「我ら武装組織『フィーネ』は、各国政府に対して要求する!そうだな─さしあたっては、国土の割譲を求めようか!」
「バカな!」
「もしも24時間以内にこちらの要求が果たされない場合は、各国の首都機能がノイズによって不全となるだろう!」
そんなマリアの宣告を、各国の最高権力者達が映像越しで確認していた。
「─どこまでが本気なのか…!」
「私が王道をしき、私達が住まうための楽土だ!素晴らしいと思わないか!?」
マリアは翼にそう問いかける。
「─何を意図しての騙りか知らぬが…」
「私が騙りだと?」
「そうだ!ガングニールのシンフォギアは、貴様のような輩に纏えるものではないと覚えろ!」
《Imyuteus ameno─》『待ってください翼さん!』
『今動けば、風鳴翼がシンフォギア装者だと、全世界に知られてしまいます!』
「でも、この状況で…!」
『風鳴翼の歌は!─戦いの歌ばかりではありません!傷ついた人を癒し、勇気づけるための歌でもあるのです!』
「…っ!」
「確かめたらどう?私の言ったことが騙りなのかどうか」
マリアと翼は、互いの目を見つめあう。
「ならば─会場のオーディエンス諸君を解放する!」
その言葉を聞いた観客達がざわめきだす。
「ノイズに手出しはさせない!速やかにお引き取り願おうか!」
「何が狙いだ!」
「フッ…」
『何が狙いですか?こちらの優位を放棄するなど、筋書きにはなかったはずです…説明して貰えますか?』
「このステージの主役は私…人質なんて、私の趣味じゃないわ!」
『血に汚れることを恐れないで!』
ナスターシャがそう言うが、マリアは反応を示さない。
『ハァ…調と切歌を向かわせています。作戦目的を履き違えない範囲でやりなさい』
「了解マム…ありがとう」
マリアは小さな声で、ナスターシャに感謝を述べた。
一方その頃、会場裏では緒川が弦十郎に連絡をいれていた。
「人質とされた観客達の解放は順調です」
『わかった!あとは…』
「翼さんですね…それは、僕の方で何とか『オレが何とかする』沢田さん?」
話にツナが─声音から、おそらくハイパーモードと思われるツナが割り込んでくる。
『オレなら、すぐにでも会場に行けるからな…だが、もしもの時のために緒川は避難し損ねている人を探しながら、そっちの方でも対処に向かってくれ「ちょっとツナ!?」』
「えぇ、分かりました…」
『頼んだ』
そう言って通話が切られる。
「さすが、マフィアの次期ボスですね…カリスマ性がある」
緒川はそう呟くと、会場の制御室にむけて走り出した。
ーヘリー
「ホントスゲーよな、アイツ…一瞬で見えなくなっちまいやがった」
クリスがそう呟く。
ツナは緒川との通話を切ると、すぐにヘリから飛び降り、一瞬にして抜き去ると十秒もたたない内に遥か彼方まで飛んでいったのだ。
『現場で検知されたアウフヴァッヘン波形については、現在調査中…だけど、全くのフェイクであるとは…』
藤尭の話を聞いた響は、自分の胸にそっと手を置く。
「─私の胸のガングニールがなくなったわけではなさそうです…」
『もう一振りの、撃槍…』
「それが─黒い、ガングニール…」
響はモニターに写っているマリア─正確に言えば、マリアが纏っているガングニールをじっと見つめていた。
その頃、緒川が制御室に向かっていると、二人の少女と思われる人影を見つけていた…
???side
「やっべ!アイツこっちに来るデスよ!」
「大丈夫だよ、切ちゃん…」
ツインテールの少女は、首にかけた─響達が持っているものと同じペンダントをつまみ、『切ちゃん』と呼ばれた金髪の少女─暁切歌に見せる。
「いざとなったら…」
