…私の実体験をもとに脚色もしております。少しでも楽しめれば幸いです^o^
EX1飯 こちら産屋敷学園大学校内怪談酒場ー沖縄での体験談ー
ここは鬼滅町、産屋敷学園大学のとある一室。5人の男たちが夜な夜なゲストを交えながら怖い話をしていると言われている。これはカワウソ式鬼滅の刃の鬼滅学園が送る、特別な怪談話である。
ー産屋敷学園大学オカ研部室〜通称怪談酒場ー
「Kimetube*1をご覧の皆様、こんばんは!産屋敷学園大オカルト研究所*2名物の怪談酒場でございます!本日のMPは私農学部2年でこの怪談酒場の料理長の灘結月でお送りしております!今回のゲストは我が大学の薬学部と教育学部の才女姉妹でミスウブ学*3の2人である胡蝶カナエさんと胡蝶しのぶさんにお越しいただきました!お二人とも、よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします!」
「よろしくお願いしまぁす^o^」
「ありがとうございます!私共オカルト研究所は年中納涼祭めいたことをしておりますが、今回もこの暑さを吹き飛ばす怖い話や怖くないけど心霊的な話などをしながらゲストの皆さんとお酒やおつまみを楽しみながら過ごすというのがこの怪談酒場でございます。私やゲスト以外にも所長の湯沢や高島、磯野、渡に佐川の研究所メンバーも怪談の語り手をさせていただいております!今回のメニューは農業科と畜産科にご協力のもと甘酢黄金手羽先と夏野菜スナックをご用意させていただいております!おすすめカクテルはパラダイス*4という具合になっております!お二人ともこう言ったこと初めてとお聞きしましたがいかがですか?」
「私もしのぶもここに来るのを楽しみにしてました。お酒や美味しいものを食べながら話す怪談ってどんな感じなのだろうとワクワクして昼も寝られなかったわ^o^」
「姉さん、それって寝れてるって言うんじゃ…。コホン。実は私、怪談話には目がないのでとても楽しみにしてました!」
「それはそれはw。」
たわいのない雑談などをしながら動画は進行してゆく。未成年であるしのぶはノンアルコールのバージンモヒートとコーラ、カナエはパラダイスと梅酒ソーダを飲みながらツマミを食べ、怪談話や相槌、考察などを交えながら時間は過ぎていった。
「さて、お時間が迫ってきました。次でラストの怪談でございます!夏といえば海に浜辺、そして旅行と連想するかと思います」
「そうねぇ^o^。海でスイカ割りも捨てがたいわ!」
「海辺、まさか今話は海に関する話ですか?」
「実はちょっと違うんですよ。」
ここで所長の湯沢も入る。今回の話手は彼のようだ。
「ちょっとした連想みたいなので海とかを出しましたw。今回のお話は私が高校の頃に沖縄の修学旅行であったぞくっとするお話をしようと思ってます。」
ー恐怖体験ーひめゆりの塔と民泊の悪夢
これは私が高校の修学旅行で起きたお話です。私の高校の頃の行先は沖縄県の本島で、国際通りや那覇市観光、平和学習、民泊とごく一般的な修学旅行の予定でした。
その頃の私は初の飛行機や初の南国の自然にかなり浮かれており、台風が近づいても気分は最高でした。幸い私たちの世代は缶詰*5とはならず、予定通り観光などを楽しみました。
そんな中で私たちの高校は平和記念碑やひめゆりの塔へと向かうことになりました。…この時まで沖縄の恐ろしさというものを知らなかったのです。
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「まさかっ。」
しのぶは息を呑む。
「そのまさか、今回のお話は沖縄の地上戦が絡むお話です。では話を続けましょう。」
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初めの恐怖体験はひめゆりの塔での出来事でした。館内を周り、最後の遺品や遺影が展示されている場所でのことです。当時、事前学習のビデオでひめゆりの学生たちの写真を見ていたのでその顔写真などを見て、「あのビデオにあったなぁ」と言った感想やどのような遺品があるのかを見ながら見学をしていました。…元々私、遺影や白黒写真に対して苦手意識があったのですが、今回は戦争の歴史ということもあり余り気にせず見ていました。…今思えば思念とはいえ、遺品や写真をジロジロ見られるのは余り良い気はしなかったのだとおもいます。
とある女学生の写真を見ていた時にふと視線を感じ、あたりを見渡しました。周りは観光客や修学旅行生で賑わってはいますが、私をじっと見つめるということはあり得ないのです。…その視線を感じると同時に急に肌寒さと静寂さを感じました。アニメとかの雑踏が急に静かになる感覚に似ていると思ったのは言うまでもありませんでした。そんな現象を不気味に思いながらもあたりを見渡していましたが……、その視線の正体に私は気付いてしまったのです。
そう…その正体は犠牲となった女学生や教師たちの写真だったのです。体の隅々、360度見られている感覚に陥り、いつしか私の中の感情はこの場所への恐怖でした。すぐさま近くにいた学生時代の友人に事情を話し、ひめゆりの塔付近の売店へと向かいました。
幸い、その感覚すぐに無くなり安心しましたが…、その売店のおばちゃんからこんな話を聞きました。
「時々兄ちゃんみたいに毎年修学旅行生がここでおかしくなることがあるんだよ。波長が合ったりするのかわからないけど気をつけたほうがいいね。」
