果林&エマと姫乃&美咲の邂逅。暗いのとかないのでお気軽にどうぞ♪

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果林姫乃「見栄とギャップは使いよう」side果林&姫乃

〜動物園〜

 

 

 

姫乃「……」ジッ…

 

 

ハシビロコウ「……」ジッ…

 

 

姫乃「!」シャッターチャンス!

 

 

ハシビロコウ「〜♪」バサバサ

 

 

姫乃「ああ!?」ブレブレ

 

 

ハシビロコウ「……」ジッ…

 

 

姫乃「はぁ……。」シュン…

 

 

 

 

 

ーーどうも、姫乃です。今日は美咲さんと動物園♪え?美咲さん?・・・たぶん今頃、お土産屋さんで新発売のぬいぐるみを買っている頃だと思いますよーー

 

 

 

 

〜ハシビロコウ前〜

 

 

 

ーチャーン!

 

 

姫乃(迷子かな?まだ開演直後で人もまばらなのに……)

 

 

???「かりんちゃ〜ん、どこ〜?」

 

 

姫乃「(今、かりんちゃんって!……いやいや流石にあの果林さんじゃないだろうけど……困ってる人は見過ごせないよね!)あのー!何かお困りですかー!?」トテトテ

 

 

???「かりんちゃー……あれ、綾小路さん?」

 

 

姫乃「え!?虹ヶ咲のエマ・ヴェルデさん!?」

 

 

エマ「チャオー♪、ってそんなことしてる場合じゃないんだよ〜!綾小路さん、果林ちゃん見なかった!?」

 

姫乃「果林ちゃんって、『あの』朝香果林さんですよね……?」

 

 

エマ「果林ちゃんは他にいないよ〜!背の高い人を見たとか、どっちから声がしたとかでもいいの!こうしている間にも、果林ちゃんに何かあったら、私!私……!」オロオロ

 

 

姫乃「ヴェルデさん、落ち着いてください!はぐれたと言っても、ここは動物園です。誰も果林さんの命を狙ったりはしませんし、取って食おうともしませんから。」

 

 

エマ「でも!でも!……果林ちゃんものすごい方向音痴さんだから、このまま見つからないと一生動物園から出られないかも……!お腹空かせて倒れちゃうかも!一人で不安で泣いちゃうかもしれない……うわ〜ん!」ウワーン

 

 

姫乃(え〜……)

 

 

エマ「うわ〜ん!」ウワーン

 

 

姫乃「(ヴェルデさんは平常心でいられなくなってるみたいだし、ここは私がしっかりしないと!)…………落ち着いて、園内を探して回りましょう?微力ではありますが、私もお供させて頂きます。」シャン

 

 

エマ「うわ〜んありがとう綾小路さ〜ん!」ダキ

 

 

姫乃「あはは……。」

 

 

 

 

 

 

〜少し経って〜

 

 

 

姫乃「少しは落ち着けましたか?」シャン

 

 

エマ「うん!果林ちゃんを探しにいこ?」

 

 

姫乃「はい♪まず、果林さんを最後に見たのはどちらの方向ですか?」シャン

 

 

エマ「えっと……あっちだよ!」

 

 

姫乃「ではまずそちらから探してみましょう。犯人は現場に戻ると言いますし!」

 

 

エマ「うん♪」

 

 

姫乃「では出ぱ……

 

 

 

子ウサギ「テテテテ」テテテテ

 

 

姫乃「 」

 

 

 

エマ「うわ〜子ウサギだよ!すっごく可愛い♪」キラキラ

 

 

姫乃(ワッツ、ハプンド……)ポカーン

 

 

エマ「ジャパニーズ動物園ってすごいね!」キラキラ

 

 

姫乃「(あああだめだやっぱりこの人、冷静さを失ってる〜!?)……いやいや、普通じゃないですよ!?きっと逃げ出したに違いありません、捕まえて元の場所に返してあげないと!」

 

 

エマ「そうだね!きっとウサギさんもひとりぼっちで不安だもん。お母さんのところに返してあげよう!」ピュー

 

 

姫乃「ヴェルデさん!?いくらなんでも人の足で無策に追うのは……」

 

 

 

エマ「catturato ! 」キャッチ!

 

子ウサギ「!?」ホカク

 

 

 

姫乃「 」

 

 

エマ「よ〜しよし、大丈夫だよ〜?」ヨシヨシ

 

 

子ウサギ「〜」

 

 

姫乃「(常識ってなんだろう……)すごいですね、まるでプロの狩人のような早業……。」

 

 

エマ「狩りは慣れてるからね〜、えっへん!」

 

 

姫乃(この人どんな生活してきたんだろう……もう何も考え無い方がいい気がしてきた……)

 

 

子ウサギ「〜///」リラックス

 

 

姫乃「この子、安心しきっていますね。まるでヴェルデさんを本当の母親と思っているみたい……。」

 

 

エマ「果林ちゃんにもよくやってあげてたから……お膝枕には自信があるのです!」ドヤ

 

 

姫乃「(んんん!?今……聞き間違いかな?)……果林さんにもよくやってあげているんですか?」

 

 

エマ「うん!たまに子守唄も歌ってあげるんだ〜♪」

 

 

姫乃(聞き間違いじゃなかった〜……。私の中の、クールな果林さんのイメージが……)

 

 

エマ「この子をお母さんの所に返してあげよっか!」

 

 

姫乃「……はい♪」

 

 

 

 

 

 

〜ふれあい広場〜

 

 

 

姫乃「無事子ウサギを元の場所に返したはいいけど……。」

 

 

エマ「すっかり気に入られちゃったね。」

 

 

姫乃「もうしばらくここにいましょうか……?」

 

 

エマ「果林ちゃんもさがさなきゃだけど、もう少しだけここにいよっか。」

 

 

姫乃「できることなら、この子を無理やり引き離したくありませんもんね。」

 

 

エマ「でも、果林ちゃん……どこにいるんだろう?」シュン…

 

 

姫乃「飼育員さんも見てないみたいですし……もしかしたら、果林さんも私とヴェルデさんみたいに美咲さんと一緒にいたりするかもですね。」

 

 