「あわわ!調ってば、穏やかに考えられないタイプデスか!?」
「どうかしましたか!?」
切歌が『調』と呼んだ少女─月読調の行動に驚き、すぐさまそのペンダントをセーターの中に隠させた直後、緒川に話しかけられる。
「早く避難を!」
「あ、えっとデスね…」
「じー…」
「この子が、急にトイレ~とか「じー…」言い出しちゃってデスね!?「じー…」イヤー、参ったデスよ!アハハ…」
「え…?じゃあ、用事を済ませたら、非常口までお連れしましょう!」
「心配無用デスよ!ここいらでチャチャっと済ませちゃいますから大丈夫デスよ!」
「分かりました…でも、気を付けてくださいね!」
緒川はそう言って、制御室に向かっていった。
「はいデス~…ハァ、何とかやり過ごしたデスかね…」
「じー…」
「どうしたデスか?」
「私、こんなところで済ませたりしない」
「さいデスか…全く、調を守るのは私の役目とはいえ、毎度こんなんじゃ、体がもたないデスよ?」
「いつもありがと、切ちゃん」
「それじゃ、こっちも行くとしますデスかね!」
二人はそう言って、緒川走っていった方向とは逆方向に向かっていった。
切歌・調side out
「帰るところがあるというのは、羨ましいものだな…」
「マリア…貴様はいったい…!」
「観客は皆、退去した!もう被害者が出ることはない…それでも私と戦えないというのであれば、それはあなたの保身のため!」
「クッ…」
「あなたは、その程度の覚悟しか出来てないのかしら!?」
そう言ってマリアは、手に持っている剣の形をしたマイクを構え飛びかかろうとした…その時
「!?」
上空から降ってきた炎の弾がマリアの目の前を通りすぎる。その直後、モニターの映像が一つずつ途切れていく。
「な…っ!」
マリアが周囲を見渡すと、一瞬だけ炎が視認できた。そして炎が見えた場所の近くにあったスタンドカメラをよく見ると、繋がれていたケーブルが途中で真っ二つに焼ききれていた。
「無事か、翼」
「沢田!」
マリアが翼の方を向くと、額に炎を灯した少年─沢田綱吉が、いつの間にか翼の前に立っていた。
「どうやら、彼の方が、速かったようですね…」
制御室で、緒川は息を整えながらステージ上にいるツナの姿を見ていた。
「マム!彼はいったい…!?」
『わからないわ…彼に関する情報がどこにも書かれていない!』
「クッ!あなた、いったい何者!?」
「…」
マリアはマイクをツナに突きつけて問うが、ツナはマリアを一瞥すると、翼の方を向く。
「翼、お前は会場にいるノイズを倒してくれ」
「しかし…「頼む」…分かった。しかし無茶はするなよ」
「ああ」
翼はツナの返事を聞くと、ステージ前に集まるノイズに飛び込んでいく。
《Imyuteus amenohabakiri tron…》
翼がシンフォギアを纏う。彼女のシンフォギアもカラーリングが少し変わっており、白と青の面積が増えている。
翼はノイズの群れのなかに降り立つと、隙間を縫ってノイズ達を斬り捨てていく。
「一つ目の太刀 稲光より 最速なる風の如く」
『蒼ノ一閃』
エネルギー刃が通りすぎた道にいたノイズが一瞬にして灰になる。
「二つめの太刀 無の境地なれば 林の如し」
『逆羅刹』
そして脚部のブレードでノイズをどんどん殲滅していく…
その頃、ステージ上ではマリアとツナがにらみあっていた。
「もう一度聞くわ…あなた、いったい何者?」
「…」
ツナはなにも答えない。
「そう…なら、力ずくで聞き出しましょうか!」
マリアはマイクを投げ捨てると、マントを変形させツナに襲いかかる。
(マリア…お前は何故こんなことを…!)
