ラブライブAnotherx2!~新人アイドルに窮地に追い込まれた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が奮起し、追いつくまでの話(予定 作:ひいちゃ
彼女の評価が上がるきっかけになればいいのですがw
それでは、どうぞお楽しみください!
「うーん、うーん……」
ミアちゃんが、この同好会に体験入部してから2週間が経った。彼女はかなり、みんなと溶け込んだように思えるけど、まだ楽しさの理由は見つけられていないみたい。
そんな中、同好会の部活がお休みのある日、私……高方結友……が忘れ物を取りに部室に入ると、ミアちゃんが机に向けてうんうん唸っていた。何か悩み事があるのかな?
「どうしたの、ミアちゃん?」
「うん。久しぶりに作曲をしてみたくなったけど、なかなかテーマが決まらないんだ」
そう言って、頭をかきながら顔をしかめるミアちゃん。少しでも音楽に向きあおうとしてる彼女の力になりたいけど……。私の音楽の力で少しでも助けになれるかな?
「どんな風な曲にしたいの?」
「うーん。それもよくわからないんだ……」
「そうなのかぁ。うーん……」
そして二人して腕を組んで顔をしかめてると……。
「やっほー! あれ、結友っちに、ミアっち、二人して腕くんでうなって、どうしたの?」
元気に愛ちゃんがやってきた。本当に愛ちゃんはいつも元気だなぁ。
あ、そうだ! 愛ちゃんならいいアイデア出してくれるかも!
「うん。ミアちゃんが曲作りに悩んでて、私も何か手伝えたらと思ったんだけど……。何かいい案ないかな?」
「そうか。よーし! こんな時は、三人で散歩に行こうよ!」
* * * * *
そして私と愛ちゃん、ミアちゃんの三人はさっそく外に出かけた。今日の放課後は、同好会部活もないしちょうどいい。
でも、やっぱりミアちゃんは戸惑ってる様子。
「愛、どうして散歩に?」
「ん? やっぱり外でいろいろ遊んで楽しい気分になれば、曲作りも進むんじゃないかと思ってさ。それに今日はあれだし」
そう言われて、私もピンときた。
「あぁ、今日は美里さんのお見舞いに行く日だっけ!」
「うんうん。それで、お姉ちゃんに、またお土産話とお土産ダジャレ持っていきたくて! あ、ミアっち、ミアっちも一緒にお見舞いに行こうよ!」
「え……でも、ボクはそのミサトと面識がないし……」
ミアちゃんがそう言うと、愛ちゃんににこっと笑って、彼女の頭を軽くこつんとこづいた。
「もーっ。ミアっちったら。そんな遠慮しなくていいんだよ! ミアっちも来てくれたら、お姉ちゃんも喜んでくれると思うし!」
そして私たちは町に繰り出した。
* * * * *
町を歩いて、色々見て回っていると……。
「あ、結友さん、愛さん……」
「こんにちはだにゃー」
花陽ちゃんと凛ちゃんとばったりと出会った。相変わらず二人とも、本当に仲良しだなぁ。
「二人とも、今日は遊びに来たの?」
「うん! 久しぶりに原宿に遊びに行こうと思って!」
「私、原宿って行ったことないから、とても楽しみ……。三人は?」
花陽ちゃんがそう聞くと、愛ちゃんはにっこり笑って言った。
「うん! 愛さんたちは、お姉ちゃんのお見舞いに行くついでに遊びに来たんだ! そうだ! 愛さんたちも、一緒に原宿についていってもいいかな?」
「うん、もちろんだにゃ!」
そして私たちは、凛ちゃんたちと原宿に行くことにしたんだ。そして。
「ほら、ミアっち、クレープどうぞ」
「あ、ありがとう……はむっ。とってもおいしいな……」
「うん。私も、今までにクレープは食べたことあるけど、こんなおいしいクレープ食べたの初めて……」
ミアちゃんも、花陽ちゃんも、とっても幸せそうな笑顔を浮かべてる。なんかほっこりするなぁ……。
と、ミアちゃんが何かに気づいたみたい。
「ん、どうした、ミアっち?」
「いや、愛がとても楽しそうな顔してこっち見てるから、どうしたのかな、と思ったんだ。どうしたんだい?」
「そりゃそうだよ。誰かの幸せそうな様子見てるのって、とても楽しくならない?」
「楽しく……」
と、ミアちゃんは何かを考え始めた。愛ちゃんの言葉に、何か思うところあるのかな?
それからも私たちは、原宿をいろいろ遊びまわって、町を楽しんだんだ。
* * * * *
そして私たちは、愛ちゃんのお姉さん、美里さんの病室の前までやってきた。
あれから、凛ちゃんと時間いっぱいまで遊んだ私たちは、彼女たちと別れて、改めてこの病院にやってきたんだ。
「お姉ちゃん、入るよ?」
「あ、愛ちゃん。どうぞ」
そして病室に入ると、美里さんは笑顔で私たちを待っていてくれた。
「あら、新しいお友達? 愛の姉、美里よ。よろしくね」
「う、うん、よろしくね……」
美里さんに微笑んで挨拶されて、ミアちゃんはちょっとはにかみながらそうあいさつした。普段はクールな彼女だから、そんな一面を見ると、なんか頬がゆるんじゃうな。
まぁ、それはともかく、さっそく愛ちゃんがここまでに会ったことを話しながらダジャレを披露し始めた。それに私がウケて爆笑したのは言うまでもない。
「ふふふ……。今日もとても楽しくなっちゃった。ありがとうね、愛ちゃん」
「そう言ってもらえて私も嬉しいよ! あ、ミアっち。ミアっちも何か面白いこと言ってやってよ!」
「え、ぼ、ボクは……」
「私も、ミアちゃんのジョークが聞きたいな」
「そ、それなら……」
愛ちゃんと美里さんにせがまれて、ミアちゃんは少し躊躇した後、せきばらいをして……。
「『カンガルーは家より高く飛べるの?』『もちろん。家は飛べないからね』……どうかな?」
アメリカンジョークを飛ばした。それを聞いて、愛ちゃんと美里さんは面白そう、そして楽しそうに笑ってくれた。
でもそれより、その場にいた中で一番ウケたのは私なのは言うまでもない……。
* * * * *
「ミアっち、一緒に来てくれてありがとう。おかげでお姉ちゃん、とても楽しそうだったよ」
「ううん。ボクの稚拙なアメリカンジョークで喜んでくれて、とても嬉しいよ」
病院からの帰路。愛ちゃんとミアちゃんが話しながら歩いてる。その横で、私は相変わらず、爆笑していたけど。だって、愛ちゃんのダジャレも、ミアちゃんのアメリカンジョークも、とても面白いんだもん。
「でも……ありがとう、愛」
「ん?」
「愛が誘ってくれたおかげで、ボク、楽しさとは何なのか、どうしたら楽しくなるのか、朧気ながらわかった気がするよ。今なら、いい曲を書ける気がする」
「なんのことかなー? 愛さんは、楽しいことにミアっちを誘っただけだよ」
そして三人で仲良く歩いていく。周囲はすっかり暗くなっていたけど、その先に見える未来は、何か明るいような気がしたんだ。
ミアが言っていたアメリカンジョークは実際にあるものだそうです。一応までにw