エマ「……ねえ、綾小路さん?私のことは『ヴェルデさん』なのに、なんで果林ちゃんは『果林さん』なの?」

 

 

姫乃「え?……あ、しまった!?」

 

 

エマ「しまった……?」キョトン

 

 

姫乃「あ!?いや、その……別に、いつも雑誌やPVを見ているからとかじゃないですし、特別慕ってるからとか、ファンだからとか、そういうのじゃありませんからね!?」アタフタ

 

 

エマ「(ファンなんだね♪)……♪」ニコニコ

 

 

姫乃「あ!?もしかして気安く名前で呼んだこと、怒ってます!?すみませ

 

 

エマ「いいな〜、果林ちゃん……」

 

 

姫乃「……へ?」

 

 

エマ「私も『エマさん』って呼んで欲しいな〜」

 

 

姫乃「……もしかして、『ヴェルデさん』って呼ばれるの……嫌、でしたか?」

 

 

エマ「……ちょっとだけ、ね。」

 

 

姫乃「……」

 

 

エマ「……」

 

 

姫乃「あの、エ……『エマ、さん』!」

 

 

エマ「な〜に?『姫乃ちゃん』♪」ニコ

 

 

姫乃「私、エマさんのこともっと知りたいです。もし良かったら、エマさんのこと色々と教えてください!」

 

 

エマ「果林ちゃんのことじゃなくていいの……?」

 

 

姫乃「もちろん、それも興味ありますけど……エマさんがいいんです!」

 

 

エマ「……」

 

 

姫乃「エマさん……?」

 

 

エマ「姫乃ちゃぁあん!!」ダキ

 

 

子ウサギ「!?」ビクッ

 

 

姫乃「エマさん?ウサギさんが……」

 

エマ「あ〜!ごめんね!?びっくりさせちゃったよね?よ〜しよし」ナデナデ

 

 

子ウサギ「〜」リラックス

 

 

エマ「じゃあウサギさんも一緒に聞いててね〜……

 

 

 

 

 

 

〜しばらくして〜

 

 

 

姫乃「わかります!卵かけご飯、すっごく美味しいですよね♪」

 

 

エマ「そうなんだよ〜!もうスイスに日本を持って帰りたいくらいだもん!」

 

 

姫乃「そっか……エマさんもいつかはスイスに帰られるんですよね……。」

 

 

エマ「離れ離れは寂しいよ〜!……あれ?離れ離れ……、ああ!?果林ちゃん!!」

 

 

姫乃「ああ!?すっかり話し込んでしまいました!?」

 

 

エマ「果林ちゃんを探しにいきたいけど、子ウサギさんが……。」

 

 

姫乃「電話やメールで連絡をしてみてはどうですか?」

 

 

エマ「そうしたいのは山々なんだけど……果林ちゃんのスマホ、バッテリー切れちゃってるの。……そういえば姫乃ちゃんがさっき言ってた人は?」

 

 

姫乃「美咲さんのことですか?今日は美咲さんと2人でここに来たんですけど、もしかしたら美咲さんが何か知ってるかも……?一度美咲さんに連絡してみま

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

姫乃「あ、美咲さんからメール……あっちから連絡してきたってことは、リトルジャイアントパンダ買えたのかな?」

 

 

エマ「りとるじゃいあんとぱんだ……?それって大きいの、小さいの?」

 

 

姫乃「小さなジャイアントパンダのぬいぐるみ……みたいです。今日から発売だからということで買いに行く付き添いで来たんです。」

 

 

エマ「パンダのぬいぐるみ……あとで果林ちゃんに買ってあげよう♪」

 

 

姫乃「そうだ、メールを確認しないと……」

 

 

エマ「……どうだった?」

 

 

姫乃「美咲さん、ぬいぐるみ買うの難航しているみたいです……この文脈だと、1人で行動している可能性が高そうですね。」

 

 

エマ「そっかぁ……。」

 

 

子ウサギ「!」ピョン! トテトテ…

 

 

姫乃「あ……子ウサギ、みんなのところへ帰っていきましたね。」

 

 

エマ「ウサギさ〜ん!またね〜!」フリルリ

 

 

姫乃「出発、しましょうか。」

 

 

エマ「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

〜しばらくして〜

 

 

 

エマ「果林ちゃんどこ〜!」

 

 

姫乃「東園はほとんど探したはずなのですが……この分だと果林さんもヴェルデさんを探して動いている可能性が高そうですね。」

 

 

エマ「果林ちゃ〜ん……。そうだ!姫乃ちゃん、先に美咲ちゃんと合流するのはどうかな?」

 

 

姫乃「へ!?あ、そう……ですね。えっと……

 

 

エマ「もしかして、都合が悪かったかな?」

 

 

姫乃「あ、いや、都合が悪いとかでは無いんですけど……美咲さん、ぬいぐるみ買ってるところを人に見られるのが恥ずかしいみたいで……。」

 

 

エマ「そっかぁ……みんなで一緒にお買い物したいなら、最初から姫乃ちゃんと別行動したりしないよね……。」

 

 

姫乃「申し訳ありません。」

 

 

エマ「……姫乃ちゃん、先輩思いなんだね♪」

 

 

姫乃「へ!?いや、そんなことありませんよ///……あ、でも緊急事態ですし、人手は多い方がいいですよね!?一度美咲さんに連絡してみま

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

姫乃エマ「・・・」

 

 

姫乃「デジャブで……え!?うそ!?」

 

 

 

ピボパ……ピロン♪

 

 

 

エマ「姫乃ちゃん!?」

 

 

姫乃「……果林さん、いました!!」

 

 

エマ「え〜!?」

 

 

姫乃「美咲さんからこんな写真が!」

 

 

 

[果林&美咲のツーショット写真]

 

 

 

エマ「ほんとだ!?」

 

 

姫乃「……果林さん、思ってたより元気そうでしたね。」

 

 

エマ「もう!こっちはすっご〜く心配したのに!……でも無事で良かったよ〜!」ウワーン

 

 

姫乃「はい♪」

 

 

エマ「そうだ姫乃ちゃん、電話電話!!」

 

 

姫乃「あ、そうでした!」

 

 

 

プルルル

 

 

 

美咲『もしもし姫乃?』

 

 

