デビルサマナー葛葉ライドウ 対 天穂のサクナヒメ 作:カール・ロビンソン
ちらし寿司
柳川風汁
豚肉の青竹蒸し
水
「「「「「いただきま~す!!!!!」」」」」
サクナヒメ「これは…見るからに美味そうじゃ」
ライドウ「どうぞ、姫。一口サイズに予め切っております」
サクナヒメ「うむ。では…(ぱくっ)…うおお、これは…何とも言えぬのぅ…」
田右衛門「むうう…何と芳醇な香り。これは青竹の香りですな…それに、豚肉の旨味が完全に閉じ込められておって…えもいわれぬ味わいですなぁ」
ココロワヒメ「豚肉の脂っぽさや獣臭さが見事に中和されて、素朴な見た目に似合ない高貴な味わいですわね」
サクナヒメ「肉汁と醤油を合わせたタレも絶妙じゃのう…惜しむらくは、白飯がないことかのう」
田右衛門「そうですなぁ。それに、山椒や大蒜などもあるともっと美味しくなることでしょう」
ゆい「ライドウさ、戦が終わったきや、もう一度作ってけろ?」
ライドウ「もちろんです。今度こそ満足のいく味に仕上げて見せます」
ゴウト『そのためにも、悪神を鎮めねばならぬ。気を抜くなよ、ライドウ』
ライドウ「無論」
ココロワヒメ「ええ。こちらは私に任せて、心置きなく戦ってきてくださいまし」
サクナヒメ「頼もしいのぅ、ココロワは。其方の様な友を持って、わしは果報者じゃ」
ココロワヒメ「デュッフ…! もちろんですわ。例え戦の場にあっても、サクナさんの足を引っ張るようなことはありませんわ…」
タマ爺「オオミズチめが、あの疫神の力を持って完全に復活すれば、恐らく打倒することは都の神々全てをもってしても困難でしょう。時間との戦いですぞ、おひいさま」
サクナヒメ「分かっておる。…しかし、一つ思うのじゃが」
ココロワヒメ「何ですか、サクナさん?」
サクナヒメ「このところの都や麓の世の凶作。それに、大和の凶作。全て奴の仕業なのかの?」
ゴウト『…逆かもしれませぬな』
ココロワヒメ「…凶作や戦。改革に伴う出血。ヤナトも大和も同じ不安を抱えているようです。…それがあの疫神を生んだのでしょう」
田右衛門「そうですな…麓の世では戦で田畑は荒れ果て、飢え殺しや干殺しのような策も横行していましたからなぁ…」
ゆい「…盗賊あんつかも多かったじゃ。…たげ、安心して暮きやせなかったじゃ」
ゴウト『大和も農村は昔より貧しくなったとも聞いた。それに他の国との戦でも餓死者が多数出たという…その怨念があやつになったのだろうな…』
サクナヒメ「…ならば、ある意味であやつも被害者のようなものではないか。それを問答無用で討ち果たして…それで仕舞いになるのかのう…」
タマ爺「…おひいさま。そのお優しさ、爺は嬉しゅうございますぞ」
ゴウト『しかし、あやつに説得などは通用しますまい。荒れ狂う怨念の塊には、釈迦の説法さえ通用せぬでしょう』
ココロワヒメ「衣食足りて礼節を知る。…飢えの怨念の塊である疫神は、討ち果たして祓うしかないでしょうね…」
サクナヒメ「分かっておる…分かっておるが…どうにも引っかかるのう…」
ライドウ「姫…」
「「「「「ごちそうさまでした~!!!!!」」」」」
ココロワヒメ「さて、サクナさんとライドウさんは早くお休みください。私は絡繰の最終調整をしてきます」
サクナヒメ「うむ、頼んだぞ、ココロワよ。…それでゆい。一つ頼みたいことがあるのじゃが…」
ゆい「なしてすか、神様?」
サクナヒメ「…うむ。……これを炊いてくれぬか」
ゆい「!? そ、そしたらごどしきや、もろこは!?」
サクナヒメ「それは何とかする。…頼む」
ゆい「…わかりますたぁ」