錬成士と魔弾の射手で世界最強(更新停止中)   作:狩村 花蓮

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「こんにちわ読者の皆さん。白崎香織です。」
「ユエ、よろしく。」
「シアですぅ!よろしくお願いしますぅ!」
「それにしても前回、とんでもないものと相対することになったね。」
「うん、そして真由美たちの作ったものがとんでもないことが分かった回でもある。」
「そう言えばお父様から聞いたんですけど、一撃で壊れたあのゴーレムは、あの大型のゴーレムの中で無限に生成できるらしいですよ?」
「「えっ!?」」
「えぇッと確か名前は・・・・・・・・思い出せません!」
「「えぇ・・・(困惑)」」
「ま、まぁいいや。それより二人とも、いつものやるよ。」
「うん。・・・・・・・・では。」
「「「さてさてどうなる第十三話!」」」
「皆さんの活躍、楽しみですぅ!」


第十三話 想定外の敵との遭遇 後編

ここはホルアドの町の郊外にある大規模な草原である。魔物もそこまでいるわけではなく、いたとしてもそこまで強くなく、またてきたしているわけでもないため、ちょっとした憩いの場のような扱いとなっている。

 

がしかし、そこに今、本来いるはずのないものが現れた。30mはあるだろう巨体に人間の四肢のようなものが合わさった石像のようなもの。それはまるで、要塞兵器のようであった。そしてその後方約30mにはその車体を蒼く塗られた戦闘車両

 

マギアストライカーが、その要塞に向けて攻撃を行いながら追走していた。

 

 

”大型の正体不明の物体がホルアドに向けて接近している” この知らせを勇者一行が知ったのは、すでにホルアドまで500mを切った時だった。これを受け、ハイリヒ王国はすぐさま勇者一行をはじめとする

 

兵力のほとんどをホルアド近郊の草原へ終結させた。勇者一行を含む攻撃隊はすぐさま魔法による攻撃を開始するも、距離が距離だけに当たっても大した威力にならない。今ホルアドの町は、絶望に包まれていた。

 

 

一方その頃、真由美たちはというと・・・・・・・・迎撃をしていた。

 

ハジメと香織は外に降りて迎撃をしている。香織は地面に伏せ、ハジメが作った電磁加速式狙撃砲シュラーゲンを借り受け、狙撃をしている。

 

その弾丸は関節部分を的確にとらえている。しかし、威力が足りずに破壊には至っていない。ハジメはストライカー内で作っていた電磁加速式ロケットランチャー、オルカンを使ってその巨人の頭部に重点的に攻撃を当てている。

 

しかしそれでも火力が足りない。真由美はストライカーに搭載されているすべての武装で迎撃をしている。それでも、かの敵を破壊するには至っていない。そんな中ハジメに持たせていた試作型通信機から通信が入る。

 

「どうしたのハジメ?」

『多分迎撃が始まった。魔力弾が次から次へと飛んでくる。そこまで距離がねぇぞ』

「分かった。私もおりて迎撃する。」

『了解だ』

 

ハジメは通信を切った。真由美はAIに指示を出す。(このAIは真由美が昔AIを作ったことがあるために容易に用意できた。なお、これを作るのに想像形成を使ったのは内緒である。)

 

「オートドライブ起動、迎撃対象、前方大型敵個体。」

『了解、オートドライブ、起動します。』

 

真由美はストライカーを降りる。その後もストライカーは自動で運転を続け巨人の迎撃を続けている。

 

その時通信が入った。ユエに持たせた分だ。

 

『真由美、戦況はどうなってる?』

 

ユエには不測の事態の回避のためマギアストライカー後部のカムたちが乗っているところに一緒に居てもらっている。

 

「ちょっとやばいかも。」

『何か手伝う?』

「やっぱりだめだ、ユエちゃん、急いでオルクスさん呼んできて!」

『うん、分かった。』

 

ユエはオスカーのもとへ向かったようだ。通信が切れる。その間にもその巨体が刻一刻と町へ迫っていく。

 

真由美は通信機に向かって叫んだ。

 

「皆、よく聞いて。これから分解砲を使う。射線上にいないでね。もろとも分解しちゃうから!」

 