姫乃「果林さんまだ一緒ですか!?」

 

 

美咲『ええ。果林ちゃんならまだ一緒にいるわよ。』

 

 

エマ「良かった〜……」

 

 

姫乃「……果林、『ちゃん』!?ちょっと美咲さん!?今果林『ちゃん』って言いました!?いつのまにそんなに仲良くなったんですか!?ずるいですよ〜!?後でちゃんと紹介してくださいね!?」

 

 

果林『……美咲ちゃん、あなた結構意地悪なのね。』

 

 

姫乃「ふぇ!?かかか果林、さん……?(き、聞かれちゃった〜///)」

 

 

果林『はぁい♪朝香果林よ。』キリッ

 

 

姫乃「きゃぁぁああああ//////(果林さんカッコよ過ぎますよぉぉお!?)」

 

 

果林『喜んで頂けたようで良かったわ♪』

 

 

姫乃「(は!?いけないいけない、ここは粗相の無い様に)…………ごきげんよう、朝香果林さん。先日は素晴らしいパフォーマンスでした。ええ、誘った身として誇らしい程に……。(ああぁぁ上から目線過ぎた〜!『誘った身として誇らしい』って何!?自分の語彙不足を呪いたい〜!果林さんごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜!)」シャン

 

 

エマ(おお!ジャパニーズ、『変わり身の術』!)

 

 

果林『褒め過ぎよ。こちらこそ、お誘い頂いてありがとう。それと、ごめんなさい。美咲ちゃんを借りっぱなしだったわね?』キリッ

 

 

姫乃「いえ。こちらこそ、美咲さんがご迷惑を掛けていませんでしたか?(ふわぁぁあ///こちらの無礼も華麗に流して、しかも『ありがとう』!?人間ができ過ぎてるよ〜///)」シャン

 

 

 

エマ(果林ちゃんも見栄っ張りさんだけど、姫乃ちゃんも大概だな〜)

 

 

 

果林『……大丈夫よ。姫乃ちゃんの話で盛り上がっていたところだったから。』キリッ

 

 

姫乃「……ヒ、ヒメノ、チャ……(なまえ、よばれ……)」フリーズ

 

 

果林『姫乃ちゃん?』

 

 

エマ「姫乃ちゃん電話借りるよ!……果林ちゃん!!」

 

 

 

姫乃(ひめの……ちゃん……)フリーズ

 

 

 

果林『エマ!?なんで姫乃ちゃんと一緒に!?』

 

 

エマ「果林ちゃん大丈夫だった!?ケガしてない?知らない人に何かされてない?お腹すいてない?1人で怖くなかった?」

 

 

果林『ちょ!?エマ///』

 

 

エマ「もう、すぐどっかいっちゃダメだよ!?でも、知ってる人と一緒で良かったよ〜。このあとすぐ会える?」

 

 

果林『え?そうね……今私たちはパンダ前にいるわよ?』

 

 

エマ「そこ動かないで!絶対動いちゃダメだよ!?すぐ迎えにいくから!」

 

 

 

プツ……

 

 

 

姫乃(名前、呼ばれちゃった〜///)

 

 

エマ「姫乃ちゃん、行くよ!!」

 

 

姫乃「ふぇ……?って、ちょっと!?エマさ〜ん!?」

 

 

 

 

 

 

〜パンダ前〜

 

 

 

エマ「おーい!果林ちゃーん!」ダダダ

 

 

 

果林美咲「「もう来たの!?」」

 

 

美咲「あれ?姫乃は……?」

 

 

姫乃「待って〜!エマさ〜ん……!やっと止まってくれた……」ハァ…ハァ…

 

 

果林「お疲れ様、姫乃ちゃん。」

 

 

姫乃「かかか、果林さん!?(ふわぁぁあ生果林さんだぁぁ///……こ、今度こそ変な人だと思われないように、ちゃんと息を整えて)…………どうも♪美咲さんがお世話になりました。」シャン

 

 

果林美咲(すごい変わり身)

 

 

エマ(出た、『変わり身の術』!)

 

 

果林「ごめんなさい、エマ。心配をかけたわね。」

 

 

エマ「うわ〜ん無事で良かったよ〜!」ダキ

 

 

姫乃(エマさんいいな〜……私もあんな風に自然に果林さんに抱きつきたいのに……って、思ってるだけじゃだめだよね!ゆ、勇気を出さないと……!)

 

 

美咲「……」ジー

 

 

姫乃「ああああの…!!(か、噛んだ〜///)」

 

 

果林エマ「……?」

 

 

姫乃「えっと、その……(うおおお、勇気を出せ!綾小路姫乃〜!)」

 

 

美咲「(しょうがないわね……)お互い無事を確認できたみたいだし、ここで相棒を交換といきましょうか?」

 

 

果林「そうね。」

 

 

エマ「うん♪一緒に探してくれてありがとう、姫乃ちゃん、美咲ちゃん♪」

 

 

姫乃「え?は、はい……(終わった……もともと果林さんさんはエマさんと遊びに来てたんだし、エマさんもすっごく果林ちゃんのことを大切に思ってるし……私が加わろうとすること自体がおこがましかったんだ……けど、これで良かったんだ、これで……せめて握手の一つくらい、したかったなぁ……)」シュン…

 

 

果林「じゃあ行きましょうか。エm

 

 

美咲「よろしくね、エマちゃん?」

 

 

エマ「うん♪よろしく、美咲ちゃん♪」

 

 

 

果林姫乃「……へ?」

 

 

 

美咲「あら?私さっき言わなかったかしら?相棒を交換して、『私とエマちゃん、姫乃と果林ちゃんで行動しましょう』って。」

 

 

エマ「うんうん、虹ヶ咲と藤黄の親睦を深めるいい機会だよね♪」

 

 

果林「……へぇ〜。美咲ちゃん、後輩思いなのね。」

 

 

美咲「……さあ、なんのことかしら?それよりも私の可愛い後輩をちゃんとエスコートしてあげてよね?」

 

 

エマ「Forza ! 」サムズアップ

 

 

姫乃「(美咲先輩エマ先輩……!ありがと〜!!……え、じゃあこれから果林さんと……?)……」キラキラ

 

 

果林「よろしくね、姫乃ちゃん。」

 

 

姫乃「ハウ!?(きたぁぁあああ//////え、なに?もしかして私、明日死んじゃうの!?いやその前に果林さんと2人きりとかショック死しちゃうよぉぉ///……は!いけないいけない、今度こそ、ちゃんと失礼の無い様にしないと!そしてあわよくば握手とサインとツーショットを……!)…………ええ。お互い良い時間を過ごしましょう。」シャン

 

 

果林(これは……本人から言い出すまでファンの件は指摘しない方が良いのかしら?)