背筋がゾクっとなりましたが、その後は戻ることなく、売店で時間を潰していました。
…後日にこの話をお世話になっていた楽器店のスタッフに言うと、
「分かるよその話!僕の前職がカメラマンだったからね。そういう場所はやっぱりそうなる子はいるし、修学旅行生のエネルギーが関係してるんじゃないかな?浮かれてるってのもあるけど若い分、大人よりも感情の発露だったり感受性が高かったりするのが原因かもね。特にホラースポットやパワースポットはもろそういった精神とかに影響するんじゃないかな?」
いまでもこの話は忘れられません。
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「…たしかに遺影とかって怖いですよね。私も小さい頃おばあちゃんの家の写真が怖いって言ってました。特にそんな写真に見られるのって…やっぱり怖いですね。」
「そうね…。それも怖いけどやっぱり戦争って無念や悲しみを生み出してしまうのね。私たちが今平和に暮らしているからこそ、戦争の残酷さや戦争をすることで起きる事象をきちんと理解しないといけないわ。」
胡蝶姉妹が各々感想を述べると次の話が始まる。
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そんな体験を沖縄でしましたが…、さらに恐怖は続きます。その日の夜は何事もなく、次の日の民泊に心を躍らせていました。台風が近づいていたものの、民泊先での染物の体験や名所へのドライブ、海辺の散策などを行いました。民泊先の料理やジュースが美味しかったためテンションは高かったのですが、何点か懸念がありました。
…沖縄は太平洋戦争時の日本での唯一の地上戦があった場所、アメリカ軍が上陸したところや上陸地の慰霊碑などが置かれているところが多々ありました。 その中で私たちは民泊先に近いところでのそのような場所に行ったり、お土産屋で買ったブレスレットを海に落としてしまったのです。しまいには民泊先に帰った後から背中の汗が止まらないという現象が続いていました。ひめゆりの塔のこともあり、悪い予感を考えていましたが…見事に的中してしまいました。
民泊での夜、私たちは床に着き、皆が寝静まった頃にこんな夢を見ました。
夢の中での私は普段の学校の制服(夏服)の姿で、見知らぬ荒地にいました。そこは草木が一本もなく、土が剥き出しになっており、岩などで凸凹な感じでした。そんな地面と対照的に雲ひとつない真っ青な空が広がっていました。
そんな異様な光景の中でただ前を進まなきゃと思うのでした。雲ひとつない空に木などの日陰のない荒地は太陽を下げることなく、容赦なく私の体力を削って行くのでした。そこでの私は異様な喉の渇きに苛まれ、とにかく水が欲しかったのです。
歩き続けて行くと、前日に泊まったホテルにつきました。私はとにかく喉が渇いたため、ホテルの中に入り、中にいた人に水はどこかと尋ねました。…ですがその人は何も答えず、ただ微笑むばかりでした。喉の渇きは限界に近付き、泊まった部屋にいた友人にも同様の質問をしたところやっぱり同じことをしたのです。渇きは限界に達し、その同室にいた友人にブチギレたところで目を覚ました。
起きると先程までの渇きや汗はなく、ただじっとりとした汗が背中にまとわりついていました。
そこから沖縄から帰宅するまでその汗は止まらず、家の中に入る前に塩をかけてから中へと入りました。
人は夢の中で記憶の整理をすると言われていますが、あの光景や喉の渇き、ホテル内での出来事も経験したことがないものでした。
…誰かの記憶、それも死ぬ間際に見た光景と体の状態なのだとー。私はそう思ったのです。
沖縄は日本の有名な観光地ですが、ひめゆりの塔および戦争関連の地などに行く際はお気をつけてください。私のようにそういった経験をしたり、具合が悪くなることもあります。
もしかしたら貴方も…このようなことを体験するかもしれません。
「はい、いかがでしたでしょうか?沖縄は日本の人気観光地ですが、戦争などの暗い歴史や本土とは違う文化や歴史を歩んできた地。そういった体験や気が触れてしまうことも多々あります。行く前にどのような場所に行くのかをあらかじめ頭に入れ、楽しい沖縄旅行をお楽しみください。」
「最後、沖縄旅行の話になってますよ。…でもそうですね、暗い歴史があるからこそそのような現象が起きるのもあり得ますね。」
「ほんとねー。…ちなみに民泊先の料理ってどんなのだったの?」
「私が食べたのは海葡萄に豚の出汁のきいた煮物、タコライスにゴーヤチャンプル、ドラゴンフルーツにシークワーサージュースとかですね。なかなか美味しかったです(笑)。」
「あら、いいわねぇ〜。」
「ちょ、姉さんに湯沢さん。食べ物の話になってますよ!?」
「まぁまぁ、しのぶさん。…では皆様、いかがでしたでしょうか?本日の怪談酒場はこれにて閉店となります。お二人とも、今宵も怪談を肴にお酒やジュース、料理などを楽しみましたがいかがでしたでしょうか?」
「面白かったです!また機会があればお話や料理などを頂ければかと思います!」
「私もそう思うわ〜。いろんなお話を聞けて楽しかったわ。」
「ありがとうございます!ここまでのMPは私怪談酒場の料理長の灘がお送りしました!皆様、ご視聴ありがとうございました!次回もぜひ覗いてください!ではおやすみなさい!」
次回は…未定ですが、このEX飯も出していこうと思ってます!
もちろん本編優先で行くのでよろしくお願いします^o^