真由美は返事を待たず、ヘルグザッパーをライフルモードにし、横のスイッチを押す。

 

『It's Time for blasting attack』

 

毎度おなじみのセリフが流れ、真由美の足元に魔法陣が展開する。そして腕に内蔵されている神結晶の内部から魔力が消費されていく。

 

分解が発動したのだ。真由美の眼鏡の照準器は、彼女の目の動きに合わせつつも目標地点に狙いを付けていく、そして照準が固定される。

 

「ターゲットロックオン、ファイア!」

 

分解の能力を伴った青白い閃光は目標の脚部に命中し、その足の一部を分解し破壊した。生物であれば追い打ちが必要だが、ゴーレムなどの無機物はこれで崩壊する。

 

自重を支えきれなくなるのだ。真由美は足止めに成功したのだ。しかしその期待は裏切られることになった。なんとその分解でつけた傷が見る見るうちに修復されていったのだ。

 

「なん・・・・・・・・ですって!?」

 

真由美は絶句する。あれだけの巨体をあの速度で再生させる魔法なんて真由美は知らない。

 

というか魔力の総量的に不可能なのだ。

 

『おい真由美!どういうことだ!?お前の壊したところが再生してるぞ!』

「私だってわからないわよ!・・・・・・・・どうすればいいのよ!?」

 

その時ふと故に持たせた通信機から声が聞こえた。その声はユエとは違うが、聞き覚えがある声だった。

 

『ユエさんから話は聞いた。みんなよく聞いてくれ。その巨人は要塞兵器、ジーグリンデ。かつて我々を滅ぼすためにエヒトが作った悪魔の兵器だ。再生能力がすさまじい。生半可な攻撃じゃあすぐに再生されてしまう。』

「それじゃあ、どうやって破壊するんですか?」

『ジーグリンデの胴体中央、核となっている部分を破壊するしか方法はない。しかし、中に入る術はない、ゆえに外からコアのある部分ごと破砕するしかない。』

「・・・・・・・・私たちの武器ではあの堅牢な装甲は破れませんよ。それに、ストライカーのバスターファンクションはあと最短でも5時間の冷却を必要とします。このままでは冷却が終了するまでに町についてしまいます!」

『あと10分粘ってくれ。もうすぐ新しい戦力が完成する。何とかそれまで町への侵攻を阻止するんだ!』

「そんな無茶な!真由美の武装でもあいつの足止めができなかったんだぞ!」

「ハジメ、落ち着いて。」

「けどよぉ!」

「いいから!・・・・・・・・本当に10分で仕上げれますか?」

『あぁ。錬成士の名に懸けて10分で仕上げて見せる!』

「・・・・・・・・分かりました。あなたに賭けます。絶対に仕上げてください。」

「おい真由美!?」

「もう時間がない。私たちに力ではあれを止める手段がない。ならば少しでも可能性がある方に賭けるしかないよ。お願いハジメ、分かって。」

「・・・・・・・・分かった。頼むぜオスカーさん。」

『もちろんだ。』

 

オスカーの通信が切れた。真由美はそのまま通信機に向けて言う。

 

「今聞いてもらった通りよ。10分間時間を稼ぐ。やるわよ二人とも。」

『分かったよ!守ろう、私たちの手で!』

『あぁ。神とやらに反抗するためにも、ここの住人は死なせねぇ!そうすれば神もすこしは悔しがるだろうさ!』

「OK。じゃあみんな、やるわよ!」

『うん!』

『おう!』

 

ついに真由美たちによるジーグリンデ破壊作戦が始まった。成功条件はただ一つ、ジーグリンデの破壊!

