 チェルベッロから最悪の結果が告げられる。

 その後、ツナは必死に入江に呼び掛け続け、しばらくして入江が目を覚ました。

 

『う…』

『正一君っ!!』

 

 ろくに動けない状態の入江に獄寺が拾ってきた眼鏡をかける。

 

『…チョイスは…どうなった…?』

 

 喋るのも辛い状態で、目を覚ました入江の第一声はチョイスの勝敗だった。

 そんな彼の言葉に一瞬言葉をつまらせたツナ達だったが、意を決して現実を伝える。

 

『…ゴメン、負けたんだ…』

『なんだって!?』

 

 ツナが告げた事実を聞き、入江は痛みを忘れて勢いよく上半身を起こす。

 

『そんなことは許されない!!勝たなきゃ…勝つんだ!!』

「ダメだよ入江さん!そんな身体で動いたら!」

『まだだ!!戦うんだ!!』

『おいお前っ!動くな入江!!』

 

 獄寺が必死に押さえようとするが、その拘束を振りほどかん勢いで荒れ狂う入江。

 その間に、チョイスバトルが終わったことによる全通話回線開放が行われる。

 

『白蘭サン!!僕はまだ戦える!!』

『ダメだ正一君!!動いたらお腹から血が!!』

『てめー、死にてーのか!!』

 

 

 

死んだっていいさ!!白蘭サンに勝てるなら、喜んで死ぬ!!

 

 

 

 獄寺の投げ掛けた問いに、血反吐を吐きながら迷いなく入江は答えた。

 予想だにしない返答に、獄寺だけでなくツナも困惑してしまう。

 

「入江さん、何を言って…」

『喜んで…』

【正一君…何、言ってるんだ…】

『…わからない…わからないよ…』

 

 

 

 

 

 

なぜこんなになってまで、白蘭を倒すことに執念を燃やすのか─わからないよ!!

 

 

 

 

 

 

 血を吐き出しながら、うわ言のように呟き続ける入江を見て、ツナが声を荒らげる。

 

『…え?』

『確かに白蘭は悪い奴だし、7^3(トゥリニセッテ)を奪われたら大変だって、言葉ではわかるけど…()()()()()()()()()…』

「しっくり、こない…」

『人類のためとかいくら理屈を聞いても…自分には遠い話のようで…ついていけなくなる時があるんだ…』

 

 ツナの叫びによって冷静さを取り戻した入江に、ツナがそう伝えると、彼の瞳に動揺が浮かんだ。

 

『10代目のおっしゃる通りだ…過去に戻るためってならいいが、この時代のことを片付けるために、わざわざガキのオレ達が戦うってのはいまいちピンとこねぇぜ…』

『─そうか…そうだったね…』

 

 そして、ツナに続くように呟いた獄寺の疑念を聞き、入江は一度目を閉じ、ゆっくりと開く。

 

『僕はこの10日間、忙しさにかまけて話すことを放棄してた─いや…君達ならわかってくれると勝手に思い込んで、甘えていたのかもしれない…』

 

 入江はそう言って、傷口に手を置いて止血を促しながら息を整え始める。

 

『正一君、教えてよ─どうしてそこまでして白蘭を…?白蘭と一体何があったの?』

 

 そんな入江に、ツナが全員が抱いている疑問をぶつけた。

 

『…すべて話すよ…いやむしろ、聞いてもらいたい…』

 

 そして、入江は話しはじめる。彼が白蘭を倒すことに命を賭けている理由を…

 

 

 

 

 

 

『話は─11年前にさかのぼるんだ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




山本と幻騎士の戦いは入れるかどうかかなり悩みましたが、入れたら入れたでかなり文字数が増えて過去編の話数が増える恐れがあったのでやめました。でも何処かのタイミングで書く予定です。
次の投稿は前回伝えた通り、本編の続きを明日投稿します。
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