ツナはマリアの攻撃を防ぎながら、彼女の目的について考えていた。
「戦いの途中で考え事かしら!?」
「しまっ─ガハッ!」
マリアは、ツナの隙をついてマントで彼の両手をかちあげると、無防備になった腹部に容赦のない蹴りを入れる。
それにより、ツナはメインスクリーンを貫通して会場裏に吹き飛ばされる。
「沢田!─おのれ!」
会場にいたノイズを倒しきった翼は、ステージに向かい飛び上がりマリアに斬りかかる。
マリアは翼の攻撃をかわしながらマントで応戦し、翼はその攻撃をギリギリのところで刀で防ぐ。
「このガングニールは、本物!?」
「ようやくお墨をつけてもらった─そうだ!これが私のガングニール…何者をも貫きとおす、無双の一降り!」
そう言って、マントを変形させ翼に飛びかかる。翼は攻撃を防ぐが、徐々に押されていく。
「クッ!─だからとて、私が引き下がる道理など有りはしない!」
『マリア、お聞きなさい…フォニックゲインは、現在22%付近をマークしています』
「なっ!(まだ78%も足りてない!?)」
「!」
ナスターシャの通信にマリアが驚くと、その隙をついて翼が後ろに飛び上がる。
「私を相手に気をとられるとは!」
翼は腿部パーツから2本のアームドギアを取り出すと、柄を繋ぎ合わせて双刃刀へと変形させ炎を纏わせ、振り回しながら脚部ブレードのバーニアによるホバー走行でマリアに突進していく。
「幾千、幾万、幾億の命 すべてを握りしめ振り翳す」
『風輪火斬』
炎を纏った刀がマリアを斬る。
「ウッ…クゥッ!」
「話はベッドで聞かせてもらう!」
そう言って翼がマリアに追い討ちをかけようとした直後、上空から複数の円形の鋸が翼に向かい飛んでくる。
「!?」
翼はそれに気づくと、手に持ったアームドギアで攻撃を防ぐ。
「首をかしげて 指からするり 落ちてく愛をみたの」
鋸を放ったピンクと黒を基調としたシンフォギアを纏った少女─調は、アームドギアから小型鋸を大量に射出する。
『α式 百輪廻』
「拾い集めて 積み上げたなら お月さまに届くの…?」
「行くデス!」
そして調の後ろから現れた緑と黒を基調としたシンフォギアを纏った切歌は、アームドギアの刃を3枚に分裂させ、そのうちの2つをブーメランのように飛ばす。
『切・呪リeッTぉ』
大量の鋸が正面から、左右から鎌の刃が翼に襲いかかる。
翼は正面の攻撃を防ぐのに手一杯で、左右からの攻撃をもろに受けてしまい吹き飛ばされてしまう。
「危機一髪…」
「まさに間一髪だったデスよ!」
「装者が─3人!?」
翼が新たに現れた二人の装者に驚く。
「あの子達は、さっきの!」
制御室で戦闘を見ていた緒川は、二人の装者が先ほど見かけた少女達であることに気づく。
「調と切歌に救われなくても、あなた程度に遅れをとる私ではないんだけどね」
「─貴様みたいなのはそうやって、見下ろしてばかりだから勝機を見落とす!」
「!上か!」
「土砂降りだ!10億連発!!」
『BILLION MAIDEN』
調と切歌は左右に飛んでかわし、マリアはマントで攻撃を防ぐ。
「ウオォォ!」
そして響がマリアに向かって突っ込んでいくが、マリアはそれをかわしマントで響を狙う。
響はマントを回避しながら、翼を連れてステージを降りる。
「ツナは!?」
「彼は先ほど、会場裏に吹き飛ばされてから出てきていない…」
「チッ、こういうときに限って気絶してやがんのか!?」
そんな会話をしていると、マリア達がステージ先端に立ち、響達と向かい合う。
「止めようよこんな戦い!今日であった私達が争う理由なんてないよ!!」
「─っ!そんな綺麗事を…!」
「えっ?」
「綺麗事で戦う奴の言うことなんか、信じられるものかデス!」
「そんな…話せば分かりあえるよ!戦う必要なんか「偽善者…!」!」
「この世界には、あなたのような偽善者が多すぎる…!」