 

 

 

 

その姿を観察するものがいた。黒一色のローブを纏い、口元しか見えないその”何か”は真由美たちを見て、不敵に笑い、何かを言い始める。

 

「せいぜいあがくがいい。異世界より来たりし人の子よ。そのままこの世界の命とともに消え去るといい。」

 

そう言うとその”何か”は一瞬でそこから”消えた”。まるで、そこに元から存在していなかったかの如く。

 

 

 

 

先ほどの通信からすでに9分が経過していた。真由美たちは持てるすべての力を使ってジーグリンデの足止めへと動いていた。

 

ハジメはオルガンで、香織はシュラーケンで、真由美はヘルグザッパーで、それぞれ、ジーグリンデの関節を狙っていた。

 

しかし、その甲斐なくジーグリンデはすでにホルアドの町から見える距離にまで迫りつつあった。勇者たち一行もまた魔法による攻撃でジーグリンデを押し返そうとしている。

 

ホルアドの町から5kmは離れているであろうそこからでもジーグリンデをはっきりととらえることができたということから、その体の大きさは容易に想像ができる。その巨体を

 

魔法のみで壊すことは不可能に近い。現に勇者一行を含めた防衛戦力は魔力切れで脱落していく人がどんどん増えて行った。真由美たちもすでに限界が来つつある。

 

ハジメたちの武装の弾薬もすでにその9割を使い果たしており、すでに弾切れが近くなっていた。真由美もすでに4つあるうちの神結晶の内の2つの魔力ストックが無くなっており

 

3つ目ももうすぐ枯渇する状態であった。本人の魔力から回してはいるが、たかが知れているだろう。すでに限界が来ていた。そしてついに・・・・・・・・

 

『真由美ごめん、弾薬がもうない!』

『こっちもだ、もう弾薬がねぇ!』

 

香織たちの武装の弾薬が尽きた。

 

「分かった。二人はストライカーに戻って。そこから援護を。」

『分かった。』

『お前も気を付けろよ、真由美!』

「えぇ、分かっているわ。」

 

2人はストライカーへと向かった。しかし、真由美ももう魔力ストックに限界が来ていた。

 

(すでに魔力ストックの残量が4分の1を切ってる。私自身の魔力も残り少ないか・・・・・・・・どうしたものかしら。)

 

するとヘルグザッパーに異変が起こった。

 

「えっ?ちょっと何、いきなり撃てなく・・・・・・・・って、そんな!?回路破損?使用不能!?」

 

彼女の武装は魔力弾を生成する基部そのものが破損し、生成することができなくなっていたのだ。そしてついに神結晶の魔力ストックも底をつく。

 

既に彼女には生体維持用の魔力しか残っていなかった。

 

打つ手がなくなった真由美達。巨人は着々とホルアドに近づいている。

 

「そんな・・・・・・・・ここまでなの?」

 

しかしそこに、手を差し伸べるものがいた。

 

『待たせたね皆。マギアセイバーの爆誕だ!』

 

突然ユエに持たせた通信ユニットから聞き覚えのある声がした。と同時に後ろから何かが走ってくる音がした。

 

そこには、ストライカーと同じ装甲色をし、車体後方に長い砲身を持った、まるでレス〇ューセ〇バーのような機体がいた。

 

「オスカーさん!ロールアウトできたんですね!」

「あぁ、思ったよりもあの全自動工場(オートワークステーション)が役に立ったよ。まさか5日を半日で終わらせ、さっきのオーダー通りに10分で仕上げるんだから。」

「うん、あの速さには私も驚いた。」

「ユエちゃん・・・・・・・・ありがとう!」

「うん!」

「それで真由美さん、あなたのマギアシリーズの機体を作成の都合上今は大きさ順で分けている。僕はこれらを便宜上カテゴリーと呼んでいる。

そしてカテゴリー2、中型の機体は全7台中3台が完成している。マギアドリル、マギアターボ、マギアライザーの三台だ。有効に使ってくれ。」

「ありがとうございます、まさかこんなに早く仕上げてくれるなんて。」

「いや、僕は自分の仕事を全うしただけだ。それに、あなたの残したものが凄く役立っただけだし、気にすることはない。しかし困ったな。

私ではこれをうまく操れない。誰か変わってくれると嬉しいんだが・・・・・・・・」

 

オスカーは唸る。しかし真由美はそれをすぐに決めた。

 

「ハジメッ!」

「分かった。オスカーさん、そいつは俺が運転する。変わってくれ。」

「あぁ、よろしく頼む。」

 

ハジメはセイバーの方に移った。そして再びオスカーが話し始める。

 

「中型の機体は全部カードスラッシュで呼び出すことができる。合体もできるから使ってほしい。」

 

するとユエがカードを持ってストライカーに飛び移ってきた。

 

