響だよ。その活躍ぶりと振る舞いから、『フリーダム響』の通り名もあるよ。 作:鶴(鳳凰)
原作:艦隊これくしょん
タグ:クロスオーバー 艦これ フリーダム 響(艦隊これくしょん) 艦MS 機動戦士ガンダムSEED
響ちゃんは少し変わっている。妹艦の
何が変わっているか、と言えば、まあ思い当たる節はたくさんあるのですが、常日ごろから言動という言動がものすごく
例えば食堂で、今日のおすすめ定食を聞いた時。
「鳳翔さん。今日のおすすめは何だい?」
「あら響ちゃん。今日のおすすめはアジフライ定食ですよ」
「そうか。じゃあボルシチを頼むよ」
「は~い、ボルシチですね。パンかごはんはいりますか?」
「СПАСИБО。パンがいいな」
「了解しました。ちょっと待っててくださいね」
おすすめを聞いたのにボルシチを頼むのですか!?
「あぁ。ボルシチの気分だったんだ」
じゃあなぜおすすめを聞いたのです!?
「気になったからさ。それ以上でも以下でもないよ」
えぇ……。
「電はなにを頼むんだい?」
「アジフライ定食なのです」
響ちゃんはやっぱり少し変わり者。
例えば北方海域奪還作戦の会議中。
「Хорошо。こいつはいいな」
作戦会議中にどこからか取り出した一升瓶を片手に、そのままお酒を飲んでいるのです。
何やってるのです!
「お酒を呑んでいるんだよ」
見ればわかるのです! なんで今呑んでいるのです!
「喉が渇いたからさ」
会議中にお酒はマズイのです!
「大丈夫さ。40度以下は水だからね」
……じゃあその手に持っているお酒は何なのです?
「響21年さ。名前が同じだから気に入ったんだ」
「40度以上なのです!」
響ちゃんは少し変わり者。
今度は、駆逐艦のみんなで育てている花に水をあげに行った時。
「私も花を育ててみよう」
そう言って緑色の大きな土管を持ってきたのです。
何を育てる気なのです!?
「パック〇フラワーさ」
そんなものどこで拾ったのです!?
「裏山だよ」
あ゛あ゛あ゛ぁぁ!! ニョキって土管から出てきたのです!
早く帰してくるのです!
「ちゃんと面倒は見るよ。はい、お水」
「ちょ、響ちゃ、それお酒なの──きゃあ!! 火を噴いたのです!!」
響ちゃんは少し変わり者。
季節は秋。みんなで秋刀魚漁に行った時。
「皆さん、ソナーは持ちましたか?」
「「はーい!」」
熟練見張り員と探照灯、ソナーを二つ装備している大淀丸さんが確認を取っています。
もちろん、電もソナーと探照灯を持っているのです! 爆雷はお魚さんがかわいそうだからダメなのです!
そして、収穫用の網もバッチリなのです!
「Да。勿論準備は万端さ」
いつもの制服の上に、最近購入したジャケットを着こんだ響ちゃんなのです。
えーっと、ソナーはちゃんと持ってるみたいなのです。それに加えて、バケツ、釣り竿、アイスドリル……
なんで氷に穴を開ける用のドリルが必要なのですか!? それにその釣り竿、ワカサギ釣り用のヤツじゃないですか!
「Да。問題はないさ」
問題しかないのです! ワカサギ釣り用の釣り竿じゃあ秋刀魚は連れないのです!
「今回の目的地は北方海域なんだろう? なら、ワカサギもいるかもしれないじゃないか」
「ワカサギは沖にはいないのです!」
その後、響ちゃんはワカサギ釣り用の釣り竿で秋刀魚を釣ってたのです。
「何で釣れるのです!?」
「Хорошо」
それは北方海域奪還作戦決行の時。
「チィ! 抵抗が激しくなってる!」
旗艦の川内さんが叫ぶ。北方海域を指揮してるボスとの戦いが始まってからもう七日。
兵糧は底をつきかけ、実質的にはこの戦が最後の出撃なのです。
「主砲斉射! 撃ェ!!」
指揮の通り、敵旗艦に狙いを定めて、砲撃。
しかし、無限に湧いてくるかのような敵の
加えて敵は陸上にいる。そのせいで魚雷による雷撃は全く通らない。
三式弾を装備した重巡の方や、空母の方の攻撃も、
「何としても、ここで──電!!」
川内さんが叫ぶのと同時に、気付いた。
敵の艦載機が迫って来る。
標的をそちらに切り替え、撃つ。
──駄目、当たらない!
ならば機銃を、と艤装についている機銃を掃射するも、それが当たった程度で落ちるはずもなく、更に突っ込んでくる。
何発目かの砲撃が敵機に命中し、爆炎をあげながら墜ちていく。
でも、一機落とした所で、第二第三の艦載機が私目掛けて向ってくる。
「電ぁ! クソッ邪魔!」
川内が援護に回ろうにも、群がる深海棲艦の処理が追い付かず、こちらまで手を回せない。
何とか迎撃してはいるが、徐々に被弾も増え、そこを狙う深海棲艦も増えてきている。
敵機の掃射をモロに食らってしまい、艤装の一部に穴が開き、そこから煙が上がり始める。服も一部破けてしまったのです。うぅ……。
「──痛い、嫌……」
爆撃が命中し、大破しながら吹き飛ばされる。
「きゃあ!」
海上に倒れ伏す電。止めを刺すべく、爆撃の為に急降下する敵機。
「電ぁあああ!!!」
川内が手を伸ばす。しかし、その手は届かなかった。
電は目をつぶる。せめて、最期の時は、あの楽しかった日々を夢見ながら──
爆発が起きた。衝撃波で海が荒れ、身体が吹き飛ぶ。──あれ……沈んで、ない? のです?
身体を起こし、顔を上げた。
その先にあった全く予想外の光景に、私は絶句したのです。
「──何とか間に合ったね。『フリーダム響』、援護するよ」
そこには、泊地で待機してるはずの響ちゃんの姿が。でも、その装備はいつもの艤装などではなく──
「何なのです! その姿は!」
主砲である連装砲の代わりに、
極めつけは背中に接続されたその青い翼。空母の方々が操る艦載機と似て異なる翼を広げて滞空していたのです。
「──少し下がってて。すぐに終わらせるから」
驚いている電たちを他所に、響ちゃんは上昇し、手に持っている
次の瞬間、翼の影に隠れていた大きな砲身が展開し、響ちゃんの両肩に二門。左右の腰の
はわわ! ビームが出たのです! 大量に飛んでた艦載機の内、敵の物だけを的確に狙い撃って全部墜としたのです!
電が
それぞれの攻撃が
あ、見る見るうちに撤退していくのです!
「──ふぅ、終わったね」
一仕事終えたみたいに一息ついてるのです。
いやいやいや!
どういうことなのです!
なんで仕留めきらなかったのです!?
「──電が言っていたからね。『戦争には勝ちたいけど、命は助けたい』って」
響ちゃん……。
──そう。変わっているのは電の方だったのです。
戦争をしているのに、命を奪いたくない。沈んだ敵も助けたい。
ずっとそう思ってた電の方が、よっぽど変わり者だったのです。
でも、それはそれ、これはこれ。なのです。
改めて、お腹のそこにたまってたモノを吐き出すのです!
「何なのです! その姿は!」
「フリーダム響だよ」
「それは別のフリーダムなのです!」
響ちゃんは、やっぱり少し変わっているのです。
なんかぱっと思いついたので息抜きに。
単発ネタなので続きとかはないです。
武装名とか書き足した方がいいですかね?