Gジェネラー様、何度も誤字報告ありがとうございます。
2020/12/26 追記
一部訂正。内容の変化無し。
2020/12/30 追記
zzzz様、誤字報告ありがとうございます。
それから増援を撃退した後、アンバーは糸が切れた人形のように地に倒れ込んだ。彼女の主武装は弓である。故に近距離戦闘は苦手としていた。その苦手な戦闘を強いられたのだから力尽きるのも当然と言えよう。
だが雫1滴程度の余力を振り絞ってアンバーは灰を探す。目を離したら何をしでかすか分かったもんじゃないからだ。
ちなみに、この時のアンバーの目に光はなかった。俗に言う死んだ魚の目である。
一方で灰は落ちているアイテムを漁っている。そして『占いの絵巻』を手にした灰は、その絵を見て、そして理解出来た。それが、己の得意とするものであったが故に。だが、それを誰にも悟られないように、表情に何も出さず、それを懐に収め、また落ちているアイテム回収を続けた。
しばらくして、灰はようやくアンバーの
「貴公…大丈夫…か?」
「大丈夫な…わけ…ない…でしょ…」
流石に灰もこれには多少反省した。冷静になって考えれば彼女が近くに居る時に角笛を吹く必要はなかったし、そもそも彼女は危険性を己に伝えてくれたのである。このまま放置は流石にないだろうと考えた灰は、唯一己が得意とする回復術…『温もりの火』を使用した。
灰は『神』というものに対してろくな記憶がない。それ故に『奇跡』の類を使う事を嫌ったため、回復手段はこの『温もりの火』しか選択肢になかったのだ。
…ちなみにこの奇跡は主に
さて、そんな経緯で生み出された『温もりの火』だが、どうやら効果は覿面だったようだ。息も絶え絶えだったアンバーの呼吸は次第に安定していき、まともに会話ができるくらいには回復した。
「…ホント色々規格外ね。さっきは岩を溶かす程の火を出したかと思えば今度は暖炉みたいに優しい火。アッシュ、あなた本当に何者なの?」
アンバーは懐疑的な目で灰を見つめる。先程の大立ち回りといい、この男の能力は明らかに隔絶している。同じ人間とは思えない、とアンバーは考えていた。性根が悪ではないことは分かったが、過ぎたる力は存在するだけで軋轢を生む。それが出処不明など不審極まりない。そのアンバーの至極真っ当な追求に対して灰は、
「ただの旅人だ」
「もう少しマシな嘘つけないの?」
誤魔化そうとした。が、秒でバレた。当然である。
灰は衝撃を受けた。1日かけてウェンティと共に考えた設定は完璧なはずだった。それが一瞬にして看破されたのだ。灰はアンバーが高い推理力を持つ女だと再定義した。
この時ウェンティはお気に入りのりんご酒をかなり飲んでいた事を追記しておこう。
「旅人だ」
だが灰は諦めない。これ以上良い設定が浮かばなかった灰は唯一残された手段…
だがそれが功を奏したのか、アンバーは灰の正体を暴くことは諦め、別の切り口から質問を始めた。
「…この際あなたが何なのかはもういいわ。なら、あなたはモンドへ何をしにここに来たの?」
そう言われて灰は考え込む。そもそも何が目的を持って行動していた訳ではなく、気の向くままに未知のアイテムを求めてさまよっていただけである。ただ、強いて言うなら―
「人の、営みを、見るため」
そう。灰は火を消した後の世界を知らない。人の為に火を消し、
―その声音が、まるで子を慈しむ父親のように、優しかったが故に。
それはそれとしてこの発言でアンバーは灰が
家に胃薬があったかな…。そんな思考がアンバーの脳裏によぎった。
ある魔法に関する絵巻残編だと考えられる
異様な、不吉な暖かさがある
絵で描かれているが故に、読み解くのは難しい
だが文字を用いていないが故に、時や場所を問わず
見たもの全てに情報をもたらす
閲覧ありがとうございます。UA、お気に入りの数もどんどん伸びていてこの上なく幸せです。
さて、もうすぐクリスマスがやってきますが、皆様はいかがお過ごしになるのでしょうか。家族と過ごす方、恋人と過ごす方、もしかしたらサンタさんの方もいらっしゃるかもしれません。
あ、私はぼっちではありませんよ。沢山の過去問達が私を待ってますので。恐らく愛しの生物さんと過ごすことになるでしょう。
ハハッ。
どうか皆さんは良いクリスマスライフを。