今後もゆっくりではありますが投稿いたしますのでよろしくお願いいたします!
さて今回は胡蝶姉妹が初登場!うまく表現できているか心配ですが、書いてみました!笑笑
そして締め切りましたが例のアンケートの結果、ヒロインはしのぶとカナエのハーレムエンドになりました!ご協力ありがとうございました!これを踏まえ、物語を進めていきますので生暖かい目で見守ってください^o^
春、それは命が生まれ人の別れと出会いが生まれる季節である。儚くもどこか寂しげな柔らかい雪が結晶になり、やがて命を生む雪解け水になる様はまさに暖かで静謐な季節が到来したのだと感じさせる。
春という季節に特別な感情を抱く国が多いと思うが、ここ日本では他国以上に春という季節を重要視している。卒業式や入学式、花見に花祭りと3月から5月にかけて多くの行事や催事がたくさん行われる。特に桜は行事以上に春のシンボルであり、旧暦での年度始まりを採用している日本ではこの桜というのは別れと出会いを連想させ、生命そのものを見出す人が多いだろう。加えて春は出会いの季節からか恋の季節とも言われている。
俺もそうだと思ってる^o^…ソンナケイケンナイケドネw
ただし、俺はそんなポエミーな感情よりも食欲を優先している。いわば花より団子が俺なのである(笑)。タラの芽やふきのとう、筍にうどのような春香る山菜はもちろんのこと夏みかんや蜂蜜なんかの甘味、そしてなんといってもしらすやハマグリ、真蛸に赤貝などのめちゃ美味い海産物が一気に出てくるのだ。こんな嬉しいことは無いし、料理人として腕のなる季節なのだ。
決して…決してこんな性格で彼女ができなかったんじゃ無いからね!勘違いしないでよね!(泣)
さて、先程も触れたが春は出会いの季節でもある。新たな柱や柱候補なんかもぼちぼちと出てくる季節だ。俺が柱に正式に就任したのは3月の初旬で暦的には春、つまり年度始まりに就任である。…つまりだ、他の柱や柱の候補者である甲隊士とも顔を合わせることになるのだ。
通常転生ものだとなんかしらのフラグを建てたり、ヒロイン的存在と出会ったりしてハチミツのように甘く蕩ける恋をするなんてのが定番だったりする。
…俺もね、この展開…大好きだよ?様々な異世界転生物や二次創作読者としては大好物さ!
だけどね?女っ気がないのに、あんな濃ゆい奴らを相手してるとね…間違いなくそんな展開は起きない!断言しよう!絶対ない!(←フラグ建設)
まず、さねみん(不死川)はすぐ切れる。ジャックナイフと呼ばれてもおかしくないくらい切れ、特にギユタン(冨岡)の超ド天然言葉足らず発言でブチギレる…。トミィも性格は悪くなくイケメンなのだが、無表情・言葉足らず・ヨウジョ(?!)なためトラブルを起こす……、ソンナンダカラキラワレルンデスヨ:(;゙゚'ω゚'):
杏ちゃん(煉獄)は熱血漢で男らしく良い奴ではあるが…、とにかく声がうるさい…。ナイナイ(伊黒)はネチネチと小言を言うのでネチリストになりたいようだ。カナエ姐さん(胡蝶カナエ)は…笑顔が素敵な美人だが、美人ゆえ個人的に恐ろしいと感じている。あと何気に破天荒な性格なのでちょっと警戒…特に胃腸関係で。
…天ちゃん(宇随)は嫁たちを見せつけるので地獄に落とす(私怨)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)。
悲鳴嶼さん…あんただけが俺の安地だよ…。ガチムチな見た目と杉●ボイスなのに涙脆くて猫好きというなんともギャップを感じさせるが、まとめ役をしてくれるので…非常に助かる(泣)。
それとお館様…、(;o;)タスケテ
こんな濃ゆい奴ら相手にするんだ、恋なんてできないでしょ(←フラグ建設2)。あ、ちなみにこの呼び方は俺の心の中での呼び方なので悪しからず。普段は苗字呼びであるのだ…。流石にフランクすぎなのはダメだよね、常識的に考えて。
そんなこんなで騒がしい日々を過ごしていたある日、なんとカナエ姐さんこと胡蝶カナエが俺にとある相談をしてきたのだ。内容は妹のしのぶが鬼の首が切れず困っていて、その打開策を一緒に考えて欲しいというものだ。同じ呼吸が使えるということや最年少柱*1であるため、彼女は俺に声をかけたようだ。当然俺は……快諾した。美人のお願いを断ったら怖いしね…(生前の経験談)