「だからそんな…世界は…切り刻んであげましょう」
無数の鋸が響に襲いかかる。
「何をしている立花!」
翼が響の前に立ち鋸を弾いていく。その横からクリスがガトリングを放つがマリア達はそれぞれの方向に別れて回避する。
それと同時に響達もそれぞれに別れて戦闘が始まる。
クリスは上空に回避した切歌を狙うが、切歌は鎌を回転させ弾きつつクリスに接近する。
「近すぎんだよ!」
クリスはすぐさまアームドギアを弓に切り替えて矢を放つが、切歌はアームドギアで矢をはたき落とす。
一方、翼はマリアと戦闘になり、連結させていた二つのアームドギアを切り離し斬りかかるが、マントによって防がれる。
そして響の方は…
「わ、私は─困ってる皆を助けたいだけで…だから!」
「それこそが偽善…!」
「!?」
「痛みを知らないあなたに、誰かのためになんて言ってほしくない…!」
調がツインテール部分を伸縮可能なアームとして扱い、2枚の巨大鋸を投擲してくる。
『γ式 卍火車』
鋸が響に近づいてくるが、彼女が回避する気配はない。
それに気づいた翼とクリスが響の元に向かい鋸を弾き飛ばす。
「どんくさいことしてんじゃねぇ!」
「気持ちを乱すな!」
「は、はい!」
響が二人の渇で気を取り直し、再びそれぞれの相手に向かっていこうとした直後、中央ステージに新種の大型ノイズが召喚される。
「うわぁ!?何あのでっかいイボイボ!?」
「増殖分裂タイプ…」
「こんなの使うなんて、聞いてないデスよ!」
「─マム?」
『三人とも退きなさい』
「…分かったわ」
マリアが槍型のアームドギアを出して構える。
「アームドギアを、温存していただと!?」
マリアは槍を増殖分裂型にむけると、アームドギアの刀身を展開して形成した砲身部から、高出力のエネルギービームを放つ。
『HORIZON†SPEAR』
「おいおい!自分等で出したノイズだろ!?」
マリアが攻撃した直後、マリア達三人が一斉に逃げ出す。
「ここで撤退だと!?」
「せっかく温まってきたところで、尻尾を巻くのかよ!」
「!ノイズが!」
周囲を見渡すと、先ほど吹き飛んだノイズの欠片が徐々に膨れ上がっり、大きいものは先ほどよりも巨大になっていく。
翼が近くの欠片を斬り裂くが、すぐに再生され膨らみだす。
「こいつの特性は、増殖分裂!」
「放っておいたら、最限もないって訳か!そのうちここから溢れ出すぞ!」
『皆さん聞こえますか!?』
響達の頭部についているヘッドフォンから緒川の声が聞こえる。
『会場のすぐそこには、避難したばかりの観客達がいます!そのノイズをここから出すわけには…!!』
「観客…!」
響の脳裏に、今日この会場に来ていた未来達の姿が浮かぶ。
「皆が…!」
「迂闊な攻撃では、いたずらに増殖と分裂を促進させるだけ…!」
「どうすりゃ─そうだ調和だ!ツナの炎なら、あのノイズの増殖を調和出来るかもしれねぇ!」
「だが彼は今、恐らく意識を失っている…それに、あのでかさを倒すとなると、X-BURNER超爆発でなければ倒しきれないはずだ…その場合、どうあがいても会場の一部を破壊してしまう!そうなった場合、外にいる避難者達に怪我人が出る恐れがあるぞ!」
「ならどうするってんだ!?」
「…絶唱─絶唱です!」
「あのコンビネーションは未完成だぞ!?」
「─増殖力を上回る破壊力にて一気殲滅…立花らしいが、理に適っている」
「おいおい本気かよ!?」
クリスが反対するが、そんなことをしている間にもノイズはどんどん巨大化していっている。
それを見たクリスは腹をくくり、響の考えにのることにした。
響を中心にして横にならび、クリスと翼の手を握る。
「いきます!S2CA・トライバースト!」
『Gatrandis babel ziggurat edenal─』
会場内に三人の歌声が響き渡る。
そして三人が絶唱を歌い終わった直後、三つの光が放たれ周囲の欠片を吹き飛ばす。