 

 

 

 

 

 

 

 

〜両生類、爬虫類館〜

 

 

 

果林「もふもふした動物も可愛いけど、こういうのもなかなかありね……。」

 

 

姫乃「(果林さんってもふもふした子が好きなんだぁ……次の衣装はもふもふにしよう!テーマは……ウサギがいいかな?)…………はい♪爬虫類はゆったりしていて穏やかな性格の子が多いから、見ているとこちらまで穏やかな心持ちになりますね。」シャン

 

 

果林「姫乃ちゃん、随分と詳しいのね?」

 

 

姫乃「ハウ///(ま、また名前を……ふわぁぁあ幸せ過ぎて死んじゃうよぉぉ///)…………グループの仲間にカメレオンを飼っている方がいますから。」シャン

 

 

果林「カメレオンって、また珍しい動物を飼っているのね。」

 

 

姫乃「はい♪ギョロちゃんっていうんですけど、ふみちゃんがいつも肩に乗せていて、もうすっかりグループの一員なんです♪餌のコオロギが逃げ出して部室で大騒ぎしたこともあるんですよ?」

 

 

果林「それは大変ね。虫が嫌いな子もいたんじゃない?」

 

 

姫乃「そうなんですよ!それで逃げたコオロギが優香ちゃんのお顔目掛けて飛んで来たら、泡吹いて気絶しちゃって、大変だったんですよ!?」

 

 

果林「そんな漫画みたいなこと、本当にあるのね……。」

 

 

姫乃「そうなんですよ〜!剣さんは竹刀にギョロちゃん縛りつけて、コオロギに向かって振り回すし、美咲さんなんか面白がって、寝かせた優香ちゃんの枕元にコオロギの籠を置こうとしてたんですよ!?」

 

 

果林「フフ♪」

 

 

姫乃「……果林さん?」

 

 

果林「本当にグループのみんなのことが大好きなのね。」

 

 

姫乃「へ?あ!?(やっちゃった〜!!1人でずっと喋ってて、引かれてないかな!?果林さんとお話できるのが嬉し過ぎてつい喋り過ぎちゃった……ああもう私のばかばか!)…………すみません、つい話し込んでしまいました。グループのみんなはとても魅力的な方なので、興味を持ってくださったのがつい嬉しくて。」シャン

 

 

果林「いいのよ。大好きな気持ちに正直でいるのはとても大切だし、素敵なことよ?」

 

 

姫乃「///(ふわぁぁあ///果林さん、素敵!素敵すぎます〜///座右の銘、頂きました!!)…………ありがとうございます♪」シャン

 

 

果林「でもそろそろ移動しましょうか?」

 

 

姫乃「はい♪(はぃぃいどこまででもお供致します〜///)」シャン

 

 

果林「はぐれないように手、繋いで行きましょう?」ギュ

 

 

姫乃「ヒャウ//////(ててて、TE!?え、今……果林さんと繋がっちゃってる〜///もうだめ幸せ過ぎて召されちゃうよぉ……///)…………お願いします。」ギュ

 

 

果林「美咲ちゃんに頼まれちゃったし、ちゃんとエスコートあげないとね。今日は離さないわよ?ひ・め・の・ちゃん♪」ササヤキ

 

 

姫乃「(もうだめ、何も……考え……ら…れ……///)……ハイ//////」プシュー

 

 

 

 

 

 

〜バードハウス〜

 

 

 

美咲「……ねえ。1つ私と勝負、してみない?」

 

 

エマ「なんでそんな悲しいこと言うの……?せっかく美咲ちゃんとお友達になれたのに、戦うなんて嫌だよ!……仲良くしようよ〜」ウルウル

 

 

美咲「え〜っと、別に戦うとかそういうのじゃないわよ?……

 

 

 

 

 

 

 

〜しばらくして〜

 

 

 

姫乃「……あの、果林さん?今はどこに向かっているんですか……?」

 

 

果林「……ふれあい広場。」

 

 

姫乃「え、確かふれあい広場って東園にありましたよね?……私たち、さっきからずっと西園をぐるぐる回ってるんですけど……。」

 

 

果林「へ!?あ……ほら、急がは回れって言うじゃない……?」

 

 

姫乃(そういえばエマさん、果林さんが方向音痴だって言ってたのすっかり忘れてた〜!!考えろ綾小路姫乃〜!なんとか、果林さんを傷つけずに無事目的地まで送り届ける方法を!!)

 

 

果林「……姫乃ちゃん?」

 

 

姫乃「(……そうだ!水生動物のエリアは東園にある!ここで私が水生動物エリアに行きたいことを伝え、ウキウキしている様を演じながら自然に果林さんを東園まで先導、あとは何もいない東広場に行けば、自然に『じゃあ近くのふれあい広場に行こうか』という流れができる!)…………あの、もし果林さんが良ろしければなのですが、水生動物のエリアを見に行きませんか?」シャン

 

 

果林「へ?いいわよ?……行きたいところがあったなら、遠慮せずに言ってくれれば良かったのに。」

 

 

姫乃「(よし!これで果林さんのメンツを保ちつつ、自然かつ確実に目的地まで送り届けられる……!綾小路姫乃、恐ろしい子……!?)…………そうですね。大好きな気持ちに正直でいるべきと言われた手前、遠慮するのは失礼かとおもったので。」シャン

 

 

果林(あ、また変わった。)

 

 

姫乃「ではいきましょう!すっいせいどうぶつみったいなー♪」ルンルン

 

 

果林(だ、第3の人格!?)ビクッ…

 

 

 

 

 

 

 

〜東広場〜

 

 

 

 

姫乃「ついたー♪」

 

 

果林「え、ええ……。水生動物のエリアって東広場のことだったのね。」コンワク

 

 

姫乃「あれれー?どうぶつさんがどこにもいないぞー?」

 

 

果林「そ、そうみたいね……。(もしかして姫乃ちゃん、怒ってる……!?たくさん連れ回しちゃったから無理もないけど……)」ビクビク

 

 

姫乃「どうぶつさんいなくてざんねんですねー。」

 

 

果林(……あれ?奥の方から飼育員さんと……アシカかしら?)