それに俺の今世の目標はハッピーエンドの大円団。今後蟲柱になるしのぶを原作以上にパワーアップは必須、しのぶ自身の良さを自覚してもらわなくては困る。……この娘たちがきよ、すみ、なほとカナヲ、アオイとの優しい生活を末永く送れるようにするのもことの顛末を知る俺の役目でもあるのだ。
胡蝶カナエが俺の家に来訪当日。打開策は俺の家でということになっているので前の日から準備で忙しなく動いている。ちょうど良い生姜とキャベツが手に入ったのだ。特に生姜はしのぶの大好物である生姜の佃煮が作れる作物、帰りに持たせてお土産にしても良さそうだ。
「さてと、ロールキャベツもいい感じに味が染みているな。…昼が楽しみだ。」
そうこうしていると扉のノック音が聞こえる。
「ごめんください。」
茅●ボイス…間違いないっ、カナエ姐さんだ。服装を軽く整え、扉を開ける。
そこにいたのは胡蝶カナエと…、その妹であるしのぶがいるのだ。
(あいぇー!?なんでしのぶさんここにいるの?!)
どうにか取り繕い、冷静に対応する。
「胡蝶さんいらっしゃい。そちらの小さな淑女は?」
「淑女?!!」
「あらあら、お目が高いですわ。この娘は私の妹のしのぶです。」
「あ…コホン。カナエの妹の胡蝶しのぶです。本日はお招きいただき、ありがとうございます。」
「いえいえご丁寧に。さ、中へどうぞ。」
「「お邪魔します。」」
彼女を客間へと案内し、お茶を入れる。
「粗茶ですが…。」
「「ありがとうございます。」」
2人はお茶を飲み、ホッと一息つけた。
「とりあえず胡蝶さん、ここではタメ口で構わない。恐らく胡蝶さんと俺は同じ歳だろう。…しのぶさん、改めまして俺は灘結月。鬼殺隊で終柱をしている者です。」
「柱っ!?…姉さん、どういうこと?」
「話すと長いわよ?」
「後で聞くわ…。終柱様、まだ育手に置いている身であるのにもかかわらずこのようなお時間をいただきありがとうございます。」
「構わないさ。改めて相談内容を聞こう。」
「はい…。姉からお聞きしていると思いますが、…首が……切れないのです。」
「首?……丸太でのかい?」
「はい……。育手からも匙を投げられている状態です。鬼を切るための体格も充分ではない、鬼殺の道を諦めろと……。私の小さな体と手は鬼の骨を断つことすら出来ないのです…、だからー。」
「おっとそこまで。…君は賢いがどうも悲観的だ。……ここで話すが、鬼は首を切らなくても殺せるよ。」
「……は?」
「たしかに首を切った方が手っ取り早いが必ずしもその方法だけが唯一の正解とは限らない。……まだ実用段階ではないが鬼は人間と同じようにとある毒素を取り込めば弱る。…致死量であれば死ぬと確信できるものだ。」
「毒…それは一体?!」
思った通り、彼女はこの言葉に食いついた。
「君もよく知る鬼の魔除けの花だ。」
「藤の…花…。」
「そうだ。あの花は人間が食べ過ぎれば下痢や吐き気、胃痛などの毒*2にもなるがそれは鬼にとっては致命的なものだ。一度鬼に2房ほど食わせたが…効果は絶大だったよ。…死にはしなかったが血を吐き苦しんだ。…ここで分かったことはー。」
「鬼に有効な毒を作り出せる…と?」
しのぶの目はたしかに希望に満ちたものになっていた。自分の才能が活かせる分野であることに喜びと自らの悩みが一気に晴れた様子だった。
「それに…剣ってのは切るだけが仕事じゃないよ。…そこにある竹刀を持って一度庭に来てくれ。」
2人と庭に向かう。庭にあるのはいつも俺がイメトレに使うデコイ君20号*3だ。
「俺はここでよく新しい型の研究をしている。今から新しい型を見せよう…、あくまで君の参考にと思ってね。」
「私の?」
「そうだ…。」
大きく息を吸い込み、脚に力を入れる。
この型は神速の突き技。鬼の体に風穴を開ける。その様は花を散らす風が如く…がモットーの型だ。
「!!」
「俺が今した技を大まかに分類すると…突き技だ。槍とは違うが剣は切る、潰す、突くの3つが基本動作だ。…刀は特に切るに特化しているが西洋では突きの技に特化した剣術もあるんだ。…君のお姉さんから聞いたが君はどうやら押す力が強いと聞いた。…少しこの突きという技を試してみないか?」
「は…はいっ!!」
竹刀を持つ手に力が入っている。
「まずは息を整えしっかり狙って。狙うは鬼の体。体は水のようにしなやかに…足運びは花を一瞬で散らすよう想像するんだ。」
「はい…。すぅ…。」
呼吸を正し集中をする。竹刀を構え一歩踏み出し、突く!
