鬼滅の刃のタグの威力に圧倒された投稿主です^o^
お気に入り登録してくださった皆様、そしてアクセスしてくれた皆様…、本当にありがとうございます!
投稿のペースは下書きや普段の生活の関係上、週一程度とゆっくりなペースになると思いますがご付き合いの程よろしくお願いします!!
今回は悲鳴嶋さんの好物の炊き込みご飯のお話です。秋や冬、春の食材で作る炊き込みご飯っておいしいですよね\\\\٩( 'ω' )و ////皆さんも推しの炊き込みがあると思いますが、私は鶏肉と椎茸、筍の炊き込みご飯が大好きです^o^
※お詫び
今回、時代設定にて誤りがあったのでここでお詫び申し上げます。
まず炭治郎が最終選別を受けたのが1914年から1917年(大正4〜7年)と某作品投稿サイトで推定されているので、そこから6年を引いたところ……何とまだ明治であったことが発覚したのです(・Д・)第一飯から第二飯のあたりは炭治郎が鬼殺隊の最終選別の約6年前を書いていたので矛盾がどうしても生じてしまうのです_| ̄|○
なので一部大正となっていたところを明治(末期)や明治に因んだ小ネタを盛り込んで訂正するつもりです。ちなみに第三飯ではちょうど大正元年になるように調整しておきます。
ご迷惑をお掛けいたしますがよろしくお願いします。
また第一飯の今世のところは21歳(かまぼこ隊入隊後)の語りなので基本大正のままにいたしますのでよろしくお願いします_:(´ཀ`」 ∠):
日本料理において出汁は料理の要であり、フランス料理のブイヨンやコンソメのように重要な味のベースである。お吸い物や味噌汁、だし巻き卵に煮物、そしていろんな具材をごろごろ入れた炊き込みご飯も出汁が味の決め手になるのである。現代日本において出汁はほ○だし(ホ○じゃないよっ!)のような顆粒や粉末、保存の効く容器の液体タイプの物が家庭で使われており、少し本格的な日本料理も簡単に作れるようになっている。
どうしてこんなことを言ってるのかと言うと…、今念入りに出汁をとっているからだ。どうしてかって?そりゃあ、俺が今いるのは明治時代末期だからだ。正確に言えば明治天皇崩御がそろそろ起きてしまいそうな時期なのだ。山川の日本史に書いてあったはずだから間違いない、自信ないけど…。
だしの素なんかの便利なものが出てくるのは大阪万博開催や三島事件が起きた1970年(昭和45年)、つまり今から約60年は待たないといけないのだ。明治生まれの俺にとってはなんとも長い待ち時間だ…。
「…(料理人の腕)みたけりゃ見せてやるよ(震え声)、じゃけん出汁取りましょーね!」
このネタも80年以上も先なことに悲しみを覚える14歳の俺であった。
さて、出汁を取る理由をここにいる善き読者の方々にお教えしよう!そう、あの割烹での事件後、悲鳴嶼さんに料理をご馳走することを約束したからだ。
もちろんリクエストを聞くと彼の好物である炊き込みご飯を告げた。
「あぁ、割烹にて極めた味を食せるのか。…であれば、入隊後都合の良い日に赴くとしよう。」
こうして俺は協力してくれる藤の家にて、悲鳴嶼さんにご馳走する炊き込み御膳のメニューを考えるのであった。
炊き込みご飯において米も大事だが決めては味である。いくら良い素材、出汁といっても全てを合わせた時に味が殺し合っては意味がない。
(ならば出汁を最大限に活かせるシンプルな具材を選ぶとするか…となると)
炊き込みだけでは寂しいので、薄味だが食感や箸休めにちょうど良い浅漬けを。前菜は出汁の旨みを最大限に活かしたお吸い物と食事のお供のお茶は出汁を邪魔しない物を、というふうに考えが浮かぶ。
「せっかくだ、出汁尽くしのメニューにするか。」
