ラブライブAnotherx2!~新人アイドルに窮地に追い込まれた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が奮起し、追いつくまでの話(予定 作:ひいちゃ
仲間たちとスクフェスを実現させ、短期留学に旅立っていった、虹が咲学園スクールアイドル同好会の部長、高方結友。
帰ってきた彼女を待っていたのは……暖かく迎えてくれた部員たちと、新たなスクールアイドル、そして同好会の危機だった!?
「やっと帰ってきた~。みんな元気かなぁ」
とても立派な校舎を前に、私はそうつぶやいた。
私は高方結友(たかかた ゆう)。この虹ヶ咲学園の二年生で、この学園にあるスクールアイドル同好会の部長。
2カ月前、仲間である部員たちと、スクフェスこと、スクールアイドルフェスティバルを実現させた私は、自分のさらなるステップアップを目指して、2カ月間の音楽留学に行ってきたんだ。そのおかげもあって、作曲のスキルもだいぶ上達した……と思う。このスキルで、みんなに素敵な曲をいっぱい作ってあげられたらいいな。
そのみんなとは留学中も、メールで連絡をとっていた。それによれば、みんなはμ'sやAqoursと合宿をしてきたみたい。みんなその合宿でさらにスキルアップしてるんだろうなぁ。どんな風になってるんだろう。早く会いたい。
おや、校舎の中から走ってくるのは……。
「うわぁん、先輩~! すっごく待ってました~!」
「うわぁっ、か、かすみちゃんっ……?」
栗色のボブカットの女の子が、泣きながら私に抱き着いてきた。
彼女は、中須かすみちゃん。ちょっとぶりっ子の気があるけど、努力家の女の子。そうそう、「かすかす」と言うと怒りだすのも付け加えておかないとね。だけど、いつも明るい彼女が、こんな泣きそうになっているのも珍しいな。何かあったのかな?
「ど、どうしたのかすみちゃん??」
「とにかく、こっちに来てください~~!」
「う、うわぁっ」
そして私は、かすみちゃんに手を引かれて校舎の中へと連れていかれた。
* * * * *
「みんな~! 先輩を連れてきたよ~!」
「あっ、結友ちゃん、おかえりなさい!」
部室に入った私を真っ先に迎えてくれたのは、セミロングの女の子。私の幼馴染、上原歩夢ちゃん。ちょっと控えめながらも、一歩一歩こつこつと頑張って前に進んでいくタイプの女の子だ。
「おかえりなさい、先輩」
「お待ちしてました!」
黒のロングの女の子、後輩の桜坂しずくちゃんと、かつてソロのスクールアイドルをしていて有名だった、同好会の前部長、優木せつ菜ちゃんも、泣き笑いの笑顔ながらも、私を喜んで迎えてくれた。本当に懐かしいなぁ……この雰囲気。
「あ、ありがとう……。それで、何かかすみちゃんが本当に切羽詰まってるって感じで、ここに連れてこられたんだけど……一体何があったの?」
私がそう聞くと、金髪の女の子、ダジャレ好きの宮下愛ちゃんが彼女らしくない、少し沈んだ顔でDVDをセットしながら答えてくれた。
「うん。とりあえず……これを見てみてよ」
そしてテレビの画面に映し出されたのは、二人のスクールアイドルのライブ映像だった。本当にすごいなぁ……。めちゃくちゃ迫力があるし、観客の盛り上がりもかなりのものだ。
「すごいなぁ……。うちの同好会にもこんなすごい新入部員が入ってきたんだね」
私がそうつぶやくと、みんなは半目で私の方を見てきた。え、違うの?
「部長、やっぱり鈍いのは変わらなかった」
「結友ちゃん。もしかして、時差ボケで寝たりない? それなら、彼方ちゃんが膝枕で眠らせてあげるよ~」
感情が乏しい表情の後輩、天王寺璃奈ちゃんと、いつも眠そうな先輩の近江彼方さんがそう言ってくる。鈍いつもりはないんだけどなぁ。
と、そこで、せつ菜ちゃんがこほんと咳払いをして、シリアスな表情をした。
「実はですね……。彼女たちは、私たち同好会とは別の、でもこの学校のスクールアイドルなんです。そして私たちは……彼女たちのパフォーマンスの前に、再び廃部の危機に陥っているんですっ!!」
「えええええええ!?」
新人スクールアイドルのパフォーマンスの前に廃部の危機に陥ってる、っていったいどういうこと!?