「はい。これ、オスカーから。」

「ありがとうユエちゃん。ハジメ、あなたはセイバーであいつの足を止めて!私がその隙にドリルで突撃する!」

「分かった。行くぞ!」

「えぇ!」

 

真由美とハジメはそれぞれ対応するカードを取り出した。そして叫ぶ。

 

「マギアドリル!合体!」

『マギアアップ』

 

カートをスキャン部分にスラッシュする。すると、AIがそう音声で告げた。するとマギアストライカーが後部のカムたちを収容しているブロックから真っ二つに分かれた。そして真由美たちが乗っている部分と

 

その車体の両脇に二対の大型ドリルがくっついたようなデザインをした機体、マギアドリルと合体した。

 

「完成、マギアドリルストライカー!」

 

真由美がそんなことを言う。それにしてもこの人、ノリノリである。

 

一方セイバーはその場で停止し、その巨大な砲身を巨人に向ける。そして言う。

 

「行くぜ!ターゲットロック!」

『ターゲット、ロックオン。』

「バスターファンクション、ライトニングバレッド、発動!」

『ライトニングバレッド』

 

その砲身に雷属性の魔力が収束して行き、それは稲妻のごとき砲弾と化す、そしてそれは巨人の頭に直撃し、その巨体を地面へと追いやった。

 

「いまだ真由美!」

「任せて!行くわよー!ターゲットロック!」

『ターゲットロックオン』

「バスターファンクション、バーストドライバー、発動!」

『バーストドライバー』

 

セイバーの前を猛スピードで駆け抜けていったストライカーは、後部についた短射程ブースターで跳ね上がると、前方のドリルに魔力が収束し巨大なドリルの形をとる、

 

そのまま、その巨人の胴体めがけて、ストライカーは駆け抜ける!

 

「貫けぇー!」

 

その強靭なドリルはその巨体を貫く。しかしその巨人はまだ破壊されない。コアが破壊できていないのだ。

 

その剛腕を使って真由美たちのもとへ振り下ろそうとする。その時、オスカーが叫んだ!

 

「その穴から見える赤い結晶、それさえ破壊すればすべて終わる!とどめをさせ!」

「了解!」

 

真由美はストライカーを降り、その赤い結晶、コアへと飛翔する。それと同時に彼女の右腕にはどんどん魔力が収束して行く。

 

真由美が自身の魔力、その全てをもって、吠える!

 

「これでとどめよ!アースブレイクインパクト・プロミネンスディセンブリーフィニッシュ!」

 

地を割るほどの一撃が、ユエの作った魔法の灼熱の炎と、すべてを無に帰す最強の分解の力をもって、最大威力で打たれる。そのコアがその威力に耐えられるはずもなく、あえなく爆散。

 

そのコアが巨人の巨体を支えていたのだろう。その巨人はまるで断末魔のような嫌な音を放ちつつ、その巨体を崩壊させていった。

 

「真由美・・・・・・・・やったよ!やったんだよ私たち!」

「香織・・・・・・・・えぇ、そうね。私たちは、やり遂げたのよ!」

「やったなふたりとも!」

「うん。よくやった。」

「ハジメ、それにユエも・・・・・・・・本当にありがとう。」

 

こうして、ジーグリンデが町へ到達するという最悪の事態は阻止された。その日のうちにホルアドの町は普通に戻り、勇者一行を含めた戦力はハイリヒ王国へと引き上げて行った。そして真由美たちもまた

 

カムたちを送るべく、フェアベルゲンへと向かった。




ここまで読んで下さりありがとうございます。ちなみにまだロボット化はしません。もっと先になります。さて急展開でしたが楽しんで頂けたでしょうか?作るの早すぎだろとかいうツッコミはなるべくなしの方向で・・・・・・・・

私もここで出すのは早いと思っていました。が、話のつじつまというか、そう言うのをあわせる関係上早めに出すことが決まりました。すいませんでした。それと、原作よりハジメの性格が少し違うのは気にしてはいけません。

ハジメはそこまでトータスの人たちを守るという気持ちはなかったはず・・・・・・・・まぁいいか。ではまた次回お会いしましょう。さよーならー
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