お品書きは以下のようになった。
前菜汁物→三つ葉と海苔のお吸い物
主菜→だし巻き卵(大根おろしも添えて)
副菜→浅漬け3種(カブ、きゅうり、白菜)
主食→昆布、干し椎茸出汁の炊き込みご飯(具材はきのこ、お揚げ、かまぼこ)
飲み物→水出し緑茶(抹茶入り)
名付けて
出汁香る炊き込み御膳
ちなみに懐石料理には出す順番があるのだが、俺はその人の好物を最後に出している。これは好きなものを最後に食べて心を満たしてほしいという思いと、好きなものを食べる時には堅苦しい所作や作法なんてものは必要ないという俺の前世からのポリシーでもある。…流石に目上の人やガッチガチな料亭での食事は最低限所作とかを守らないといけないのは…世の常だよね、仕方ないね(白目)
そして当日。
協力してくれた藤の家紋の家に悲鳴嶼さんが現れた。
「もし、ご主人。そちらに癸の隊士、灘結月はいるだろうか。」
「ええ。ただいまお呼びいたします。少々お待ちください。」
主人が俺を悲鳴嶋さんの元へと連れて行った。
「悲鳴嶼様、灘でございます。本日はお忙しい中、こちらへ足を運んでいただきありがとうございます。」
先日の言葉遣いと違うのか
「ご主人、私と彼にこのような場を設けていただき感謝する。」
「いいえ、鬼狩り様には先祖の頃より守っていただいているのです。これくらい問題はございません。それに灘様には本日までの食事や多くの食材をいただいたのですよ。」
「そうなのか?」
「ええ、炊事場を使わせていただくので同然のことです。私にとっての恩返しは食事を作ることですから。」
「そうか…、その口調は?」
「え、…あぁ。これは今回は恩返しの場のなので失礼のない言葉をと思いましが、お気に触りましたか?」
「構わないが、先日の方が自然体で良いと思うぞ。」
「そうですか…、なら。悲鳴嶼さん、隠の方々もそうだが俺の親父や仲間たちを手厚く葬ってくれたこと…感謝している。俺ができるのは全力でメシを作って満たしてもらうことしかできないんだ。…これで返せる恩とは思っていないが、今日はこのような形を取らせてもらった。申し訳ない。」
「いや、その件は良いのだ…。それよりも…ここでもわかる程出汁が香ってくるとは…。」
「おっとこうしてはメシが冷めてしまう。ご主人、悲鳴嶼さんを居間に通しても構わないかい?それにご主人たちも一緒にどうだろうか?実はご主人たちの分も作ってあるんだ。」
「ありがとうございます。遠慮なくご一緒させて戴きます。」
ご主人は笑顔で俺たちを今へと通した。
ご主人とその家族(奥さんと息子)、悲鳴嶼さんが座ったのを確認し食事を配膳する。彼は一息つくと炊き込みご飯の出汁の香りを言い当てた。
「あぁ…、この森と日の芳醇な香り…椎茸の出汁だな?」
「よくお分かりで、こちらの炊き込み御膳には天日干しした干し椎茸の出汁を使ったのです。まずは今回使った出汁を存分に使ったお吸い物からご賞味あれ。」
「うむ、ではいただこう。」
皆手を合わせ、お椀に口をつけた。そしてご主人は目を見開いた。
「‼︎‼︎これは‼︎」
「おぉ、ここまでとは…流石だ。」
昆布をよく効かせたあっさりな味わい。お吸い物は出汁が命なので、日本食の板前にとっては誤魔化しの効かない一品なのである。手応えは十分だ。
「次はだし巻き卵でございます。おろし大根と醤油とご一緒にどうぞ。」
一口食べると皆驚きの声を出した。
「これはなんと!!」
「美味。」
悲鳴嶼さんは静かにこの一言を呟いた。
黙々と箸を進める彼の雰囲気は幸せそのものだった。
「さて、箸休めに浅漬けはいかがでしょう。きゅうりにカブ、白菜の3種でございます。主食の前に口の中をスッキリさせる緑茶もお楽しみください。」
