まだ先のことにはなりますが、登場人物として原神の主人公が出た際の呼称は『旅人』に致します。
2020/12/11 追記
Gジェネラー様、誤字報告ありがとうございます。
2021/03/24 追記
geardoll様、誤字報告ありがとうございます。
雲ひとつない青空に、心地よい風が頬を撫でる。
まさに絶好の散歩日和とも言える天気の下、ここだけ切り取られたかのように冷たく重い空気が流れていた。
空に浮き油断なく男を見下ろすは風神バルバトス。
今この時は吟遊詩人としてでは無くモンドの守護神として、
相対するは
「…質問には答えてくれないんだね。君のような
灰からの返答はない。この時バルバトスはある違和感に気がついた。
通常、人が元素の力を使うには『神の目』と呼ばれる水晶玉のようなものが必要だ。だが灰がそのようなものを持っている様子はない。
すなわち―目の前の男は己の知らない神か、あるいはそれに準ずるものだ。バルバトスの警戒は最大まで引き上がる。この男は自分より強いかもしれない。その念が邪魔をし、バルバトスの先手を許さない。
灰は相手に最大限の警戒を向けながらも、この状況に疑問を感じていた。何せ、相手から殺意を感じない。自分が今まで嫌というほど浴びてきた、知覚するだけで背筋が凍るような目線が無い。どちらかと言うとこの目線は嘗て戦った
また、先程彼は
もしかしたら私は、知らぬ間に彼の者の地に土足で上がり込んでしまったのでは?
確認をしようにも相手の言語が分からない。だがここで構えを解けば間違いなくこの奇妙な均衡は崩れるだろう。そう思った灰は体勢はそのままにバルバトスに問いかけることにした。
「すまない。ここは貴公の領地か何かだったのだろうか」
さて、これに驚いたのはバルバトスである。
正体不明の謎の鎧男の口から飛び出したのは今日では書籍を見つけることも難しい古代の言葉だったのである。
幸い彼はある事情により、この言語を正しく理解していた。
…恐らくテイワットにおいてこの言語を話せるのはバルバトスくらいだろう。
「…ここは僕の治めていた国、モンド。その端にある森の中さ。それで、君は一体何者なんだい?こんな
その言葉を聞いて、灰は先程ソウルを読み取って得た知識が事実であったことを確認した。ともかく、これで灰は彼と敵対する理由は亡くなった。呪術の火を消し、愛刀を納め、バルバトスに話しかける。
「…それは失礼なことをした。謝罪しよう。私は…火の無い灰だとか、灰の方などと呼ばれていた。悪いが名前は覚えていない。好きに呼んでくれ」
『灰の方』
その一言を聞いたバルバトスは落雷が落ちたかのような衝撃を受けた。
動揺と興奮で震える声を何とか抑えつつ、かろうじて言の葉を紡ぐ。
「灰の方…。もしかして君は、あの灰色の書にあった、火の時代を終わらせた…?」
灰色の書。実はバルバトスは過去に偶然遺跡でこれを見つけていた。そして見たことの無い言語で記されていたそれを見て興味をそそられ、長い時間をかけて解読した。これがバルバトスが火の無い灰の言葉を理解出来た理由である。
一方で灰は突然バルバトスの態度が変化したことに困惑を隠せない様子だ。当然彼は
「…その灰の書とやらは知らないが、火の時代を終わらせたのは確かに私だ。」
「本当かい!?」
凄まじい勢いでバルバトスが灰の元に擦り寄った。先程までの剣呑な雰囲気は何処へ行ったのだろうか。
「じゃあ英雄グンダとの2度に渡る死闘は!?ああいや古の飛竜はどうやって倒したの!?大弓の巨人と友好を結んだって!?勇敢な玉ねぎってどういうことなの!?」
この神、なにやら残念なことになっている。どうも彼一人の力ではどうしても分からない単語があったらしく、それ故に内容が所々抜け落ちて理解出来ずヤキモキしていたらしい。なお、この発言を灰は全く理解出来ていない。突然知らない言語でしかも早口で興奮気味に捲し立てられて理解出来るはずがなかった。
「貴公、頼むから私に分かるよう話してくれ。何を言っているのかさっぱりだ」
UAとお気に入りの伸びが凄まじいですね。本当に感謝です。
また、感想非常に励みになります。受験と執筆、共に尽力致します。
また、しばらく先のことになるとは思いますが話の途中に幕間のような形でダクソについて灰から登場人物に語らせるのもアリかなと考えています。ただその場合原神要素が限りなく薄くなるのですが皆さん的にはどうなのでしょう?かなりフロム要素が濃くなるので身内ネタのようになりかねないと危惧しているのですが…。
幕間(フロムネタもりもり)について
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いらん
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ほしい