「
「
「
響の胸のフォルテ型の傷跡が光輝き、三つの光が交わり、虹色の光を産み出し会場内を埋め尽くしていく。
「耐えろ!立花!」
「もう少しだ!」
光が会場内を包んでいくなか、響が苦しみだす。
「S2CA・トライバースト─装者三人の絶唱を、響さんが調律し、一つのハーモニーと化す…それは、手を繋ぎ会うことをアームドギアの特性とする響さんにしか出来ない…だが、その負荷は響さん一人に集中する…」
「うあぁぁ!」
「─すまない、遅くなった」
「!ツナ!」
響の後ろに、先ほどまで裏で気絶していたツナが現れ、響に死ぬ気の炎を分け与え始める。
「だけど、それは綱吉くんのVGの力を用いることで解決する。響さん達の放つ膨大なフォニックゲインに共鳴して、一時的にシンフォギアと同じ性質に変化した彼のVGの特性は、大空のようにすべてをつつみこみ調和させるもの─その力で響さんを包みこむことで、絶唱の負担を多少調和することが出来る!」
ツナが死ぬ気の炎を与え始めてから、少し顔色が戻る響。
少しすると、イボイボの欠片がすべて消滅し、ノイズの本体が丸裸になる。
「今だ!」
「
装甲各部が展開されると、両腕部ユニットを合体させ右腕に装着し、内臓軸回転スクリューが大型化した4本のピックを有する特殊な武装形態へと変形させる。そして徐々に光が縮まっていき、エネルギーが響の武装に集中する。
響は一度構えをとる。
「ぶちかませ!」
「これが私達の─!」
響が飛び上がると、腰部バーニアを噴射させて突進していき
「絶唱だぁ!」
収束した全エネルギーを込めたパンチを叩き込む。すると4本のピックが展開されノイズに突き刺さると回転を始め、ハンマーパーツが打ち込まれると同時に、光の竜巻と橙色の炎を巻き起こしながらノイズを消滅させる。そして光の竜巻は、橙色の炎を纏いながら空高く上っていった。
「何デスか、あのトンデモは!?」
「綺麗…」
「─こんな化け物もまた、私達の戦う相手…っ!」
会場から少し離れたところで、マリア達はその光景を眺めていた…
増殖分裂型ノイズを倒しきったあと、響は上空を見上げながら座り込んでいた。
『そんな綺麗事を…!』
『痛みを知らないあなたに、誰かのためになんて言ってほしくない…!』
そんな彼女の頭には、先ほどの言葉が響いていた。
「無事か立花!」
そんな彼女の元に、翼達が駆け寄ってくる。
「へいき、へっちゃらです…!」
「へっちゃらなもんか!痛むのか?」
振り返った響は、目から涙をこぼしていた。
「どうしたんだよ響!何で泣いてるんだよ!?」
「─私のしてることって偽善なのかな…?」
「!」
ツナが響の前に移動すると、彼女の両肩に手をおきながら問いかけると、響から逆に質問される。
「胸が痛くなることだって、知ってるのに…!」
「お前…」
響は、過去に受けた周りからのイジメや、父親の仕打ちを思いだし嗚咽を始める。
するとツナは、そんな彼女の頭をそっと抱き寄せ、優しくなで始めた。
「ツナ…?」
「大丈夫だ…響の辛かったことや苦しかったこと、俺と未来はよく知ってるから…」
それを聞いた響は、ツナの背中に腕を回すと、大声で泣き出した。
─会場内に響の泣き声が響き渡る…
いっときして響が泣き止むと、本部に一度戻るため立ち上がる。
「─!!」
すると唐突にツナが後ろを振り向く。
「どうした沢田?」
「い、いえ…なんでも」
(今、翼さん達以外の誰かに見られてた気が…)
ツナは違和感を感じながらも、響達と共に会場をあとにした。
だが、ツナが見た先にあった柱の裏には─ついさっき行方不明になった杖を持つ、白衣の男性の姿があった…
現在ツナの過去編を平行してかいてますが、やっぱきついッスね…
あと余計な情報かもしれないッスが、黒グニールのカラーはダークレッド、二期の切歌と調は、それぞれダークグリーンとマゼンタをカラーコードにしてます。