しのぶがついたデコイは大きく揺れる。普通であれば大きく揺れることのない特注製のものがそうなるということは…才能があるという証拠なのだ。
「これはっ…。」
「胡蝶さん、どうやらしのぶさんには突き技という才能があるようだ。それに…突き技は基本一撃必殺、だからこそ才能がいる。大したものだよ。」
「そう…なのね!しのぶ!」
「ね、姉さん…これ…私が?」
「そうよ!すごいわ!貴女は天才よ!!」
「…えへへ。」
「人には向き不向きがある。君は従来のやり方が合わなかっただけだ。例外は作るものさ。」
彼女は嬉しそうに手を見つめ、姉と共に喜びを分かち合っていた。こんな嬉しそうに喜ぶ2人を見ると尚更、この世界の物語をハッピーエンドにしたくなるのだ。…それに俺の夢である"人を幸せにできる人"を彷彿とさせたのだ。
「…あの…終柱様。」
「なんだい?」
「その…今日一日、ここで鍛錬してもよろしいですか?」
「もちろん。その間に飯食うだろ?なんか作るよ。」
「別にいいわー[きゅるぅーうーるる]。」
可愛らしいお腹の音が鳴る…。……どうやらカナエ姐さんから出たようで顔を真っ赤にしている。
……美人の赤面って可愛いね。
「わりぃ、今の俺だ。…せっかくだ、食べてくれ。」
「…お受けするわ。コックさん。」
「コックさん…か。了解。今日は良い甘藍*4と生姜があるから和洋折衷の御膳にしよう。」
「あらぁ、それは楽しみね!」
「ありがとうございます。」
2人は稽古へと戻った。
さて、今回昼食に出すのは先ほど触れたロールキャベツと生姜の佃煮だ。
ロールキャベツの半分を温め直しながら外国の商人から仕入れたトマトを裏ごししたものとロールキャベツのスープを合わせ煮込む。生姜は香り立つ醤油と味に深みを与える日本酒*5、それから太古の昔から使われている甘味料の蜂蜜を入れたタレで炒め、水気が無くなるまで煮詰める。生姜の黄色とタレのカラメル色、そしてこの二つが織りなす甘い香りは食欲を湧かせる。そんな生姜の佃煮を共にするご飯は上質なひえや粟、黒豆等を入れた雑穀ご飯だ。鰹出汁を効かせた豆腐とわかめの味噌汁を添える。そして忘れられない甘味は桜あん(白餡テイスト)を使ったどら焼きと甘く渋みの少ない深蒸し茶*6で仕上げる。
お品書きは以下の通りだ。
飯→雑穀ご飯
汁物→豆腐とわかめの味噌汁
主菜→ロールキャベツのトマト煮
副菜→生姜の佃煮
飲み物→深蒸し茶
甘味→桜あんのどら焼き
名付けて^o^ドドン
物珍しい物と懐かしい思い出、これが今回のコンセプトだ。今の時代では物珍しいトマトソースに見慣れないため驚きはするだろうが、色鮮やかな赤とキャベツの甘味、肉の旨味が新たな食の道を作る。
そしてなによりも生姜の佃煮はしのぶの好物。母親の味を少しでも思い出せれば…、それだけでこの昼食を作った俺の心が救われるのだ。
「2人とも、昼餉ができたから入ってきてくれ。」
「「はい。」」
2人が今へと入ると、御膳に目を向けたしのぶがこちらを見つめるのだ。
「…姉から私の好物をお聞きしましたか?」
「いんや、初めて知ったよ。今日の生姜は中々良かったからな。ご飯に合う生姜の佃煮が良いと思っただけさ。」