 

 

姫乃「そーだ!ここならふれあいひろばがちかいし、そっちに

 

 

 

 

ピンポンパンポーン♪

 

『まもなく、東広場でアシカショーが始まります』

 

 

 

 

姫乃「 」

 

 

果林「良かったわね、姫乃ちゃん♪」

 

 

姫乃「そそそ、そんなぁぁあ!?敢えてふれあい広場に近くて何もいないエリアに誘導して、残念がるふりをしつつ代替案として自然にふれあい広場に行くことで方向音痴な果林さんのメンツを保ちつつ喜んでもらうという私の完璧な作戦が〜!?」ガビーン

 

 

果林「えっと……説明、ありがとう……?」

 

 

姫乃「 」

 

 

果林「姫乃ちゃんなりに私を喜ばせようとしてくれたのよね?……ありがとう、嬉しかったわ。」

 

 

姫乃「うぅ……ありがとうございます。(気を遣わせてしまった……)」シュン…

 

 

果林「そうね……せっかくだし、アシカショーを見て行くのはどうかしら?たくさん歩いて少し疲れちゃったし、ね?」

 

 

姫乃「うう、優しさが痛いです……。?そういえば、まだあんまり人が集まってないみたいですね?」

 

 

果林「じゃあ少しだけ、近くでアシカ見てみる?早く来た人の特権よ?」

 

 

姫乃「はい♪」

 

 

 

 

アシカ「♪」

 

 

果林「あら?この子、姫乃ちゃんのことが気に入ったのかしらね?」

 

 

姫乃「えへへ〜///」

 

 

 

スタッフ「おーい!そこの君ー!」

 

 

 

姫乃「私ですか?」

 

 

スタッフ「えっと、お客様にこんなこと言うのもなんだけど……」

 

 

姫乃「あ!そうですよねそろそろ席に……」

 

 

果林「ごめんなさい。」

 

 

スタッフ「あ〜!いやいや、違うの!そうじゃなくて、頼みたいことがあるんだ。」

 

 

姫乃「頼みたいこと、ですか?」

 

 

スタッフ「うん。実はこの子、今日が初公演なんだけど……とっても繊細な子で。あんまり人が得意じゃないみたいなんだよね。」

 

 

姫乃「そうなんですか?」

 

 

スタッフ「この子が人に懐くなんて滅多にないんだ。……恥ずかしいけど、私にもあんまり懐いてくれてないんだよね///」

 

 

果林「とっても姫乃ちゃんに懐いていたように見えたけど……。」

 

 

スタッフ「そうなんだよ!きっと君がそばにいてくれればこの子も安心してパフォーマンスができると思うんだ!……だからお願い!今日のショー、一緒に出てくれないかな?」

 

 

姫乃果林「ええ!?」

 

 

スタッフ「ショーの途中でお客様の参加を募る所があるんだけど、その時に手を挙げてくれたら指名したいんだ!どうかお願い!」

 

 

果林「……どうする、姫乃ちゃん?またとない機会だと思うけど。」

 

 

姫乃「……私、やります!」

 

 

スタッフ「そうか!ありがとう。」

 

 

姫乃「一緒に頑張ろうね♪」

 

 

アシカ「♪」

 

 

 

 

 

 

〜少し経って〜

 

 

 

スタッフ『お待たせ致しました!ただいまより、本日のアシカショーの開演です!』

 

 

客「「おおー!」」

 

 

姫乃「は、始まった……!」

 

 

果林「頑張って……!」

 

 

スタッフ『それでは本日の主役、アシカのアッシーちゃんをみんなで呼んであげましょう!』

 

 

果林「あの子、アッシーちゃんって言うのね。」

 

 

スタッフ『準備はいいかな〜?せ〜の、』

 

 

みんな「「アッシーちゃーん!」」

 

 

アッシー「……!」カチコチ

 

 

姫乃「ああ!?すっごく緊張してる!?」

 

 

果林「人間じゃなくてもわかるものなのね。」

 

 

スタッフ『アッシー君と一緒に遊んであげたい人は、いるかな〜!?』チラ

 

 

果林「ほら、ご指名よ?」

 

 

姫乃「は、はい!!」

 

 

スタッフ『それじゃあ〜、そこのお姉さん!ステージに上がって来てくれるかな〜?』

 

 

果林「……いってらっしゃい。」ポン

 

 

 

姫乃「いってきます……!」

 

 

 

 

 

姫乃「よろしくね、アッシーちゃん。」

 

 

アッシー「……、!」カチコチ

 

 

果林(ちょっと不安になって来たわね……。)

 

 

スタッフ『それじゃあ、お姉さんはこのリングを、アッシーちゃんに向けて投げてあげてね♪』

 

 

姫乃「……いくよ、アッシーちゃん!」ポイッ

 

 

アッシー「、!」キャッチ

 

 

果林(よし、成功!)

 

 

 

客「「ワー!」」パチパチパチパチ

 

 

 

アッシー「!?」ビクッ

 

 

スタッフ『アッシーちゃん、お姉さんにリングを返してあげ……

 

 

 

アッシー「〜!!」ピュー

 

 

 

果林(帰っちゃった!?)

 

 

姫乃「アッシーちゃん!?」

 

 

 

客「「・・・」」シーン…

 

 

 

果林(これは不味いわね……)

 

 

 

子ども1「ねぇねぇもう終わっちゃったの?」

 

 

子ども2「もっと見たかったな〜……」

 

 

 

スタッフ『え〜っと……もう少しだけ!待っててください!』

 

 

 

母親「他の動物さん、見に行こっか?」

 

 

子ども「うん!」

 

 

 

果林(不味い!?客が移動し始めた……!)