「これは…抹茶も入ってますね。浅漬けも美味しいですね。」
「お茶なのに渋くないよ、父上!それに甘く感じるよ!」
「緑茶は水出しですると渋みや苦味が出てこないんだ。逆に甘味が出て、夏場なんかにはうってつけの飲み物なんだ。逆に渋みとかを楽しむなら低温のお湯で蒸らして飲むと良いんだ。さすが坊ちゃん、違いがわかる男だ。」
「えへへ!」
「良いこと聞いたわ!今度から試してみようかしら。」
坊ちゃんと奥さんの反応も上々だ。
「さてお待ちかね、本日の主役の炊き込みでございます。本日のものはカマボコが入った変わり種でございます。」
茶碗に盛ると"待ってました!"と言わんばかりに箸を持つ。
「うまい!兄ちゃんうめぇよ!」
「そうか、よかったよ。坊ちゃんよく噛ー。」
「おかわりをもらおう。」
「…へ?」
いつの間にか食べ終わっていた悲鳴嶼さんが茶碗を俺に渡す。
「うまいかい?」
「あぁ…、だが私の中では2番目のうまさだ。申し訳ない、南無。」
申し訳なさそうに言ったが俺にはその言葉が嬉しかった。
「そうかい。それはよかった。」
俺にとって自分が作った味が一番でなくても良いのだ。俺が作った料理がその人間の幸せな思い出を呼び起こしてくれればそれで良いのだ。
「…怒らないのか?」
「いや。俺にはその一番の思い出の味は再現できないが、俺の料理がその味を思い出したなら…それが1番の喜びさ。それにその味の次に美味しいならうれしいよ。」
「そうか。慈悲深いが…変わった考え方だな。」
「変わり者で結構さ。さ、おかわりの炊き込みだ。いっぱい食べて英気を養ってくれ。」
俺にとって今のこの瞬間が重要である。藤の花の家紋の家の人たちと悲鳴嶋さんが幸せそうに食べているのだ。それだけで俺は救われた気分になるのだ。だからこそこの瞬間を守るために…俺はこの直死の魔眼とこの呼吸で鬼を絶つ。そのあとに待つ地獄の拷問でもなんでも甘んじて受けよう。
「南無、主人よ。私は次の任務に行く。ご馳走になった。」
「いいえ鬼狩り様、その誇りと命が無事であることを心より願っております。御武運を…。」
代名詞である涙を流し、彼は俺たちに手を合わせる。
「あぁ、有り難き言葉だ…。そして灘よ。」
「はい。」
「…うまかった。また炊き込みご飯を作ってくれないか?今度は…たけのこのを頼む。」
「もちろん、また食べにきてください。」
「…感謝する、では。」
主人が彼に火打ち石で清め、次の任務へと送り出した。
俺は去ってゆく彼の大きな背中を小さくなるまで見送った。
鬼殺隊本部産屋敷邸
「そうか、行冥がそこまで…。なるほど、それに藤襲山の件。報告されるまで耳を疑ったが…事実のようだね。新しい呼吸…"
こうして料理人で癸隊士、灘結月は鬼殺隊当主である産屋敷輝哉に興味を持たれることになった。そして親方様の料理番に任命され、さらには輝哉の鶴の一声で鬼殺隊運営の食堂の亭主にされるのは後の話である。
ー取得トロフィー&フラグー
・明治大正の世の定めー出汁取りの手間ー
・初料理シーン
・出汁薫る!炊き込み御前!
・瞬食の岩柱ー好物ってやっぱり美味しいよね!(๑˃̵ᴗ˂̵)ー
・まさかの注目ーお館様に目をつけられた男、その名も灘結月ー
大正(明治末期)コソコソ次回予告^o^
悲鳴嶼さんへの恩返し炊き込み御膳が見事成功して束の間、今度は親方様に呼び出される灘君…、思い当たる節があるのか隠に何度も「クビにされないよね?!」って不安がってたらしいよ(・Д・)
そんな様子を鎹鴉から聞いた親方様は密かにツボっていたそうだよ^o^
次回、第三飯 親方様のおなぁーりー!ー柚月渾身の夕餉作りー(仮)
お楽しみに!\\\\٩( 'ω' )و ////