「…そう、ですか…。」
しのぶは驚きながらも渋々納得して席に着く。
2人は手を合わせて"いただきます"と箸を手にする。最初に口にしたのは味噌汁。2人とも美味いと美味しそうに飲んだが2人ともロールキャベツのソースを不思議がっているようで口にしていない。
「灘君…、その…この赤いタレは?」
「この赤いタレはトマトという南米大陸の赤い野菜*7で作った物だ。少し甘く、酸っぱいのが特徴だがこうやってたれにして和えたり煮込んだり、生でも美味しく食べられるんだ。」
「南米…南アメリカ大陸ですか?」
「そうだ。そこからヨーロッパ諸国に渡り、日本にも広がった感じだ。騙されたと思って食べてみろよ。」
「え、えぇ。」
ロールキャベツを箸で割り、肉とキャベツ、トマトソースとともに食す。濃厚な肉の旨さとキャベツの甘さ、そして旨味と爽やかさが混ざったタレ…不味いはずがない。未知の美味さにしのぶは驚ろいているようだ。
「美味しい!少し酸っぱいけど爽やかですね!」
「ほんとね〜。すごく酸っぱいか辛いのかと思ったわ。」
一口食べる度に顔を緩め、特にしのぶは力を入れていた眉間の皺がすっかりなくなっていた。トマト特有の酸っぱさに顔を窄めるが慣れたのかぱくぱくと箸を進める。
「本当に美味しい…あっさりで食べやすい…。」
「そうね、しのぶ。…それにお肉もしつこくないわ。」
「肉は玉ねぎやニンジン、臭みを消すためのナツメグと呼ばれる香辛料を使ってよく練り込む。そうすることで肉の臭みが減るんだ。それにトマトは脂っこさを消してくれるから尚更だろう。」
「なるほど〜、それでなのね。」
「それにこの肉餡は甘藍で包まなくてもフライパン…片手鍋で炒めたり、洋風の汁物にしても美味しいんだ。それに先程の肉餡のやつと豆腐と混ぜて焼いたものに出汁と醤油、大根おろしでみぞれ煮込みにすれば消化もしやすい病人食にもなれる。」
「なるほど、それは…。力を付けたい病人にはうってつけの食べ物ですね!」
病人食で食いついた…、さすがしのぶ。幼いのにワーカーホリック^o^
「後でレシピ書いとくよ。アレンジ…応用の効く奴だからおすすめだ。」
「その…ちなみにその肉餡の名前は?」
「そうだな…、肉餡だけで焼いたり、煮込んだりする料理の名はハンバーグ。そして今日俺が出した料理はロールキャベツ。甘藍で肉餡を包み、コンソメと呼ばれる野菜の出汁で作った汁で煮込む料理だ。」
「参考になります。…実は私たちの屋敷では隊士の治療などを行っています。もしよろしければ…病人食の指導をしていただけないでしょうか?」
「構わない。…君すごいな、まだ隊士じゃないのにそこまで…。ん?ちょっと待って、君1人で治療をしてるの?」
「いえ、さすがに姉と隠しの方達と共に行っております。私の専門は薬学ですので…。終柱様のお噂は隠しの方達から聞いております。すごく美味しい料理を隊士の区別なく振る舞うのとか。」
「…まさか…そこまで知られているとは…。」
「私も聞いたわ!たしかにこの美味しさは虜になるわね。」
カナエ姐さんは納得したように頷く。…貴女の妹や貴女の方がすごいと思うのは俺だけだろうか?