 

 

 

 

 

 

姫乃「……すみません!これ借ります!!」

 

 

 

 

 

 

スタッフ「ええ!?ちょっと!?」

 

 

姫乃「私がこの場を繋ぐので、スタッフさんはアッシーちゃんを!」

 

 

スタッフ「え!?できるの……?」

 

 

姫乃「……はい!」

 

 

スタッフ「……ありがとう!」ダッ

 

 

果林(スタッフさんまで奥に……これじゃあステージにいるのは姫乃ちゃんだけに……)

 

 

姫乃『……、』スゥ…

 

 

果林(姫乃ちゃん、一体何を……!?)

 

 

 

 

姫乃『堪えた涙♪ 流したいなら♪』

 

 

 

 

客「なんだなんだ?」

 

 

客「あの子歌い出したぞ?」

 

 

 

果林(姫乃ちゃん、まさかアッシーちゃんを連れ戻すまでの時間を!?)

 

 

 

子ども「歌のお姉さんだ〜!」

 

 

母親「もう少し、ここにいる?」

 

 

子ども「うん!」

 

 

 

 

姫乃『千歳越え♪ 輝く愛を♪』

 

 

 

 

客「〜!」ザワザワ

 

果林(離れかけてた客が、戻って来た……!?)

 

 

 

 

姫乃『千里越え♪ 思いこめるから…ッ!』キッ

 

果林(すごい……!これが姫乃ちゃんの……)

 

 

 

 

姫乃『佗びし度♪ 奏で♪

包み込みましょう♪』

 

 

 

客「〜!!」ザワザワ

 

果林(前よりも人が増えてる……!?)

 

 

 

 

姫乃『温もりを♪ 伝え♪

誰より傍で♪ 唄ってゆこう〜……♪』

 

 

 

果林(……///)

 

 

姫乃『……、……、』ハァ…ハァ…

 

 

 

 

アッシー「!」

 

 

スタッフ「お待たせ〜!ってうわ、何このエグい数の客!?」

 

 

姫乃『えへへ///……あ、そうだ!このマイクお返しします』

 

 

スタッフ「……」

 

スタッフ『いえ〜いみんな盛り上がってる〜!?』

 

 

 

客「「ワーワー!!」」

 

 

 

スタッフ『それじゃあアッシーちゃんも戻って来たことだし、このまま続き行ってみよ〜!』

 

 

アッシー「!」

 

 

スタッフ「……」

 

 

姫乃「あれ?マイク外してしまうんですか?」

 

 

スタッフ「はい、続きよろしく!」

 

 

姫乃「ええ〜!?」

 

 

スタッフ「お客様が待ってるよ!今度は私たちもパフォーマンスするからさ。」

 

 

姫乃『…………コホン。改めまして。藤黄学園2年、スクールアイドルの綾小路姫乃です♪本日はこんなにたくさんの方々に来て頂けて光栄です!今度はアッシーちゃんと一緒にお送り致します。先程の続きにはなってしまいますが、お聴きください!「哀温ノ詩」!!』

 

 

 

客「「「ワーワー!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姫乃『……、……ありがとう……ございました♪(結局フルで歌ってしまった……)』ハァ…ハァ…

 

 

 

客「「アンコール!アンコール!!」」

 

 

 

姫乃(ええ〜!?アンコール!?どうしようソロ曲はこれしかないし……それに散々歩き回ったせいで体力も…)ハァ…ハァ…

 

 

果林(姫乃ちゃんの息があがってる……無理もないわね。今日1日、エマと一緒に私を探し回って、さらに私が連れ回しちゃった後だもの。ここは……)

 

 

 

客「「アンコール!アンコール!」」

 

 

果林(交代してあげたいけど、声援が大き過ぎる!これじゃあ何を言っても姫乃ちゃんの耳には届かない……!?)

 

 

姫乃(どうしよう……ソロ曲はもう無い!もう一曲……藤黄のグループ曲をソロアレンジで歌う?……いや、ダメだ!今の体力じゃアレンジを加えてもあの激しい振り付けを踊りきれない……!?でも、みんなをガッカリさせたくない!ここは無理をしてでも……!)ハァ…ハァ…

 

果林(このままだと無理を通して倒れかねない!?こうなったら……あなたのファン力を信じるわ!お願い、届いて!!)スゥ…

 

 

 

 

果林「姫乃ーー!!」

 

 

 

 

姫乃(か、果林さん!?)クルッ

 

 

果林(……よし!届いた!!)スッ…

 

 

姫乃(果林さん……胸元に手を置いて、何を?)ハァ…ハァ…

 

 

果林(これで……伝わって!)グッ!

 

 

姫乃(拳を突き出した?……!?まさか私を見かねて助け舟を?)ハァ…ハァ…

 

 

果林「!」サムズアップ

 

 

姫乃(……ありがとうございます果林さん……!流石は、私が憧れた人!)グッ!

 

 

姫乃『みなさ〜ん!沢山の声援、ありがとうございます♪アンコールは、今日私と一緒に来てくれた、もう1人のスクールアイドルの朝香果林ちゃんにお願いしたいと思います!』

 

 

 

客「「ワーワー!」」

 

 

 

姫乃『それでは果林ちゃんをみんなで呼んであげましょう!』

 

 

姫乃『準備はいいかな〜?せ〜の、』

 

 

果林以外「「果林ちゃーん!」」

 

 

果林(もう、私はアシカじゃないのよ?……やれやれね。)

 

 

 

キュッ… ザザァ…

 

 

 

果林(!?このステージ……滑る!?それにここまで来てわかった……この水の音、思っていたよりもずっと大きい!?姫乃ちゃん、さっきまでこんなステージで踊ってたの!?)

