ラブライブAnotherx2!~新人アイドルに窮地に追い込まれた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が奮起し、追いつくまでの話(予定   作:ひいちゃ

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#05『QU4RTZのがんばり奮闘記』

 さて。土日が明けた月曜日の放課後。

 

「さーて、今日も部活、始めましょー!」

「おー!」

 

 かすみちゃんの元気いい号令で、今日の同好会の部活も幕を開けた。

 

「歩夢ちゃんたち、かなり良い調子に仕上がってたみたいね」

「うん。いい刺激をもらえたから」

「そうなんだー。でも、愛さんたちも、レベルアップしてきたよ! ダジャレにも磨きをかけてきたり!」

「そうですか。Diver Divaも成果あったみたいですね」

「もちろんよ。A・ZU・NAには負けないわ」

 

 と、そこで。

 

「ふっふっふっ、先輩方。かすみんたち、QU4RTZも負けてないですよ!」

「うん。私たちも沼津で頑張ってきた……」

 

 とかすみちゃんたちが自信いっぱいで話に入ってきた。

 そういえば、かすみちゃん、璃奈ちゃん、エマさん、彼方さんたちQU4RTZは、沼津で、AZALEAと特訓してきたんだっけ。

 

「そうなの? ふふふ、QU4RTZもたくさんレベルアップしてきたみたいね」

「うん~。もうばっちりだよ~」

「色々大変なこともあったけどね」

 

* * * * *

 

 2日前の沼津。

 

「あ、来た来た! お~い、みんな~!」

 

 かすみんたちが沼津駅前に降り立つと、ちょうどそこに、黒澤ダイヤさんと松浦果南さん、そして国木田花丸ちゃん、AZALEAの三人がやってきたのです。

 

「皆さん、お久しぶりですわ。この前の夏の夏合宿以来ですか」

「お久しぶりずら~。みんなと一緒に練習するの、とっても楽しみだったよ♪」

「……うん。私も、花丸ちゃんたちと練習するの、楽しみにしてた。璃奈ちゃんボード『うきうき』」

 

 そんなかすみんたちを見て、果南さんがにっこりと笑います。

 

「うん。私もとても楽しみにしてたよ。やっぱりトレーニングが一番だよね!」

 

 そう元気そうに言う果南さんなんだけど、その笑顔が異常にまぶしいのは気のせいなのかなぁ?

 

「それじゃ、海岸に行ったらさっそく始めましょうか」

 

 ダイヤさんがそう言うと同時に、内浦行きのバスがやってきました。

 でもなぜでしょう? かすみんには、それが少しだけですが、地獄行きのバスに見えた気がしたのです。

 

 

* * * * *

 

 その気は間違いではありませんでした。

 

「ひぃ……はぁ……。かすみん、もう限界なんですけどー……」

「私も……かなりきついかも……」

「彼方ちゃん、逆に疲れ過ぎて、眠れないよ~……」

「私も、限界……。璃奈ちゃんボード『ぱたりこ』」

 

 内浦の海岸についてすぐ、トレーニングを始めたんですが、かなりのハイペースで、終わったころにはかすみんたちはもう立ち上がれないほどへとへとになっていたのでした。

 果南ちゃんはまだ全然余裕があるみたいですが、ダイヤさんと花丸ちゃんも、かなり堪えているみたい。

 

「しょうがないなぁ、みんな。共同練習はまだまだ始まったばかりだよ」

「はぁ……はぁ……そうは言いますが果南さん、トレーニング、かなりペース速かったですわよ……」

「うん。いつもの倍はきつい気がするずら……」

 

 え?

 

「ということはダイヤさん。いつもはこんなにきつくはないの?」

「はい。そうなのですが……」

「どうしてなのかなぁ……。そりゃ、果南ちゃんは体動かすの大好きなのは知ってるけど……」

「……あ」

 

 と、そこで花丸ちゃんが声をあげました。何かに気がついたみたい。

 

「そういえば、数週間後に期末テストがあったずら。確か今日も、ダイヤさんに特別講習受けてたね」

「あ、そういえばそうでしたわ。果南さん、もしかして、講習のストレスを発散するために……」

「ははは、何を言ってるのかな。別にそんな……ごめんなさい」

 

 ごまかそうとしていた果南さんでしたが、ダイヤさんと花丸ちゃんににらまれてしゅんと降参したのでした。

 その彼女を見て、ダイヤさんがやれやれとため息をつきます。

 