「…。」
しのぶは小鉢の中に入った生姜の佃煮をじっと見つめる。
「…どうした?不味そう…か?」
「!いえ…、とても美味しそうです。いただきます。」
小鉢から一口食べる。すると目を見開き、小鉢の中を二度見する。今度は雑穀と共に食べると…そこからは止まらなかった。何かに取り憑かれたように…そして何かを取り戻すかのように食べていた。次第に嗚咽も出始め、鼻をすする音まで聞こえてきた。…そんなにまずかったのかな?Σ(゚д゚lll)ドウシヨウ
食べ終わるとそのまま箸を置き…、声を出して泣き始めた。溜まっていた物を吐き出しように…、子供のように泣きじゃくっているのだ。これには俺、かなり焦ったが姉であるカナエ姐さんがしのぶを抱きしめた。……彼女の両目からも大粒の涙が溢れ出ていた。
「どうして…私たちのお母さんの味を知っているの?…答えて…灘君。」
「……俺は…知らないよ…。でも…そうか…、そんなに似ていたか?」
「…えぇ、とっても。…もう……あ…た…食べられ…。」
「……。」
母親の味…、この2人にとってそれはこの味だったのだろう。…両親と食べたあの味、それに付随して楽しかった頃の思い出が溢れ出ているようだ。…二度と大切な人と会えない悲しみ、切なさで心が一杯になっているのだ。
「…。…辛かったよな。…、俺にはこれしか出来ない。もし辛かったら…、お腹いっぱいにご飯を食べさせてやる。」
現代だったらセクハラと言われかれないが、2人の頭を撫でる。
「母ちゃんや父ちゃんみたいに言えないが…、よく頑張った。」
「灘…君。」
「うっ、…うっ。つい…ばし…ら…さぁまぁ…グスッ。」
「…今は思いっきり泣いていい。…幸せは必ず来る。君らは報われる…、俺が保証する。」
2人は俺に抱きつき、泣きじゃくっていた。オッスゴイ状態だが……俺は2人の頭を撫でるしかなかった。
「「お騒がせしました」」
「…いや、…そのぉ…ごめんなさい。」
「「どうして謝るの(ですか)?!」」
「俺は年頃の女の子になんてことを…。」
「そんなこと…ないわよ?あなたのおかげで母さんと父さんに…少しだけ会えたような気がしたの…。」
「…そうか…しのぶさん…、どうだった?おいしかったかい?」
「はい…、とってもおいしかったです。」
「良かった…。落ち着いたら甘味もあるから食べていきな。」
「「いただきます。」」
やはり女子、甘味になると目の色が変わる。…かく言う俺も甘いものが好きなのでよくわかる。桜あんのどら焼きに舌鼓を打ち、ほんのり甘くもさっぱりとした味わいの深蒸し茶にホッとする。
「「「はぁ〜、おいしい。」」」
3人とも同じ言葉を発したため見合わせ、笑い合う。彼女たちの笑顔は……俺の想像でしかないが心からのものだった。…少しでも心が軽くなったのなら幸いだ。
あの後少し話した後に弁当を渡して2人は帰って行った。…この行動のせいでまた役職が増えることになるとはこの時の俺は知らなかった。
翌日、産屋敷邸にて料理番をしていたところ… お館様に呼び出された。呼び出された先にはカナエ姐さんにさねみん、悲鳴嶼さん、天ちゃんに杏ちゃんがそこにいた。それもかなりワクワクした顔をして…。
「待っていたよ、結月。」
「…へ?」
とりあえずみんなと同じく砂利の元へと向かう。口を開くお館様に嫌な予感が収まらない…ಠ_ಠ
「昨日、カナエとその妹のしのぶにお弁当を作ったと聞いたよ。…彼女たちのお弁当を分けてもらったこの3人と行冥がすごい力を沸いたと言っていた。私も君の料理を食べていると以前よりも調子がいいんだ。そこで君の料理を皆が食べれるようになれば鬼殺隊の戦力増強にもつながる。そこで鬼殺隊の食堂を設立と経営をしようと思う。もちろん設備投資と食材の手配などのお金はもちろんこちら持ちだ。」
「なるほど……、ん?」
「鬼殺隊食堂開業にあたり私と柱1名、そして候補者3名は君を食堂店主に任命しようと考えている。」
「へ?え?あ……へ?」