 

 

姫乃『それでは果林ちゃんにバトンタッチします♪』

 

 

姫乃「ここは屋外な上に水の音で声がかき消されてしまいます。……声量はいつもの3割増しでちょうどいいくらいかと。」

 

 

果林「ええ。ありがとう、そしてお疲れ様♪……あとは任せて!」グータッチ

 

姫乃「はい♪」グータッチ

 

 

果林『……はぁい♪朝香果林よ。今日はご指名ありがとう。私も姫乃ちゃんに負けないくらい、情熱的なパフォーマンスができるように頑張るから、応援よろしくね?』キリッ

 

 

 

客「「「ワーワー!」」」

 

 

 

果林『みんな、準備はいい?』チラ

 

 

スタッフ&アシカ「!」コクン

 

 

果林『それでは聴いてください、「VIVID WORLD」!!』

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ「いや〜今日は2人のお陰で大成功だったよ!ありがとうね!!」キラキラ

 

 

姫乃「お役に立てて良かったです♪」シャン

 

 

果林「こちらこそ、良いステージでライブさせてくれて、ありがとうございます。」

 

 

スタッフ「それなんだけど……2人ともごめんね?無茶振りしちゃって……。このステージは屋外だし、足元は滑るしでやりにくかったでしょ?」

 

 

姫乃「……いえ♪」

 

 

果林「そんなことなかったわよね?」

 

 

スタッフ「2人ともたくましいね……アハハ。」

 

 

姫乃果林「スクールアイドルですから!」

 

 

スタッフ「そうだ!何かお礼をあげなきゃだよね。2人とも、何か欲しいものはあるかな?」

 

 

姫乃「ライブができただけで充分ですよ。」

 

 

果林さん「そういうのは、プロのアイドル相手にでもやっていてちょうだい。……私たち行くところがあるから。それじゃあ失礼するわ。」ヒラヒラ

 

 

スタッフ「あ、あの!サイン……行っちゃった。……また、会えるかな?」

 

 

アッシー「♪」

 

 

スタッフ「フフ。ショーを続けていれば、またいつか会えるよね……?」

 

 

 

 

 

 

 

〜通路〜

 

 

 

姫乃「さあ、今度こそふれあい広場に行きますよ!」

 

 

果林「……そうしたいのは山々なんだけど、もうエマ達との待ち合わせまであんまり時間がないわよ?」

 

 

姫乃「で、でも!果林さん行きたかったんでしょ!?……今なら急げば10分……いや、5分くらいは……」

 

 

果林「ありがとう。でも、今日はもういいわ。」

 

 

姫乃「すみません……。」

 

 

果林「だ・か・ら!……また、付き合ってよね♪」

 

 

姫乃「!……、はい!!!」

 

 

果林「そこまで快諾されるとこっちも嬉しくなっちゃうわね♪それじゃあ、そろそろ待ち合わせ場所に向かいましょうか。」

 

 

姫乃「あの!……私、少し遠回りして行きたいな〜、なんて///」

 

 

果林「へ?……そう、また気を遣ってくれてるのね。」

 

 

姫乃「そうじゃなくて!……もう少しだけ、果林さんと2人でお話ししていたいな〜なんて……///」

 

 

果林「じゃあ……エスコート、お願いしましょうかしら♪」

 

 

姫乃「はい!こっちですよ、果林さん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜合流地点〜

 

 

 

姫乃「エマさんと美咲さんはまだみたいですね。」

 

 

果林「もしかして、あの2人も今ごろどこかでライブしてたりして……?」

 

 

姫乃「まさかそんなこと……無いとは言い切れませんね……アハハ。」

 

 

果林「フフ♪」

 

 

姫乃「そうだ……果林さん!」

 

 

果林「……なに?改っちゃって。」

 

 

姫乃「まだ先程のお礼が言えてなかったから……その、ありがとうございました!」

 

 

果林「あら?私、お礼を言われるようなことなんてしたかしらね?」

 

 

姫乃「アンコールを頂いたとき、実は……すごく不安だったんです。いつもより不安定な足場で、声も響かない会場で、息も切れてしまっていて……とても、もう一曲を歌いきる余力なんてありませんでした。」

 

 

果林「……。」

 

 

姫乃「……でも、せっかく期待してくださった皆さんを裏切りたくなくて、無理にでももう一曲歌うべきか迷っていたんです。……そこに、果林さんが助け舟を出してくれて……

私、その、すごく嬉しかったです!独りじゃないって言われた気がして……。だから、その!……ありがとうございます!」

 

 

果林「……買い被り過ぎよ。私はそんなに高尚な人間じゃないわ。ただ、ライバルのパフォーマンスを見ていたらハートに火がついた……それだけよ。」

 

 

姫乃「ライバル……///」

 

 

果林「あら?そう思っているのはわたしだけかしら……?」

 

 

姫乃「いえ!!……そっか///…………私!いつか果林さんを倒して、天下一のスクールアイドルになってみせます!お友達だけど、これからはライバルとしても!よろしくお願いします♪」シャン

 

 

果林「……やだ。」

 

 

姫乃「へ?……あ、そ……そうですよね!?私みたいなのがライバルとか、図々しかったですよね。ごめんなさぃ……」ウル…

 

 

果林「……何を勘違いしているの?」

 

 

姫乃「……果林、さん?」

 

 

果林「嫌だって言ったのは『私を倒す』ってところだけ。私も、ライバルになって欲しいと思っているわ。」

 

 

姫乃「へ……?」

 

 

果林「じゃあ聞くけど……さっきのパフォーマンスは、誰かに勝つためにやったものなのかしら?」

 

 

姫乃「……いえ。」

 

 

果林「私は、ショーを見に来てくれた人たちを、期待してくれた人たちを悲しませたくない、アッシーちゃんに勇気を与えたい……そんな気持ちで歌ったわ。姫乃ちゃんも同じ気持ちで歌ったんだと思ってたのだけど……。」

 

 

姫乃「……はい!」

 

 

果林「そんな、誰かを幸せにするために一生懸命な姫乃ちゃんをみんなは応援してくれたんだと思うわ。」

 

 

姫乃「なんだか照れちゃいますね……///」

 

 

果林「誰かに勝つため、目標とする人を超えるために頑張るのも悪いこととは言わないわ。」

 

 

姫乃「……。」

 

 

果林「でもね?それだけになってしまうと自分本位なパフォーマンスになってしまうし、誰もそんな人を応援したいなんて思わないわ。」

 

 

姫乃「……。」

 

 

果林「仮にそれで1番になれたとしても、隣には誰もいない……。それって、なんだか寂しいことだと思わない?」

 

 

姫乃「……はい。」

 

 