「本当にそんなに勉強が嫌いなのは困ったものですわね……。果南さん、卒業したらアメリカにダイビングの勉強のために留学したい、と言っていませんでしたか?」

「うぐ……」

「そんなに勉強を嫌がっていたら、そもそも留学できないと思うずら」

「うぐぐ……」

 

 ダイヤさんにそう言われて、へこむ果南さん。

 

「そうだね。それに、勉強ができないと、そもそも留学先の人と話すこともできないよ」

「そうですよ。それに~、そんなことでは、今度のおばか王決定戦、かすみんには勝てませんよ~?」

 

 そう自慢そうに言っちゃうかすみんでしたが、そこに彼方先輩が……。

 

「あれ~、かすみちゃん。この前の勉強会の時、逃げようとして栞子ちゃんに捕まってなかったかな~?」

「うぐっ、か、彼方先輩っ。それは秘密ですよっ」

 

 笑いが沸き起こりました。かすみんは思わず顔が赤くなっちゃいましたよっ。

 そしてひとしきり笑ったところでダイヤさんが言いました。

 

「それでは今日はみんな疲れたことですし、明日改めて、しっかりと練習することにしましょう。……果南さん、明日また同じことをしようとしたら、黒澤ダイヤ秘密講習スペシャルコースを受けていただきますわよ?」

「わ、わかってるよ~……」

 

 そしてみんなで、土曜日の宿である百千万旅館へ歩いていったのでした。

 

* * * * *

 

「そんなことがあったんだ?」

「はい。もう大変でしたよ~」

 

 そして部室。かすみちゃんの話を聞き終えた歩夢ちゃんが、彼女とそう言葉を交わす。

 そしてそこでエマさんが。

 

「でも、得られるものはたくさんあったよ~。やっぱり、Aqoursと練習してきてよかったと思う」

「うん。とてもいい合同練習だった。璃奈ちゃんボード『むんっ』」

 

 どうやら、QU4RTZも実りある練習をしてきたみたい。よかった。

 これは、次のライブは楽しみだなぁ。

 

 するとそこに、栞子ちゃんが入ってきた。

 

「皆さん、集まっていたんですか。今度の週末のライブ、セッティングができました」

「やった! ありがとう栞子ちゃん!」

 

 実は栞子ちゃんに、この自主トレの後に、ランジュちゃんとミアちゃんのスクールアイドルユニット『QUEENDOM』とのジョイントライブのセッティングをお願いしていたんだ。みんながどこまで彼女たちに迫れたかを見るためにね。

 もしかしたらまだまだ全然かなわないかもしれないけど、それでもみんなの今の実力を測るのは今後の参考やモチベーションになると思うし、決して無駄ではないと思う。

 

 私がそう礼を言うと、栞子ちゃんは少し頬を染めたが、すぐ真顔に戻って言った。

 

「いえ。生徒会長として当然のことですし、お互いにとってプラスになることだと思いましたから。礼を言われるほどのことではありません」

「それでもだよ。本当にありがとう。よしそれじゃみんな! セッティングしてくれた栞子ちゃんに報いられるように、頑張っていこう!」

 

 私がそういうと、みんなはやる気に満ちた表情で返事を返してくれた。

 

「うん!」

「はい! 勝てずとも、せめて一矢報いる気で頑張ります!」

「生まれ変わった愛さんの力、見せてやるよー!」

「かすみんも、一矢どころか三矢も報いてやりますよー!」

「私も頑張ります!」

「私も頑張る。璃奈ちゃんボード『むん!』」

「みんなを笑顔にさせられるように頑張るよ! ね、果林ちゃん?」

「ふふ、そうね。一矢報いるどころか、彼女たちを逆転する気で頑張りましょ」

「彼方ちゃんも頑張る~」

「私も今できる精一杯で頑張らせていただきます」

 

 みんな、やる気に満ち満ちていた。うん、これなら今度の週末のライブは、素敵で楽しいものになりそうだ。

 

「よーし、みんな、頑張っていこうー!」

『おーーー!!』

 

 部室に、10人の声が明るく響いた。

 




読んでくださり、ありがとうございます!
次の話は、正月明け以降の投稿の予定です。
それまでお待ちくださると嬉しいです。良いお年を!
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