俺は混乱していた…。まさかこんなことが起こるとは…、もちろん店を持つことは嬉しいが…こんなトントン拍子で進んで良いのかという疑問も湧いてくる。だが、この言葉が思い浮かぶとすぐにその疑問は消え去るのだった。…そう、それはおやかたさますごぉい。もうね、これしかないよ^o^アヒャヒャ
「頼まれてくれないかい?私たちはどのような条件でも呑むつもりだ。」
「私からも頼む、灘殿。」
「終柱殿ぉ、頼む。俺たちにはあんたのその腕が必要なんだぁ。」
「うむ!俺からも頼もう!!胡蝶や隠しから聞いていたがまさかここまでとは思わんだ!昨日は任務で鬼を10体を余裕で倒せた!」
「ド派手にうまかったぜ!嫁たちにも自慢しちまったよ!胡蝶から昼食の話を聞いたんだ。俺にも作って欲しいんだよ!」
インフルエンサーであるカナエ姐さんは俺の方を見て少し舌を出しながら、
「…ごめんね(๑˃̵ᴗ˂̵)。」
とあまり悪気がないような顔で謝った。
もうこうなったら……やるしか…ないよね?(震え声)
「……お受けいたします。…、条件は後日提示いたしますがよろしいでしょうか?」
「!!本当かい?!もちろんだとも!!嬉しいよ。」
「「「「「ヨッシっ!!」」」」」(歓喜)
こうして俺は鬼殺隊食堂を経営することに…。
もう何度この言葉を思っていたか、……今だから言おう、
と…。
そしてここで建てたフラグが盛大に回収することも俺は予想していなかった。…コワイナァ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
〜蝶屋敷〜しのぶの自室にて
「おいしかったなぁ、ふふ。」
あの日から私はずっと心が晴れていた。首が切れなくても鬼を殺す方法や私自身の隠れた才能の発掘、それに母さんが作ってくれたものと同じ味の生姜の佃煮……全て心が躍る出来事だった。それにただの柱ではなく教養もあるようだ、話もすごく面白かった。それに…
「また撫でてくれないかな?…なんてね。」
頭を撫でてくれたこと…すごく嬉しかったよ、灘さん。
〜蝶屋敷〜カナエの自室にて
あの日…、彼がしのぶの悩みを解決してくれた。それがすごく嬉しいのと同時に私が出来なかったというもどかしさが混在していた…。そのもどかしさも…彼の料理と優しさが溶かしてくれた。…頼ってもいい、そんな甘えたい気持ちも受け止めてくれた。…長女の私としてはちょっと複雑だ…。だから少し意地悪と他のみんなに自慢をしよう、私をここまで心を動かした彼へのちょっとした仕返しと秘めた乙女心を添えて。
「……。」
彼の前でどんな顔しようかな?とそんな乙女の春の夜は過ぎてゆくのであった。
フラグが盛大に建てられた、さて彼の運命はいかに!笑
ー取得トロフィー&フラグー
・花より団子
・濃ゆい奴らとのお仕事ー原作キャラ、キャラ濃スギィ!ー
・カナエ姐さんの相談事
・首が…切れないんです…。
・原作よりも強化されちゃうしのぶちゃん
・お腹空いた!ー空腹は正直に!ー
・胡蝶姉妹思い出定食!
・涙の味ー心を溶かす優しい日ー
・フラグを建てちゃう主人公ー祝!フラグ建設社長就任wー
・食堂経営者と化した灘君\( ˆoˆ )/オワタ
・主人公は盗んでしまいましたーそれは姉妹の恋心ー
・気になるお年頃ーしのぶとカナエの初恋ー
^o^大正コソコソ次回予告^o^
フラグ乱立をし、また役職が増えてしまった灘君!
逃れられぬカルマ(舌ったらず)ですなっ!!笑
ちなみに2人に渡した弁当の中身はおにぎり2つ(生姜の佃煮、梅干し)に卵焼き、自家製沢庵とシンプルな物だったが天ちゃんに杏ちゃん、さねみんに大好評だったらしいよ!あとカナエちゃんとの出会いは任務で一緒になったからなんだって!もうこれ、フラグ建設の会社を建てるしかないですな!^o^
さて、次回は食堂を支える5人の仲間が増えるよ!し・か・も!5人とも隠れた秘密が?!
次回!
第六飯 開店準備と5人の仲間!ー艶声ローレライとあったかシチュー!(仮)
次回もお楽しみに!!