ラブライブAnotherx2!~新人アイドルに窮地に追い込まれた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が奮起し、追いつくまでの話(予定   作:ひいちゃ

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さぁ、いよいよ最終回ですよ!
最後には、ちょっとしたサプライズも?

どうぞお楽しみに……していただけると幸いです。


#13『Love u My Friends!』

「1,2,3! 1,2,3! よし、OK! みんな、良い感じだよ!」

 

 ランジュちゃんとミアちゃんが仲直りして、QUEENDOMが再結成されてから数日後。

 私たち……高方結友とスクールアイドル同好会の仲間たち……は、いつも通り、いやそれ以上に練習に励んでいた。

 

「よし、みんなここでいったん休憩にしようか」

 

 私がそう号令すると、みんな一息ついて、思い思いに休憩に入る。

 

「ふぅ~。今日も練習も結構熱が入ったよね、しず子!」

「うん。今度の週末にはまた合同ライブがあるもんね。やっぱりライブがあると力が入っちゃう」

 

 そうタオルで汗をふきながら言葉をかわすかすみちゃんとしずくちゃん。

 そう、栞子ちゃんの計らいで、今度の週末、再び私たちスクールアイドル同好会と、再結成されたQUEENDOMとで、合同ライブをすることになったんだ。

 楽しさを知り、固く絆で結ばれたQUEENDOMは、きっと今まで以上のすごいパフォーマンスをするはず。手は抜けないよね。

 彼女たちに負けないようなライブをできるよう、しっかりトレーニングしなきゃ。

 

「ねぇねぇ、結友っち。もうそろそろ休憩終わりにして、練習再開しようよ。愛さん、早く練習したくて我慢できないよ~」

「うん……。私も、もっと練習したい……。璃奈ちゃんボード『むんっ』」

 

 同じく、休憩しながらジュースを飲んでいた愛ちゃんと璃奈ちゃんが、そわそわしながらそう言ってきた。やる気に満ち満ちているって感じ。

 

「愛ちゃんと璃奈ちゃんがそう言ってるけど、どうする、みんな?」

 

 答えは決まってるだろうな、と思いながら、私はみんなにそう聞いてみた。

 返ってきた答えは予想通りだった。

 

「うん! 私も今すぐ練習再開して、もっともっと上手になりたい!」

「そうですね! 私のハートも、まだまだ燃え盛ってます!」

「彼方ちゃんも~、休憩時間中に一杯寝てたから、いつでもいけるよ~」

「本当に彼方はブレないわね。でも、私も同じよ。もっとうまくなりたくてうずうずしてるわ。エマは?」

「うん、私も!」

「かすみんはもっと休憩したいですけど~、でもみんなに差をつけられるわけにはいきませんから! 逆にいっぱい練習して、みんなを追い抜いちゃいますよ~!」

「私も、やる気十分ですよ! やりましょう、先輩!」

 

 やる気に満ちたみんなの表情を見て、私はうなずく。

 

「よし、それじゃ続きやるとしようか」

『うんっ!!』

 

* * * * *

 

「ふぅ……かなり形になってきたね。ここらへんで休憩にしようか、ランジュ」

 

 一通り躍った後、ボク……ミア・テイラー……は、ショウ・ランジュにそう提案した。

 

「そうね。でも、もう少しだけ。なんか今は、練習したくて練習したくて、しょうがない気分なの。あなたがいなかった間の、気が載らなかった時が嘘みたい」

 

 そう言ってランジュは、再びダンスを始める。本当にとっても楽しそうだ。キラキラしながら練習に励むランジュを見て、ボクはふと笑いをもらす。

 

「? どうしたの、ミア?」

「いや。ランジュがとっても楽しそうだったからさ。それに、そんな明るい笑顔を見るのも、ボクが知る限り初めてだし」

 

 ボクが素直にそう言うと、ランジュは少し頬を染めながら、ボクが手渡したタオルで汗を拭きながら、これまた嬉しそうに話した。

 

「えぇ。練習がとっても楽しいの。毎日が輝いて見えるくらい。あなたが同好会で見てきたものが、私にも見えるみたいだわ」

「ランジュ……」

「私、ショウ家の一員として生きる中で、大切なものを忘れていたみたい。人々を楽しませるには、完璧なパフォーマンスをするだけじゃなく、みんなを楽しませようとする気持ち、そして何より、誰かと時間を共有し、そしてその誰かと心を合わせて、そして楽しむことが必要なんだ、って」