果林「私たち虹ヶ咲のメンバーはライバルだけど、それは優劣をつけるためじゃない。お互いに良いところを見つけて、応援して、高め合うためにライバルでいるの。だから私はみんなの活躍を心から祝福できるし、みんなもこの間のソロライブで『頑張って』って背中を押してくれた。あの言葉に私は救われた……。」

 

 

姫乃「……素敵な関係ですね。」

 

 

果林「ええ。虹ヶ咲のみんなはライバルだけど、一人一人が大切な仲間なの。」

 

 

姫乃「ライバルだけど、仲間……///」

 

 

果林「ごめんなさい。少し、喋り過ぎちゃったわね。」

 

 

姫乃「いえ、そういうの、とっても素敵だと思います!」

 

 

果林「ありがと♪……まあ、だから、その……姫乃ちゃんとも、そういう関係になれたらいいな……なんて///……あ!でもこれは私のわがままだから……。」

 

 

姫乃「是非!!是非、よろしくお願いします♪」スッ…

 

 

果林「いいの……?」

 

姫乃「はい♪いつの時代、世界中のどの国でも、天下人には盟友が付き物ですから!」

 

果林「フフ。大きくでたわね?……これからも、よろしくね♪」アクシュ

 

姫乃「はい♪」アクシュ

 

 

 

 

 

エマ「果林ちゃん、姫乃ちゃん、お待たせー!」フリフリ

 

 

美咲「遅くなってごめんなさい。」

 

 

姫乃「へぁ!?いえいえ私達も来たばかりですから……!」パッ

 

 

果林「大丈夫よ。2人とも楽しかったかしら?」

 

 

エマ「うん!(あれ?今……気のせいかな?)」

 

 

美咲「ちょっと疲れたけどね……///」

 

 

エマ「もしかして私、美咲ちゃんに無理させちゃってた……?」ウルウル

 

 

美咲「いや、そんなことないわよ!?」アタフタ

 

 

エマ「良かったぁ……。」

 

 

果林「すっかり仲良しになったみたいね?」

 

 

美咲「ま、まあね///……で?果林ちゃんはちゃ〜んと姫乃のこと、エスコートしてくれたのかしら?」

 

 

果林「当然よ。」キリッ

 

 

姫乃「(はっ!?よく考えたら……私、果林さんと、手を……///)……///」

 

 

美咲「……まあ、いいわ。それよりも、はいこれ。」

 

 

 

リトルジャイアントパンダ×2

 

 

 

美咲「私が選んだんだから、不満なんていわせないわよ……?」

 

 

果林「ええ!美咲ちゃん、あなたサイコーのセンスよ!」キラキラ

 

 

姫乃「あ、お揃い……。」

 

 

美咲「た、たくさん売ってたからみんなでお揃いにしようって、ね!?エマちゃん!?」

 

 

エマ「……。うん!みんなで来た思い出だよ♪」

 

 

果林「ありがとう、美咲ちゃん、エマ。大切にするわね!」

 

 

姫乃「ありがとうございます……♪(果林さんとお揃い……♪)」ギュ

 

 

エマ「ジー……。」ジー

 

 

美咲「!?もうすぐ閉園時間だし、そろそろ帰りましょうか!?」

 

 

エマ果林姫乃「「「うん(そうね)(はい)♪」」」

 

 

 

 

 

姫乃「果林さん。リトルジャイアントパンダ、出してくれますか?」

 

果林「へ?いいけど……どうし

 

姫乃「隙あり♪」

 

 

パシャ!

 

 

果林「へぁ!?」

 

姫乃「スクールアイドルたるもの、いついかなる時も最高の表情でいなきゃ、ですよ♪」

 

果林「ちょっと、姫乃ちゃ〜ん///」

 

 

 

 

エマ「美咲ちゃぁあん!!」ダキ

 

 

美咲「だから苦しい……って///」

 

 

 

 

 

姫乃「2人ともすっかり仲良くなってしまったみたいですね♪」シャン

 

 

果林「私達も負けてないと思うけど。ね?ひ・め・の・ちゃん♪」ササヤキ

 

 

姫乃「ヒャウ⁉︎……それずるいです///」

 

果林「スクールアイドルたるもの、いついかなる時も最高の表情でいなきゃ、ね♪」パチン

 

 

姫乃「む〜……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日、果林宅〜

 

 

リトルジャイアントパンダ「デーン!」デーン!

 

果林「……♪」

 

ピロン♪

 

 

 

 

 

〜藤黄学園部室〜

 

 

 

姫乃「こんにちは!……あれ?この小鳥のフィギュア、前はありませんでしたよね?」

 

 

涼「そうだ!このわからずやに何か言ってやってはくれないか?」

 

 

姫乃「あはは……。」

 

 

美咲「いいじゃない、可愛いものを部室に置いたって。ギターより景観を損なわないし。」

 

 

姫乃「……。」ソロ~リ

 

 

 

リトルジャイアントパンダ「デーン!」デーン!

 

 

 

涼「……おい、待て。なんだその白黒したファンシーの権化のような物体は……!?」

 

 

小雪「可愛い……///」

 

 

涼「これ以上部室をファンシーにするなぁぁあ!!」

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

姫乃「誰だろう……?」

 

 

 

[果林&姫乃のツーショット写真]

 

 

 

姫乃「え!?果林さん!?」

 

 

美咲「……」ニヤニヤ

 

 

涼「おい聞いているのか君たち……!」ピキピキ

 

 

姫乃「もしかして、美咲さんが私の連絡先を……?」

 

 

美咲「……さあ?」ニヤニヤ

 

 

姫乃「じゃあエマさんが……?」

 

 

美咲「……どうかしらね?」ニヤニヤ

 

 

姫乃「もう!意地悪しないでくださいよ〜!」

 

 

涼「ど、どいつもこいつも……!」ピキピキ

 

 

小雪「……涼ちゃん。」

 

 

涼「雪ちゃん!?やっぱり信じられるのは雪ちゃんだけ

 

 

小雪「……きーぷさいれんす。」

 

 

涼「 」

 

 

 

 

姫乃「(素敵な思い出をありがとう、美咲さん、エマさん、……果林さん♪)……///」ニコ

 

 

〜FIN〜


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