デビルサマナー葛葉ライドウ 対 天穂のサクナヒメ   作:カール・ロビンソン

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献立:
握り寿司(ブリ)
ブリのアラ汁
根菜の糠漬け
干し柿
昆布茶



幕間『夕餉(弐)』

サクナヒメ「さて、夕餉の前に紹介するぞ。わしの新たな家来のライドウとゴウトじゃ!」

 

ライドウ「葛葉ライドウです。皆様、よろしくお願いします」

 

ゴウト『業斗童子だ。コンゴトモヨロシク…』

 

田右衛門「拙者、桂右衛門尉瑞月朝臣高盛。今は田右衛門と名乗っておりまする」

 

ゆい「ゆいだ。よろしぐ」

 

ココロワヒメ「改めまして、車輪と発明の神ココロワヒメです。よろしくお願い致しますね、ライドウ様」

 

タマ爺「こちらも改めまして、タマでございます。ライドウ殿、ゴウト殿。どうぞ、よろしく願いまする」

 

サクナヒメ「さて、面通しを終えたところで、皆の者手を合わせよ!」

 

全員「「「「「いただきま~す!!!!!」」」」」

 

サクナヒメ「ふむ…面妖な握り飯じゃな」

 

ゆい「神様、ライドウさ疲れていらどごば料理してけだばて、それは酷いじゃ」

 

サクナヒメ「待て、ゆい! 別に文句を言っておるわけではないわ!!」

 

ライドウ「大丈夫です、ゆい殿。姫、これは握り寿司というものでございます」

 

サクナヒメ「鮨? ふむ。鮨とは米と塩に漬けて発酵させるものと思うておったが…」

 

田右衛門「まあ、まずはいただいてみましょう、サクナ様」

 

サクナヒメ「ふむ。醤油をつけて食べるのじゃな…(もぐもぐ…)うぉわ! なんじゃ、この旨さは!?」

 

田右衛門「ふむ! 口の中でとろける脂の乗った刺身と解れていく酢飯。それらが混然となって…まっこと美味い!」

 

ココロワヒメ「本当に美味しいですわ。それにしても、船旅の途中にこのような大物を釣ってくるなんて。ライドウ様は器用な方ですわね」

 

ゆい「まぎりさばきも凄がたじゃ。ライドウさ、今度おらさもすかふぇでけろ?」

 

ライドウ「もちろんです。手取り足取り、教授いたします」

 

サクナヒメ「むぅ… ライドウよ、ゆいに妙な気を起こすでない!」

 

ライドウ「妙な気? 某の胸中は常に姫のことで満杯でございますが?」

 

サクナヒメ「…(顔真っ赤) な、ならば良いのじゃ。うむ…」

 

ゆい「神様、照れてらはんですかや?」

 

ココロワヒメ「デュッフ…! サクナさんの恥じらうお顔、可愛らしいですわ…グヒヒヒ…」

 

田右衛門「はっはっはっは! いやぁ、サクナ様にも春が巡ってまいりましたな!!」

 

サクナヒメ「揶揄うでない、其方ら! …だが、ライドウ。これでは保存は難しいのう。わしはいつでもこれが食べたいのじゃが…」

 

ライドウ「ご安心ください、姫。残った部位は酢で〆て、押し寿司にしております」

 

サクナヒメ「なんと! ライドウはまっこと気が利くのぅ…田右衛門よ、其方も見習うが良い」

 

田右衛門「はっはっは! これは耳に痛うございますな!!」

 

サクナヒメ「だから、なんでそんなに偉そうなのじゃ!?」

 

タマ爺「して、ゴウト殿。敵の次の狙いは如何なるものと考えまするかな?」

 

ゴウト『都からの米の供給を断たれた敵は血眼で、ここの米を狙ってくることでございましょうな』

 

サクナヒメ「ふむ。しかし、蔵の米はもうあまりないぞ? 今回はいつもの白米だけではなく、玄米や分搗米も奉納したからのぅ」

 

タマ爺「都も件の妖獣のせいで、米が不足しておりましたからなぁ」

 

ライドウ「はい。それに、敵もここの位置を把握しているかどうか分かりません。なので、次の米が実ったところで都に輸送するふりをして、敵を誘い出す必要があると存します」

 

田右衛門「なるほど。釣り野伏の計ですな」

 

サクナヒメ「ふむ。わしの米を囮に使うのは気が進まんが…まあ、奪われねばいいだけじゃしな」

 

ココロワヒメ「こんなこともあろうかと、監視用の絡繰り人形を都から持ってまいりました。蔵の監視は任せてくださいまし」

 

サクナヒメ「さっすが、ココロワ。相変わらず準備がええのう!!」

 

ココロワヒメ「ムフッ…! …ええ、サクナさんの助けになれれば幸いです」

 

田右衛門「なれば、後はいつも通り米作りでございますな」

 

サクナヒメ「うむ! さて、ライドウよ。もちろん、其方にも働いてもらうぞ!」

 

ライドウ「はっ! 何卒、御鞭撻のほどをよろしくお願いいたします」

 

サクナヒメ「うむ! ビシバシ教えてやるから安心するがいい!!」

 

ゴウト『…少々安心できぬ擬音にございますな。後、ライドウ。吾輩の分も一貫握ってくれ』

 

ゆい「ゴウトささは、こいば用意しますたぁ」(ねこまんま、どん!)

 

ゴウト『む、むぅ…いや…ゆい殿。これは別に好物ではなく、そもそも猫にとっても塩分が…』

 

ゆい「さあ、たぐさん食べてけろ?」

 

ゴウト『…むぅ。おい、ライドウ。お前からも何とか』

 

ライドウ「残さずにいただくんだぞ、ゴウト」

 

ゴウト『おいっ!?』




「「「「「ごちそうさまでした~!!!!!」」」」」

サクナヒメ「さて、明日は田起こしと種籾の選別じゃな。ライドウよ、お主の働き期待しておるぞ!」

ライドウ「はっ! 死力を尽くして務めさせていただきます」

サクナヒメ「そこまで大袈裟にするものでもないが…では、お休み」

ライドウ「お休みなさいませ、姫」
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