「……」

「それを教えてくれたのは、同好会のみんな、そして何よりもミア、あなた。本当に感謝しているわ、ありがとう」

 

 そう言うと、ランジュはボクに手を差し伸べてきた。その手を、ボクも握る。

 

「ボクは大したことはしてないよ。ボクは、楽しさを求めていただけさ」

「それでもよ。本当にありがとう、ミア」

 

 そう言ってランジュは、それまでに見たことのないような柔らかい表情を浮かべた。

 

「それじゃ、次は二人でダンスを合わせましょうか。ミア、行けるかしら?」

「うん、今、しっかり休憩したから、いつでもいけるよ。いこうか」

 

* * * * *

 

 そして、合同ライブの日がやってきた。

 

 講堂には、虹ヶ咲の生徒たちだけではなく、周囲に住んでる人たち、そしてスクールアイドルファンの人たちもいっぱい集まっている。もう大盛況だ。

 

 その中、控室で私たちは、ライブの準備を整えていた。

 それが済んだところで、みんなが円陣を組む。そしてせつ菜ちゃんが掛け声をあげる。

 

「それではいきましょう。行こう、九色の虹を咲かせに!」

『ニジガサキー!』

 

 と、そこに、ノックの音がして、ランジュちゃんとミアちゃん、QUEENDOMの二人がやってきた。

 

「今日、この日がやってきたわね。お互い、頑張りましょう」

 

 そう言ってランジュちゃんは、あの時と同じように手を差し伸べてきた。でも前と違うのは、あの時の貫禄のある笑みとは違い、凛としながら、どこか柔らかさを秘めた笑みをしているってこと。きっと、ミアちゃんと仲直りしたことで、彼女にも良い変化があったんだろう。

 

「うん、こちらこそよろしくね」

 

 私も、その手を握る。その手は、とてもあたたかった。そこに。

 

「すいませーん、QUEENDOMの皆さん、ステージへお願いしまーす」

「えぇ、わかったわ」

 

 ランジュちゃんは係の人にそう返し、手を離した。そして微笑んで軽く会釈する。

 

「それじゃ、行ってくるわ。みんなのパフォーマンスも、楽しみにしてるわね」

 

 そう言って、颯爽とその場を去っていった。やっぱりかっこいいなぁ……。

 

 そして合同ライブは始まった。

 

* * * * *

 

 QUEENDOMのライブは一言でいうと、とてもすごかった!

 それまでのライブもすごかったけど、このライブはそれ以上! 二人のパフォーマンスもすごいし、歌もとても熱くてでも感動できて。場の盛り上がりもすごいものだ。前回とは違い、みんな楽しんでくれてるのがよくわかった。

 改めて、二人がすごいのがよくわかる。

 

「ほ、本当にQUEENDOMはすごいね……。私たち、あれと並ぶほどのパフォーマンスできるのかな……?」

 

 舞台袖で待機している歩夢ちゃんが、少し表情を曇らせながら、そう言う。他のみんなも少しおじけついてるようだ。

 

「本当に、仲直りであれだけパワーアップするなんて、ずるいです~!」

「本当にすごいわよね。でも、私たちは私たちのパフォーマンスをするだけよ。今までの頑張りを信じて、ね? そうでしょ、部長?」

 

 ふくれてるかすみちゃんをたしなめるようにそう言った果林さんが、私にそう言ってきた。もちろん、私もそれには同意。

 

「そうだよ、みんな。私たちだって、彼女たちに負けないぐらい練習してきたじゃない。それを信じようよ」

「そうですね! 信じる心があれば、なんだってできます!」

 

 せつ菜ちゃんがそう言いながら、ぎゅっと手を握る。

 

「その意気だよ。それにね、この合同ライブはQUEENDOMに勝つことが目的じゃないんだから。確かに勝てたらいいけど、それより大事なのは、会場のみんなをどれだけ楽しませることができるか、ってことだと思うよ。今のみんなならきっとそれができる。私はそう信じてるよ」

 

 私がそう言うと、みんなの表情が明るくなってきた。うん、これなら心配なさそうだ。

 

「QUEENDOMの皆さん、ありがとうございました! それでは続いて、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の皆さんです! どうぞ!」

 

 司会さんが、みんなを呼ぶ声が聞こえた。さぁ、いよいよ出番だ。

 

「さぁ、出番だよ。みんな、頑張って!」

『うん!』

 

 声をそろえてうなずき、みんなは舞台袖からステージへ出て行った。

 

* * * * *

 

 そして、みんなの歌が始まった。ミアちゃんが私たちのことを思って作ってくれた曲に、私が心を込めて歌詞を作った歌がこれから始まる。

 

~~♪

 

『頑張るのが好きで、重ねて来たらここにいたの』

 

 みんなが一生懸命練習に励んでいる姿が、目に浮かんでくる。

 

~~♪

 

『キラキラ繋がって虹色があふれる。出会えた奇跡は何より宝物』

 

 あの時、部室でかすみちゃんと出会い、それからしずくちゃんたち元部員たちを説得し、歩夢ちゃんたち新しい部員を誘い、ここまで歩んできた。

 

~~♪

 

『突然閉ざされて悔しい日もあったよね』

 

 もちろん、その歩みは平たんとはいかなかった。

 沼津にお祭りの手伝いに行ったとき、台風が来て、中止を覚悟した時もあった。

 あと一歩、というところでμ'sの勝負に負けたこともあった。

 スクールアイドルフェスティバルの準備で、一時ボランティアが集まらなくて、開催を諦めかけた時もあった。

 

~~♪

 

『時々ぶつかって、一人で不安になって』

 

 いつも仲良しだったわけじゃない。けんかしたこともあった。いさかいを起こしたこともあった。

 栞子ちゃんと衝突し、再び廃部の危機に陥ったことも。

 歩夢ちゃんとけんかして、仲たがいをしてしまったことも。

 だけど。

 

~~♪

 

『涙を越えたら、ねぇ虹が見えたの!』

 

 でも、それでも自分たちを信じて、それを乗り越えてきた。そして私たちは今、ここに立つことができた。

 

~~♪

 

『キラキラ繋がって虹色があふれる! 出会えた奇跡は何より宝物』

 

 みんながいたから、これを乗り越えることができた。みんながいてくれたから。きっとみんなと出会えなかったら、こんな素晴らしい瞬間には出会えなかったかもしれない。

 本当にみんなとの出会いは、私にとって、いや私たち同好会全員にとって、一番の宝物だったと思う。いや、過去形じゃない。これからも今もこれからも、ずっと私たちの宝物だ。

 

~~♪

 

『大好きが咲いている僕たちのドリームワールド』

『一緒にかなえよう、飛び切りの明日へ行こう!』

『Love U My Friends!』

 

 これからも私は、みんなと一緒に進みたい。明日に向かって。

 きっとみんなと共に進めば、明日は今日よりも飛び切りの明日になるだろうから。

 

 大好きで大切な同好会のみんなとなら!

 

 ステージを見ると、観客のみんなもすごい楽しく盛り上がっている。反対側の舞台袖を見ると、QUEENDOMの二人も、とても感動しているみたい。もちろん私も、目からあふれてくるものをこらえきれずにいた。

 

 そして合同ライブは、大盛況、大盛り上がりを見せて幕を閉じたんだ。

 

* * * * *

 

 そして夕方。虹ヶ咲学園から伸びる道を歩く一人の少女がいた。その目はとても輝いていて、笑顔はあふれんばかりだ。

 

「ニジガクのライブ、噂通り、とてもすごかったデス! やっぱりスクールアイドルって、こんなに楽しく、熱く、そして感動できるものなのデスね! お小遣いをはたいて、日本に来日したかいがあったデス! よーし、クゥクゥも、ユイガオカに入学したら、絶対にスクールアイドルになるのデスよ!」

 

 そして少女は楽しそうに、軽く踊りながら夕日の向こうへと歩いていくのだった。

 

 

 

END

 




いかがでしたでしょうか?
自分の作品ながら、書いているうちに、目からお湯が流れそうになるほど感動してしまいました。
多分これは、自分の文章ではなく、歌の歌詞の力かと。
本当に、『Love u My Friends!』は素晴らしい曲です(;_;

お楽しみいただき、ありがとうございました!
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